チワワちゃんのレビュー・感想・評価
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やっぱ、そんなカッコつけるのか
すごく寂しい映画、元気が目減りするよな...
登場人物がことごとく浮遊、感受性を麻痺させてて、それは自己防衛なのでしょうが、愛が無い。でもみんな愛をもらいたくって、くれる人を探してる。それを素直に言えるのはチワワちゃんだけなのですが。みんな「友達未満、知り合い以上」、こんな付き合いは心を病みそうだ。チワワちゃんをどこか羨んで妬ましく思ったり、蔑んで呆れたり見下したり。なのに不安定かつ器用に、そんな関係を乗りこなす。イマドキの承認欲求病に登場人物「ほぼ」全員が罹患しているかのような。ですが、映画撮ろうとしてたナガイクン、プールでチワワちゃんをあやしてくれてたユミチャンは、違いました。現実世界でもナガイクン、ユミチャンが、全人口の何%かはいることを信じて、どうにか生きていこうと思いましたよ。
でないと、悲しすぎます。
少しはマシな世の中にしていくのは、誰か人がしてくれるわけじゃないものね。
麦さん演じるミキちゃんが「チワワちゃん、何がしたかったんだろ」って。おいおい、それ訊くなら、まず自分に言わないとね。って思ってたら、凌さん演じるヨシダくんもそう思ったんでしょうか、まあ最低のやり方で彼女にそれを示してましたね。と次の瞬間、ヨシダくんも「オレ何がしたかったんだろ」的状態。もはや無限連鎖...
どいつもこいつもいのちの実感がない。浮遊しつつ、踏みつけて、粗末にしまくって。でも、関わってはいない。
もうわかったわかった、みんな傷つきやすいからだよね、どうしたらいいかよくわかんないからだよね、でもさ、そんなんしちゃったら、いのちって、壊れちゃうよ!脆くて、壊れやすい、みな同じなんだから。
監督様、酷い現実を描くだけなら、現実の方がリアル。だから映画は、そのリアルの酷さを生き抜くくらいの、いのちの実感と元気を取り戻せる心の栄養であって欲しい!
でないと、高いお金と労力をかけて作る意味がないのでは?「生きる屍」は、歳の行った人でなく、いまやここに出てくるぴちぴちの若者がそうなのか?アンチテーゼかもしれない、でも監督様、救いがなくて、私には辛すぎました。
原作を読んでみます。でも次回は、生きる屍のような若者に、いのちの温度を宿してくれるような、そんな作品期待してます。
キラキラの若者達が眩しい
テーマがよくわからない
ワンカットワンカットの切なさ
仲良しグループの1人、チワワが東京湾でバラバラ遺体となって発見された。
本名も素性も知らなかったチワワの死の真相を求めて、友人たちを訪ねて回る主人公のミキを中心に描いた青春サスペンス映画。
若手俳優を中心に、東京でバカ騒ぎの日々を送る面々と彼らを描いた今作。
チワワちゃんに対する嫉妬や憧憬などの複雑な気持ちを抱えるミキやほぼ台詞のないヤンキー崩れ風のキャラながらも存在感を示した成田凌など評価すべき役者が多い中、キーパーソンとなるチワワちゃんこと吉田志織の魅力が大爆発していた。
健康的なエロスと快活な性格で見るもの全てを虜にする天然美少女を好演。秒で好きになりました笑。
あらすじ的にはサスペンス映画だが、その構えで鑑賞すると完全に今作は駄作扱いされてしまう。
最終的には鑑賞後の受け取り方次第だが、自分は今作がとても好きだ。
大きな理由がワンカットワンカットの切なさにあると思う。
冒頭のチワワちゃんの自己紹介も少なに600万もの大金を手にしてZulieの「Heart Beats」をバックに街中を疾走するシーンやUKインティロックシーン注目のニューカマー、Pale Wavesによる「Television Romance」に乗せて突然キャストが踊り出すチワワダンスのシーンなど音楽的演出がとても良く、サントラは必聴盤だと思う。
チワワダンスシーンで踊る集団の中、冷めた目で彼らを見つめるミキと吉田の描写と何故かワンシーンだけ踊る吉田の件がとても好き笑。
なんだかよくわかんないけどなんか良いという感想がぴったりハマるような作品笑。
スローテンポながらもキャッチーなサウンドでラストを飾るHave a Nice Dayの「僕らの時代」が切ない爽快さを残してくれた。
【岡崎京子ワールドを、具現化できる監督出てこーい、‼】
さようなら、チワワちゃん… そして、ありがとう!
