「孤独を知るための旅に出よう」旅のおわり世界のはじまり 野々原 ポコタさんの映画レビュー(感想・評価)
孤独を知るための旅に出よう
自分のことを誰も知らない土地…
その最たる“異国”に身を置くと
ヒトは伸び伸びと偽りのない
ありのままの自分が出てしまうことがある。
そう、自分自身でも驚くぐらいに…
最初はそのことに、まるで目に見えない足枷から
解放され自由な身になったかのように
はしゃいだり大胆な行動をとったりして
妙な高揚感に包まれた経験を
お持ちの方もいらっしゃるでしょう。
…でもしばらく滞在すると
センチメンタル、メランコリックな気持ちになり
今までの高揚感が冷めて
急に郷愁の念が胸に広がったりするのも
また、記憶する方も多いのではないのでしょうか?
本作『旅のおわり世界のはじまり』では
異国情緒がもたらす一種の〈世界の果て〉に
いるような感慨にとらわれて、
こころが裸の状態になったとき
ヒトはどう自分を見つめ直し
そしてどうしたいのかを確認するという
《再発見からの再出発》を描いた作品でした。
海外旅行が好きなヒトは
きっとそんな想いがあるからなのかな?
と思ったり…
海外を新しい活躍の場にするヒトを
改めて凄い勇気だなっと思ったり…
「世界ふ○ぎ発見」のミステリーハンターって
大変なんだなぁと思ってみたりしました(笑)
〈ウズベキスタン〉という絶妙なチョイス!
俳優陣が少数精鋭なこともありテーマを簡潔に
より深く鑑賞者に提示できていることが好印象!
卒業旅行以来、海外に行ったことのないわたし…
久し振りに“自分探し”の旅に出ようかしら?
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