「今年最も期待の一本」アリータ バトル・エンジェル のぞみさんの映画レビュー(感想・評価)
今年最も期待の一本
流石の一言!
実写の中にCGの主人公が溶け込むのか、少し心配しながら見始めたものの、なんと自然なことか!
あっぱれな表情、滑らかさ、実写との絡み。
だんだんと人間のように見えてきた。
そして、誰もがどこかで見たことがあると感じさせる、親しみ、愛着のあるアリータの顔。
合成とかですごく研究してデザインした顔なのだろうか。
設定が面白い。
テンポの早さは膨大な情報量を処理するためには否めない。でもさすがはジェームスキャメロン脚本。不自然さはない。
大事なところはゆっくり丁寧に描写し、テンポよく回す。
下界の暮らしぶりをもう少したっぷり見たかったけれど、その分、この映画に大切なヒューマンドラマがじっくり描かれていた。
実写化はなかなか難しいところがある作品が多いが、これについては実写化やアニメ化と相性がいいなと感じた。
最初のコマ割りだけ若干違和感があったものの、戦闘シーンなどのカメラアングルが良い。
飽きがこない程度に良いスパイスになっていた。
サイボーグと生身の人間との愛。
血は繋がらないけど親子の愛。
人間としての美徳。
友情。
サイボーグだけど1番人間らしいアリータ 。人間として成長していく様子。
まだまだこれから明かされるであろう設定がいっぱい。気になるところいっぱい。
次作に大期待!!!
特に火星との300年前の戦争の経緯や、そもそも空中都市に住んでいた経緯等々。。
あと、アリータは敵がノヴァだと刷り込まれてきたわけだが、敵とはいったい何を以って敵なのか。
ベクター役、ザパン役、共に魅力的な悪役だった。
ベクター役の定常状態と憑依状態の切り替えが上手!
ザパン役は昔から悪役ならこの人!という俳優さんの1人だったので、大満足。
ドクター夫婦も良い役者さんだった。
良い映画だった。
もう一度映画館で観たい。