「自分を取り戻し成長する物語」アリータ バトル・エンジェル つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
自分を取り戻し成長する物語
駄目だったところは特になく、確実に楽しめたはずが、どこか突き抜けて面白かったと言えないのは一番の見所であろうアクションシーンが直前に観た「アベンジャーズ エンドゲーム」のせいで霞んでしまったからのような気がする。
正直な気持ちは星3つだが、絶対アベンジャーズのせいでアリータのせいではないだろうから星4つにする。
ここから気になったことをいくつか書こうと思う。
まずはヒューゴの仲間たちのヒューゴやアリータに対する態度など、ハリウッド映画らしくない部分がチラホラ見えたことだ。
キャラクターに関して言えば、アメリカ人が共感しやすい性格、性質に置き換わっていないのだ。
これはつまり、権利を持っていて脚本も書いているジェームズ・キャメロンがアメリカナイズしなかったということで、原作のことは全く知らないが、ぐちゃぐちゃに壊す事なくなるべくそのままにしようというキャメロンの原作に対する愛と敬意を感じた。それが作品や興行的に良かったか悪かったかはわからないけど、少なくとも自分には受け入れやすかった。
あとは、何気にオスカー俳優が三人も出演していて豪華で嬉しいよね。日本では知名度があまりないから知らない人ばっかりとなったかもしれないけどさ。
少し前まではSFアクション映画とかに出演するのを大物は嫌がっていたものだけど、時代は変わったんだなと感じた。これはマーベルシネマティックユニバース(アベンジャーズとか)の大ヒットのおかげかもね。
良い面も悪い面もアベンジャーズに影響されちゃってるね。