故人の残影を追った巡礼の物語。
わたしは、以前お世話になったヒトが
よく足を運んだと生前におっしゃっていたお店や
お気に入りだったという場所を巡って
歩き渡ったことがありました。
巡っていくにつれ、故人への愛情や感謝の念が
より強くなっていくのを感じましたし
いっそう身近に思い、そして再度
涙したりもしました…
さて、本作『チワワちゃん』は
《千脇 “チワワちゃん” 良子》と接点のあった
知人の述懐を、ひとつ、ひとつ、〈数珠繋ぎ〉していく
【対話による巡礼】のお話でした。
自分がまだ、
「何者であるか?何者になろうとしているのか?」
判らない若者たち…
「時間はあるが、やりたいことは見つからない…」
でも体力だけは有り余っているもんだから夜毎
その鬱屈した思いを込めて力いっぱい
バカ騒ぎを繰り返してしまう…
門脇 麦さん演じるミキはそんな最中に
身を置きながらも、俯瞰してどこか冷めた様子で
眺めていました。そうしてストーリーテイラーであり
インタビュアーでもある“ミキ”の視点で物語が進みます。
この作品は、そんな若者たちのエモーショナル表現を
近年よく言い回わされる【プロモーションビデオみたい】な
奇抜でケレン味のある映像で
(そこがこの作品の評価が分かれるポイントかな?)
終始、飽きさせない構成でなされていますが
急にストンと静寂が訪れる…
そのメリハリが、わたしには心地良く
観賞に浸れました。
「結局犯人、分かる思たら分からへんのかーいっ!」
とモヤっとされた鑑賞者もいると思いますが
本作の主題はそこではありません。
劇中の冒頭と末尾での印象的な【モノローグ】。。。
その【モノローグ】がすでに主題を述べている訳で
あとはそれをなぞっていくだけの
実に、潔いよい作りでした。
それは何よりルック(画作り)に
自信があったからなのでしょう。
それで副題と言いますか
この作品にメッセージを見出すならば
《バラバラ殺人事件》
《シンガポール爆破事件》が象徴するような…
テロや内戦、自然災害から殺人に至るまで
昨今起こる様々な出来事…
それをわたしたちは、どこか遠い場所で起こる
よもや 《 自分たちには関係ない事 》 と冷めた
視点で傍観者になってしまってはいないだろうか?
若者が集まって騒いでいるダンスシーンは
【現実のなかの非現実】である象徴の現われであり
「現実で起こっている問題は、
地続きで自分たちにも繋がっているんだぞッ!」
「いつまでも無関係でいられる訳じゃぁないんだよッ!」
という警鐘の音が…
わたしには聞こえたような気がしました。
成田 凌さん、最ッ低!そして最ッ高!
村上虹郎さん、今回わたし一番注目して観てた!
劇中でかぶってた帽子が欲しい!(似たの買いました♪)
浅野忠信さんの存在感たるや!
いっぺんに空気が変わった!
しかも作品におけるキラーワードを口にしてました。
門脇 麦さん、前主演作『止め俺』の役柄と同じく、
繊細な表現で、揺れ動く女性の心情を見事に
演じていました。タバコ吸う所作、前から好きよ!
そしてなにより吉田志織さん!
チワワちゃんさながら天真爛漫な彼女の今後に期待!
評価が別れそうな作品は、星☆を多めに献上しがち…
それはわたしの自意識 ≒ 美意識がそうさせるのですが、
今回は、元より原作者《岡崎京子センセイ》信者であり
(麦さん、センセイに似てる!?)
