コーヒーが冷めないうちにのレビュー・感想・評価
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ほっこり
うーん、もったいない
お話しは非常に良かった。
でも、なんだろう。「ほら、俳優豪華でしょ?」「ほら、ここ泣けるでしょ?」と、なんというか押しつけがましい感じが作品から広告から透けて見える。ポスターなんてマイナスの効果しか無さそうなレベル。
せっかくお話しと俳優陣の演技が良いのに、過剰な演出で鼻につく一方。非現実な状況に観客を感情移入させる工夫や、実写化によって増す設定の不自然さの解消などには気を使えていない。
レビューにネタバレは含まれてないけど、映画を観る前にこれ読むのはオススメしないので「ネタバレあり」設定にしておきます。
ライトに泣きたいときに見る映画
過去に戻れる喫茶店フニクリフニクラ。
ある席にあるタイミングで座り、強く思えば、タイムスリップができる。
でも、タイムスリップができるのは、いれてもらったコーヒーが冷め切るまで。
冷めないうちに飲み干さないと元の世界に戻れなくなってしまう……。
有村架純はかわいく、伊藤健太郎は普通っぽさがとても良い。
特に伊藤健太郎とのキスシーンは胸キュンだし、
水の中の演出はなるほどと思わせる。
端々に感じる、こーゆーのがすきでしょう?泣けるでしょう?ほら今泣けるシーンだよ。涙誘うでしょ?
というゴリゴリ押してこられる感じ。
ごめんなさいわたしには合わなかったです。
そもそも原作がそこまで深くなくライトに涙を誘う感じの作風なので、これもこれで忠実な再現と呼べるかも知れない。
劇中の音楽の違和感と、 不必要ない出演者総まとめコメント(そんなこといちいち語らせずに感じさせて欲しかった)、
エンディングのトロイメライは絶対この曲じゃないよね?と思ってしまった(YUKIは大好きです)。
脚本家と監督に期待を寄せていたこともあってか、残念な気持ちが拭えない。
戻りたい過去
コーヒーは冷めても物語は温かい
量産型SFタイムマシン映画への挑戦
よくあるSFタイムマシン作品のなかの「タイムマシン」を、「コーヒーを飲む」という行為に置き換える。
それだけでこうも異なった味わいに変わるのか、と私はまず驚きました。
しかし、過去に戻れても起きた出来事を変えることはできない、未来を変えることはできない、という原則を強調して打ち出しておきながら、作品内で見事に崩壊しているのは残念だった。
肝心のストーリーも「過去に戻れたら的な量産型タイムマシン映画」に近しいものがあり、さらには設定に矛盾が生じている部分もあり、ご都合主義的な展開も多い。
娘が時間遡行をして過去世界に干渉している場面も感動ではなく、矛盾と疑問を感じていた。
「過去が変われば未来が変わる」の原則を無視した「時間を超えても未来は変わらない」の原則が自己崩壊したストーリーです。
有村架純のアンニュイな表情には色香を感じます。髪は束ねずに流したほうが私は好きですね。
優しきタイムバックスリップファンタジー
飛行機の中で見たが、途中で寝ないで見られた。
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