アリータ バトル・エンジェルのレビュー・感想・評価
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可愛い顔したアリータの身体能力が抜群でアクションは迫力あり
「うわ、アリータの顔気持ちわるっ...」予告編見た時はそう思っていた。しかし、実際観てみるとそんな事はなく、むしろ段々と可愛く見えてきた。CGなのに周りの実写人間と比べても違和感なく溶け込んでいる。身体が機械なことを除けば、人間と違うのはパッチリしたお目目くらいか。もし日本の萌え系アニメ少女が現実世界に現れたら、アリータみたいになるんじゃないかと想像した。
そんな可愛い顔したアリータは身体能力が抜群でアクションは迫力があった。小さい身体のアリータが、巨体の男たちをバタバタ蹴ていくのは爽快。元最強の狂戦士って設定が上手く活かされてる。格闘術も良かったけど、後半の刀アクションがカッコよかったからもっと観たかったな。刀使ったのかなり終盤だったし。てかちゃっかり賞金稼ぎから奪ってたのね。
レースシーンは映画のスクリーンで観たら良かったと後悔してる。43インチのテレビで観たけどいまいち迫力に欠けた。大歓声とアリータの疾走感を映画のスクリーンで浴びたら気持ちかっただろうな。
ビジュアルとアクション面は良かったけど、ストーリーとアリータ以外のキャラが微妙だった。アリータの両親の描写が薄いせいで、アリータ(本物)に対してどれほど愛情をもっていたかが分からないし、疎遠になったのがアリータの死が原因だと言われてもピンとこなかった。互いにあっさり恋人つくってるあたり、単純に夫婦仲が悪かっただけなのかな。
イドが賞金首狩りという設定も無理に感じた。どう見ても戦闘向きではないオッサンが、ハンマー1つで稼いでたというのは驚かざるを得ない。ただ、武器がスレッジハンマーってのは良かったポイント。スレハン自体なかなか見ることない武器だし、それを振り回すのが弱々しいしたオッサンだから面白い。もっとスレハン振り回して欲しかった。それかアリータが代わりに使うとかもね。
特に気になったのはヒューゴの扱い。一度身体サイボーグにしてまで救ったのに、その直後にバラバラで死亡とか悲しすぎる。最期アリータが手を離してヒューゴが落下してくのは、タイタニックみたいで切なかった。アリータが強すぎてヒューゴ活躍の場が少なかったのが残念。
続編ありき全開の終わり方にはモヤモヤして納得がいかない。結局ザレムには到達せず、ノヴァが何者かも分からないまま終わる。刀かかげてノヴァに「ザレム行くから待ってろよ」とかやられても、観たいのはそこじゃなくてその先なんだが。てっきり私は本作だけで完結するものだと思ってたから大目玉をくらった。ザレム編は色々な謎が明らかになって面白くなりそう。続編は観に行くしかない。
日本発のマンガが、ハリウッドのCGで大躍進!
何しろCGがスゴい!