そして同じくお慕いしている
「性と暴力そして革命」のスローガンを掲げた
《故・若松孝二 監督》に畏敬の念を捧げると共に
そしてなにより、この両雄を、わたしの中で融合し
結びつけてくれた門脇 麦さん、二宮 監督に
感謝の意を込めまして…
よって、“ R指定 ”も必要悪の範囲内!
文句無し!新年早々わたしの中でのベスト級!
星☆5つを捧げます!!
いろんなサブカル作品を自分の中で関連付け
〈数珠繋ぎ〉していく作業は楽しいものです!
そして【新コーナー】
チワワちゃん名言プレイバック!!
「男同士は価値観を共有する。
男と女は距離感を共有する」
「女同士は気を使って疲れる。
男といるのは楽だけど何かを消耗する」
タイトルなし(ネタバレ)
チワワちゃんの主役の子よかった。
こんな女がフラッと現れた日には女子として絶対に敵わないなと思う。
天然でかわいい女を嫌味なく上手に演じられてた。
天然、明るい、かわいい、みんなに好かれて常に注目あびてて巨乳で料理上手なのになのになのに彼氏に浮気されて。。
あの年頃の男子ってみんな獣だから、そういう性なだけってもう少し大人になったらすんなり理解できるのだけど。
あの年頃の女子もまた浮気されてまるで世界の終わりみたいな気持ちになるのよね必要以上に傷ついたりして。。わかるわ。若いわ。
残酷さこそ若さよね。。
そして成田凌がまたもやクズ演じて自分の中では俳優としての好感度あがりまくりです。
今回も素晴らしきクズシーンありがとうございます。
いやぁ素晴らしかった。
いやがる麦ちゃん無理やり襲ったあげくダメダメグダグタかっこわるい情けないエロシーンってなんの誰の得にもならん。
麦ちゃんも何割減でだいぶブスに映ってるし、また成田も然り。
こういうのを敢えて入れてくるこの監督と麦ちゃんと成田に私はスーを差し上げたいと思います。
オッサレーに仕上げてなんぼの現代においてこんなリアルなかなか描かれないよ。
でも現実ってほんとはこんなもんだよね。
本気で素晴らしい❗️こういうのがみたいんだよね。
チワワちゃんが可愛すぎる件。
妙にリアルな青春映画
三作品の中でいちばん好き。
岡崎京子原作の映画化作品三本の中で、いちばん好きです。
映像も音もよかったし、古い名画のオマージュが(あまりに有名な作品なので)かわいかったし、「チワワちゃん」はちゃんと、おちびだけど胸が大きくて、バカだけど素直でかわいくて男の人とすぐ寝ちゃう、笑顔が素敵なあの「チワワちゃん」だったし。
今回目を引いた俳優陣は、門脇麦ちゃんと村上虹郎くん。
麦ちゃんは、目の力と裸みたいな表情が素敵でした。
監督の二宮さん、26歳とお若い方みたいで次回作が楽しみ。
堤裕介さんという方の音楽もとてもよかったです。
邦画の映画音楽でこんなに惹かれたのは初めて。
音だけで飛べる。
残念だったのは、ヘアメイクに衣装。
謎すぎました。
10代後半から20代頭くらいって、毎日ちびちび無駄に使うからお金がなくて、時間と、欲しいものや行きたい場所だけはたくさんあって、いつだって退屈で、弱くて、中身のない話ばかりしていたなぁと思い出して、自分のあの時代が終わってほんとうによかった!と強く思いました。笑
"自分だけの、チワワちゃんとの思い出"
若さを衝動性と暴力性で消耗しながらも快楽に身を委ねる若者達。
しかし、全員がそんな自分や周りをどこか冷めて見て"そこに何が残るの?""だからなんなの?"と問い続けているような前提がそこにはあった。
みんなそれぞれ、大なり小なり"その人だけのチワワちゃんとの思い出"があって
その人にとって都合が悪いような隠したいような思い出もあって
その中でもう会えない"自分が会ったチワワちゃん"に想いを馳せるような映画だった。
チワワちゃん自身に思いを馳せているのは、主人公だけ。
それでいて、主人公だけしか知らない彼女の姿も勿論ある。
人なら、経験があるような、
