騙し絵の牙のレビュー・感想・評価
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いい意味で予告より面白かった
予告だけが派手な邦画を観たばかりで、この作品もつまらなかったら嫌だなと思いました。
期待半分でというのもありますが、久々の知的エンタメでワクワク楽しめました。
予告では騙し合いがメインのようでしたが、
内容としては、出版業界のお話です。
本屋さん大好きなので、出版業界の構造も含めた知識的な興味と
経営的な騙し討ちは、ハラハラさせられて、
地味な業界の話なのに、ここまで面白くなるのは、監督の力なんでしょうね。
三国志では発揮されなかった、大泉さんの演技が光っていました。
本屋が消えていく現実は寂しいです。
スマホから得た知識は脳に定着しにくいと聞いて
紙じゃない電子書籍での物足りなさの実感のワケがわかったばかりです。
面白い作品は映画館で。
面白かった!どんでん返しで痛快!
時間は、想像より早く流れる。
騙すのは誰だ?
騙されるのは誰だ?
どこで騙すんだ?
それも騙しか?
まだまだ騙しはあるのか?
最後に騙すのは、誰だ?
うかつに見逃すと、自分まで騙されたまま置いて行かれるんじゃないかって気をつけながら。
吉田監督「桐島、」のときよりも大人になった松岡茉優(これがあの高校生が大人になった現在の姿かあ、って気分もある)、ピンチも涼しい顔で飄々としている大泉洋、最近引き立て役のヒールが多い佐藤浩市、その他役者陣が、その印象そのもので登場する。だからこそ、どいつが裏切るのだ、そのイメージを?と固唾をのむ。
紙媒体からネット、販売形態は通販、移りゆく出版業界の現状の描写も良くできていた。
そうそう、最後はそれがいい。そうか、「大泉洋のあてがき」って前情報ありであの自信満々の顔の大泉洋を見せられていた時点で騙されていたのかって気分。
あおりすぎ
優れた才能には何者も敵わないのだ。
この物語は、松岡茉優ちゃん演じる若手女性編集者が、海千山千の作家,出版関係者に揉まれに揉まれて、新たな夢を叶えるサクセスストーリーである!
…ま、間違ってませんよ?笑
前評判の「予測不能」はまだしも、「だまされる」はどうかなぁ。(一番予想できなかったのは城島咲のアレか)
逆転の連続というシークエンスは大層面白かったけれど、最も痛快なのは、速水の終盤の台詞。「僕らは書かせる人」…そう、どんなに売り方を考えようが、結局はクリエイターの才能と、エンタメを望む需要が一番大切。それには勝てないのだ!(現に独りよがりの主張や、作品の出来を無視した側は敗北している)この作品最大のメッセージとツボって、そこにあるんでしょうね。
俳優陣の演技が素晴らしいのはキャストの並び見ただけで約束されているが、観賞後に気がつく配役の妙!
勝ち組や優れた才能を発揮した人物を演じた俳優さんたち…皆さん、演技意外にも多才で知られているのよね。
松岡茉優ちゃんは、歌にダンスにバラエティMCにコメント力がハンパない。池田エライザは、(劇中と同じく)モデルに歌に映画監督。宮沢氷魚だって大人気モデルだし、リリーさんにいたっては俳優が本業ではない!笑
原作者は、大泉洋を徹底的に取材して作品を書き上げたそうだけど、その他キャスティングももしかしたら、御本人さんらの多才ぶりをイメージしたのかもしれないなぁ。
紙媒体の危機に肌で触れさせてくれた
予告では「最後のどんでん返し」「騙されるのは誰か」などとミステリーのように謳われていたが、私は違う面で印象的だったので、そちらについて述べさせていただきたい。
学生時代、書店でアルバイトをしていた。年々売れなくなる実用書、文芸書、そして、廃刊や休刊の進む雑誌。それらを直視していて物悲しくなっていた。この作品では、雑誌の中身を見ることによって、より現実を直面させられた。
小さな書店で生まれ育った高野が、新しいことをしてどうにか書店や紙媒体を守ろうとする姿に心打たれた。しかし伝統を守るためと言い、高野の意見を反対する編集室。この大人たちの強すぎるこだわりそして愛が、ひとつの物を壊してしまうのかと思えた。
紙媒体は縮小するかもしれない。だが、雑誌が提供するエンタテイメント、そして文章を紡ぐことは、決して廃れないとも思わせてくれた。
エンタテイメントは、最後速水が言っていたように、ネットであったりAmazon専売であったりで続いていくのだろう。ただ、それだけでは物足りない。そんなところで高野の粘り強さが功を成す。「高野書店」として自らが出版から販売まで携わるようになる。これがどんでん返しだったのかもしれないが、素直に新しい案だと感じた。現実的に困難かもしれないが、こういう書店がこの世に生まれたらいいのにと思えた。
文章を紡ぐこと。これについては城島咲が示してくれた。可憐な容姿の中に孕む、彼女自身を巣食う暗いものを、文章を紡ぐことやミリタリーグッズを集めることが救っていたように思えた。発売を決意した彼女が表紙のトリニティや刑務所での速水との会話によって、彼女の文章が誰かに届き、彼女が救われることを祈るのみだ。
映画は小説とまた異なる内容だそう。『罪の声』も観たいし、塩田作品にも触れたいと思えた。評価が3であることの所以は、単純に予告との差異である。
全部楽しい
予告と違うがおもしろい
期待値が高過ぎた
松岡さん、やっぱりいいです!
