来るのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
不気味で格好良くてぶっとんだホラー映画だった。色んな宗派のごった煮除霊大会は圧巻。見られて良かった。
自分の弱さに向き合う事のしんどさと大切さが身に沁みた。
田原は馬鹿だし見栄が捨てられない程弱かった、香奈も適切な救いの手を求めることが出来なかった。でももしもこの二人だけが琴子に助けを求めていたならあんな大事にはならなかったんじゃないだろうか。
原因は知紗の側にいた野崎と真琴も弱かったことだ。彼らがやっていた事は人食い熊を殺すのは可哀想だからって撃つのを邪魔しているようなものだった。彼らが過去のトラウマとかコンプレックスとかに向き合って払拭出来ていれば犠牲はもっと少なくて済んだんじゃないかな。
怪異の元凶の正体がよくわからなくてゾワゾワする。元は寂しい子供の霊だったのかな。それが「おやま」を拠点に出来るほど大きくなって生きた子供にまで干渉出来るようになったと。
あの血みどろの記憶が、知紗の中ではオムライスにかかったケチャップと変換されたのなら、それはひとつの救いだったと思う。
視聴後、モヤモヤしている方々へ共感。
まず、観ようかどうか迷っている方へ。
ストーリー重視の人→おやめなさい、後悔します。
とりあえず何でもいいからホラー(?)を観れればいい人→ご自由にどうぞ、ただし時間を無駄にする可能性大。
B級(A級が最高評価とするならこれに関してはZ級だが)ホラー映画にありがちな、メインの恐怖対象(幽霊や妖怪、呪い)に対する解説や伏線回収は一切なし。
化け物がどういう存在でどういう見た目、何故それが存在し、なぜ人を襲うのか、襲う基準は何なのか。これらが全て謎のまま、謎な結末で映画は終わります。
監督には一体何の為に子供の頃の田舎のシーンとか「君も呼ばれるよー怖いー?」とか小娘がほざくシーンを入れたのかを「リング」を視聴した後2時間ほど目を瞑って考え直してほしい。
育児に協力しない現実逃避夫もクソだし、ストレスで娘に当たり不倫する妻の方もクソ、夫の友達(名前忘れた)もクソで、観ててイライラします。観ててイライラするのは役者さんの演技が上手い証拠ですね、さすがです。
そんなせっかくの演技も、前半の方は意味不明な謎カメラワークのせいで台無しですが...
あと、シーンが度々移り変わり時系列がめちゃくちゃで理解が追いつきません。
時系列だけじゃなくあの世この世とか想像上とか空間そのもののシーン入れ替えも多く、こんがらがる。
最終場面、大掛かりな除霊が始まり多数の犠牲者を出してるのに、最後に除霊を邪魔をする二人もイライラします。
「だって、この子はァ...!」じゃないんよ、除霊に参加して死んでいった皆にも家族や恋人がおるんよ、ジャンプ漫画のお涙ちょうだいシーンじゃないんやからさ。
てか何で除霊始めた直後にトイレ行くんだよ、本番前にうんこくらい済ませようよ、大人でしょ?それか我慢して。
良かった点→
・大掛かりな除霊シーンで化け物の強大さが伺えてテンション上がる。
・松たか子の平手打ちビンタがおもろい
・柴田理恵演じるオバさんの強キャラ感
・新幹線の移動シーンの意思疎通感
のみです、それ以上はありません。
意味不明=かっこいいでしょ?な映画は自分には合いませんでした。
原作読んだ後に観たらまた違う感想になるんですかね?まあそんなところです。
前半はホラー、後半は幽霊vs幽霊専門オールスター
ホラーではないです。
多角的な視点のストーリー展開が楽しい。 滑稽な行事や決まり事に縛ら...
多角的な視点のストーリー展開が楽しい。
滑稽な行事や決まり事に縛られ、嘘がまかり通る弱くて儚い現代社会。そこに来る謎の存在は怖いのだが、狙われる者に原因があり、まるで自業自得であるかのような演出をしていた。
今作で演技が光っていた人(独自順位)
1位 妻夫木聡さん
(ヘラヘラ、怒鳴る、焦る)
2位 黒木華さん
(イライラ、健気、色気)
3位 岡田准一さん
(ニヒル、無関心、愛情)
4位 小松菜奈さん
(クレイジー、男気、母性)
5位 松たか子さん
(クール、柔和、毅然)
特別賞 柴田理恵さん
(存在感)
順位に入れてないが、オムライスが好きな子供の役を演じた子も良かった。
中島哲也監督作品の演技は安心感がある。
好きなシーンは
病院で妹の体に口から煙を吹きかける場面。煙には浄化作用がある。(副流煙は体に良い)
モニターの録画映像の人と電話する場面。アイデアと演出が秀悦。(不思議さを大事にしてる)
クールな姉がラーメンを食べる場面。下品気味にすすりスープも飲み干す勢い。(親近感がわく)
母親のようになりたくなかったのに化粧して女になって出掛ける場面。(濡れ場も良かった)
そいつとの戦いのシーンが・・・
惹きつけられました!
