ヴェノムのレビュー・感想・評価
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ダークヒーローの誕生
とりあえず、ヴェノムが可愛い。
ただの悪役ではなく、ヴェノムの感情の動きがとてもいい。
トム・ハーディ演じる、エディとのやりとりもコミカルで面白い。
何より、ヴェノムが暴れまわるシーンがとても興奮する!!
何も考えないで見て面白い映画なのかなって思った。
あとは、アニーのヴェノム形態?がとても美しい。
曲線美がすごい。
あとはアイザックとの殴り合いはいいね。
シンビオートと離れた後の手を伸ばす感じとか、
あとは、最後の別れを言うシーンとかも。
ヴェノムたちの、We Areとアイザックたちのとは違うって言うのもまたいいね。
新しいコンビの誕生に興奮。
次作に出てくるであろうカーネイジも楽しみ
92/100
Are you gonna eat anyone else? パクっと。
本国アメリカでは大ヒットしたスパイダーマンのスピンオフ「ヴェノム」です。大ヒットしてたんですが、レイティングがPG-13 (保護者の同意があれば13歳未満でも観てOK)でしたので、きっとぬるいんだろうなぁっと思いつつ観に行ったのですが・・・なかなか面白かったです!
正直人を食べたりしないと思ってたんですよ。PG-13 ですし。でも、直接的な描写は無いもののしっかりパクっとしてましたね、人間を。やっぱヴェノムさんですし、ちゃんと食べててくれて嬉しかったです。
個人的にアメコミ好きなのですが、ヴェノムって強いけど大食いでおバカさんなイメージだったので、何故スパイダーマン好きでは人気なヴィラン(悪役の意味)なのかが良くわからなかったのですよね。でも本作で好きになりました!(←単純)。それぐらい茶目っ気があって良いキャラしてましたね。
何はともあれ主演のトム・ハーディーが演技が上手い!トム・ハーディーの出たアメコミ映画と言えば「ダーク・ナイト ライジズ」のベインがありますがその時とは全く違い、マッドマックスとも全く違い。どんどん自分のイメージを変えていける役者さんってスゴいですよね。
監督のルーベン・フライシャーは「ゾンビランド」の人なんですね。コメディ畑なのでアクションシーンは苦手だったのでしょうか?ラストバトルは正直観にくかったです。
でもエンドロール途中で「スパイダー・バース」を入れてきたりで、ソニーもスパイダーマン・ユニバースを作ろうと必死なのが伝わってきましたね。個人的には楽しみなのですが、流石に「スパイダー・バース」は日本では需要が少ないのではないかなと。更に次の「モービウス」とかジャレット・レト主演でも大丈夫?とかいらぬ心配をしてしまいますが、とりあえず大ヒットした「ヴェノム」さん。きっと他で大きく失敗しない限り続編もあるでしょうし、今後の活躍にも期待です!
そうそう、映画とは関係ないですが、最近邦訳アメコミ界もヴェノム祭になってますよ。まさか「ヴェノム・バース」を日本語で読める日が来るとは!
再鑑賞履歴
2021/12/1
「ヴェノム2」公開直前の予習で。
ヴェノムの姿とバディムービーとしては良いのだが
ヴェノムが本格的に登場して盛り上がるまでちょっと長い。
もう少しテンポが良くてもと思ってしまう。
テンポといえばエンドロール中のアニメ、意味不明で長いだけ。
こんなにダレてしまう終わり方も久しぶり。
本編のイメージや世界観が台無しでこれだけで星が0.5点マイナス。
中味の方はバディムービーとしてのアクションは合格だしやりとりも楽しい。
が、何でヴェノムが味方になるのがフワッとしてラストバトルに気持ちが入らないんだよね。
思いのほか軽い味わい
トム・ハーディ、ミシェル・ウィリアムズと重めの配役にもかかわらず、ことのほか軽い味わいのコメディ風味。
ヴェノムか恋愛指南するくだりとヴェノム・ガールには思わず吹いちゃいましたよ…
善悪は俺が判断する、ってのもなんだかなぁな結論ですが、このノリならまぁ良いのかなと。
最後のウディ・ハレルソンにはびっくりしましたけど、最後のは『スパイダーバース』?
