コーヒーが冷めないうちにのレビュー・感想・評価
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大切な人には今思いを使えよう
2017年本屋大賞ノミネート作品
川口俊和原作小説『コーヒーが冷めないうちに』の映画化
どんな人でもあの時こうしていれば
そんな思いを少なからず持っているでしょう
それぞれが抱えた心の傷をそっと優しく解してくれる
心の奥にしまい込んだ思いにそっと寄り添ってくれる
そんな優しい映画でした
個人的には、若年性アルツハイマーの女性と
ご主人の物語が涙を誘いました
一杯のコーヒーが冷めてしまう間だけでも
過去に戻ることが出来るなら
伝えられなかった思いを伝えることが出来るのなら
迷わず私も過去に戻りたい
明日があるとは限らない
大切な人には今思いを伝えよう
積読本の中にある原作を
コーヒーを飲みながら読みたいと思います
切ないけれど優しい時が流れる
「フニクリフニクラ」にあなたも行ってみませんか?
試写会にて
(惹句) 4回泣ける→(結果) 1回号泣
街なかにひっそりとたたずむ古めかしい喫茶店フニクリフニクラ。
そこにはひとつの都市伝説があった。
それは、ある席に座ると、望んだ時に戻れるというもの。
しかし、それにはいくつかのルールがあって・・・
というところから始まる物語で、そのルールの説明から映画が始まります。
って、こういう出だしの映画は基本的には受けつけないので、合わないかも・・・という不安が持ち上がりました。
ま、「設定」ですから、いくつかの制約があるのは当然なのですが、それを端から「ルール」といってしまう・・・って、ゲームかスポーツか。
どちらも苦手なので、ルールありき、というのが苦手なわけ。
人生、生きていくにはいくつもの制約があるのだから、もうそれで充分じゃないの、っても思う。
そんなことを考えていると、この映画は愉しめない。
それは、わかっている。
さらに、「4回泣けます」という惹句もあざとく、泣くことを強要してほしくない。
4回泣けたかどうかの答え合わせの試験みたいでイヤだ。
で、その4回=4エピソード。
1.波瑠と林遣都の恋人同士
2.薬師丸ひろ子と松重豊の夫婦
3.吉田羊と松本若菜の姉妹
4.・・・(秘密)
と、バラエティに富んでいる。
いやぁ、泣かされた、泣かされました、薬師丸ひろ子と松重豊の夫婦のエピソード。
このエピソードだけで十分。
満腹。
なお、4のエピソード、情況がすこぶるわかりづらいのだけれど、腑に落ちなかったらエンドロールの最後まで観てください。
ちゃんと「答え合わせ」がされてますから。
4回泣けるは言いすぎかも…
見る側の立場によって評価も分かれそう。
個人的にはベテラン二人が演じた夫婦の話に号泣でした。
ただそれ以降はイマイチ…。
とくに後半、展開も演出もちょっと陳腐になってしまってる気がしました。
役者さんによってはカバーできたかもしれないけどそうは感じられず残念。
でも主演の有村さんは役にハマってて良かったです。
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