X-MEN:ダーク・フェニックスのレビュー・感想・評価
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個人的にはエンドゲームより楽しめた
かたや「アベンジャーズ エンドゲーム」は新映像追加版公開で今週末にも世界興収歴代1位になろうかという大成功、一方の本作は興行成績も評価も振るわず、雲泥の差がついてしまったのだが…。MCUの複数作品をクロスオーバーさせてファンベースを築いてきた商売の上手さは認めるが、単体の映画としては「ダーク・フェニックス」に軍配を上げたい。
最大の理由は、タイトルロールでもあるダーク・フェニックス=ジーンのヴィランとしての魅力。X-MENの仲間でありながら最強の敵になってしまうという悲しき宿命に加え、演じるソフィー・ターナーのクールな美貌も大いに寄与している。サノスには物足りなかった悪役の魅力と悲哀を、彼女が満たしてくれた。
あと、あのラストは日本の某特撮ヒーローものの最終回を想起させて感慨深かった。偶然の一致なのか、共通の元ネタがあるのかは定かではないが。
地雷原に突っ込むのは「勇気」ではない
最初にX-MENの最新作が「ダーク・フェニックス」だと聞いたとき、正直「やっちまったな~」と苦笑いした。
考えてもご覧なさい。全能のミュータントとかいう触れ込みの時点で、バトル漫画のハイパーインフレ感しかない。
何でも貫く矛みたいなもので、「それ、本当なら壁に立て掛けられないよね」と真顔でツッコミたくなるシロモノである。
そんなもの、常人にどうこうできるもんじゃない。S級ミュータントだってどうにもならん。
そんな不安を抱えつつも観たのは、アメコミ映画の先駆けとして、MCUの後塵を拝しつつも泥臭く粘ってきたX-MENへの愛ゆえだ。
結論としては、まぁ予想通りと言うか、大味でアクロバティックな話でしたな。
アクションはなかなか好みだった。特に終盤のエリックはめちゃめちゃ強くて格好良くて、本当に好き!
私は自分がチャールズ派だと長らく信じていたけど、本当はエリック派だったのかもしれん。
タイトルロールでもあるジーンは、この映画の主役なわけだけど、実際こんなに共感できない主人公もなかなか珍しい。
自分の境遇に怒るばかりで、反省とか後悔とか罪悪感とか、心の「揺れ」みたいなものが一切見えてこないんだもの。
彼女はチャールズに嘘をつかれている訳だけれども、それだって「嘘つき!」ってなる前に考えることがあるでしょ。最初に受ける感情が「裏切られた!」なの?何かおかしくない?
「設定の大風呂敷感」プラス「主人公の魅力のなさ」というハンデを抱えながらどうにかゴールした。そんな印象だった。
エリックが最高に格好良いだけに、本当に残念。
「マイノリティの自己実現」という、圧倒的に時代にフィットした素養がありながら、何故ストーリーに活かせないのか?
もし今後もX-MENで映画を作るなら、もっとその素質を活かした映画を撮って欲しい。
あと、ジーン・グレイで脚本を作るのはいい加減諦めた方が賢明だ。
愛する仲間がマーベル史上最大の脅威となる!
なんだか今回のX-MENは冒頭からラストまで常に暗い雰囲気で進み、どっしりと重苦しい感覚を受ける展開。おもわず、これが本当にX-MENシリーズなのかと思わせるほど。壮絶なフィナーレに向けているかの如くです。
それもそのはず、前半でいきなり重要なミュータントが命を落としてしまうのです。こんなにも早くに衝撃を見せられるのですから、そこからは不安という気持ちで鑑賞せざるおえないのです。
"スペシャルな存在"として、これまでもミュータントの悲しい過去や苦しみをX-MENシリーズでは描いてきましたが、これまでも増してジーンの過去は悲しく重くあります。抑制が効かなくなった彼女は、見境もなく愛するものを不幸にしてしまうのですが、劇中でも語られる「ギフト(能力)は使い方によって便利にも凶器にもなる」という言葉のように、完全にジーン次第で天使にも悪魔にも変れるのです。
監督自身も「本作はこれまでのシリーズとは大きく異なる」と言っていますが、まさに苦悩です。ジーンの苦悩、ミュータント達の苦悩など感情が生々しく描かれています。
今回の敵はいったい誰なんでしょうか?ダークサイドのジーンでしょうか?やっぱり人間達なんでしょうか?マグニードなんでしょうか?いやどれも違いました。一気に宇宙という存在まで広がり、想像を絶する強敵が存在したのです。
なんだ!?これは今までのX-MENをストーリーとしても遥かに超越しまってます。なんだか次元が別格というべきでしょうか。集大成であることは間違いありません。
本作、長きにわたり続いてきた、X-MEN最終章ともいわれています。20年の歴史の終焉になりますが、それにしても壮絶な結末やしませんかね。思わず涙が出てしまうほどです。本当に、終わってしまうんでしょうか、残念でたまりません。
せめて終わるなら、原作コミックでは実現している、「X-MEN VS アベンジャーズ」を実現して欲しいぃ!!!
