半世界のレビュー・感想・評価
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世界観が独特でよかったです。
映画『教誨師』の舞台挨拶に来ていた、明役の杉田雷麟くんという新人俳優。
彼がきっかけでこの『半世界』という映画を知りました。
私は今年で40歳。
登場人物たちと同い年です。
予告編を見てから、きっとこれは面白いはずと期待して見に行きました。
稲垣吾郎さんが主役で、そしてあのような役を演じたことがよかった。
40歳年間生きてると、本当に色々ある。
親友や妻、子どもたちにも共感できるところがあり、どっぷり浸かることができました。
ネタバレは絶対に読まないで見に行って欲しいです。
音楽や天気、ロケ地など、自分にとっては斬新な印象を受け、その世界観もいいなと思いました。
今、余韻に浸っています
妻がSMAPファンであるが稲垣吾郎は特に関心がなかったので本映画の事前の関心は「別に」といった感じで、私も何か地味で冴えない印象で「見たいリスト」からはずれていました。たまたま見た映画のレビュー内容がよかったので見てきました。
見終わった二人の印象は「見てよかった」「今まで見た映画の中でも上位に入るよい映画」と一致しました。登場人物も少ないし、撮影場所も伊勢志摩だけなのに全く退屈するシーンがなく映画に引き込まれていました。稲垣吾郎はじめ各役者の演技が良かったことと、自分自身は登場人物よりもだいぶ年がいっていますが、「等身大の世界」になんとなく共感する部分が多かったからかもしれません。
おいしい料理は後味がいいですが、本映画も後味が良い映画です。今までレビューは書いたことがありませんが是非皆さんに見てもらいたいと思い余韻に浸りながら書いてしまいました。
責任
三重県の田舎町で暮らす家族と向き合えていない39歳の男が8年振りに再会した同級生との交流で変わって行く話。
昔気質の職人だったり仕事一辺倒という感じではないけれど家族向き合わず逃げている主人公。
8年振りに帰ってきた闇を抱えた元自衛官に発破をかけられ変化をみせるストーリー。
中古車屋のもう一人はまだしも、ちょっと情けなさと自意識過剰な感じがある意味リアルで痛々しい。半世界?そんなに見えたら凄いこと。
結構以外な展開だし、ちょっとずらした感じだけど救いはあって良かった。
後味の旨味成分がすごい
まさに「細部に神は宿る」。監督が描くわざとらしさの無い日常の言動。
ヨッパの石橋蓮司がとてもよい。その息子とのやり取りも。演者がみな愛おしい。
見終わったあとに、あの場面のあのセリフが、あの場面のあの表情が、もう一度見たくなっている。旨味成分を反芻したくなっている。
流石、阪本監督
地味なテーマの映画だが流石阪本順治監督、最後まできっちり見せてくれた。稲垣吾郎などは見たくもなかったのだが、完全にオーラを無くしており普通のおっさんになっていた。オーラも出さない演技だと言われても一方の長谷川博巳のオーラは凄まじくどちらがアイドルか分からなかった。
半世界という映画のテーマは人は皆、世界の半分も理解しておらず、それは夫婦でも親子の間でも同じことだということを言いたかったのかな。そして坂本監督と言えば最後はボクシングだった。
みんな色々抱えながらも
変わってゆくんですよね。世間も自分も。
家族も友人も時がたてばお互い知らない半世界が広がってゆく。それでも共有する世界は残っている。
3世代の移りかわりも絡めつつ最後はなんとなく納得する映画。
半世界の意味は映画を見るとわかります!