マーベルお決まりのアレも感想よりも次のことばかりになっちゃうからいかがなものかとも…
「寄生獣」(日本のマンガ)に寄生したヴェノム
一言でいうと、派手で洗練された「寄生獣」(日本のマンガ)だ。
しかしマーベルファンは、どんなにブッ飛んだ設定でも、派生作品としてウェルカムなので、否定ではない。むしろ本作のリブート解釈は比較的おとなしい優等生タイプかもしれない。
本来のヴェノムは、サム・ライミ版「スパイダーマン3」(2007)で登場する、"ブラック・スパイダーマン"が、"ヴェノム"そのものに近い。
今回の"仕切り直し"が、スパイダーマン・スーツから独立させたことと、宇宙からやって来た目的を、"地球人を喰い尽くすこと"にしたこと、そして、地球人のために共生して、仲間のシンビオート(ライオット)と戦う設定にしたため、コンセプトが「寄生獣」に近似してしまった・・・。
どっちがパクりというわけでもない。原作のヴェノムは1985年頃に、スパイダーマンのエイリアン・コスチュームから派生した。一方で日本の「寄生獣」は1988年発表なので、ほぼ同時期の作品である。
しかし少なからず、今回のヴェノムのほうが、"寄生獣"に寄せてきた感は否定できない。作中でヴェノム自身が執拗に"寄生"(Parasyte)という言葉を嫌うのはギャグかもしれない(笑)。
弱点が、4000~6000Hzの音と高熱というのは、原作とおんなじである。
いずれにしても、出来に不満はない。スパイダーマンのヴィラン(悪役)であり、ときに仲間となるキャラクターとして、リブートは成功していると思う。3D4D系の演出がちゃんとあるので上映形式は選びたい。
ヴェノム(=エディ・ブロック)役は、最後の大物トム・ハーディー。狂気のヒーロー、"マッドマックス"であり、「レベナント」(2015)では、ディカプリオの敵討を演じていた。次期"アベンジャーズ"シリーズへの展開を想定すると、"(キャラクターを演じられる有名俳優は)、あと誰が残ってたっけ?"という感じだったので、これは嬉しい。憎みきれないヴィラン(悪役)を手抜きなしで演じている。
マーベル的には、ヴィラン(悪役)であっても、正義に翻ることがあるので、"アベンジャーズ"に入ってしまうかも。夢は、X-menのデッドプールとの共演である。20世紀フォックスもディズニー傘下に入ったことだし、もう支障はないはず。
毎回お楽しみの、"スタン・リーを探せ!"はエンディング間際。犬を散歩させるおじいちゃん(dapper dog walker)で登場していた。
エンドロールでのサービス映像は2本。
1本目は、原作で"もう一人のヴェノム"として出てくるカーネイジ(Carnage=大虐殺の意)になる、クリータス・キャサディが刑務所に収監されている。
もう1本は、来年公開アニメの「スパイダーマン:スパイダーバース」の予告編みたいなもの。ヴェノムのは直接関係ない。
(2018/11/2/ユナイテッドシネマ豊洲/シネスコ/字幕:アンゼたかし)
途中からヴェノムに対して、「かわええやつや…」っていう感情しか湧か...
途中からヴェノムに対して、「かわええやつや…」っていう感情しか湧かなかった。ヴェノムより最悪な奴、500億倍いる。
ソーキュート、ヴェノム。
次回作楽しみ。
ヒロインは可愛くあれ!!
もっとシンプルに悪としてヴェノムを描いても良かったのでは無いか?
