コーヒーが冷めないうちにのレビュー・感想・評価
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同じ型にやられてしまう
ファンタジー作品 変化とは常に環境や物質ではなく人間の心であることを言っている。
昔ながらの型を使い、ファンタジーを掛け合わせて、その場所に集う客という限定されたものにだけ奇跡の資格が与えられる。
もしそのような喫茶店があれば絶えず客でいっぱいになるだろう。
お店が4代も続いている理由がわかる。
冒頭登場したフミコとゴロウの喧嘩別れの時にいた客が各々のシュートショート物語を作る。
このありきたりの型は、もしかすると今でも鉄板として通用することに「してやられた感」を感じる。
そもそも茶店の客はすべて誰もが知る俳優陣。
彼らを中心とした物語が描かれないはずがないことは、誰にでもわかる。
しかし、医師から認知症を告げられたフサギが夫への手紙を書きながらそれを渡せずに認知症を患ってしまったストーリーは涙なくしては見られなかった。
この誰にでもある心残りは、物質的喪失や環境的変更ではなく、言うべき時にそれを言えなかったことに対する心残りだと作品は伝えているが、本当にそうかもしれないと思った。
「現実は変えられない」
これは普遍的法則だ。同時にタイムマシンなど未来永劫発明されないことの証明だろう。
その代わり新しい概念が生まれた。それがパラレルワールドだ。人間の発想に行き詰まることはない。
このフサギ夫婦の物語を見ながら、当然ユーレイの正体と関係が最後のエピソードだというのと、時折挿入されるトキタカズの幼少時代の映像でその謎の答えがわかってしまうが、作品はそれを想定内としている。
最後にまだ生まれていない娘未来が登場し、母カズにコーヒーを淹れるというのはなかなかいいプロットだった。
茶店オーナーの「考えられることはすべて試した」と言うセリフ、妊娠という新しい現実が、夫の閃きを生み、未来が未来からやってきてコーヒーを淹れるという大どんでん返しだ。
カズの母が読んでいた小説「ねじの回転」「モモ」というのも、この作品の題材に関係している。
わからないのが茶店の名前「フニクリフニクラ」
これは日本では「鬼のパンツ」で知られていて「鬼のパンツはいいパンツ、強いぞ、強いぞ」というあれ。
これとこの作品とどのように関係していたのかがわからなかった。
でも心温まる作品だった。
久しぶりに涙がでました…
早起きをしたので、朝ゆっくり準備をしながら見られそうな映画かなと思い、
あらすじも予告も何も見ずにタイトルだけで選びました。
ある珈琲店のある席に座るといきたい日時にタイムスリップできる。
タイムスリップ先で起こった出来事は引き継ぐことができない…
なんのためのタイムスリップなんだろう、と見ていたけど
見進めるとだんだんとわかってきた気がした。
自分と向き合う為、もう一度体験することで気付く事が出来るのだろうかと。
色々な人がいて色々な思いで過去に戻ってやり直す…
戻っても何かが変わる事はないが自分のこれからを変える事はできる。
なんだか少し考えさせられるような映画だなと思いました。
主人公の過去が明らかになってからの展開にも、
メイクをしているタイミングで泣かせられましたよ。
これチョイスするのはミスったなと思いました(笑)
見終わる頃にはなんだか清々しく、心地よい気持ちになりました。
こんな気持ちで出勤できると思わなかった…
久しぶりにいい映画見れたなと思えるストーリーでした◎
今を精いっぱい生きることの大切さ。
<映画のことば>
起きてしまったことは、変えられない。
<映画のことば>
「どんな名前にする?」
「未来と書いて、ミキ。あの子が、そう言った。」
YouTubeなどでも盛んに情報発信をしている精神科のドクターの常套句ではありませんが、「過去(と他人)は変えられない。」―。
そのことは、人が生きていくうえで、いかんともし難いことだと思います。評論子も。
しかしその反面、それでも、もしもやり直せるのなら、過去に戻ってやり直したいという悔悟・悔恨の念の一つや二つは心の奥底には抱えているのが、この世に生きている人間というものではないでしょうか。
(もちろん、評論子も含めての話です。)