そこにないものを如何にも在るように描く。普通の人間がサイボーグとして映し出される。
主役がCGなのにその表情も豊かで、ヒトと並んでいてもそんなに不自然じゃない。(まぁ、あの大きな目で違和感が全くないって言うのはちょっと語弊がありますので)
そして、アクションシーンがハンパない。酒場での大立ち回りもスゴいですが、何と言っても、ローラーゲームに魅せられました。1対多数による壮絶な殺害ショーに変わるんだけど、アリータがメチャクチャ強い。もう~、スッキリ以外の何者でもない。
「銃夢」が原作ということですが、見たことないので比べられません。映画としてはメチャクチャ面白かった一本です。
【ネタバレかな?】
ラストが意味深ですね。
少年ジャンプで打ち切りになるマンガみたいな、これから巨悪に挑むってところで終わります。一見、続編有りきな感じもするんですが、どうでしょう・・・
クリエイティブは作り手の能力次第という基本的なことに気づかせてくれた作品。
B級SFになりそうな素材を一流の制作陣や俳優の能力によって、かなりのクオリティにまで引き上げている。A級かというとそうでもないのだが、かなりいい線いっている。
2563年。
没落戦争から300年後の地球。最後の空中都市「ザレム」と、その下にある夢の島のような「アイアンシティ」に世界は分断されていた。アイアンシティの中にある夢の島のようなところでサイバネ医師イドに拾われてきた少女ロボットは、アリータと名づけられる。彼女は脳を損傷しておらず、記憶があるはずなのだが、なにも憶えていない。
イドのところで生活するうちに、アリータはヒューゴという若者に出会う。
やがてイドが賞金稼ぎ「ハンター・ウォリアー」であることが判明。
徐々にアリータはこの世界のことを知りはじめる。そして、アリータ自身の記憶も戻りはじめる。彼女は300年前の「没落戦争」で地球と戦った「火星連邦共和国」側の戦士だったのだ。
人間関係が入り組んでいる。
ザレムに憧れ、汚れ仕事に手を染めていたヒューゴはそれゆえに、アリータを危険にさらし、さらには自分自身にも火の粉が降りかかる。
アリータは300年前の戦争で戦った敵であるノヴァと再び向き合うことになる。そんな彼女を支えるイドには別れた妻チレンがおり、彼女もまたザレムに戻るためにベクターという男のもとで働いているが、ベクターはノヴァの文字通りの傀儡だった。
これをうまくまとめたのは見事だ。
ただ、説明されていない要素も多い。
・空中都市ザレムとはどんな場所なのか、
・ザレムとアイアンシティの関係性はいつからそうなったのか。
・火星連邦共和国とはなんなのか。現在はどうなっているのか。
・アリータはなぜ捨てられていたのか、300年前から同じ場所にいたのか。
・ヒューゴはなぜザレムを目指すのか。
ざっと思いつくだけで、このくらいある。
これは、本作が3部作として構想されているからかもしれない。
製作費253億円。興行収入は600億円。
ネットを検索すると続編の話も動いてはいるようだ。
気長に待つしかない。
本作だけで判断するに、本作の問いは、「愛とはなんだろうか」というシンプルなものだ。恋人や家族への愛。そして、失った愛をどう受け止めるか。
アリータはイドやヒューゴに対しては自らの命を顧みない貢献をするだが、それ以外の人間に対しては容赦なく、文字通り一刀両断に切り捨てる。このような態度が今後どのように変化していくのか。イドは失った娘への気持ちをアリータに重ねているが、それはアリータをひとりの個人として尊重していないのではないか。その気持ちはどう変化していくのか。
このように、まだ答えは出ていないが、大切な問いが散りばめられている。
だからこそB級映画にはなっていないのだろう。
チープになりそうな題材を、最後まで観るだけの価値のあるクオリティに引き上げる。それが才能というものなのだろう。
期待してない分だけ、引いて見てしまった
ジェームズ・キャメロンと言えば、エモーショナルなストーリーと、先鋭のビジュアル。数々のメガヒットを生み出してきた巨人ですが、この映画では、脚本とプロデューサーを兼任。本当なら監督はロバート・ロドリゲスなのに、先頭に彼が出てくることに軽い違和感を感じてもいます。一時期ひどかった、スティーブン・スピルバーグ提供とか、製作総指揮みたいな、かんむりの付いた作品が乱発されたことを思えば、この作品のレベルを少しでも高く見せようとする情報操作に見えます。その時点ですでに嫌な予感がするうえに、あの少女の瞳。ハードなアクションを台無しにするアンバランスさ。見に行くのをためらうほどだったのですが、公開時期の絶妙な飢餓感。『アクアマン』と、『キャプテン・マーベル』の間に持ってくるという、オタク映画好きから搾れるだけ搾ろうみたいな作戦がうかがえます。