アクション以外では恋愛アドバイザーになってしまっていたし、忘れた頃に「腹へった!!」を連呼してたりワガママな末っ子の様な存在のどこかcuteなヴェノムは良しとして、お世辞にもヒロインを演じたミシェル・ウィリアムズは全く可愛くなかった。
トム・ハーディーの好演が光った!
イカれ具合が妙にハマっててなかなか良かった!
てっきり悪者役を演じるのかと思っていたが、全くの逆でした!
シンビオートに寄生された善悪のヴェノムが戦い、結果地球を救ったという物語でした。
エンディングの刑務所の奴は誰だろう?
ヴェノムのVFXは綺麗。
正直内容はまぁまぁ。寄生までのくだりが長いかなと思った。最後以外の戦闘シーンはヴェノム無双で見応えはない。最後の戦闘シーンも意外と早く終わる。
そして、シンビオート/ヴェノム本体の性格も思ったのと違った。
ただ、途中でヒロインに寄生し登場する女体ヴェノムは良かった。あと、ヴェノムのVFX(CG)もリアルで綺麗で良かった。
最凶?
面白かったですが最凶と称するには残忍さが足らないように感じました。
だってヴェノムが割と序盤から聞き分けのある良いやつなのだから。そこまで残虐じゃないし、エディとすぐ仲良くなるし、なんならヴェノムきっかけで地球を救おうとするし、最初の告知CMでみた得体の知れない感は何も感じませんでした。
ビジュアル的にはCMで見慣れていてしまったし、見やすい凶暴性だったと思います。良くも悪くも。
主人公のエディは炎上・批判上等のジャーナリスト?
相手がどんな身分でも叩きまくるので、時には会社から注意されることもありながら婚約者のアンと幸せと呼べる生活を送っています。
しかし、エディは黒い噂のある財団への取材で踏み込んではいけない領域の質問をしてしまいます。
すると財団からの圧力で会社をクビになり、婚約者にも振られてしまいます。
どん底のエディ。
そんなエディに財団の研究者から秘密の仕事の依頼が来ます
それは、財団が行なっていた人体実験の内部告発でした。
考えた末に仕事を受ける事にして、財団の研究所内部へ
そこにでヴェノムに寄生されます。
そこからエディの人生は変わっていく・・・
みたいな感じです。
エディとヴェノムの関係ががハガレンのリンとグリードとか血界戦線のデルドロ&ドグハマーみたいな関係性なんで途中から開き直ってそういう方向性で見ましたが、もっと不気味さが欲しかったです。
痛快バディーアクションダークヒーロー
抑圧されてきた人類を脅かすヴィランであるヴェノムと身の丈に合わない大きな正義を自分一人の手で成したいと渇望し迂闊な行動で信用を裏切り破滅したジャーナリストのエディ
時に拒絶し、時に和解し、時に考えを共有し、時に助け助けられ、共に闘いの快楽を得る
とても素晴らしいバディーアクションだった
行いや思考は皆が尊敬できる人物、またはヒーローとは言えない彼等だが
どちらか片方が居無くても発揮出来ない野性的な力のその強さは憧れる
是非映画館で見てほしい
展開早くて見やすかった
アクション多くてワクワクしっぱなしだった
エディとヴェノムの掛け合いが多くて可愛かった
寄生虫(シンビオート)と宿主の関係なのにほのぼのしてしまった
後半エディとヴェノムが上手く融合してきた辺りからヴェノムの感情が顔に出まくってて読み取れて可愛かった
彼女の演技が下手までは行かなくてもテンポが少し良くないなと思った
最後のあれ本当にありがとうございます
ウッディ・ハレルソン好きです
次回早く観たい
萌えキャラ化するヴェノムを受け入れられるか
今をときめくトム・ハーディ演じるエディの身体に融合して(そういう説明はなかったけど)人間に触れ合い感性が似通ったのか人間に協力的に見て取れる行動をし始め、良くも悪くもmarvelヒーローっぽくなってゆくヴェノム。