原作は読んでないですが
廃基督毀釈!
四谷怪談、番町皿屋敷、江戸川乱歩、日野日出志先生、古賀新一先生、千と千尋の神隠し、と続くよ!日本ホラー。スプラッターでない、おどろおどろしい表現が良いと思う。西洋のホラーは痛い。驚かされる。アドレナリン出まくる。
見終わって疲れる。
多少、反則技を使って、ファンタジーにしている。
ホラーだけど、ダダのホラーじゃないのかなぁ?僕はこの演出家を贔屓している。
『すずめの戸締まり』は完全にこの様な映画のリスペクトになる。
クリスマスの日に事が起きるって廃仏毀釈ならぬ廃基督毀釈?堕胎をこの演出家はどう見ているのが?凄く気になった。
ネタバレあり。
かなり際どい内容を最後のオムライスで誤魔化してしまう。実に粋な話だと僕は思う。
クリスマスに亊が起こる。廃仏毀釈ならぬ廃基督毀釈。
この演出家が墮胎をどう考えているのか?それが気になる。いずれにしても、『男女は一緒になって見ないと解らない』と言ったセリフに共感を持つ。
豪華キャストで描く最恐エンターテインメント!
久々に見ごたえがあるジャパニーズホラーなんじゃないですか!ってのが印象です。(ただ、全然怖くはないです…)
映画は、前半、後半と別れているような展開となります。ちょうど分かれ目としては、主役となる男優が、妻夫木聡→岡田准一に変わるのでわかりやすいです。
まず、妻夫木演じる田原秀樹の章ですが序章的な位置づけ。イクメン気取りで周りから良く見られたい最低なブロガー旦那ですが、かなりひどい有様です。でも、今のご時世こういうタイプの父親て居そうで的を得ています。
振り回される、妻の田原香菜です。秀樹の仕打ちにホント可哀そうだなと序盤は思うのですが、すぐにその気持ちは裏切られ彼女もまた何かオカシイのです…。最終的な、香菜の狂気の沙汰といいますか堕落した人間は凄すぎます。真面目な人間の反動を起こした時の怖さと言いましょうか。演じる黒木華の演技力が、これまた見事に演じ切っているので余計に変化のギャップが怖いです。
そんな中、産まれた子供の知紗は、不幸になる運命なのは必然…。
知紗を救うのは、中盤から後半に登場する、岡田准一演じる野崎と小松菜奈演じる比嘉真琴です。登場した時は二人もまたオカシイ部類なのか!?と思わせられるキャラなのですが、過去や自分の境遇に苦悩しつつも、登場人物の中では至極まっとうな人間でした。
本作の見どころは、ラストの団体祈祷シーンでしょう。かつてここまで大掛かりな祈祷シーンの映画はあったでしょうか?団地周辺お祭りのごとく霊媒師たちが自らの命を懸けます。
何を除霊するか!?それが最後の最後まで正体不明。
ただただ
「来る」
のです。
何が「来る」のかというテーマと共に、人間側の真の悪は誰なのかが見ごたえある、映画でした。
内容を盛り込みすぎで登場人物に魅力ゼロかつまったく怖くないので見るのが苦痛
「告白」の中島監督と松たか子、黒木華、妻夫木聡、岡田準一と豪華メンバーを揃え、原作はホラー大賞と何ともスゴイ要素が揃った映画ですが、いや~いただけなかったですねえ。
始めの妻夫木、黒木パートは延々と結婚式を描きますが、これが何とも軽薄かつ退屈極まりない。その後の2人の生活も登場人物が上っ面だけの人間で魅力ゼロな上、友人、会社等の人間関係もスカスカで、それをあたかも誇張するかのような鬱陶しいBGM。はっきり言って見ていることが苦痛です。
妻夫木と友人の学者が居酒屋で飲むシーンは、多数の客が呑み交わすシーンを意味もなく工夫を凝らしたつまらないアングルで取っているので、開いた口が塞がらない。
岡田、小松の登場する除霊パートに入っても、いかにも一癖も二癖もありそうな2人だったのですが、ろくに力のないことがすぐにバレてしまいます。あっさり看板倒れしてしまうので活躍を期待したこちらは呆気にとられてしまう。
霊がやってきて凶悪な振舞いに及び何人も死んでいきますが、登場人物にも人間関係にも魅力がなく興味を惹かれないので、まったく怖くありませんw
妻夫木も黒木も死んで、松がメインで出てくると、ようやく本格的な除霊に取り組むわけですが、そもそも霊が怖くないので、除霊の儀式と称して盛大なセットを組み立てて、松がオドロオドロシイ呪文を唱えても「何だかなあ」という感じで、見る側はひたすら盛り下がるばかり。
