若おかみは小学生!のレビュー・感想・評価
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もっと一般受けするように宣伝して欲しかった
公開当時から評判は良かったのたが、子供やオタク向けの印象があったので一般層には良さが伝わっていなかった。勿体ない。
監督はジブリ作品多数に参加されている方で、全般良い仕事をされているのだが、唯一背景が印象に残らないのが気になった。
滅私は本当に救いか?
いやきっっっっついわ...
途中でもう見るのやめようかと思った
確かに涙は出たけど、ただただ辛いだけだよこれ。感動では全くない
色々言いたい事がことがあるんだけど
まずアニメーションのクオリティはすっごく良くて質が高い
さりげない3DCG背景の自然な表現や、キャラの細部の所作とかエグいクオリティ
とくに最後の神楽のシーン。
派手さは無いんだけど劇場版でしか見れないレベルの動きの良さでアニメオタクとしてはたまらんデキ
あと全編を濃密な死の影が覆っていて、これがウケたんだなって事はよく分かった。
演出に関しても非常にうまい。身近な人を失った時の精神的エラーの演出がかなりリアルでちょっと怖いレベル。
両親を失った交通事故のシーンから、通常たどる筈の悲しみを消化するシーン(葬式とか)を一切経ずに、元気に引っ越しするシーンにぶっ飛ぶのとかめっちゃ怖い。実際振り返った時ってこんな感じの記憶の飛び方だと思うし、この時点で両親の死を受け止め損なってるってのがよく分かる秀逸なカット。
引っ越して直後は「私も両親を失ったから...」なんて言ってたのに、徐々に濃くなっていく両親の幻覚を受け入れ始めるのも本当にぞくっときた。人の狂い方の限りなく自然な描き方って感じ。表面的には明るく旅館で暮らせてるのが、より現実感をますんだよな。
ただ、シナリオの持つメッセージがダメ
あんまり作品のメッセージ自体に否定ってしたくないので、極力Not for meって表現を心がけてるんだけど、
この作品に関しては明確にダメだと思った
判断力のない子供に滅私を押し付けてはいけない
守るものがある責任を持った大人ならいざ知らず、ある日全てを奪われただけの被害者の子供にさぁ、
自分を殺して使命に殉じる事を美徳と感じさせるようなシナリオはちょっと違うんじゃないの??
原作が児童文学なので現役小中学性が見て感動する分には分かるよ
主人公おっこに感情移入して「強い子だなぁ」とか「幸せになってくれ」って感動するのはまぁ素直に見ればそうなるし分かるんだけど、
冷静に周囲の大人の立ち回りについて振り返るとポンコツどもしかいないんよね
子供の視点でのヒロイックなストーリーだから、大人は自我の無い脚本の奴隷になってる事を勘案してもな〜
一言で言えば「12歳の子供に何てこと言わすんじゃい」って感想しか持てなかったな
特におばあちゃんの立ち回りだけ見るとマジで鬼畜っすよ
冒頭なんで1人で引越しさせてんの??人の皮を被った鬼か?
まだ12歳の女の子っすよ
クライマックスの立ち回りもポンコツ感がエグい
シナリオ上おっこが困難に立ち向かうために脚本の犠牲になってる面は大いにあるんだけど、それにしても保護者としてちょっと頼りないな〜
まあだから、リアリティを度外視したあくまでもおっこ視点で感情移入するヒロイックなストーリーだよね
子供視点では確かに感情移入できるし、面白いんだけど、大人が感動するって言うのはちょっと違うんじゃないかな〜冷静に見てほしいな〜ってのが正直な感想っす
特にひどいのがトラックの運転手
ある意味で被害者であることは分かるんだけど結果として人を轢いてるのになんか不貞腐れてるオーラがマジでムカつくんだよな
そんないじけた性根だから若おかみとはいえ子供であるおっこに、人を轢いたことを漏らしちゃうんだろうね。しかも自分の子供がいる前で。
こいつ自分がやったこと全然受け止め切れてないんだよ
おっこより精神が子供。
挙句に旅館を移るタイミングで「おれがつらい」から移るんだとか言い出すし。口が裂けても言うんじゃねぇ。
なのでコイツは許すに足る人間か?って視点で見ると
最後のシーンが、ただただ「大人の考える美学のために自分を殺しただけ」で全然美しくない
許さない自由もある筈なのに、大人の美学でそれを曇らせるようなメッセージは最悪だよ
