PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.2「First Guardian」のレビュー・感想・評価
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極上に渋い男のドラマ
Case1がやや消化不良な出来だったが、こちらは見事な完成度。脚本が深見真によるものがよかったのだろう。血生臭さとSF的なギミックの使い方の上手さ、そして渋い大人のドラマと1時間とは思えない濃密さ。 軍隊の暗部を描いた内容だが、この物語で描かれたような汚い謀略の世界で、犯罪係数を上昇させないで生きること自体が難しそうだ。戦場のような場所では正気を保つこと自体が難しい、須郷徹平の係数が結局下がらなかったのが切ない。 SFギミックでは模倣AIという発想が面白い。疑似人格的なものだが、本人がいなくても人格とロボットにコピーしておけば、本人のように動く。このギミックがミステリーの中核に置かれていて、最後まで緊張感を持って物語を展開している。 須郷徹平も征陸智己も、数値が支配するこの世界で義理人情のために生きている。2人の人間関係は、数値の支配のテクノロジーによって引き裂かれたわけだが、それでも2人は人間らしく生きていく。生き方の選択として、本当にカッコいい2人だった。
久々に青臭い宜野座さん来た!
CASE.1で「眼鏡を外し、カッコよくなった宜野座」を堪能した。外見だけじゃなく、あるべき姿に固執して余裕がなかった部分が、まるで憑き物が落ちたように無くなり、円熟味が出たというか、いい感じに枯れたというか、まぁとにかく「ギノさんカッコいい!」と惚れ惚れした。 で、過去編のCASE.2。「若い!青い!子供っぽい!」と、本筋よりも宜野座ウォッチに夢中。 直前に「大人なギノ」を見せられていただけに、嬉しいギャップ。 シリーズを作ってきた人たちのキャラ愛を感じた瞬間でございました。 本筋の方も、征陸・縢・青柳などが元気に公安やっている頃の話なので、シビュラシステムに対する不信感や胡散臭さが醸し出す、絶妙なバランス感覚を感じられて興味深い。 システムという、人が構築した人ならざるもの、感情を排除した暴力的な合理性を頂点とする統治。 システムには成し得ない、偽善的でヒロイックな野望に邁進する不遜さ。 シビュラがまだブラックボックスである世界で、人間らしさが成せる正義とは何なのか。人間らしさの代償とは何なのか。 とてもPhyco-passらしいストーリーで、シリーズ好きにはたまらない1本だったと思う。 アニメ2期の序盤から登場してるわりに、地味だった須郷にスポットが当たっている所も良い。 須郷が公安に来る前の、軍人時代の事件として描かれる今作は、須郷の目を通してえぐり出される歴史の1ページでもある。 彼にとって、この事件は忘れ難い出来事だろう。でも、それでいいのだ。 過去は人を苦しめる時もあるが、過去に出会った人の何気ない言葉や行動が、前に進む力をくれることもあるのだから。 それは宜野座を見ていても感じられる。 単純に刑事ものとしても楽しめるけど、今作はしっかり世界観を把握して観た方が断然面白い。 人はいつだって人を思う生き物だけど、高度にシステム化された世界という下敷きが、その哀しみと歓びを際立たせてくれる。
ファンサービス、PSYCHO-PASS世界の拡張
PSYCHO-PASSの世界を深める良い作品 Sinners of the System三部作の中では一番いい ・PSYCHO-PASSの兵器 ・本編で殉職したキャラクターの登場 ・凶悪犯罪の描写あり ・調査シーンあり ・バディものとして成立した展開 ・シビュラシステムが生かされた展開 この短時間の内容で ドラマチックなストーリー 大満足のアクション ファンサービス 良作
まさかの感動的デカサスペンス
まだ常守が配属される前だけど、時をこの時期に戻したかった。
征陸、縢、青柳はまだ生きてるし、
狡噛はまだ監視官、宜野座はまだメガネの姿でおっさんと口喧嘩をする。
二期も観たあとでこれだなんて感動しててたまらない。
(せめてかがりだけでも死んだんじゃなくて秘密隔離にされたとかになって欲しい。けどシヴィラシステムはそれほど「善」を保つモノではないと重々承知してる。泣
観たい光景がたくさんそのまま当たり前になってた日々。
須郷のストーリーもおっさんから影響を受けるのも納得だし、須郷の信念や正義への理解が深まる。
やはり主役が多ければ多いほど頭脳戦になるし、
物語が予想外に展開していって深みがでるかな。
そして何よりも主役たちそれぞれの「らしさ」が見れる。
短い尺でよく収まった、
現時点サイコパス最高の劇場版かな。
SS3と三期の劇場版未鑑賞。
久しぶりのPSYCHO-PASS
PSYCHO-PASSは、大好きな作品でノベライズからプロファイリングなどあらゆる書籍には一度目を通しています。
