ロマン・デュリスの偶然の殺し屋
2016年製作/100分/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Un petit boulot
スタッフ・キャスト
- 監督
- パスカル・ショメイユ
- 製作
- ヤン・アルノー
- シドニー・デュマ
- 脚本
- ミシェル・ブラン
- 撮影
- マニュエル・ダコッセ
- 音楽
- マチュー・ランボリー
-
ロマン・デュリス
-
ミシェル・ブラン
-
アリス・ベレイディ
-
ギュスタブ・ケルベン
-
シャーリー・デュポン
2016年製作/100分/フランス・ベルギー合作
原題または英題:Un petit boulot
ロマン・デュリス
ミシェル・ブラン
アリス・ベレイディ
ギュスタブ・ケルベン
シャーリー・デュポン
原題をそのまま訳せばちょっとした仕事、とか雑用、という意味になるのだろうがこのタイトルは素晴らしいと思う。良い意味でフランスらしい、ウィットの効いた映画で、男の友情が描かれている。そして、このエンディングはサプライズだった。主演俳優も監督も知らなかった(監督はこの作品が遺作となった)が、他の作品も見てみたくなった。
失業、恋人にも去られた主人公が、
負けで多額の借金がある闇賭博のボスに
殺しを持ちかけられて、人生が変わっていくという話です
というとぐっと重めですが、
鑑賞後は小瓶ビールラッパ飲み級の清涼感という憎い小品!
だまされたと思って、主人公の初仕事までは見てくださいね!
地元の工場が閉鎖してしまったことで失業した男 ジャックが、生活していくために受けた仕事は殺人だった!?
これは、タイトルも内容もなんとも突飛な話だけれど、これはこれでなかなか面白かった
たまたま、失業して暇だった男が受けた仕事が殺人で、そこから、人生が好転し始める
その中で、私が面白いと思ったのは、
この主人公のジャックが
「来るものは拒まず」で
殺人依頼だろうが、ガソリンスタンドのバイトだろうが
それが、好き嫌いに関わらず
なんでも
「いいよーやるよー」
という軽いノリで引き受ける
仕事先がドイツだろうが、スペインだろうが
とにかく行く
すると、たとえ、その成果が顧客の計画通りではなかったとしても
次の依頼が舞い込んでくる
そして、ジャック自身にも新しい出会いがあって、生活が上向き始める
その仕事が「殺人者」という、ちょっとぶっ飛んだ設定だから誤解されそうだけど
この映画は
「失業したからといって、腐っているのではなく
どんな仕事でも、それがたとえ単発の仕事であったとしても、受けてみれば次につながっていくから
とにかくオーブンマインドで動け」
という話であって
ジャックの「くるもの拒まず」のオーブンマインドが新しい世界を切り開き、どんどん活動範囲が広がっていくのを観ていて楽しかった
また、そののらりくらりしたジャックにロマン・デュリスがピッタリだし
彼に「暗殺者」をさせるという突飛な発想がフランス映画っぽくて面白かった
これは、WOWOWのジャパンプレミア枠らしい、ちょっとした拾い物だった