そういう心理にスポットを当てたということから、本作の「面白さ」というものが出てきていると思いました。評論子は。
(あくまでも本作は、タイムスリップ系のSF系ファンタジー、すなわちフィクションであるという押さえの上で。)
結局のところ、本作が言わんとすることは「人が生きているのは過去でもなく、未来でもないのだから、今を精いっぱい生きろ」ということでしょうか。
換言すれば、日常に意識するとしないとを問わず、心の奥底には誰もが秘めているであろうペーソスを、日常のどこにでもありそうな「とある喫茶店」というリアルな舞台の上で、上手く映像化しているという点では、本作は成功していると思います。
本作は、全体で4話構成になっていて、それで、予告編では「4回泣けます」ということになっているようではありますけれども。
パートを分けてしまったこともあり、どのパートも深掘りが足りなくて、残念ながら、一回も泣けなかったことが惜しまれます。
それでも、こういう「ファンタジーもの」が、必ずしも嫌いではない評論子としては、そこそこの良作という受け止めではあったと思います。
(追記)
有村架純のキャラが随分と立っているなぁ…とも思いました。
無論、彼女が主演のなのですから、当たり前といえば、当たり前のことなのては、あるのですけれども。
ターコイズブルーのエプロン姿の質素とも言える彼女の姿が、舞台の喫茶店の雰囲気によくマッチしていたとも思います。
(追記)
素敵でしたねぇ。高竹佳代(薬師丸ひろ子)と房木康徳(松重豊)のご夫婦は。
こういうふうに二人で幾星霜を重ねていくことができたら、どんなに素敵でしょうか。
<映画のことば>
「あなたは私の前で看護師でいる必要はないし、私はあなたの前で患者でいたくない。最後まで夫婦でいたい。」
(追記)
「コーヒーが冷めないうちに」というフレーズは、もちろん本作の題名でもありますし、作中でも主役の数が幾度となく言うセリフなのではありますけれども。
そうすると、ホットコーヒーが苦手で、お店では略々(ほぼほぼ)アイスコーヒーを注文し、家でもわざわざ冷めてから飲んでいる評論子は、この先もずっと映画の世界を漂い、なかなか現実世界には戻れないのかも知れません。
まったくをもって、困ったことだとも思いました。
人はみな、過去に後悔を抱えて生きていくのか
過去に行くことができるが、その後を変えることは出来ないというルール。
それでも、過去に戻って相手の心を知りたいと人は望み、そして知る事で救われる心がある。
(現実は、知って後悔するパターンも勿論あると思うが)
最後は、余命系のありがち設定ではあるが、では現実に自分が後数ヶ月の命と言われたらと考えると、共感して涙する。
後悔のないよう日々過ごせればどれだけ良いかと思いつつ、それが出来ないのが人生なのか。
吉田羊さんが可愛いが、ファイナルアンサー
つまり、実存主義的な舞台演劇。
葛飾区の舞台演劇で、このストーリーにリスペクトされた劇を鑑賞した。ストーリーはオリジナルだったが過去は変えられぬとも、未来は変わると言う話だった。
さて、
オムニバスとして、どの様にメインキャラクターが繋がるかだけだと思う。
歳をとらないで、ボケ~としながら生きるのも良いと思うが。
『コーヒーが冷めない内に』と謂うが、僕はコーヒーはアイスコーヒーとして飲む事が好きだ。つまり、常温で置いて於けば、冷める事はない。つまり、人によっては過去に囚われて生きる事も出来るって事だと思う。
まぁ、温暖化になり、コーヒーが冷めないくらい、周りの気温が高くなり、過去に囚われて生きる。そんなんでは何も残らないって誰だってわかるものね。
千葉県市原市、小湊鉄道『牛久』の菜の花畑だと思う。母親の命日が、2000年の8月31日。僕はこの時期まで八幡宿にある工場勤務だった。縁もユカリも無い所だが、この小湊鉄道って凄い思い出がある。
出来事の詳細は言えないが、隣の工場で爆破事故があった。その煙突のような金属片がこの「牛久」近辺まで飛んだのだ。時期は1991年6月なので、菜の花となかったろうが、僕は、その金属片が飛んでく音を聞いている。
「牛久まで飛んだんよ」ってみんな騒いでいたので、ヘェ~と思っていたら、小湊鉄道にも、牛久と言う地がある事をその時知った。それにしても遠くまで飛んだモノだ!
