バッド・ジーニアス 危険な天才たちのレビュー・感想・評価
全148件中、41~60件目を表示
カンニング映画。日本との文化の違いを実感させられました。
カンニングのアイディア自体は、それほど驚きもしませんし、今どき、これぐらいは誰だって思いつくだろう(実際には手を染めないとしても)というものでした。
タイにおける激しい貧富の差とか、タイ人のものの考え方や捉え方のテキストとしては、一見の価値があったと思います。
お金と学歴
「こっちが騙さなきゃ世間に騙される」
不正を働くうえで、これ以上説得力のある言葉なんてないのではないか。
「生まれながらの負け犬」と自覚し「人より努力しないとだめ」と言いながらその努力が不正を行うこと。なぜなら彼女にとって「不正とは何かを失うこと」だから。
欲しいものを手に入れるためには手段を択ばない。
いわゆる詐欺を働く人の心理ってこんな感じなのかもしれない。
最後、試験管からの追跡を逃れようと地下鉄駅構内を彷徨うシーンは多少冗長な気もしましたが、全体的にスリリングな緊張感を保ち、時折コミカルなシーンを織り交ぜながらテンポ良く映画は進みます。
主人公リンの罪の意識に苛まれながら、目的を達成しようとしたり仲間を助けようとしたり、揺れ動く彼女の心理がこのリン役の彼女の表情から如実に伝わってきて、「リン、がんばれ」なんて感情移入してしまいます。
実際にあったといわれるカンニング方法で、そこまでしたいの?カンニングまでして入学したあとどうなるの?
と一般人なら思ってしまうのでしょうが、そこまでしたいほどの学歴社会で、ひとたび高学歴を手に入れれば
輝かしい未来が待っている、と若い人は刷り込まれているのでしょう。そのためだったらいくらでも払います、って程にね。
かと言ってそんな学歴社会を批判している映画というわけでもなく、親子愛や恋愛ものに発展することもなく
何かテーマを押し付けているような(いい意味で)メッセージ性を感じず、それぞれの登場人物のキャラクター設定もよくできていて、それ故に物語にのめり込みやすくて、カンニング行為をしている人たちに対して応援したくなる、純粋に楽しめる映画でした。
Bad Geniusというタイトルもこれしかない!というくらい的確です。
悪者に裁きを。
ひたすら胸くそ悪い映画。
一度落ちた沼、悪事を重ねるしかない。
バンクにああなって欲しくなかった。
グレース、パット、バンクにカンニング依頼したメガネの奴、最低。
頭悪いばかりか、他人を陥れ、悪事に引きずり込む最低野郎。
グレースとパット、メガネの3人がボコボコに殴られてゴミの山に置き去りにされ、人生をフイにすればいいのに。
持たざる者を追い詰め搾取する、金だけ持ってる人間のクズがクズに相応しい人生を送りますように
底まで堕ちないのも、良心が残ってるのも、
バンクであって欲しかった。
勉強ができただけでなく、カンニングさせない正義感を持ち合わせていた品行方正なのはバンクだったのに。
グレースのクズに引きずられたとはいえ、全てを始め、時差に気付いて沼から上がるチャンスを自ら捨てたリン
リンが「そうね、私次第よ」なんて言って、生まれ変わって罪を告白し正義の側に立つのはなんだかなぁとモヤモヤした。
映画自体はハラハラさせられ引き込まれるけど、
悪者があのまま大学行けて成功するのか?と思うとなんとも割り切れない。
それが世の中、といえばそうかもしれないけど、、
まさかこんなに引き込まれるとは
#バッド・ジーニアス 危険な天才たち
ジーニアスは2人だけ
タイ発クライムサスペンス。
クライムと言っても所謂カンニング。
主演陣は高校生。
「そんなカンニングするほど学力困ってないしー」
とか考えてたら、
自分も経験ありました(>_<)
全国統一模試みたいなので、先に中学の友人の高校が受けて、その問題を次の日に見せてもらいその週末の試験で、
全国トップ10(*'ω'*)