さらに、岡田、小松の子供大事という余計な要素まで持ち込んで、それが除霊をゴチャゴチャにするに至っては、もうたくさんという頃、ようやく映画が終わってくれるのでしたw
まとめると、①内容を盛り込みすぎ、②松以外の登場人物に魅力がない、③日常生活の描き方が軽薄すぎる、④まったく怖くない、⑤BGMが鬱陶しい――。見ていて苦痛な映画です。
なぜかオリンピックの開会式に見えた
なかなか出かけづらい2020年の夏休み、Twitterで「柴田理恵がすごい作品がアマプラで解禁」と流れてきた。普段は柴田理恵もホラーもそんなに興味がないが、これも何かのセレンディピティと思い鑑賞。
絵に描いたような幸せな新婚生活を送る秀樹はある日、「知紗さんの件で」という来訪者から奇妙な伝言を受け取る。知紗とは、まだ誰にも伝えていない、妻が宿している子どもの名前だった。そこから不可解な出来事が秀樹に次々と襲いかかる。
秀樹の友人で民俗学者の津田が、各地に伝わる妖怪伝説は全て人間が自分たちの行動を正当化するために作り出したものだ、と説明する場面がある。作中、様々な怪奇現象が立て続けに登場するが、そこに巻き込まれた人々は、無力に恐れ慄きながら、過去の自分の過ちやトラウマや嘘や原体験を重ね、不可解な出来事を内面化していく。
特に中島監督らしい演出だったのが「母性」。命を授かることの幸福と苦悩の両面を底糸に、SNSに逃げ込む脆弱なアイデンティティやネグレクト、母娘の呪縛など、現代的な社会問題を編み込んでいく。
前評判通り(?)、柴田理恵が実に良い味を出しているが、他にも軽薄で表層的な屑男を妻夫木聡、結局不幸にまみれる運命の黒木華、過去に強いトラウマを抱える岡田准一、どの場面を見ても美しいギャルの小松菜奈、冷徹な天才霊媒師である松たか子など、豪華なキャストが持ち味を遺憾なく発揮する。
終盤、宗教も宗派も老若男女もごちゃ混ぜになった、独特のリズムとスピード感でお祓いをする場面が、なぜかオリンピックの開会式に見えたのは、こんな夏だからなのと、そのごちゃ混ぜが人種や国境を超えた多様性に見えたから、か。
松たか子と柴田理恵に救われた
澤村伊智先生の原作は傑作です。原作ラストのお祓いのシーンで、除霊している比嘉真琴(映画では、松たか子)の素性を知った魍魎達がおののく様など吹き出してしまいました。とにかくこの映画は、松たか子さんと柴田理恵さんの存在に救われました。カメラワークもなかなかで、松たか子さんが暗い清流で身を清めている導入部から引き込まれましたが、妻夫木君と黒木華さんのくだりはどーでも良かったです。あそこはあまりにもクダラナイので七割カットで良いと思います。岡田君が松さんにぶん殴られるシーンは最高でしたね(≧▽≦)それから沖縄のオバちゃん達にはもっともっと活躍してほしかった。それから団地の前の公園に有象無象の宗教者みたいな人達が集まって皆殺しになっちゃいましたが、あれもいりませんでした。チマチョゴリは特に意味不明・・・。澤村伊智先生の著作には、他にもこの比嘉姉妹が活躍する「ずうのめ」や「ししりば」などの傑作があるので、また映画化してほしいですね。
ある程度の伏線も欲しい
ホラー大賞を受賞した小説の映画化ということで、周囲の評価もまずまずだったので期待していたのですが、物語として成り立ってないように感じて、自分には良さがよくわかりませんでした。豪華キャスト、派手な演出、なんかもったいない。
自分の感性が錆びているのかとちょっと不安になりました。(T_T)
映画は3部に分かれているように思いますが、1部の妻夫木君と黒木華ちゃんの夫婦のエピソードはなんだったんだ?みたいな感じで2部へ続き、3部では大がかりな霊媒師による加持祈祷。最後のオムライスの歌でおちょくられているような気分でした。
原作があるので、それを読んでいれば、多少、わかったかもしれません。
余談なんですが、たまたま、『恐山 死者のいる場所』という本(お坊さんが書いた真面目な本)を読んでいる最中なんで、映画見て、妙に頭がぐらぐらしてしまいました。恐山といえば、イタコ。柴田理恵さんの盲目のイタコはリアルでした!
エンタメ悪霊退治物
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