みなさんのご意見通り「みんな騙される」みたいな宣伝文句が邪魔してますね。
原作が面白いんでしょうね~大泉洋をイメージして主人公を「あてがき」した小説との説明がありましたが、大泉洋劇場、いや『松岡茉優劇場 feat.大泉洋』ってところかもしれません。
脚本家さんも監督さんもいい仕事してますね~。
なんの事前情報もなく、ただ宣伝の松岡茉優さんと大泉洋さんのセリフのやり取りは別シーンなんだよ!ぐらいの知識で臨みました。最近の映画は予告編がハマってなくて逆効果みたいのが多いですね!?
以前は構えて観ましたが、最近は「予告編には騙されないぞ~」ってスタンスで臨んでいるので(これも成長の証??)大丈夫ですが、純粋にストーリー展開、大泉洋さん、松岡茉優さんのやり取りに見事にはまって見入ってしまい「もうおしまい?」みたいな後味でした。
脇を固めるベテラン役者さんたち演技も素晴らしいこと。佐藤浩市さんのしたたかなキャラ、國村隼さんのいかにもいそうな大御所キャラ、小林聡美さんのひょうひょうとしたベテラン芸、素晴らしいです。佐野史郎さんも健在でした。記者会見の最後では是非とも唇を歪めて「んんん~」と唸ってほしかったです!
池田イライザさん、エンドロールまで小松菜奈さんかと勘違いしてましたがいい雰囲気でした。
『島唄』の宮沢さんの息子さん、カッコいいですね、ドラマで出ずめですもんね。
リリーフランキーさんも本当にいいアクセント出してくれますね~FMで週末にやってる番組でアシスタントの女の子たちにセクハラギリギリの会話をしているのもリリーさんならではと許されているのがうなづけます。
いやあ面白い映画観させていただきました!ありがとうございます。
期待しすぎた
小説好きも映画好きも満足❗️
映画の予告に期待値を上げ過ぎたけど、最後までスピード感があって楽しめる作品でした。全員が嘘をついてるというより、結局糸を引いているのは1人です。でも、悪いウソではなく最後はハッピーエンドだったと思います。全員が出版界を良くしたいと、同じ方向をむいてます。
速水(大泉洋)は面白さを求めて。高野(松岡茉優)は町の本屋の復興を求めて。印象的なセリフは高野(松岡茉優)が本を買った女の子にどうして買ったの?と聞いた時に、「ドラマも映画にもなってないから、本読むしかないじゃないですか〜。」です。これが、この作品の肝
かな?勝手に思いました。
面白かったんですが…。
文学版半沢直樹
よかった
けっこう面白かったのだけど、出版社の再建のアイディアで、アマゾンと提携するとか、巨大施設を作るなど、どちらもあまりピンとこないし、失敗しそう。町の本屋さんが高額本を出版するのは大変リスキーだけど、可能性を感じる。
面白さを追求する時代へ
企業の中の派閥争いのようなものがあって、騙しに騙して進んでいく軽やかさは、テンポが良くてたちまちラストまでもって行かれました。どんでん返しの応酬です。昔は修行して深くないものは、評価に値するものでないという価値観が王道でしたが、新しい世代が、楽しいこと、面白いことにシフトして行っている世の中に変わりつつあることを、強く連想させる作品でした。大泉は面白いことであればなんでもあり、というタイプです。しかも用意周到でのなんでもありなのです。確かに出版業界も激変しています。編集の仕事も様変わりです。自分のことですが、出版、記者、広報の世界に携わってきたものとしては、複雑な気持ちです。細かい作業は変わらないとしても、電子化の波は全てを変えています。それは面白いことを瞬時に得たいという欲望に答える姿で進化してきています。それでもなお生き残るのは、画期的な面白さを先鋭化した人たちだけなのでしょうか?そのことを肌感覚として感じました。いずれにしても新しい世代の人たちが、喜び、面白さを感じてに幸せになって行く時代をこれからも見ていきたい。最後に中村と松岡の二人もとても良かった。
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