半世界のレビュー・感想・評価
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世界観が独特でよかったです。
映画『教誨師』の舞台挨拶に来ていた、明役の杉田雷麟くんという新人俳優。
彼がきっかけでこの『半世界』という映画を知りました。
私は今年で40歳。
登場人物たちと同い年です。
予告編を見てから、きっとこれは面白いはずと期待して見に行きました。
稲垣吾郎さんが主役で、そしてあのような役を演じたことがよかった。
40歳年間生きてると、本当に色々ある。
親友や妻、子どもたちにも共感できるところがあり、どっぷり浸かることができました。
ネタバレは絶対に読まないで見に行って欲しいです。
音楽や天気、ロケ地など、自分にとっては斬新な印象を受け、その世界観もいいなと思いました。
今、余韻に浸っています
妻がSMAPファンであるが稲垣吾郎は特に関心がなかったので本映画の事前の関心は「別に」といった感じで、私も何か地味で冴えない印象で「見たいリスト」からはずれていました。たまたま見た映画のレビュー内容がよかったので見てきました。
見終わった二人の印象は「見てよかった」「今まで見た映画の中でも上位に入るよい映画」と一致しました。登場人物も少ないし、撮影場所も伊勢志摩だけなのに全く退屈するシーンがなく映画に引き込まれていました。稲垣吾郎はじめ各役者の演技が良かったことと、自分自身は登場人物よりもだいぶ年がいっていますが、「等身大の世界」になんとなく共感する部分が多かったからかもしれません。
おいしい料理は後味がいいですが、本映画も後味が良い映画です。今までレビューは書いたことがありませんが是非皆さんに見てもらいたいと思い余韻に浸りながら書いてしまいました。
責任
後味の旨味成分がすごい
流石、阪本監督
半世界の意味は映画を見るとわかります!
ゴローさんが「炭焼き職人(紘)」役と聞いたときは正直驚きでしたが、意外と様になってる!役どころは無骨で子供のことも妻任せ。今は自分の仕事を全うするのに必死なのでした。
自衛隊を除隊してふるさとに戻ってきた瑛介(長谷川博己)、家族で中古車販売をしている光彦(渋川清彦)とは幼なじみで、3人で集まると学生時代に戻ってバカ騒ぎ。昔からの友達っていいもんですよね。
でもいくら気心知れた友達同士でも、すべてをわかりあうことはできない、特に就職してからのことはお互い把握できない部分もあるのだなと思ったり。
ハセヒロさんの怒りの爆発力はいつもながら見事で、渋川さんは紘と瑛介の間を取り持つ、ムードメーカーを絶妙に演じていました。
ストーリーはネタバレになるのであれですが、後半は結構急展開…。思い返せば伏線となるシーンもあるんですけどね。
初乃を演じるのは池脇千鶴、童顔の彼女ですが思春期の男の子を持つ母親に見えましたし、紘と倦怠期に見えつつも実は夫を心配し、しっかり支える強い女性がよかったです。
アラフォーの方が見るとより染みる映画だと思います。
佳作
老人お二人のベテランの演技。そう、70年以上あの土地に暮らしてきたおじいさんならどういう話し方、声、動きをするのか、きちんと引き出しを持っているからだろう。
プロの俳優が一本の主演映画の役づくりに命をかけて臨んでこそ出せたであろう「人」を描く寡黙な世界観の映画。軽を運転してもポケットに手を突っ込んでいても力仕事をしていても取引先にペコペコしても、その背中からうらぶれた身勝手なうだつの上がらない田舎の中年の背負っている人生がにおい立ってこないと共感するのは難しい。絋は立ち姿や白飯を口に運ぶ所作、目線の伏せ方から指の先まで上品なのであった……
妻と息子のあの家屋で生活している感の邦画的リアリティは秀逸。
男性に観て欲しい作品でした。
人それぞれ自分の世界をもっている…
日常、でもそこに…
続いていく私たちの半世界
近年の日本映画のなかでは出色の出来。
美しい山間の小さな世界で生きる人々。ささやかな暮らしのなかに、友情があり、親子の愛があり、夫婦の愛がある。
森や海の美しい風景とともに描かれる3つの愛が、
強く深く心に響く。
俳優陣もみな素晴らしい。小さな世界を生きる住民と、大きな世界から帰る男を、それぞれがリアルに見事に演じている。
難関な重い映画ではなく、笑いも随所にある。
涙を禁じ得ないシーンもあるが、それが希望へつながっていくラストもまた素晴らしい。
阪本順二監督の代表作になるだろう
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