今回のcase2、前回のcase1があり得ないくらい最悪な作品だったので、不安視していましたが安心しました。
というのも、今回のPSYCHO-PASSは地に足をつけて、捜査をします。
これは至極当然ではありますが、そもそもPSYCHO-PASSは、刑事モノの作品です。
しかし、1期以降は捜査よりも目の前の出来事を解決させる事やキャラクターを魅せる所に焦点が動き出します。
物語を主軸にしてキャラクターを見せようとするのが、1期や2期前劇場版、今作だとすると、
case1と3期はキャラクターを主軸にして物語を見せようとしています。
僕は物語に重きを置く人間なので、正直後者の作品は嫌いです。反吐が出るほど非常に憎たらしいくらい嫌いです。
ただ、今作は3作の中で一番最初にできた企画とだけあって、かなり作り込まれている気がします。
何より面白いのが、これまで捜査を阻むような存在であったシビュラが、主人公側に付いているという事。
シビュラの正体を知らない人間が主役だからこそできる話ではあるけれど、純粋な刑事ドラマとして見れました。
どうして他の作品はこうはならないのか、謎です。
シーマ様
戦車の動きやスコープの視点とか、軍事戦闘のシーンが丁寧で迫力がありました。
久々登場のキャラクターがそれぞれしっかり活きていて、しっかりサイコパスでした。
オチはスターダストメモリーのシーマ様でした。(他にもあるネタかもしれませんが。)
何故、潜在犯になったのか
国防省がドローン攻撃を受け、主人公も疑われるが、執行官と協力して真相を探る。 しかし地雷を踏んだみたいでとんでもないことに。 主人公が何故、潜在犯になり、その後執行官になった経緯が描かれる。
PG12すごうてっぺいの軍人時代エピソード
2116年からスタート、シーアン事件直後。 外務省と公安1係の人事交流 すごうてっぺい元大尉を外務省がスカウト そして2112年沖縄に。 ドローンパイロット 義手の先輩とスパーリング 特殊部隊は人殺しても色相が濁りにくい人間が選抜される。 フットスタンプ作戦 先輩あかんかったか 身重の奥さんに引っぱたかれたショック しかも流産 国防省ビルテロ事件の捜査で公安登場 容疑者が先輩⁉ すごうさんが呼び出され容疑者扱い これで関わりが ぎのざさんの雰囲気違う、あら執行官じゃないの? こうがみも出てきた すごう君も軍人向いてないんじゃない? すごうは軍の為に動く あおやなぎさん まさおかさんは沖縄出身 あの人は折れない 息子がいるの?のぶちか ぎのざさんが息子なのね 出島でテロ クーデター⁉ 常に保険…ブランデー!! 原潜 ぎのざさん義手じゃない。 先輩が二人! 生体反応無し 近接戦闘アクション! スパーリングロボか どっちも!? 救援物資ではなくナノ分子VXガス 模造知能を作ったのはツマ 妻の復讐失敗悲しい 夕日でブランデー酌み交わす お前ならいいデカになる 正義 病みつきになる。 テロップでその後。 2116年 かわらざろうえない状況がくる…思わせぶり!!!気になるわぁ
ハードな大人向けストーリー
こういうのもありですね。 シビュラシステムに対抗する小難しい話じゃなくても面白いんだってわかって驚きました。 また、有本さんのこともありとっつぁんの出る場面は全てじーんときちゃいました。 須郷さんが今まで以上に好きになれたのも好評価です。 かがりくんもみれて満足。 総評 世の中理不尽なことばかりだと改めて再確認できる映画だった。 とっつぁんがまた観たかったよ!
一度で咀嚼は出来ない映画。
スクリーンで見たときは、ボクにはとにかく難しすぎて、モヤモヤが残りましたが、何故か機会を得られた時は、また見ようと思っていました。
そして増税前日にカード買いした全3作のこの映画を再見しました。
お陰で色々見えました。
可及的速やかに成果を出したい上層部が、非人道的でありつつ、結果が出やすい"黙殺任務"を、ドローンパイロットと昔ながらの刑事が暴く。それはまさに"飼い犬に手を噛まれる主"も同然。最もここでは飼い犬に噛まれるぐらいに主が愚か。いわゆる自業自得ですが、複雑な余韻はあります(狼の群れを率いる羊たちとも言えますね)。
PSYCHO-PASSの良いところは単純な善と悪に分類させないとこと思います。今回も合理性を考えるなら頷きそうでも、それでもやっぱり人間として許されざるだと描きつつ、見た人間に色んな思いを感じられるようにしています。
SFって、現代劇では描きにくい物語を、補助したり、鮮やかにする、利便性があると思います。PSYCHO-PASSはそこの面がスゴく巧いと思いますし、だからこそこのシリーズの"バカ"なんだなって感じました(笑)。
改めて見ることで、見つけられるものがある。優れた作品たち同様、これも非常に良かったです。
追記(11月2日)
Blu-rayのオーディオコメンタリーが面白すぎますよ!