...と言う過程からこの映画は子供に見せたくないです
ちなみに原作の児童文学やテレビ版は見てないし、内容や切り口も少し違うみたいなのでそっちは分かんないっす
両親の死にフォーカスしてるのは映画版独自の切り口っぽいので、多分それが致命的なポイントなんじゃないかなって思う
これが一年とか掛けたアニメで、若おかみとしての生き甲斐とか矜持を見出してからの許しという結論だったらめたくそに感動したような気がするけど、90分でそれを感じさせるのは土台時間が足りないわ
要するにおっこが自分で選び取った選択だって説得力が薄いのが全ての原因かな〜って感じ
大の大人が騒ぐ程でも。
何度涙した事でしょう
「茄子」の高坂希太郎監督作品。
実はこれが劇場2作目(茄子2はOVAの為)、長編では初監督作品となるんですね。
公開当時はどうにも都合がつかず、悔しい思いをしたのを覚えてます。
だからなのかレンタルなどはせず、じっとアンコール上映を待っていました。
あれから2年が経ち、原画集の発売に合わせレイトショー上映が決定。しかも監督のトーク付きす。
この機会を逃すまいと、この度ようやっと観ることができました。本当よく動くし細部も細やか。
ジブリで作監を任されていただけに作画は素晴らしいですね。
参加した「風立ちぬ」でもやっていたと思うのですが、眼鏡を通した景色の歪みなど拘りが強いです。
作品は一人の子どもの成長を描いた物語。
最初の導入がまずうまい、あそこでギュッと持ってかれますね。
そこからは主人公を見守る親のような視点になってしまい、ずっと目が離せませんでした。
ただただ直向きに生きるおっこ、その愛おしさに何度涙した事でしょうか。
短い尺ながら構成や演出が実に見事、細かい部分の設定や作画も素晴らしく、まさしく傑作と言えるでしょう。
あと「ジンカンバンジージャンプ」、あの歌「人間万事塞翁が馬」をもじったらしいですね。
「長い人生では楽しい事や嬉しい事もあれば、辛い事や悲しい事もあるけれども、何が幸福で何が不幸かは直ぐに決まるものではない」、この作品の根幹に触れるようで主人公おっこに実に合っていると思います。
作品のラストも、とても清々しい気持ちになれました。
アフタートークも監督らしいゆったりとした語りで、会場も実に和んでいましたよ。
監督は今後監督業に専念していくらしく、これからはもっと沢山の作品を目にする事ができそうですね。
出会いと別れと少女の成長を描いた作品、とても素敵でした。
最初は
劇場アニメ作品最盛期の隠れた名作の一つ
正直、キャラデザが完全に子供向け感が強く、食わず嫌いしていましたが、ふと見てみると面白かったです。
「茄子アンダルシアの夏」などの高坂監督らしく、魅力あふれるキャラクター達、ジブリクオリティの作画で最後まで楽しく見れました。
両親が亡くなったわりに、おっこがあまりにケロッとしている印象が気になりましたが、確かに物語序盤では彼女自身、両親の他界という現実をふわっとしか理解できていなかったのだろうと納得しました。
悪い点をあげるとすると脚本が少し残念ですかね。
ベテランの方なので、まとめ方は上手ですが、美陽、特に鈴鬼はいなくても話が成立しそうです。
尺合わせの関係か、最後の方はすべてを無理やりに解決という印象を受けました。
お話の大前提のツッコミになりますが、登場人物が死亡するお話が苦手な私としては、なぜうり坊はおっこだけしか助けられなかったのか。
とまあ少し気になる点を述べましたが、作品としては十分楽しめる出来で、大人でも楽しく見れ、感動できる作品だと思います。
機会があれば原作を読んでみたいと思います。
露天風呂プリン。
無駄のないストーリー
突出した感情表現と光演出
四季の移ろいで変わる日光の色と、オッコの心情の反映が見事。夏パートの鮮やかさで爽快な白色からの、別れの予感が始まる秋パートの西陽のオレンジ。 温度が感じられる画面。
二度目の春を迎え、一回り成長する主人公の物語がとても良くできている。
エンドロールやラストで、その後オチがあるのかと思いきや、潔いラストも素晴らしい!!
冒頭の事故シーンの暴力性も合わせて、終始巧みな演出にため息しかでない。
ホントは6年生ってもっとガキンチョでいいんだけど、青い鳥文庫だもんね。
子ども向けかと思いきや、いやに高評価の本作。 来た来たお涙頂戴展開...