見終わって思ったのは、非常に残念な出来栄えだったということ。すごく良くできたアクション・エンターテイメントなのに、一過性の、消費されてしまう存在に落ちてしまったことです。『T2』も『タイタニック』も、『アバター』も興行成績を塗り替えるヒットを記録し、ここ最近はマーベルの新作映画が、次々に興行成績を更新していき、「入りやすい」状況を作り出しておきながら、おそらくこの映画は、更新どころか続編の検討も頓挫してしまうのではないでしょうか。
ラスボスの存在をほのめかし、続編の期待をあおる展開は、もはや近年のビッグ・バジェット、フランチャイズ作品にはつきものの常とう句のようなもの。うんざりします。
さて、肝心の内容についてですが、ネタバレが嫌な人は読み飛ばしてください。いちおう見ても問題ないような表現にとどめておきますが、欠点ばかりあげつらうような内容になっています。
----------------------以下ネタバレ------------------------------
致命的に弱いのが、戦いの痛みが伝わらないこと。ソフトな表現を志向し、子犬を殺すシーンなんかは意図的にカットされていますが、主人公がサイボーグ(らしい)ということで、身体の一部を切られたり、殴られても血の一滴も流れません。それに近い演出はありますが、自分の心臓を差し出すシーンは本来もっとエモーショナルな演出があってしかるべきなのに、なんの感情の動きもありませんでした。この場合、映画的な演出としては必ず対比物を置いておくという不文律がありますが、それを意図的にしたくなかったのか、忘れたのか。苦しさが伝わらない分、達成感もそれほど感じません。例えば、泳げない人間がそばにいることで、主人公が水中で特別に活動能力が高いことが伝わり、弱いものを守ってやることで強さが伝わるという法則です。細かくは省略しますが、多くのシーンでそれが守られていないので、どのくらい痛いのか、どのくらい苦しいのか、今一つ伝わってきません。
主人公の彼女は、記憶がなく、なぜか戦闘能力が異常に高いという設定ですが、これに誰もツッコミを入れないので、「そんなものか」という感想にしか結びつきません。謎に頭がいいとか、運動神経がいいとか、必ず驚く人がいて説得力と魅力が生まれるのです。唯一、チョコレートを食べるシーンがその貴重な情報を提供するシーンでした。あとは良くも悪くも戦いのシーンばかり。
それに、全体的に情報量が多すぎて展開も早く、連続ドラマシリーズのダイジェスト版を見ている心境です。主要な登場人物だけで10人以上いて、そこそこストーリーに絡んでくるので一つ一つのエピソードが軽くなりがちです。さらには、ラスボスの登場が最後に意味ありげにほのめかされたので、ちゃんと終わっていません。ちょっとがっかりしました。
破滅を迎えた後の、人類が暮らす「ディストピア」映画は他にもたくさんあり、ビジュアル的な新鮮味にも欠けます。『レディ・プレイヤーワン』と『ゴースト・イン・ザ・シェル』を融合して、『ブレードランナー2049』をふりかけたような絵づらは、既視感のかたまりです。
それでも、期待値よりは高かったので、☆は3つ。続編が公開されても、もう見にいくことは無いでしょう。
2019.2.25
変えてる所の感性が違いすぎてキツかった
映像面は文句なし、アリータの顔もすぐ慣れる、欲を言えばハングル語とかごちゃごちゃした看板がもっとあって欲しかった
もっと欲を言えば脳ミソが見たかった、銃夢におけるむき出しの脳ミソは言うなればマスコットキャラみたいなもんですからね(笑)まぁ、これは無理か
だだストーリーがなぁ、変えるなとは言わん、連載漫画の長さを映画にするんだから面白さ優先で設定いじくるのはしょうがない
にしても一々変えてる所が気にくわない、マカクを本当のウジ虫野郎にしてどーするのよ、ヤツの為に涙を流さないガリィはガリィじゃねーよ(アリータです)
イドも只の善人だし、あの性格で殺人衝動のあるどこか異常な人間性だから堕とされてハンターやってるてのがいいのに
あとノヴァはプリンを食ええぇぇぇ!!
あれだけ設定変えといて見たような場面無理やり押し込まれてもぜんぜん嬉しくなかった
この話の流れだと続編出来たとしてもどうやってチューンド編に突入したらいいか分かんないよ、え?チューンド編しないの?銃夢でいちばん面白い所なのに?それこそバージャック側の先頭に立つ展開になんぞなったらマジ物のクソ映画ですよ?