ジーンがとにかくかっこいい🔥
最初はつまらなそうだと思っていたけど、CGがかっこよくて素敵だった。ジーンのとカートとエリックが大活躍!レイブンの死は何故か悲しめなかった。チャールズが嫌なやつみたいに描かれてるのが少し嫌で、クイックシルバーの扱いが雑だった。やはりジーンがかっこいい
第7作目。 これまでに比べるといまいちぱっとしない展開で残念。X-...
第7作目。
これまでに比べるといまいちぱっとしない展開で残念。X-MENの内輪揉めって感じで盛り上がりに欠ける。
クイックシルバーの活躍がもう少し欲しかったかなぁ。
これでまさかの最終章。
フェニックスに焦点当てすぎでパッとせず
最強のミュータントになってしまった女が
混乱と悲しみからヴィランになってしまう話。
フェニックスは旧3部作でも登場したキャラなので
ラストがどうなるのかは大体予想できました。
旧3部作と違うのはジーンの苦悩も合わせて
しっかり描かれてたところですね。
その分感情移入しやすく、
ラストもそれなりに納得のいくものだったかと。
アクション面ではファイナルデシジョンのほうが
好きです。総力戦じゃーい!って感じがします。
ただストーリーは捻りや驚きもなく、
フェニックスに焦点を当てすぎも否めず
映画単体で観るとそんなにって感じでした。
これにて終了👏
ストーリーの短縮や改変などの問題点はさておき、能力者同士のバトルシーンは良かった👍
特にマイケル・ファスベンダーのマグニートーことエリックは最高にハマり役👏
ただ、そういう意味では、ジーンの能力やそれにおける被害の規模が意外にこじんまりとしている感が否めない。
そして敵キャラの宇宙人の立ち位置も非常に分かりづらいので、対決に至るまでのプロセスが説得力に欠ける。
しかしながら、最後のチャールズとエリックのチェスからの上空を舞うフェニックスのエンディングは見事だったと思う👍
IMAX2D🕶
最後にふさわしいのか
個人的にはまーまー満足したというのが本音だが、やはりチャールズとエリックの関係は大好きだ。列車でのエリックもかっこよすぎ。今までクイックシルバが好きだったがエリックが抜いたかも。それとやっぱりローガンが好きだったのでフューチャーアンドパストのエンドを期待したかったが、X-MENのDCに似た雰囲気を考えるとこの終わり方でも満足できるかもしれない。だが、やはりミスティークが死んでしまったのは悲しく、納得があまりいかないところだ。
ソフィ・ターナーの魅力を引き出せていない
今回、時間の都合で日本語吹き替え版を鑑賞。特に違和感のあるキャスティングばなかったように感じた。マイケル・ファスベンダーを『エレメンタリー』でホームズ役を演じている三木眞一郎さんが担当しておられ、すぐ分かったけど、かなり印象を変えて吹き替えている。
さて、肝心の内容だが、残念ながら満足度が高いとは言えない。今回は豪華なレギュラーメンバーに対峙する悪役としてジェシカ・チャスティンを起用したことで、見る前にはずいぶん期待値が上がってしまった。その割に、期待を超えて内容が充実していたとは言いがたい。
特に、ミュータントの異能力の描き方が新鮮味に欠ける。相変わらずセレブロのビジュアルは初期設定から進化してないし、ミスティークに至っては見た目が青い以外にこれと言って活躍しない。テレ・キネシスの描き方も相変わらず顔をしかめながら手をかざすのみで前時代的。ビジュアルの進歩は、一切感じなかった。
となれば重要なのがストーリーとキャラクターの魅力だろう。ところがこれもまた平均的で、しかも複雑に入り組んでいる。
シンプルな対立軸を描き、魅力的な悪役を作り出せばアクション映画は80%は成功するだろうと思う。感情を揺さぶる名演技があれば何度でも見たくなるし、今回も実力派の俳優が名を連ねているというのに、うまく機能していない一番の理由は、ジーン役でフィーチャーされたソフィー・ターナーにある。