レビュー
繊細さと躍動感を両立させた高坂監督の描写力、そして水樹奈々さんの名人芸は劇場でこそ映えます。
かなり長い原作とテレビアニメシリーズを背景に持つ本作ですが、一つの完結した物語となっています。原作にもアニメにも接していない観客でも物語として楽しむことができる脚本の練り込みは素晴らしいです。
それに加えて、どこまでも美しく繊細な画像、計算された音使いは、劇場の大画面でこそ味わうべきものだと実感しました。例えば食事の場面で、単に美味しそうな食事を美味しそうに描写するだけでなく、お客の口に合わない料理を出してしまった、という状況において、不思議に観ている側も箸を付けずに下げて欲しくなるような気持ちにさせます。恐らく食事だけでなく人物の微妙な表情の変化、間の取り方、箸や椀を持つ所作の微細な変化で、登場人物が感じた食事の違和感を表現したのでしょうが…。
そうかと思えば、冒頭の道路での一場面では、思わず身体が硬直してしまうほどの現実感、迫力がありました。この緩急自在の演出はすごいと思っていたら、高坂監督は『茄子 アンダルシアの夏』で自転車ロードレースを描いていたり、『もののけ姫』、『千と千尋の神隠し』などのジブリ作品でも作画監督を務められていたんですね。『千と千尋』を思い浮かべれば、あの美味しそうな食べ物や疾走感のある描写も納得できます。
アニメ作品と言うことで、必然的に声優の方々についても意識が向いたのですが、主人公・おっこ役の小林星蘭さんの一体化ぶりにも感動しつつ、おっこのライバル的な存在である秋野真月を担当した水樹奈々さんの、幼さと威厳の両方を、声で演じ分ける力量には、達人の風格を感じました。
アニメでは泣かないだろう(失礼)、という浅はかな先入観を易々と覆す後半の展開に、画面がよく見えなくなる状況に。物語上様々な形で伏線が示されていたので意外性という側面はあまり強くないのですが、それでも実際の展開に耐えられるほど強固な涙腺は持ってませんでした。
封切り時の興行収入がそれほど振るわなかったということですが、あまりにも惜しすぎる。この再上映の機会に、一人でも多くの人に鑑賞してもらいたい作品です。
泣けた
究極の接客業
可愛らしいキャラクターの出てくるアニメ映画だけれど、両親が事故で死んでしまう重い展開しかしそういう辛いことを乗り越えたりお客様第一に思うところが良かった。自分は畑違いの仕事だけれど理不尽だったり迷惑なお客様に出くわすと嫌だなあと思うことがあるけれど、それではいけないなと考えた
後半の事故の相手の家族を許す展開・・・アレはとても偉いなと思った。
夢見る事ができればそれは実現できる。
1人の人間として、
このように
成長したいと願ってしまう
おはなしです。
ずっと前に観たのですが
感動した気持ちを
言葉にしてどう表現したら
いいのかわからなくて
ずっとおいてました。
dvdを改めて見て、
レビュアーさんのコメントを
借りて、
やっと当てはまる言葉が
見つかりました。
良い映画は
辛い現実を忘れさせてくれますが、
素晴らしい映画は
辛い現実に立ち向かう力を与えてくれる。
まさに、
辛い現実への立ち向かう力
知恵、考え方、対処の仕方、
頑張ってやりきった先の意味を
示しており、
その健気さとたくましさに
こころがふるえました。
涙がこぼれました。
明日、
もう一歩あるこうかな。
って思える作品でした。
おすすめ。
NHK好きの子供向き
良作…だけど、ちゃんとまじめに作った映画で、ザNHKという感じ。大人や流行が好きな子供ウケを狙っていないところが良くも悪くもと思いました。
プリキュアやYouTubeが好きな子供には、食わず嫌いされそう。ジブリ好きな大人にも絵柄やタイトルで子供向きと判断されてしまうと思うので、それがもったいない!!
ウケを狙ってないところが本当に偉いんだけど、絵柄をもっとかわいくして欲しかったな…。タイトルもださい。
エンドロールの絵がまさに、ジブリ!!だったので、悔しい…。
両親の事故死をきっかけに…というわりに悲壮感が全くなく子供に見せやすいのでマル。ですが、そのままスルーではなく、ラストにしっかりかかれているところがよかったです。
子供向きなので短いのは仕方ないけど、ちょっと足りない印象。ウリ坊が峰子の側にいる理由など不明な点が多かったです。もう一歩踏み込んで欲しかった。見返したくなる印象的なシーンがなく残念。
主人公のおっこはちょっと賢過ぎるかな。若女将姿が自然体なのがかえって不自然。大人みたいに振る舞える子供の不自然さが感じられませんでした。
大人がひとりで観てもおもしろかったです。良作なのは間違いない。じゃあ、これを勧めるかと言われると、真面目なあまりテレビを見せないタイプの親になら喜ばれそうだなと思いました。
あくまで児童文学の映画化ということ
ダメ。
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