ベクターだけはそっくりでよかったです
お目々クリクリな武闘天使!
Amazon Prime Videoで鑑賞(レンタル)。
原作(銃夢(ガンム))は未読です。
サイバーパンクな世界観はさすがに既視感がありましたが、モーターボールのシーンやアリータのバトルアクションなど、VFXの進歩が可能にした映像に引きつけられました。
原作の画に近づけるためとは言え主人公の目をCG加工していたのは、「俳優いらんのでは?」と疑問に感じたものの、これはこれでかわいいから何も言えなくなってしまいました。
そんなことを言い出したら、「アバター」なんてどうなるのだ、と云うことになっちゃいますし。そう言えばナヴィも目がクリクリでした。ジェームズ・キャメロンの好みか?
最終兵器彼女なアリータ。脳だけが人間でそれ以外は機械の体。まるで草薙素子。性格的にはアリータの方が好みです。天使なビジュアルと圧倒的強さのギャップに魅せられました。
ラスボスは…エドワード・ノートン?
続編製作希望します!!!
※修正(2023/09/16)
まるで下味のついてない料理のよう…
ほぼ2時間の映画ですが、長いようで短いようで…中身は詰まっているようででもスカスカな部分もある。結局のところ登場人物何人かの「上に行きたい」という憧れの深い理由が見えてこない。そしてこの映画自体の向かう先も見えてこない。
上がそんなにいいのかは続編で見せたいのか、そもそもで上の世界観が見えてこない。観客にこそ上の良さを理解させる演出をすることが登場人物との気持ちの疎通に繋がるのではないかと思う。
面白いし、ハンターやその他のキャラもいいのにも関わらずなにか惜しく感じる。旨味がないというか、味が薄いというか…
そして、最後のあのヒューゴとのやりとりがしたいからだけに復活したヒューゴ。その感動のために防御システムをその前に回想で見せるという伏線の貼り方がバレバレ。
この映画自体嫌いじゃないのに、じょあ続きが見たいかというと怪しい…。
1番感動したのは「ありがとう。お父さん」
アリータに魅了されてしまった
大画面の劇場で見なかったことを大いに後悔している。
「アバター」を見たとき、初めて見る映像美に感動したものだが、この映画でも同じように、映像美に圧倒されてしまった。
特に、この映画ではなんといってもアリータの可愛らしさに尽きる。アニメに出てくるような目が大きくぱっちりしたアリータの顔は、メイキャップなのかCG加工なのか分からないくらい良くできていて(実際はローサ・サラザールの演技をモーションピクチャーで撮影してCG処理)、最初から最後まで画面に釘付けになってしまった。
この映画のように住む世界が2つに分かれているのは、SFではよくある話で、過去の映画では「エリジウム」や「アップ・サイド・ダウン」があったが、はっきり言ってこの映画のストーリー自体はちょっと陳腐だし、好きになった彼との別れも感動するようなものでもなく、そもそも下の世界の人間が憧れる上の世界がどんな所であるのかがほとんど明らかにされてない点は、大いに不満の残るところ。にもかかわらず、最後まで感動の連続で見られたのは、可愛い顔をしたアリータが、次から次へと悪者たちを倒す意外性の爽快感を堪能できたからだ。
それにしても、アリータ役のローサ・サラザールってこんなに可愛かったっけ?
モーターボールの迫力!
予想より面白かったです! 実際にアリータがいたら仲良しになりたいくらい気に入りました(笑) モーターボールのシーンはものすごいスピード感でしたね! こういうアクションシーン大好きなんです! もっと長く観たかった、モーターボールを舞台に映画を1本作ってほしいくらいです(笑) キャスパー・ヴァン・ディーン、出番は少ないけど久しぶりに大作映画で顔を見ました(笑) ノヴァ役って・・・エドワード・ノートンだったのか(笑)!! 続編作ってほしいな~!