先生たちが騒めき、周りはやたら囃し立て、
ちょっとしたヒーローでした。
しかし、高一か高二の話なので、その後の受験には何も役に立ってなくて、一過性の虚しさしか残らなかった想い出(ToT)
今作で出てくるSTICも、受験資格の為の試験なので本試験はまだ先で、資格を得ても受験突破出来るかは怪しい所。本試験通らなければ虚しさしか残らない。
そもそもあんなにSTICを受ける生徒がいる事に驚きなんですけど。
カンニング計画が「プロジェクト」として拡大していく様子は、推進力があって惹き込まれる。
そしてラストの2人のジーニアス。
またどこかで合間見えるだろう。
10年後の彼らをまた観たい。
後悔するからやっちゃダメ笑
カンニングに注ぐ熱意はバンコク共通だと思っていたら、タイの学生の熱意は想像を越えていた
タイ映画っていつ以来だろう あ、「愛しのゴースト」観たなあ(2013年)などと思いながら劇場へ。
予想外の内容であり、しかも強烈に面白い。
劇中、描かれる数々のテクニックに驚き、主人公リンの天才的な記憶力に驚いた作品。
しかも、彼らの行いを学内でビジネスにしているって・・・。そして、その規模がどんどん大きくなっていく過程の面白さや、リンを始め、学生たちが抱える問題が露わになってくる時点で物語に深みが増してくる。
”ナタウット・ブーンビリヤ”監督(覚えにくいなあ)の長編デビュー作”Countdown" (第87回アメリカアカデミー賞外国語映画賞タイ代表作だそうです)をどこかの劇場で掛けてくれないだろうか?
<2018年11月9日 劇場にて鑑賞>
Bad Genius
ただのカンニング。なのに恐ろしくスリリング
中国で実際に起こった集団カンニング事件をもとに作られた映画。
あくまで題材にしているだけなので、実際の事件とは異なる部分も多いそう。
主人公の天才少女が友人を助けるためにテスト中に答えを教えてあげたことがきっかけで始まったカンニングビジネス。学校のテストだけではなく、全世界で同時に行なわれる海外留学のための大規模な試験である「STIC」でも集団カンニングを行なうこととなった。というのが本作のあらすじです。
たかがカンニング。されどカンニング。
題材となった事件が起こった中国は入った大学でその後の人生が決まってしまうという超学歴社会ですので、バレたら試験の受験資格永久剥奪などの重い処分が課されるカンニングに挑んだ学生たちは本当に命懸けだったのでしょう。
命を懸けたカンニングに挑む四人の学生の、バレるかバレないかのハラハラドキドキが本当に素晴らしく、まるで「ミッションインポッシブル」を観ているかのような緊張感です。
カンニング終了後の各メンバーの行動も、いろいろ考えさせられることがあり面白かったです。
最後まで目が釘付け
「カンニング」をメインに進む話って、久しぶりというか新鮮。
私が学生を卒業してから30年余り。
その間に進んだもの、それは「スマホ」。それを駆使した後半はもうハラハラドキドキで、目が離せませんでした。
「あなただけ」=「みんな知っている」。たった一人の生徒を、カンニングで助けたがために。
どんどん「カンニングの闇」に落ちていく、成績優秀者のリン。
答えを全部教えないなど、そのテクニックもなかなか。
前半はピアノのメロディを使った「指信号」(でいいのか?)。
頭がいい人って、いろんなことを思いつくんだなあと感心しきり。
テストをやり過ごすだけではなく、だんだん「報酬」を伴っていくところ。
遊びたいお金じゃなく、家庭環境がそうさせていくのが悲しい。
お金が全てじゃないけど、お金がないのは夢を叶える障害にもなる。正直。
「私はカンニングしていない!」。この視線の作り方・構成の仕方がナイス。
途中まで観ている側の思い込みをうまく使ってました。
タイ映画ねえ・・・と躊躇している方(私)。お見逃しなく。
お父さんのダサさがサイコー!!
全148件中、41~60件目を表示