スパイダーマンシリーズの極悪一直線なヴェノムをクールで魅力的だとしていたファンからすれば、この方向転換はヤメテ欲しかった…と思うかもしれない。そのくらいキャラの変貌ぶりが激しい。私は可愛くて好きですが。まあ『ジョークも交えてお喋りできるパラサイト』だよね。
宿主エディとコンビネーション?を発揮しながらチェイスを繰り広げるシーンはスパイダーマンと似たアクションシーンではあるけどシュールで面白かったし、ヴェノムの顔になる時の若干の恐怖シーンに胸躍る!ただシンビオート同士の対決は、グジャグジャした物がこねくり合うだけに見えて…つまり何が何だか分からなかった。
足りなかったのは、シンビオートと同化した事が原因でエディの心臓が酷く弱ってしかも恐らくヴェノムが器官を食べちゃっていたからにも関わらず、その解決に至るシークエンスが一切なかったこと。ヴェノムが慌てながら「オレが治す」とか言ってたのどうなったん……?ヴェノムを体内に取り込んでたらそのうちエディ死んじゃう疑惑なんだし、ここはラストまでにきちんと取り払って欲しかった。
あとはヴェノムが地球を気に入ったのは分かるんだけど、そこから先の目的が何故『自分だけが地球に残り人類を支配するなり食い続ける』とかではなく『人類と仲良く共存☆しかも無闇に人を食べないって約束もするよ!』になるのかが全く不明。途中からイキナリただの良いシンビオートって体になっちゃって、これでいいの?!という違和感が拭いきれず。脚本と展開については、無理矢理感が強くて今ひとつだと思う。そこが大味でも充分楽しめるってところがmarvelムービーの醍醐味ですな…。
そんなにグロくない😄
PG12の割にはグロテスクなシーンはほぼなかったと感じます。(頭食いちぎるとか言ってたので。)
エディとヴェノムがなかなか良い奴でした。
エディが誤報記事を書かず、(映画でも職を失い、婚約者にも去られたが、)スパイダーマンを逆恨みすることもなく、かつシンビオートがスパイダーマンに宿らなかったら、この映画のようなヴェノムがまず誕生していたのかなと思います。
ヴェノムはウェブも使えないのに怪力で暴れ周り、かなり強かった。
むしろライオットが思った程強くなかった。
画面が暗く、またヴェノムもライオットも、シンビオートは見た目が似ているから、判別するのが小難しかった。
ラスト、カーネイジになるであろう、あの人物の登場もあって、今後の期待がより増した。
はやくスパイダーマンとの対決をスクリーンで鑑賞したい!
めっちゃ面白かった
ロッテントマトの評価が悪かったから期待しないで見たらめちゃくちゃ面白かった
ダークヒーローものだけどヒーロー映画の王道をテンポよく踏襲してるしギャグもほどよくあって飽きない
なんだけどもヴェノムが悪であるが故に起きる問題もある
例えば中盤で警官は食うな!ってセリフがあるけど逆に言うと警官以外の悪人は食い殺してもいいのか?って疑問
彼らだってライフ財団に雇われてただ任務を全うしてる人間である
何もレイプ犯や快楽殺人鬼を相手にしてるわけではないし最後の強盗犯も殺人を犯したわけではない
ダークヒーローものは主人公が完全な倫理観を持つ聖人ではないから敵は相対的により悪であるという描写が要るんだけど完全に悪と言える存在はこの映画ではドレイクとライオットしかいない
しかもそいつらに限って喰い殺さない
ただロケットと心中させるだけ(嫌いじゃないけど)
けどダークヒーロー映画にそこまで納得のいく殺しなんて求めてはいけないな…とも思う
だってダークヒーローなんだもん!気にすんな!で片付く問題
あと主人公達は地球外生命体が地球を滅ぼしに戻ってくるから、それを食い止めるという目的に向かって動く訳だけどそれにあまり危機感を感じない
そもそも地球侵略して宿主が居なくなったらどうすんの?また別の惑星探すの?
