劇場公開日 2018年12月7日

来るのレビュー・感想・評価

全552件中、1~20件目を表示

4.0まさかのクリスマス・ムービー!

2018年12月31日
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「あれ」は、来る前からすごかった。
親の付き合いであれこれ観慣れているはずの子が、本作公開前の数カ月、予告が始まった、と察知した途端に耳を塞いで縮こまる。映画館内のポスター前を通るのも、そそくさ。チラシにも手を伸ばさず。余りの怯えっぷりに、「本編はどんなにすごいんだろう」という期待がむくむくと…。当然、子にはきっぱりと拒絶され、久しぶりに単身で悠々と映画を観た。
何より本作がユニークなのは、理不尽で不可解な「あれ」に立ち向かう側が、複数の対(夫婦、恋人、姉妹、友人…)を成し、入れ子細工のように入れ替わり立ち替わりしていく点だ。主人公がいて、それを支えるパートナーがいて…という定番は一切なし。しかも、それぞれのキャラクターが曲者で、あれやこれやと物語に「仕掛け」てくる。中でも印象を残すのは、主役然としながらも頼りない、妻夫木聡演じる秀樹と、じわじわと存在を出していく、小松菜奈演じる真琴だ。(松たか子演じる姉で霊媒師の琴子は、唯一最後までぶれないので例外。)
秀樹の軽薄さ、からっぽさにはかなりイラつく。その顛末には「自業自得」と思ったものの、終盤でクッキーを前にしょんぼりする姿には、思わず苦笑。そんな悪い奴ではなかったのかも、と気持ちが和らいだ。イクメンぶった言動は、家族への責任感ゆえの不安の裏返しとも思われ、冒頭の滑稽なほどの必死さを思い返すと、少ししんみりするほどだった。
一方、苦労の連続の黒木華演じる香奈は、最後までいいとこなし。母のため、子のため…と食べてもらえないナポリタンを作り続け、最後は結局母親と同じ轍、とガッカリな方向へ流れてしまう。真に母親側の思いを代弁するのは、真琴だ。凡人ながら果敢に「あれ」に立ち向かう。ぶっとんだメイクやファッションがいつしか気にならなくなり、彼女の声や表情がひしひしと伝わってくるのに驚いた。不安を抱えつつも、危険や痛みをいとわず、最後は自分の直感を信じて突き進む。まさに、子育てを通して育っていく(育てられていく)母親そのもの、な気がした。
怖いけれどおもしろい、すっきりしつつももやもやする。そんな矛盾の振り幅が、ホラー映画の醍醐味だと思う。解決したのか惨劇の始まりなのか、のエンディングのバランスは手堅く絶妙だった。ホラーにして育児もの、そして実はクリスマス・ムービー!な本作。ああ面白かった!とほくほくしながら帰宅した後、ふと日常と映画がかぶってぞっとしたり、考え込んだりすることが今も度々ある。一人の胸に収めておくのは、ちょっともったいない。できれば次は複数でわいわいと観て、あれこれ感想を話し合ってみたいと思う。

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cma

3.5中島哲也がホラーを手がけると……

2022年3月30日
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「告白」「渇き。」の中島哲也監督が、岡田准一を主演に迎え、「第22回日本ホラー大賞」で大賞に輝いた澤村伊智の小説「ぼぎわんが、来る」を映画化すると聞いた際は、どのようなホラー作品になるのかワクワクした気分になったものだ。
しかも共演陣は妻夫木聡、黒木華、「渇き。」の小松菜奈、「告白」の松たか子。
さて、本編を観て感じたのは、「これはホラーなんだろうか?」ということ。
その論点さえ横に置いておけば、ギクッとする瞬間も、爆笑する瞬間もあり、個人的には楽しめたのだが……。いずれにしても、人は見る角度によって全く異なる見え方をするということを、改めて提示した作品でもあった。

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大塚史貴

4.5ホラー名手による別バージョンも夢想してしまうが、松&小松の霊媒師姉妹で続編も観たい

2018年12月25日
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鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

原作は澤村伊智のデビュー作で滅法面白い。中島哲也監督は主要人物の造形に力を入れ、人間の裏の顔の恐ろしさを強調したので、小説版の化け物ホラーの要素を期待するとあてが外れるかも。これが例えば、黒沢清などのホラー名手によって映画化されたら、どんな怖い映画になったかと夢想してしまう。