・ブレードランナーから始まって、ブラピの(某)映画で終わる1期w
・新規OP映像経緯(須郷さん新カット)
等々、面白い裏話、とにかく凝縮されとります。踏まえた上で本編見ると、見逃しメチャクチャありました(しっかりと本編に映ってたって憎いフェアw)!
相変わらず飽きません!
劇場版パトレイバー2を思い出した
三部作の第二作目はCase1と毛色を変えた刑事ドラマ テレビシリーズ第1期と「今」の公安1係をつなぐ外伝的なエピソード 征陸、縢など在りし日のメンバーたちの躍動が懐かしい。 国防軍に所属する須藤(現公安1係)は、トップシークレットで海外の内戦地に派遣され作戦を実行するのだが、そこで起きたのは、、、、 なんだかパトレイバー2みたいな始まりです。(ただし押井作品ではないので、ひじょーに優しくわかりやすく説明してくれます) サイバーパンクとしてのPSYCHO-PASSではなく、刑事ドラマとしてのPSYCHO-PASSを全面に押し出して、シビュラシステムと軍との関係性にもメスをいれていく作品となっています。 実質的な主人公となる征陸執行官の織り成す人情味のある刑事ドラマが非常に楽しめます。
感慨深いキャラたち
執行官の須郷は外務省の部隊にスカウトされる。その時、須郷は軍人だった頃の事件を思い出し…。 スピンオフ第2弾。大部分が過去の話なので1期のキャラたちが動いてる様子が再び観れるだけで感慨深い。今までキャラの薄かった須郷が魅力的に思えます。
前作を…
超える作品だったと思います。続編ではなく、一話完結の次回作なのですが、映像会社がSACに似たところもあり、個人的には共感持てる映像でした。3Dで観たいと思たのは私だけでしょうか…次回作が最終話となってますので早く観たいですね
個人的には◎
ファンとしてはとても良い出来だったと思います。 変に長く余計な情報を入れず、シンプルな話にまとまっており満足いくクオリティーでした。 ファンが「これが見たかった」と思う場面を画いており、個人的には◎です。 ……作品には満足してますが、価格設定をもうちょっと頑張って欲しかった。 前売り券を買っているので、個人的にはそこまで気にはならなかったですが、割引無しだとパンフレットまで買って2000円越えるので……合わせて2000円以内だと嬉しかったですね。
回想編
Case.1に続き『PSYCHO-PASS』を知っている人向けのよう。Case.1からがらりと雰囲気も変わり、渋さを感じる作品。 須郷が選択を迫られる状況からの回想…ストーリーの流れが綺麗だった。音楽もストーリーを引き立てており良い。 征陸と宜野座の親子としてのやり取り、懐かしい執行官達の面々をまた見ることができ感激。また、アニメでは明かされなかった須郷、征陸の過去が明かになる。ボリュームとしても良かった。 Case.3にも期待したい。
恐ろしい世界
アニメ、映画の世界とはいえ、現実世界にヒントを得て作られていると思うと怖いね。 このシリーズは、近未来の世界とはいいながら現実に起こりそうなテーマ、内容なので、見終わった後、考えさせられるのが個人的には評価できるところ。 CASE1より闇が深いかな。
アニメ2期で追加された他のキャラのエピソードも希望
Case1が微妙だったため、期待値低めで鑑賞したのですが、1時間があっと言う間に過ぎ去るほど楽しめる作品に仕上がっています。
アニメ第1期より前にあった鉄平ととっつぁんの深い関係や、アニメ本編で語られることのなかった2人の過去話など、アニメ本編が好きなら是非見てほしい内容です。
特に鉄平は、アニメ2期で突然出てきて、どんな人物か語られることもないままアニメが終わってしまったため、印象が薄いキャラだったのですが、とっつぁんと関係が深かったんですね。
他のアニメ2期から加わった公安局の執行官にも、深いいいエピソードを期待してます。
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