っていうかあの程度の火と音にやられるなら僅差で人類勝ちそう(勝てなかった世界がクワイエットプレイス)
だからエディー!奴らから地球を守ってくれー!って感じにはならない
けどダークヒーローものにそんなのは要らないな…とも思う
だってダークヒーローだぞ!気にすんな!で片付く問題
あとヴェノムの心変わりが早すぎる
エディと同じ負け犬(シンビオート界隈でもそういう人間臭さがあるのは大好き)で心身ともに親和性が抜群だったってのと
人類自体に魅力を感じたってのと
侵略された後の地球では自分は今までと変わらないと分かってる(同じ世界での負け犬の自分より違う世界での孤高の自分を選んだ)っていう3つの展開が悪からダークヒーローに転化できるのも納得のいく動機で最高だったんだけども
もう少し時間をかけて目覚めていっても良かったかな?とも思う(やったらやったで今度はテンポが悪いとか言うキチガイ、ある意味寄生体より悪質)
まあそんなことはこの迫力ある映像とヴェノムのかっこいいビジュアルの前では些細なことなんだよ!
見た後はみんなで言おう!
ウィー…ァー…ンヴェノムゥ…
美味しいはずなのに、薄味で物足りない
エディとヴェノムのコンビはなかなか面白い。
またこの二人を見たいと思う。
けれどそれは、今作が面白かったからというより、物足りなかったからだ。
面白いはずなのに、いろいろ足りないのである。
設定はあれこれあっても、活かされない。弱点くらいはちゃんと利用されてたけど、それ以外、はて、なにか使われたっけ?
たとえば、ヴェノムがエディを気に入った、あるいは、ちょっとこいつ助けてやろうかと思ったのは、彼も自分の世界では負け犬だからだというのがある。けど、それが分かるシーンがない。
リーダー格のライオットと普通に戦ってるし。ライオットも、ヴェノムのくせに生意気な!みたいなことも言わないし。
それなのにヴェノムはエディに肩入れし、最後は身を挺して(!)エディを守ってくれる。だから正直、パラシュート兼盾になってくれるところも、ぐっと来るより「なんでそこまですんの?」という変な驚きがまさってしまった。
ヴェノムがなんだかんだ言ってもいい奴なのか、それとも今後どう転ぶか分からないのかも曖昧だ。
個人的に、ドラッグストアのシーンは興味深い。ヴェノムという力がないときは棚陰に隠れたエディが、力を得た後は正義を行使するわけだが、これは、力がないときでも勇敢で高潔だったキャプテンアメリカと好対照をなしている。
ヴェノムは、本来ヴィランである。
力を手に入れたエディが、独善的で感情的、自分勝手な正義を振りかざす内に、気に入らない奴は食うというモンスターになったとしても、おかしくはない。
そして少なくとも今作内では、彼等がちょっと怖いけど案外お茶目なヒーローになるのか、モンスターと化していくのかは、まったく分からない。どっちつかずな描かれ方だ。
自分としては、二人が信頼や友情を覚えつつヒーローのように戦うのも見てみたいし、悪に傾いていくとしてもそれもまた見てみたい。
そんなわけで続編は、キャラ紹介しなくていい分尺に余裕ができるんだから、もうちょっと濃いめの味付けでお願いしたいな。
なんだこりゃ?
寄生されるまでのくだりがすごい長い。
ヴェノムがなんで良い者になるのかが弱い。
ヒロインがぶさいく。
研究所がステレオタイプ。
主人公を殺せるシーンがやたらとあるのに、トドメを刺さない。
アクションシーンも想像通りで、驚きがない。
俺たちの誕生を喰わせてやるぜ~!