誰かとの自分だけの思い出。墓場まで持っていかなければいけない話。なにか大事な話をしたわけではないけれど、あの時あの場所で、あの人と話したことを、あったことをなんとなく覚えている。
そういった、”その人だけの、彼女との思い出”を振り返るような話だった。
それらは全て、結局人生のひとかけらでしかないはさ、消耗してく若さのひとつでしかない。
だからこそ、”若さの自爆テロ”なんだろうな。
遠くでやっているテロの話と、チワワちゃんの死は、等しく現実味がない。人生の一かけらでしかない。
でも確かに、チワワちゃんはそこにいた。
笑い、考え、傷つき、愛され、憎まれ、そこにいた。
登場人物の心の中に、
”自分だけの、チワワちゃん”が居たんだろう。
*
ということで、ここからは普通の感想です。
ラストシーンがとてもすきでした。実は静かに涙してしまった…。
それから、大学生の間に見れて良かったと強く思います。
社会人になってだったり、高校生の時見るのではまた印象が違っただろうなぁ、なんて。
個人的には、好きな映画です。
あとチワワちゃん、とにかく可愛い!魅力的過ぎる。ティナちゃんも可愛い!可憐すぎる!みんな細い!!!!!!
あとはやっぱりちょっとエロい。R15の作品です。
予告を見て、好きかも、と思った人には刺さる映画だろうなぁ…。
そんな感じです。個人的には☆4だけど、客観的評価なら3.5かな。でも、好きです。
「これぞ映画」
時代というよりは世代
さとう珠緒に似てない?!
チワワちゃんのぶりっ子ぶり、顔、スタイル、身長。
どっかで見たことあると思ったら、
さとう珠緒に似ている事に気づきました。
もちろん、さとう珠緒さんは元気(?)に
頑張っておられるのですが、
愛されたい欲求オーラの表現が
そっくりな感じがしました。
結局、人間はどこまで行っても
完全に理解し合える事はないって事を
思い知らされるのですが。
それを受け入れる事が出来るかどうか、
そこでうまく生き抜いていけるかどうか
分かれてくる気がします。
受け入れられずに、もっと理想の世界が
あるのじゃないかと次から次へと
違う世界へ飛び込んでしまう。
その結果、運悪く残酷な世界の犠牲に
なってしまう人はたくさんいると思う。
その一人がチワワちゃんであり、
誰にも知らずに死んでいっている生命は
計り知れずある事でしょう。
世界を見れば、まだ戦争、飢餓、競争社会の
地獄の数々。
それがこの現実世界の現状であり、実情で、
未来永劫に変わる事は無い気はします。
ただそんな世界に生きているのが
私たちで、誰一人として、差別なく、突然、
地獄に落とされる可能性があるのです。
悲しいですが、
この残酷な世界で生きるしかない事を
受け入れる事。
今ある日常が、
如何に奇跡的で有難い事なのかを
あらためて思う事。
そんな事を思い出しました。
ただ、そう思った事も続いていく日常で
忘れていってしまうのですが、
時おりこんな映画に出会うことで
思い出すことになるのです。感謝。
全編、MVのように描くことで
今の時代を表現しているような気がします。
役者陣はなかなかのメンツでした。
寛一郎、虹郎、成田凌、門脇麦、
さすがでした。
(玉城ティナの泣き顔の不細工っぷりには
ちょっと見直しました。
松本穂香のちょい役もなかなかgood:)
ただそんな地獄のような世界でも
奇跡はあるはずで
一瞬でしたがそんな瞬間があったって事は
ただ 「生きてるだけで、愛。」
と感じました。
ただあそこまで深い感動まで行かなかった
ですが、目指すところは同じなのかなって
気がします。
そう考えると、
やっぱり趣里さんの入り込み度の方が
上回っていたのかな〜。^^;
でもこのメンバーが一つの映画に集まったって事は
将来的に奇跡と言われるのかも。
未来が楽しみな役者陣の健闘に感謝です。
(^。^) m(_ _)m
3.5より、3.6 かな?
頑張ってるけど
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