天使のような瞳と心の不屈の戦士
原作は未読だが、ジェームズ・キャメロンが日本のコミック『銃夢』を映画化すると言ったのはいつの事だったか。確か、『タイタニック』のすぐ後だった気がする。
それからどれほどの歳月が流れただろうか。遂に、お披露目。
キャメロン製作×ロバート・ロドリゲス監督というビッグタッグもさることながら、なかなか意表を付く形で!
主人公のサイボーグ少女、アリータ。
このヒロインをどう描くか。
映画化の企画がスタートした当初は生身の女優が演じていたであろう。
しかし、技術が進歩し、遥か遠い惑星で青い住人を創造したキャメロンが選んだ手法は、パフォーマンス・キャプチャーによるフルCG。
全く違和感ナシ!…とは言い難かった。
さすがに生身の俳優と並ぶと違和感が…。
それに多くの方が指摘している通り、初めてそのビジュアルを見た時から気になって仕方ない、通常の1・25倍の“ビッグ・アイ”。
正直言うと、申し訳ないが、気味悪さすら感じた。
が、そのビジュアルは原作者が絶賛するほど忠実だとか。後から原作の画像をチェックしてみたが、確かに!
キャメロンの原作愛やこだわりを感じ、ある意味これは理想的な“実写化”ではなかろうか。
こういう技術/手法ならば、例えば『ドラゴンボール』の“ちゃんとした”実写映画化も不可能ではない。原作そのままの姿で悟空たちを…。とは言え、もうやって欲しくないけど。
そのクオリティーの高さはさすが!
なびく髪、水に濡れた質感などは、これぞ現代ハリウッド技術!
違和感あるとか気味悪いとか散々言ったが、それでも見慣れてくると、不思議と魅力的に見えてくる。
それを魅せてくれるのが、アクション!
小柄で華奢、大きな瞳の少女漫画のヒロインのようなアリータだが、その容姿から信じられないほどの身体能力&アクション・スキル!
アクロバティックでしなやかで華麗であると同時に、メチャンコ強ェ~!
たった一人で大勢の大柄な敵をバッタバッタ倒す。
ただ力が強いだけじゃなく、不屈の精神。
中盤、強敵によって身体を切断させられた絶体絶命になっても、決して諦めない。尚も闘う。
あの大きな瞳が凛々しく見える。
まさしく、“バトル・エンジェル”!
強いヒロイン好きのキャメロンのベタ惚れぶりも頷ける。
勿論それは、CGの下に隠されたものの、演じたローサ・サラザールの魅力と存在感あってこそ。
アクションはふんだんに盛り込まれているが、特に民主が熱狂する“モーターボール”が圧巻。
競技と言うより、殺し合い。
ローラースケートで滑りながら、襲い掛かる敵と闘う。
その迫力、スピーディーさは、本作最大のワクワクハラハラドキドキ見せ場!
アリータや他のサイボーグ戦士たち以外は生身の俳優。
アリータの“味方”と“敵”。奇しくも、短期間の内にオスカー助演賞を2度受賞した2人。
クズ鉄の中から見付け、修復し、“アリータ”と名付けたサイバー医師のイド。街の治安を守る“ハンター・ウォリアー”でもあり、アリータに父親のような愛情を注ぐ。クリストフ・ヴァルツがいつもながらの巧演。
モーターボールのオーナーで、街のフィクサーであるベクター。刺客を送り込み、アリータを狙う。ステレオタイプの悪役かと思いきや、“ベクター時”と“ある者”が宿った時の演じ分けは、こちらもさすがのマハーシャラ・アリ。それにしても、黒い服にサングラス姿は、抜擢されたヴァンパイア・ヒーローを期待させる。
話や設定は…
300年前に大戦争があった未来世界。
空中都市と下界に分断。
支配する者と支配される者。
時折蘇る過去の記憶。
自分は何者か、何の為に闘うのか。
そして、目覚め…。
未来SFやサイバー・アクションの王道的展開/要素で、原作発表時は斬新だったろうが、映画化が遅れに遅れた今となっちゃあ特筆した目新しさは無い。
ストーリーは分かり易く、アクションもいっぱいだが、一番激しいアクションはその中盤のモーターボール・シーンで、クライマックスは勿論スリリングではあるが、少々尻窄み。
そこら辺、ちと物足りなく、残念。
地球と火星連邦共和国=URMが争った300年前の大戦。
その大戦時、URMの兵器として造られたアリータ。
人間たちの敵だったのはかつての事。
今、アリータはアリータだ。
彼女の不屈の姿に突き動かされたのは映画化を熱望したキャメロンだけじゃなく、彼女と心を通わせお互い惹かれ合った青年ヒューゴも。ベクターとある約束を交わし(実は偽り)、ある犯罪を犯す彼を変える。
確かに彼女はサイボーグだ。が、人よりも人の心を持っている。
そして、機械の身体でありながら、誰かの為に涙を流せる。
が、今は涙を流す時じゃない。
涙すら斬り裂き、彼女の闘いは始まったばかり。
天使のような瞳と心の不屈の戦士!
