「Can a human love a cyborg? これぞマンガの実写化」アリータ バトル・エンジェル アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Can a human love a cyborg? これぞマンガの実写化
原作の「銃夢」は学生の頃何故か部室にあったのを最後まで読んだ事あるのですが、内容は全く覚えていませんでした。でも、ガリィってこんなに恋愛脳でしたっけ?あ、アリータなんで別人なのかな?
あのジェームズ・キャメロンが長年映画化したがってた「銃夢」を、ロバート・ロドリゲスが監督をやる事で、ついに完成した作品です。もうかなり昔から散々やるやる言っていたはずのジェームズ・キャメロン。でも現在64歳ですし、今「アバター」の続編作ってますし、もう生きてる内に監督やるの無理かなっと諦めたのではないでしょうか。作品内容は確かにロバート・ロドリゲス向きですよね。ってか、ロバート・ロドリゲスってタランティーノと仲良しのイメージなのに、ジェームズ・キャメロンとも繋がりあったんですね。意外!
以前にアメコミ原作の「シン・シティ」を映画化したロドリゲス監督。その作品も見事にコミックの雰囲気を映像化していたのですが、本作も観てて「あー、銃夢ってこんな感じだったよなぁ」っと思い出させてくれる作り込みでした。「銃夢」自体もともと書き込み方が半端ない作品なのをきちんと再現した本作。メッチャ原作リスペクトしてますが、その分背景とか担当したCG職人の方々はホントに悪夢だったろうなぁ。頭が下がります。
アリータの目は最初予告で見た時はやり過ぎではなかろうか?と思ったのですが、映画観てると気にならなくなりますね。これってジェームズ・キャメロンが「アバター」でやった方式と同じですね。最初違和感があっても観てる内に慣れて、逆に真っ直ぐなアリータを応援したくなる。やはりどんな作品においても重要なのはキャラクターですよね。
恋愛に真っ直ぐ過ぎるアリータちゃん。心臓出した時にはさすがに笑ってしまいました。英語の「心」と「心臓」がどちらも「ハート」なのにかけた笑いですね。ロドリゲスやりたかったんだろうな、これ。普通の人間じゃできないもんね。
作品のテンポも早く、アクションも迫力あり、次々に色んな事が起こるので飽きる事なく観てて面白かったです。「ゴースト・イン・ザ・シェル」にしろ日本のマンガやアニメが20年前にやってた作品が最近ようやく実写化されるようになって、映画の表現力がマンガやアニメに追い付いてきた感じです。でも、そう考えると日本のマンガやアニメの文化って進んでいたんだなっと思います。スゴいぞ、ジャパニーズ・オタク・カルチャー!
再観賞
2020/9/5