今までは、何らかの形でヒュー・ジャックマン演じるウルヴァリンが華を添えていたが、今回跡形もない。ま、シリーズから卒業してしまったので仕方ないとは言え、ジーンの内面の苦悩を見せられても、私の感情は揺さぶられなかった。ウルヴァリンの穴はソフィーでは埋まらなかった。別の俳優さんでもいいので、爪の先ぐらいは出して欲しかったところだ。
それもこれも、多様性を重んじる風潮におもねって、女性を主役に無理矢理ストーリーを展開させたことに敗因があると思う。ミスティークのセリフに、X-メンじゃなくてX-ウィメンにすれば?という皮肉があったが、それも多様性を意識したものだろう。白人男性が主役じゃなくても面白ければ何だっていい。
かたや『キャプテン・マーベル』では、女性を主役に配しておきながら、自分探しを主眼にストーリーを展開したので彼女が何者なのか?を描けばそれで良かった。映画もヒットしたし、強すぎて敵がいない事をクリアすれば続編もイケるだろう。
ダークフェニックスは、内面の葛藤と、魂の浄化がテーマになっており、映画の着地点がボヤけてしまっている。ダークサイドみたいな抽象的な概念を持ち出されても、映画の中で概念を殴り倒すこともできない。カタルシスを感じることが出来ない構成になってしまった。
不満点は他にもある。
ジェニファー・ローレンスの影がずいぶん薄い。それが彼女の実力だと言ってしまえばそれまでか。悪役のジェシカ・チャスティンは、この上ない不気味さで映画を支配していたのに、果たして何の目的でジーンを狙っていたのか最後までよく分からなかった。
今回から、スタン・リーのカメオ出演も無くなったようだ。とにかく、これで最後という触れ込みのX-メン。マーベルスタジオが打ち出してくるリブートに微かな期待をつないで待つことにしよう。
2019.6.24
ヒューチャー&パストは何だったのか。。。
ちょっとどうなのよ?
ジーンが警察官やレイブンを殺してしまったのは、
自分の感情が抑えられなかったわけだけど、それって
フレアが原因なの?
その辺がぼんやりしてるけど、
ジーンに罪があるのかどうかその辺が曖昧な気がする。
なんか宇宙人が追いかけてきたフレアみたいなエネルギー体は
ジーンの体に入ることで感情の制御ができなくなったなら
ジーンが必ずしも悪いわけじゃないし。
あとあの宇宙人ってもうなんだかよくわからなかったよね。
フレアを体に取り込んでその後は地球を制服したかったのかな?
レイブンも死んじゃったしジーンも死んじゃったし。。
ヒューチャー&パストは何だったのか?。。。と思っちゃうけどね。
アクションも多くなかったしイマイチだったかなー。
闇落ち
X-MEN新三部作の次の作品。
X-MENが宇宙での任務に行き、ジーンが宇宙の謎パワーを取込み闇落ちするストーリー。
新シリーズの中では一番腑に落ちない作品だった。
不満な点
・チャールズの人間性が変わってる。人間に評価される為にリスクを優先するのは「?」だった。
・レイブンの使い捨てのような扱いは酷い。チャールズと仲違いしたままの死はあんまりだ。
・クイックシルバーの使い捨て。ジーンの凶暴性を描きたいのは分かるけどあれで退場は…
結局エリックとの関係も明かさなかった。
・夜の街中で謎バトル…
・私を怒らせないでと逆ギレのジーンにも「?」
自己中な態度のせいで感情移入出来ず…
最後も闇落ちするのかしないのかどっちなんだい
・なんだあの宇宙人…
良い点
・不満点と矛盾するけど人間に評価されて称えられてる場面は今までのX-MENには無いシーンで良かった。
・列車のアクションシーンは圧巻!
各キャラそれぞれの見せ場があり見応えがある。
特にエリックがかっこよすぎ。
・仲良くチェス
なかなかストーリーにのめり込めなかった。
良い場面もあるだけにもったいなく感じた。
これで最後か…と思ってしまう。
X-MENにはやはりアイツが居ないとダメだなって言うのがわかりまし...
