バッド・ジーニアス 危険な天才たちのレビュー・感想・評価
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カンニングに注ぐ熱意はバンコク共通だと思っていたら、タイの学生の熱意は想像を越えていた
タイ映画っていつ以来だろう あ、「愛しのゴースト」観たなあ(2013年)などと思いながら劇場へ。
予想外の内容であり、しかも強烈に面白い。
劇中、描かれる数々のテクニックに驚き、主人公リンの天才的な記憶力に驚いた作品。
しかも、彼らの行いを学内でビジネスにしているって・・・。そして、その規模がどんどん大きくなっていく過程の面白さや、リンを始め、学生たちが抱える問題が露わになってくる時点で物語に深みが増してくる。
”ナタウット・ブーンビリヤ”監督(覚えにくいなあ)の長編デビュー作”Countdown" (第87回アメリカアカデミー賞外国語映画賞タイ代表作だそうです)をどこかの劇場で掛けてくれないだろうか?
<2018年11月9日 劇場にて鑑賞>
Bad Genius
ただのカンニング。なのに恐ろしくスリリング
中国で実際に起こった集団カンニング事件をもとに作られた映画。
あくまで題材にしているだけなので、実際の事件とは異なる部分も多いそう。
主人公の天才少女が友人を助けるためにテスト中に答えを教えてあげたことがきっかけで始まったカンニングビジネス。学校のテストだけではなく、全世界で同時に行なわれる海外留学のための大規模な試験である「STIC」でも集団カンニングを行なうこととなった。というのが本作のあらすじです。
たかがカンニング。されどカンニング。
題材となった事件が起こった中国は入った大学でその後の人生が決まってしまうという超学歴社会ですので、バレたら試験の受験資格永久剥奪などの重い処分が課されるカンニングに挑んだ学生たちは本当に命懸けだったのでしょう。
命を懸けたカンニングに挑む四人の学生の、バレるかバレないかのハラハラドキドキが本当に素晴らしく、まるで「ミッションインポッシブル」を観ているかのような緊張感です。
カンニング終了後の各メンバーの行動も、いろいろ考えさせられることがあり面白かったです。
最後まで目が釘付け
「カンニング」をメインに進む話って、久しぶりというか新鮮。
私が学生を卒業してから30年余り。
その間に進んだもの、それは「スマホ」。それを駆使した後半はもうハラハラドキドキで、目が離せませんでした。
「あなただけ」=「みんな知っている」。たった一人の生徒を、カンニングで助けたがために。
どんどん「カンニングの闇」に落ちていく、成績優秀者のリン。
答えを全部教えないなど、そのテクニックもなかなか。
前半はピアノのメロディを使った「指信号」(でいいのか?)。
頭がいい人って、いろんなことを思いつくんだなあと感心しきり。
テストをやり過ごすだけではなく、だんだん「報酬」を伴っていくところ。
遊びたいお金じゃなく、家庭環境がそうさせていくのが悲しい。
お金が全てじゃないけど、お金がないのは夢を叶える障害にもなる。正直。
「私はカンニングしていない!」。この視線の作り方・構成の仕方がナイス。
途中まで観ている側の思い込みをうまく使ってました。
タイ映画ねえ・・・と躊躇している方(私)。お見逃しなく。
お父さんのダサさがサイコー!!
貧富の差が激しすぎるタイ
『ザ・カンニング』は完ぺきなコメディだったけど、このタイ産の作品は青春モノ。自分のカンニング経験といえば、大学時代の第二外国語。フランス語なんて2年間でちょこっと勉強したくらいじゃ何にもならないと思い、ついカンニングを・・・というか、真面目な女の子が模範解答を全員に回してた・・・今思えば大胆!懐かしい。
さすがに国際的な試験で大がかりなカンニングするのは倫理的に許せないし、高校時代の可愛いくらいのカンニングシーンだけは良かったと思う。ピアノ曲を弾いて、その指使いで4択マークシートを埋める作戦。しっかりと4問中3問までしか教えないという徹底ぶり。それなら個人的に勉強教えて授業料貰った方がみんなのためになるのになぁ・・・などと、しっかり試験監督目線で観てしまいました。
貧富の差をもっと描いてくれれば良い作品になったであろうに、ちょっと勿体ない気もする。ハラハラさせる展開は面白いし、映像、編集などもしっかり作られてます。初めての海外オーストラリアに二人で行っただけでもいい思い出になるだろうな~恋愛ものに発展するかと思いきや、金にこだわる男になってしまったバンクの姿もなかなか現実味があって良かった。
初タイ映画
二本立て一本目。タイ映画?おもろいんかいな?めっちゃおもろかった。...
クライム・カンニング
シャーペンの芯の出し入れ、マークシートの塗りつぶしなどをスタイリッシュに写し、試験管の目を反らし欺く行為、コミュニティ内独自のハンドサインなど「集団強奪」映画のような鮮やかなカンニング行為が全般の白眉。
時には不正行為が発覚しそうになるも臨機応変に対応し回避するスリリングなシーン。試験現場に適した状況の打ち合わせなど映画的誇張であろうが、考え抜かれた脚本が見事というしかない。
カンニング首謀者である主人公リンが抱える家庭の事情や、各々キャラクターが抱える問題にスポットを当てている箇所もまた見所だ。
学歴社会であるタイの社会情勢、普段日本人では知り得ないシビアな競争社会を覗くことができる。
騙すか、騙されるか、カンニングを題材とした、高校生版「 Mission in possible 」といっても過言ではない。
誰も幸せにはなれません
新鮮な驚き
カンニングは割に合わん
前半は、カンニングと言う
どう見ても悪い行為を正当化するような作りで、
いやいや熱弁されても騙されんぞ!
と思ったけど、
全体的に観て、カンニングは悪、
裁きが下るし、どれだけお金を積まれても割に合わん
と言う作りになってるので、まぁまぁ楽しめた。
主人公がどのテストも満点取らないと無理な話じゃ
ないか?とかよく見たら突っ込みどころ満載な
気もするけど、
最後の試験での、やり過ぎでしょ!と思うくらいに
次から次へと災難が振りかかってくる作り、
物蹴って足を引き摺るとか、そこまでやらなくても
と言うドラマを盛り上げる演出は勉強になった気もする
オチはとても良かった。悲しいけど、
交わらない二人の想いが青春だなぁと感じた。
たぶん観た人全員が思ってると思うけどグレース役の
コが超可愛い。
微妙…
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