ALONE アローン
劇場公開日 2018年6月16日
解説
「君の名前で僕を呼んで」のアーミー・ハマーが主演を務め、砂漠の地雷原に迷い込んだ兵士が容赦ない自然の脅威や自分自身の過去のトラウマに襲われる姿を描いたアクションスリラー。テロリスト暗殺のミッションに失敗したアメリカ兵マイクは、3000万以上もの地雷が埋まる土地に足を踏み入れてしまう。仲間はマイクの目の前で爆死し、彼自身も地雷を踏んで絶体絶命の窮地に立たされる。援軍が到着するまでの52時間、1ミリたりとも動くことのできないマイクは、次々と押し寄せる自然の脅威や、過去のトラウマからくる激しいフラッシュバックに襲われ続け、極限状態に追い込まれていく。主人公の恋人役に「ザ・マミー 呪われた砂漠の王女」のアナベル・ウォーリス。
2016年製作/106分/PG12/アメリカ・スペイン・イタリア合作
原題:Mine
配給:パルコ
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2018年6月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
冒頭からアーミー・ハマーの顔の輪郭が鮮やかに映し出される。狭い額と凹んだ目、そこから直線的に付きだした鼻、そして、贅肉が全くない頬。左右より前後に長い頭蓋骨は言うまでもなく、西洋人の美しさを集約したようなハマーのルックが、その後に待ち受ける"動けないサバイバル劇"の最中ですら、1ミリも崩れることはない。時限爆弾を踏んでしまったばかりに、砂漠のど真ん中から一歩も動けないという秀逸なアイディア、自分の個性を知り尽くしたカメラアングルの設定、等々、製作も兼任するアーミー・ハマーのセンスが光る最新作は、同時に、他人の土地に戦争の名目で足を踏み入れるアメリカの横暴を告発している。同世代の多くがフランチャイズ・ムービーの傘の下に入ろうとする中、彼の映画人としてのスタンスはある意味孤高だが、ファンとしては応援のし甲斐があるのだ。
2022年2月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
「地雷を踏む」、この言葉は今や爆発を意味するように思います
ですがこの映画は"危機に陥った瞬間"なのですね
私たちは、日々の暮らしでリアルな地雷に触れるとこはまずありません
ですが地雷を踏むことはそこそこあります
身近な人の逆鱗に触れる事がそれだと思います
私はよく地雷を踏むんですよ、と言うよりあまりにも地雷が多すぎる
余裕の無い世の中なのでしょうね
まっ、確かに私も至らない点が多々あるのはわかりますよ、でもね、ちょっと意見が違うからって一から十まで私のせいってそりゃ無いわ
そもそも地雷は踏んでから足を離した時に破裂するもの
だけど私にやそんな間もないんだから
「徳」を積むにはいい経験です
やばい…
私、かなりイライラしてましたね
今の心と映画が悪くリンクしてしまいました
寝たらリセットだけどもう少し酒が欲しい気分ですよ
2022年2月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ワン・シチュエーションものってことで、
どうしても比べてしまうのは「127時間」と「リミット」。
この2つと大きく違うのは、”動けない理由”だったと思う。
上手いなあと感心してしまったのもまさにそこで、
主人公も犠牲やリスクを受け入れれば動けるってとこがスリリング。
これは物語序盤で早々に相棒(親友)が選択したある決定的な行動が効いていて、
主人公もそれを選びかねないしっていう緊迫感もあったと思う。
地雷は”人生の歩みを邪魔するもの”のメタファーでもあって、
誰の足もとにもあるそれを踏んだとき、どんな行動をとるのか。
もちろん一歩を踏み出す勇気も大事だろうし、慎重な行動も大事だろう。
ただ残念なのは主人公のトラウマとそれの克服ってとこが弱かったかなと。
個人的にあの父親には許せる余地を見出せなかったので、
そこが赦しというより「いろいろあったし疲れたからもういいや」って感じがしてしまった。
何通りもエンディングを作れただろうと思うプロットだけに、
このパターンを選択してくれたってことにも好感がもてた。
もうちょっとと思う部分もないわけではないけど、間違いなく良作だと思う。
2021年3月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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渋く冷静なスナイパーが、長時間の緊張状態で、重なる危機に対処し生き残ろうとする内容は熱い。極限状態で自分の過去を反芻し、精神が削れて幻覚を見始める、その中でも狙撃の腕は衰えず、兵士として動くのはかっこいい。
個人的には前に進んで爆発するのも美味しいと思ったけど、役者がとてもかっこいいので見てて飽きない。声優が好きな人は吹き替えがたまらないと思うのでオススメする。
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