続編を匂わせるラスト。
アリータの力を以てしても興行的に苦戦したようだが、一部では人気を博し、キャメロンも絶対本作一本で終わらせたくないだろうし、期待出来そう。
犬を何故助けなかった??
手の届くところにいる犬を何故助けない!!殺されるまでに時間ありましたよね???
その犬の血を何故か目の下に塗るアリータ。この意味も特にない目り下の赤く塗るシーンのために違和感ありまくりのシーンを盛り込んできたのかが謎でならない。
その後、グリュシカと戦いになり、大きなな傷を負ってしまうアリータだが、そこに助けにきた中に、BARにいたハンターウォーリアーでサイボーグ犬使いマクティーブもいて「犬を傷つけるやつは許さない」って言うけど...
だったら殺される前に助けなさい!!あなた見てただけじゃないの!!!!
原作が日本の漫画とは知らなかった
日本の漫画原作だとは一切知らずに見た。
アリータの美しさに圧倒。
だがストーリーは少々残念、、
人が死にすぎる、、あの男の子死ぬ必要あったか、、?って疑問に思ってしまった。
続編あるの?って終わり方だったけど、あの男の子生きてて欲しかったなぁあぁあぁ
もう少しストーリーがよければ高評価でした!
面白かったけど?
これって、日本のマンガが原作なんだ。単純にバトルは面白かったけど、サイボーグと人間の恋愛は不自然すぎ。次回に続くみたいな終わり方だったので、単純に楽しむなら又見てみたい気はするが、心に残るというほどではないのが残念むである。
クリームシチュー
日本の漫画をハリウッドで映画化したものの
中では、成功例のひとつではないでしょうか。
原作の漫画を読んでいないので詳細はわかりませんが、
ネットの批評でもそんなことが書かれていました。
ドラゴンボールや北斗の拳など失敗例は数多いです。
お話し的には、私としては「鉄腕アトム」を思い出しました。
アリータを修繕する博士とアリータの関係が
アトムとアトムの生みの親の天馬博士との関係に
似ていると思いました。パクリというわけではないですが。
ストーリーもユートピア世界と貧しい地上の世界の関係など
よくある話ではあります。なので、逆に言えばわかりやすい
お話しになっています。
敵の親玉は、グリーンブックでオスカーを再度授賞した
マハーシャラ・アリですが、あまりパットしない役です。
ジェニファーコネリーも昔のホラー映画に出ていた
時のように悲惨な目に逢います。
敵のサイボーグは、いろんな種類機械的な体に人の顔が
貼り付いた姿で、若干グロテスクな感じがします。
小さいお子さんは怖がるかもしれません。
ロボコップがマスクをはずした姿のバージョンアップ
した感じです。
アリータは全てCGですが、全く違和感を感じませんでしたし
CGとはいいつつかなり魅力的です。目はすごく大きいです。
お話しは途中で終わっており、大コケしない限りは続編が
ある感じです。
※ジェームスキャメロン製作だけに
タイタニックの有名なシーンと似た
シーンが出てきます。
期待感
原作は読んでません。
楽しむべきはストーリーよりも映像技術って感じ?