X-MENにはやはりアイツが居ないとダメだなって言うのがわかりました。
他のミュータントもカッコいい能力の持ち主ばかりですけど、物足りません。
別ルートでも
結局ジーンはこういう運命なのか。
いや、前々作で未来を変えた後にローガンとジーン会ってるよな?どゆこと?
今作はただでさえ凄まじい力を持ったジーンが更に宇宙規模の力を手にしてしまったことから始まる物語。
今回のジーンは何つーか、思春期の子を見てる感じ?
情緒不安定で誰も信じれず、望んだわけではないけど人を傷つけてしまう。
ただ力が強いならまだしも心を読めるのが厄介だよな。原作ではダークフェニックスは別人格って話だけど、多重人格には見えなかったし、ただの悩める若人にしか見えない。
でも、そんな彼女をチャールズ達は救おうとした。エリックやハンクがジーンを殺そうとするのももちろん理解できるし、それも一つの正解かもしれない。
ただ個人的にはチャールズの優しさに一票あげたい。また、ジーンを止める為に自ら危険な戦地行くのも評価したい。まぁ、現場に行かずにずっとセレブロにいたらドン引きだけどな。
それと今回クイックシルバーがちょっと影薄いかも。前作、前々作であれだけ活躍したんだから別にいいよな。
エリックは初期のお爺さんよりも、ニュージェネレーションからの方が何か人間臭くて好きだな。色々不遇過ぎて可哀想だけど。ちゃんと自分の居場所を作れてて良かった。
ナイトクローラーは基本誰かの指示で動いてばっかで一人の人間としての彼がどんな人物かが解りづらかったと思う。でも電車内での怒りと殺意にまみれた戦闘シーンは好きだな。まぁ、自分の中での一番はX-MEN2の大統領襲撃シーンだけどね。
今作での心残りはチャールズ達の不和と決別かな。レイブンの主張も当然だが、チャールズが目指して実現した世界が間違ってるとは思えない。ハンクの怒りももっともだと思う。最終的には協力して立ち向かったけど、なんか腑に落ちない感じ。
強引な幕引き
最古のミュータント、アポカリプスとの戦いから10年。
若きミュータントたちのチーム「X-MEN」は数々の活躍により、ヒーローとして世間に認められていた。
しかしある宇宙での任務の際にチームの中心メンバーであるジーングレイに異変が発生し、彼女のもう1人の人格「ダークフェニックス」が目覚めてしまう。
暴走したジーンを止めるべく「X-MEN」とその創設者のチャールズエグゼビア、指導者のミスティークことレイヴン、かつての宿敵マグニートを巻き込んだ戦いを描くX-MENシリーズ7作目。
X-MEN誕生の歴史を描いてきたいわゆる新三部作の系譜を継ぐ今作。
当初は三部作だった点と旧三部作のラスト「ファイナルディシジョン」と同じ内容な点、さらには同じ頃に発表されたウォルトディズニー社による21世期フォックス買収に伴う新たなX-MENシリーズ誕生の予感も相まって鑑賞前から蛇足感の漂っていた今作。
正直その読みは的中し、急テンポで倒されていく主要キャラクター、前作まで感じなかった突然のキャラクターの性格の変化などの不自然な点が目立ち、シリーズを締めくくる作品としては印象及び後味はイマイチ。
前作のアポカリプスのラストがとても好きだったので続きを見てみたいとは思っていたものの、それはダークフェニックス出現に伴うX-MEN内部での仲間割れ戦ではなく、純粋に凶悪で強いヴィランに対してチャールズらX-MEN側とエリックらマグニート側が共闘すると行った構図を期待していた為、なおのこと残念だった。
特にファンの皆さんにとってはもはや恒例のクイックシルバーの光速独壇場アクションシーンが影を潜め、序盤でリタイアしてしまう点は残念だったと思う笑。
それでも全4作を通して描いてきたキャラクターの関係性や互いの性格や能力を知り尽くしたコンビネーションを生かした終盤での列車での大混戦などの見所はあった。
やはりマイケルニートーはいつまでも観ていたいと思えるキャラクターだったし、紆余曲折はあったもののチャールズにもエリックにも寄り添える存在かつ若きX-MENを導く指導者的存在でこんなにもこのシリーズにとって大切な存在だったと亡くなってから気づかされたレイヴンが今作のMVPに違いなかった(恋人か)
新作のX-MENはまだまだ先の話。
どことなく感じる消化不良感に耐えつつ、新生X-MENを待ちわびたい。
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