何故か、ほのぼのします。
タイムワープから枝分かれした珍種?!
よく思いついたものだと感心します。
ぬるめの《コーヒーが冷めるまで》の、ほんの10分間かそこら。
過去のある時間に戻って、
《誰かに会い、聞けなかった真意を問いただす》
それを尋ねて、生き方を変えたり、
未来を軌道修正する物語。
細かいルールがあり、
「コーヒーが冷めないうちに」
それが叶えられる時、案外大きく人生の舵を切る。
①ニューヨーク転勤を告げる幼なじみの林遣都。
呼び出された波瑠は、その真意を計りかねて喧嘩別れしてしまう。
林遣都が本当は言いたかったこと・・・それを聞き出したい波瑠、
ニューヨークに行く決心をする話し。
そんなSTORY。
②若年性アルツハイマーの妻(薬師丸ひろ子)が、
目の前の夫(松重豊)ではない過去の夫に渡したかった手紙とは?
③喫茶「フニクリフニクラ」の側のスナック店主(吉田羊)は
妹(松本若葉)を避け続けているうちに妹は事故死してしまう。
自分の生き方を見つめ直す話し。
④そして一番大事なストーリー。
それは「フニクリフニクラ」で働く数(かず)の風変わりな
《世にも奇妙な物語り》
ラストの未来ちゃんのトリックは幾らなんでも反則では?
未来は変えられないルールと言いながら、未来からの使者・・・
でも気持ちよく騙されるから、良いとしようかな。
「バックトウザヒューチャー」の真似にしてはチープ。
お母さんの幽霊が20年も「フニクリフニクラ」の
1つの席に座っているとか。
トイレに立った隙に依頼人が座る・・・とか!!
ユーモラス、このゆるさが魅力なのかも!
一杯のコーヒーで蘇る家族への想い
コーヒーが冷めないまでの時間、過去に戻る事ができると言う小さな喫茶店でのお話ですね。後悔する気持ちを改めたいと願うそれぞれの人を描いた優しい映画だと思います。ただ4回泣けたかと言うとそれは無かったです。エピソード的には、松重豊さんと薬師丸ひろ子さんの夫婦のシーンと、吉田羊さんと松本若菜さんの姉妹のシーンはジーンとなりました。夫婦愛と姉妹愛が伝わり感動でした。あと娘と再会した時の石田ゆり子さんも素敵でした。主人公の有村架純ちゃん演じた数の後悔が母親の石田ゆり子さんの愛情で包まれる場面も良かった。でもエンディングに向けて今度は未来の子が出て来たりして、やはり設定にちょっと無理があったのでは。でも優しいファンタジー映画で、これはこれで良いのかなと思ったのでした。
チョットぬるめのコーヒー‼️
タイムスリップが出来る喫茶店を舞台にした群像劇‼️まずタイムスリップのルールが5つくらいあって、これが面倒くさい‼️過去は変えれないとか、コーヒーを入れてもらって冷めたらダメとか、コーヒーを飲み干さないといけないとか‼️魅せ方があまりうまくないので観客が混乱するし、映画のテンポを削いでるような気がします‼️あげくはアラームタイマーまで登場する始末‼️そしてそれぞれのエピソードが面白かったし、感動的だった‼️波瑠さん、薬師丸ひろ子さん、吉田羊さん‼️ただ肝心の有村架純さんのメインエピソードがイマイチ‼️母の石田ゆり子、娘の有村架純さん、彼氏役の伊藤健太郎のキャスティングの違和感‼️母の前で娘が泣きじゃくるシーンも、なんか白けてしまう‼️前述のタイムスリップのルールも全く活かされてない‼️これは演出力不足かな⁉️メインエピソード以外が感動的だっただけに残念です‼️
タイムリープの設定が良かった。 "後悔"ということへの概念が更新さ...