一方で、比嘉琴子と真琴の姉妹を演じた松たか子と小松菜奈は、原作にあった数少ないユーモア要素も含め、キャラの魅力を的確に表現していた。小説は比嘉姉妹シリーズとしてもう2冊出ているので、松&小松のキャストで続編も可能では。中島監督のエンタメ路線の継承でもいいし、ホラーに回帰してもいい。

終盤のお祓いの儀式は大仰だが、考えてみると神事は非現実的な存在を前提にしたイベントだから、お祭りの賑やかさで除霊をするというのは意外に正しいのかも。「信じる者は救われる」の言葉と合わせ鏡で、「呼ぶ者のところに、ぼぎわんが来る」のだ。

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高森郁哉

4.0怖かったあ

2025年10月20日
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怖い

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mui

0.5よくこんなクソ脚本で

2025年10月14日
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笑える

こんな豪華なキャストを集めることができたな。

自分の大っ嫌いなシーンのツギハギだらけ。もはや解釈は視聴者任せ、みたいなやつ。怖くさせたいだけでショッキングなシーンを脈絡もなく、繋ぐ。

そりゃ宣伝とかでそういうシーン出せば、「おっ、この映画面白そうだな」となるけど、実際に見たら、見るに耐えない。

全然怖くもないし、ずーっとイライラ。主役も妻夫木じゃなくて、岡田だったのかよ。

あと、シリアス物に柴田理恵出すなよ。演技どうこうじゃなくて、柴田理恵はどう見ても、柴田理恵なんだよ。

どういうキャスティングセンスしてんだよ。ピスタチオとかもいらん。ってか、何でいるんだよ。

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Koji

3.0ホラー?のコメディ?

2025年10月13日
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悲しい

怖い

斬新

個人的には楽しめました。
出てくる人たちが大変、人間的にも問題のある方たちでして。
悪い人ではないけれど。
日常にも潜む、閉塞感やストレス、また悪意などを感じれます。

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ウーチャー

2.5期待ハズレ

2025年10月9日
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原作を読み、かなり期待をしていきましたが…
全然ダメ、原作はメチャクチャ怖いです❗️
ぼぎわんが来る

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alreo

1.0来るにがっかり

2025年9月25日
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原作がとてもおもしろく、期待してみたのですが、あまりにもぼきわんが表現されてなさすぎて久しぶりにがっかりする映画だった。出ている俳優の演技は素晴らしかったのにもったいない。一つも怖くなかった。原作を読んでいない人は理解できるのか謎。原作にないベッドシーンも本当にいらないし、子供と見ていて気まずすぎました。
まだ見ていない、子供と見る人は参考に。

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たんば

4.0来る!

2025年8月28日
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eigakyo

3.0琴子さんとセツ子さん

2025年8月24日
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tabotyoko

2.0映画自体は面白かったが...

2025年8月17日
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興奮

ドキドキ

原作未読。
展開が色々変わっていきホラー(?)としてこういうパターンをあんまり観たことなかったな、と新鮮な気持ちで視聴。
怖さは感じませんでしたが派手な演出が面白かったし好きな部類の作品でした。

しかしながら視聴後に監督の性加害のことや過去の出演者への暴言のことを知りました。
こういうことを知るととても残念な気持ちになります。
あまりたくさんの作品を観てきた人間ではありませんが、それでも映画を楽しむ者として作品の製作に関わる人達にも出来るだけ嫌な思いをしてほしくありません。
そうやって作られた作品を何も知らずに楽しむのも嫌です。
残念ながらこの監督の作品を今後は素直に楽しめないだろうな、と思いました。

そういったことを踏まえてこの作品を振り返ってみて、蝶を手の中で潰したり羽根を引きちぎったりするシーンが妙に生々しくてCGだったのかなあ...?と疑ってしまいました。
CGであって欲しいですが、日本における映画製作の動物福祉ってどの程度まで進んでいるんでしょうかね?(アメリカは昆虫も福祉対象という記事が出てきました)
現実でしっかり守られているからこそフィクション作品は楽しめるのだと思いますので、映画を作ることで悲しんだり苦しんだりする人や生き物が生まれないことを望むばかりです。

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グレーてる

3.5ジャンルはホラーコメディーヒューマンドラマエンターテイメントなのかな?