ストーリーも悪くはないですが少し大味な感じがしました。
でも、何もかも上手くいくわけじゃないって感じは好きでした。
現実そんなに甘くないよね。
アリータがバージョンアップしても分かりやすく強くなるわけじゃないのも良かったです。
バージョンアップ→全て解決。も良いですけど、今作では全体を崩してしまっていただろうと思うので。
ただ映像は凄かったと思います。CGの雑味をあまり感じず楽しめました。でもやっぱり水中は難しいんですかね?
続編を作れそうな締め方だったし、解決してない事もあるし、ヒューゴの消え方が伏線を張っているような?
続編をやるのかは知らないですが、やるなら続編も見たいと思える映画でした。
圧倒的な迫力で
アバターでも感じましたが、最初はヒロインに違和感を覚え「受け付けへんなぁ~」って感情が、ストーリーが進むにつれ薄まっていき、逆に愛おしくなるという現象♪
ジェニファー・コネリー、相変わらず美しいなぁ~♪
日本語吹き替えで観ましたが、古舘伊知郎はかなり抑え気味で邪魔になりませんでした(笑)
CGにおけるシズル感
原作未読なので対比とかではなく、映画を観た印象のみでレビューします
と、その前に…
昨今の映画で映像美的な事を殊更賞賛するのもなぁってくらい"これくらい作れるんだ"というのがもはや当たり前になっている事実を再確認
もしこれが30年前に突然作られたとしたらもはや魔法だよね
映画史のCG技術の発展はゆるやかではなかったけれどある程度の段階は踏んできた
だからジェラシックパークの登場は当時センセーショナルだったし、T2の流体金属描写にはインパクトがあった
そしてCG動作にややある"ぎこちなさ"や不気味の谷現象などを経て、現在ではCGなんだけどいちいちそれを気にする必要がないくらいに映像に溶け込めるクオリティに達した
今回、アリータの"表情"もそうだけど、キャラクターのアクションやレースの動きもアニメ仕様(orゲーム仕様)と言って差し支えないくらいの一種のデフォルメを感じながら、それが背景に溶け込み、アリータ自身も周囲の実写キャラに不思議と溶け込んでいる
アリータの表情はパフォーマンスキャプチャーという技術のようだけど、これはCGじゃないと出来ない
昔だったら美しいロケ地だとか、演出の為の大掛かりなセット、特殊メイク、アクロバティックなスタントマンが各々の業を駆使して映画的効果を構成した
でも今ではそれがCGでできてしまう
勿論、今まで関与してきた人材が不必要となった訳ではないけど、CG技術を前向きに取り込んだ結果、取り込んだのか取り込まれたのかそこらへんはかなり曖昧になってきた
今回、映画としてのストーリーラインのみで言えばそこまで眼を見張るものではなかったし、アリータのキャラも結局のところ手を替え品を替えのパターンで類型的に感じた
なのにつまらないと感じなかったのは映像美と、おそらく原作の絵柄や雰囲気に寄せたアニメ仕様のアングルやテンポが観る者を飽きさせなかった
専門的に言えば"新しい事"も沢山しているのでしょうけどそこら辺は素人なので全然わからない(^_^;)
ただこの映像美の刺激にそろそろ慣れてきた←
となるとやはり脚本の細部に目がいってしまう
今回、興ざめしてしまったのは3点
①テクノロジーが発達した世界で監視力もあるのに、大事なシーンで見え透いた冤罪がまかり通る点
②擬態の死でセキュリティを欺ける点
③アリータのヒューゴに対する想い?
彼に心臓をあげて2人で上の世界に行こうとは持ちかけるのに、冤罪については信じてあげる事ができず、五体砕けて落ちていく彼を追って落ちたりはしない(むしろなんで空飛べないのよ?ってなる)
そしてこのシーンがあるのは①の冤罪が原因でしょ?
なんか誘導が雑
これ、ストーリー上のご都合主義ってやつじゃん
これで台無しになった感があるんで勿体無いなとは思う
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