タイムリープの設定が良かった。
"後悔"ということへの概念が更新された感じ。
前半に無表情だった女優が後半とんでもない名演技で伏線回収。
虫の声、水の音が印象深い。
喫茶店の内装も凝っていた。BGMも良かった。
複数の感動的なエピソードが詰まっていて涙腺が緩みっぱなしだった。
タイムトラベル系ファンタジー
涙腺最弱の私、本作のお涙頂戴にまんまとハマる…恋人、そして個人的ピークの『夫婦』と『姉妹』の話から、最後は物語の芯である親子で締める。よく出来た脚本ではないだろうか。
【泣ける】加点でスコアも上がり気味だ。
渡せなかった手紙
何を観ようか悩んでいて、そういえば観ていないことを思い出した。
オムニバス形式で流れていく作品。タイムトラベル系ではちょっと捻くれた設定。
バイプレイヤーズが凄すぎて、若干主人公の話が霞んでしまう気がする。
認知症の奥様と看護師の旦那様の話で泣きました。
温かい飲み物を片手に観たい作品。
役者陣が素晴らしい
「コーヒーが冷めないうちに」の表題に誘われて視聴。悪くなかったです。2時間物のTVドラマのように忙しい感じはしたけれど、役者陣の演技が良かったです。波留と林のドタバタ演技、松重さんが大丈夫だよって言い続ける顔、薬師丸の柔らかな表情、吉田の気が強い女と松本の純粋な表情、伊藤の若々しさに有村の一途さ、石田の優しげな母親。それぞれの演技が光っていて、真の感情が宿っていた。それだけでも、見る価値があるでしょう。
ストーリーは、それぞれの登場人物が行きたい時間を説明するのにあまり時間が掛けられないのだが、効率よくまとめられていた。最後、母親の難題をどう解決するかっていう所、未来ネタだろうと思ってみていたが、その手があったかと。結局、母親は戻れなかったということで、ずっと幽霊のまま彷徨うってことでいいのかな?
邪道だけれど、過去に戻る商売って起こしてもいいかもね。儲かりそうだし感謝されそう。ただ、ずっと通い続けなければならなくなるか。
ステンレスマグにしたら駄目ですか⁉️
なぜだろう?
有村架純さん、しっくり来ない。
まだ前半良かったけれど、後半。
作品によるのかなぁ、
耀くときとそうでないとき。
相手役も伊藤健太郎、合わない。
姉と弟にしか見えない。
伊藤健太郎相手に、上目遣いにぶりっ子してる
ようにばかり見える。
最後の方、泣くシーン、なんだかなぁ。
コーヒー淹れているところは可愛かったけれど。
簡単に妊娠、中学生になって、時間移動だけどこんがらがる。
松重豊さん、薬師丸ひろ子さん、吉田羊さん、さすがの存在感。
🎈謎解きは、エンドロールの後にあったらしい。
せっかちもいるのだから、そういうの、やめてほしい。
短編的なので気軽に観てプチデトックス
優しく暖かなSF&ラブストーリー。
泣けるジャンルの映画としては、確かにあと一歩!という感じはあるけれど、4本仕立てになっているし、心がすごく疲れている時に優しく効いてくれる薬のような映画で私は満足。
「過去やり直し」系は大好物!これは、過去に戻っても現実は絶対に変わらなくて悲しいけど、現実感あって良き!笑
私なら好きな人とその喫茶店に行って雑談だけして、後日告白しに戻るかな〜と考えた。
だって条件が厳しいんだもの!
他の方がきちんと説明されてるので割愛するけども、喫茶店の外に行けないの行っても意味ないし。時間も15分程度…泣
条件が厳しい分、自分の体験と重ねて楽しめないのが残念ではある。
ずっと過去に戻る話が続くのかと思いきや、不思議な女性店員カズの恋が動き出す!意外に普通の女の子で驚いた…!
でも、カズには大きな後悔を抱えていて…。伏線をきっちり回収。
でも、映画のノスタルジックな雰囲気に合わない安っぽい演出が入るのは残念。
キャッチコピーの4回泣けるは言い過ぎ!笑
薬師丸ひろ子&松重豊はすごくよかった!もう演技うま過ぎ!!こんな夫婦、憧れちゃうな。
なんでだろ?
感情移入出来ない。
泣くポイントすら分からない。
過去は変えられず、気持ちだけ浄化させてくる?
ただの催眠術とか、宗教感とかと何が違うんだろ?
過去に行っても何も変えられないのに、タイムリープにリスクのみ残る?
まったく気持ちが分からない。
でも、有村架純さんは好きです。(笑)
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