アメコミが映画界を大席巻の中、何もヒーローだけが活躍してる訳じゃない。
アンチな俺ちゃんが人気者になったり、悪党でチームを結成したりと、ヴィランにも活躍の場が。
そして、また一人。
ヴェノム。
スパイダーマンの敵キャラで、中でも屈指の人気キャラ。
アメコミにそれほど詳しくなくてもその名は知っていたし、単独作の企画も随分前からあった。
やっと、お目見え!
マーベル最凶ヴィランの一人と言われるだけあって、その暴れっぷりは痛快!
まだ寄生段階から触手のようなものを伸ばし、相手を鷲掴み!突き刺し!
そして、ポスターの強烈ビジュアルの姿を現してからは、凶悪パワーをさらに発揮。
相手を軽々と投げ飛ばし、ビルもよじ登り、ジャンプ力も驚異的。
極め付けは、牙と舌とよだれを惜しみなく見せて大口を開け、相手の頭をパクリッ!
まさしく、宇宙からやって来たモンスター!
演じたトム・ハーディの魅力も大きい。
『スパイダーマン3』で登場した時は、演じたトファー・グレイスが小柄で華も無ければヴェノム自体もインパクト薄だったが、元々大柄で筋肉質のヴェノムにタフなイメージのトムがぴったり。(昔、友達がヴェノムのイメージはシュワちゃんって言ってたっけ)
でも今回のトム、単なるタフ野郎ではない。
記者エディ。
在籍中は熱血漢で漢の色気も充分。
ある企業の悪事を暴こうとして失職し、人生も恋人も失ってからは、不甲斐ない惨めっぷり。
ヴェノムに寄生されてからは、精神異常&言動イカれた怪演。
ヴェノム化してからは、パワフルな熱演。
その巧みな演じ分けはさすが実力派でもある。
トムの魅力と演技も相まって、ヴェノムに寄生されてからやっと面白くなった。
そう、それまでの前半はとにかく平凡で退屈なのだ。
ストーリーも設定もあるある。
落ちぶれた主人公。元恋人。
悪徳企業の陰謀。ステレオタイプの悪人。
主人公は再起を図ろうとするが、事件に巻き込まれた事により、運命が大きく変わる…。
こんなの、5分もあればある程度話は出来上がる。
寄生されてからの中盤のカー・アクション、クライマックスのもう一体のヴェノム=ライオットとの壮絶バトルは迫力の見せ場充分だが、それでも難点が。
残虐なヴェノムだが、過激なバイオレンス描写を期待すると、割りとそうでもなく…。
エディとヴェノムの“会話”はユニークだが、もっとブラックなユーモアあっても…。
次第に“バディ”になっていく2人のドラマ性もお粗末。
それから、結局は強敵現れてそれと戦うという、ヴィランがヒーローになっちゃうラストの展開…。
これじゃあせっかくヴィランを主役にした意味が無い。それとも、元々ダーク・ヒーロー路線だったのかな…?
作品としては、面白味や個性は充分でも、まだそれらは発揮出来ずと言った感じ。
ヴェノム誕生~紹介編。
アメコミ映画って1作目は無難な作りでも、2作目から大化けする事も多い。
果たして、ヴェノムも…?
その時は“俺たち”で、アメコミ映画界を食い散らかしてやるぜ!
ヒロインのアンに、ミシェル・ウィリアムズ。
実力派の彼女の本領発揮とは残念ながら言えないが、この手の作品への出演は珍しく、何だか新鮮。
アンはコミックで女ヴェノム=シーヴェノム化し、ミシェルのアクション共々見れるかは…、お楽しみに。
マーベル・コミック作品なので、あのじいさんの出演やエンディング後のオマケ映像は勿論。
オマケ映像は2つあり、1つ目の方に出てきたキャラはまるで知らなかったが、後で調べてみたら、こりゃもう完全に続編やる気満々ね。
2つ目は蛇足であった。
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