2025年8月15日
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いやー、このそこそこの映画を4本ぐらい見たかのようなミックスジャンル感。パラサイトを見たときのような充実感に包まれてはぴはぴでした。
2時間で目まぐるしく展開をかき回していくために、極限までに効率化されたストーリーテリングとキャラ造形を堪能できてただただ圧巻だった。ラストの着地点は少しもやっとして失速気味だったのが残念だったがそれまでの話運びは完璧。CGやメイクや照明をうまく駆使した明るいコメディーのようなホラー演出も絶品。。
スコセッシ的にButterflyをBGMで使っていたのも僕好みのオマージュで嬉しかった。
何はともあれ邦画でこの充実感は稀有。ランディングがもう少し丁寧だったら超大好きな作品になってたなあ

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ディミトロ

3.5「責任と誠実が問われる時──映画『来る』が経営者に突きつける真実」

2025年7月31日
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映画『来る』は、人間の内面に潜む恐怖と絆のもろさを描いた異色のホラー作品である。ただの心霊現象や怪異を描くホラーにとどまらず、登場人物それぞれの“逃げたい現実”や“隠したい本音”をえぐる描写が印象的だった。

経営者としてこの作品を観ると、見えてくるのは「人の弱さが周囲に与える影響」である。物語の中心にいる主人公・田原は一見、家庭も仕事も順調そうに見えるが、内面には責任感のなさと逃げ癖がある。その不誠実さが、家族や周囲の人間関係を壊し、結果的に大きな「悪意」を引き寄せていくのだ。

これは経営においても言える。組織やチームを束ねる立場である経営者が、表面上だけ整っていても、内側にある未熟さや利己心を見て見ぬふりをしていれば、やがてそれは組織全体のほころびとなって表れる。とくに「独立支援」など、誰かの人生を左右する支援事業に携わる場合、自分自身の在り方がそのまま支援の質に反映される。中途半端な覚悟では、人を導くことなどできないという重みをこの作品は突きつけてくる。

また、終盤に向かって複数の霊媒師や専門家たちが協力して“見えない力”に立ち向かっていく場面は、まさに異業種連携・共同プロジェクトのようだった。孤立ではなく、信頼関係と役割分担が危機を乗り越える鍵となる。

『来る』はホラーという枠を超えて、経営にも人生にも通じる「責任」と「誠実さ」の重要性を教えてくれる。怖いのは幽霊よりも、自分の中にある見たくない本心かもしれない──そう気づかされる作品だった。

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林文臣

1.5駄作以外の何でもない

2025年7月7日
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タブロー

4.0久しぶりに!

2025年6月22日
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怖い

斬新

ドキドキ

最近のJホラーに対しては正直あまり期待していなかったのですが、本作は久々に「当たり」と思える一本でした。またこの後原作を知りがっつりシリーズにハマってます。

多くのホラー映画が「顔の造形」や「グロさ」で恐怖を演出しようとする中で、この作品は存在の怖さを、直接的なビジュアルよりも不気味な“爪痕”や不可解な行動でじわじわと感じさせてくれます。まさに“見えない恐怖”“得体の知れなさ”が主役という感じで、日本的なホラー演出の真骨頂を見た気がしました。

ゾンビや悪魔のように視覚的インパクトで攻める作品とは違い、「何が来るのか分からない」という不安を丁寧に育ててくれる構成で、ホラー好きとしては満足度が高かったです。

ただし、クライマックスの展開はやや過剰で、原作通りとはいえ少しやり過ぎ感が。また一緒に見た妻な感想がうーん。だったので個人的には★マイナス1といったところ。しかし出演された俳優陣が実力派揃いで、作品に引き込まれたこと、脚本、展開の良さはここ数十年でJホラーでは間違いなくNo.1です。

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いちのすけり

3.5派手で良い

2025年6月22日
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興奮

妻夫木聡が主人公かと思って見てたら岡田くん出てきて岡田くん出てくると存在感ありすぎて岡田くんの映画みたいだな…って思ってたら岡田くんの映画だったんだ。
もやもやが残るけど演出が面白かった

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ぎょうざ

4.0実写版呪術廻戦

2025年6月14日
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泣ける

笑える

ドキドキ

ホラー映画のジャンルを超えた娯楽作品です。前半の家族を中心とした壊れっぷりと後半の得体のしれないものとの戦いが、オープニングの映像のようにコロコロと展開し、息つく間もなく終わっちゃいました。次作の企画がないのが残念です。とても楽しかった。

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REDMOON

3.0アレの正体

2025年6月12日
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「アレ」の正体とは…
前半はつまらなくて長くて飽き飽きしていたが、後半からは黒木華と松たか子が良い味出してきてホラー強めで良かった。終盤の除霊やラスト10分の血を駆使した映像が芸術的で好きだった。

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ゆうき

3.5怪異vs霊媒師集団 霊媒師全滅!

2025年5月16日
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ゆかした

3.0大掛かりなホラー映画

2025年5月5日
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ジャーニー
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