ゴローさんが「炭焼き職人(紘)」役と聞いたときは正直驚きでしたが、意外と様になってる!役どころは無骨で子供のことも妻任せ。今は自分の仕事を全うするのに必死なのでした。
自衛隊を除隊してふるさとに戻ってきた瑛介(長谷川博己)、家族で中古車販売をしている光彦(渋川清彦)とは幼なじみで、3人で集まると学生時代に戻ってバカ騒ぎ。昔からの友達っていいもんですよね。
でもいくら気心知れた友達同士でも、すべてをわかりあうことはできない、特に就職してからのことはお互い把握できない部分もあるのだなと思ったり。
ハセヒロさんの怒りの爆発力はいつもながら見事で、渋川さんは紘と瑛介の間を取り持つ、ムードメーカーを絶妙に演じていました。
ストーリーはネタバレになるのであれですが、後半は結構急展開…。思い返せば伏線となるシーンもあるんですけどね。
初乃を演じるのは池脇千鶴、童顔の彼女ですが思春期の男の子を持つ母親に見えましたし、紘と倦怠期に見えつつも実は夫を心配し、しっかり支える強い女性がよかったです。
アラフォーの方が見るとより染みる映画だと思います。
佳作
老人お二人のベテランの演技。そう、70年以上あの土地に暮らしてきたおじいさんならどういう話し方、声、動きをするのか、きちんと引き出しを持っているからだろう。
プロの俳優が一本の主演映画の役づくりに命をかけて臨んでこそ出せたであろう「人」を描く寡黙な世界観の映画。軽を運転してもポケットに手を突っ込んでいても力仕事をしていても取引先にペコペコしても、その背中からうらぶれた身勝手なうだつの上がらない田舎の中年の背負っている人生がにおい立ってこないと共感するのは難しい。絋は立ち姿や白飯を口に運ぶ所作、目線の伏せ方から指の先まで上品なのであった……
妻と息子のあの家屋で生活している感の邦画的リアリティは秀逸。
男性に観て欲しい作品でした。
この映画の中に、夫婦、父と子、母と子、同級生、色んな人間関係がリアルに描かれていて、男性の気持が良く表現されているなと思いました。
ぜひとも、男性の方々に観て欲しいです。
特に父と子のすれ違う気持が上手く表現されていて良かったです。役者さんの演技も皆さんパーフェクトで、稲垣吾郎さんの素朴な職人も良かったし、長谷川博己さんが、画面に出ると惹きつけられるものを感じ流石だなと思いました。
何度もみて、次回はまた新たな発見をしたいと思います。レビューされた方で良い評価を書いているにも関わらず、評価の星を打ち忘れている方がいるのでぜひ星を付けて欲しいです。お願いします。、
人それぞれ自分の世界をもっている…
星🌟🌟🌟🌟舞台挨拶の中継付きの先行上映で観ました 凄く良かったです❗みなさん芸達者な人達ばかりであっという間の2時間でした❗阪本監督の作品なのでちょっと難しいかな?と思ったのですが意外と分かりやすくて感情移入しやすかったです。上手く言えませんが…人それぞれ自分の世界をもっている…その世界を半分共有することによって友達になる…ような気がしました!吾朗ちゃん一皮剥けたいい演技しています❗長谷川博巳も吾朗ちゃんに劣らず熱演しています❗池脇千鶴も号泣シーンには思わずウルッと来てしまいました❗オススメの作品だと思います🎵
日常、でもそこに…
バレンタインデーのステキなご褒美。舞台挨拶つきの試写会で観賞。
誰にでもある日常。
でも、そこは…
すっと入り込める風景。
でも余韻というか、後から色々と考えさせられる。
あの時あぁしてたら。
そんな想いが人を強く、そして優しくするのかもしれない。
続いていく私たちの半世界
近年の日本映画のなかでは出色の出来。
美しい山間の小さな世界で生きる人々。ささやかな暮らしのなかに、友情があり、親子の愛があり、夫婦の愛がある。
森や海の美しい風景とともに描かれる3つの愛が、
強く深く心に響く。
俳優陣もみな素晴らしい。小さな世界を生きる住民と、大きな世界から帰る男を、それぞれがリアルに見事に演じている。
難関な重い映画ではなく、笑いも随所にある。
涙を禁じ得ないシーンもあるが、それが希望へつながっていくラストもまた素晴らしい。
阪本順二監督の代表作になるだろう
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