「是枝ブルー」万引き家族 にゃすさんの映画レビュー(感想・評価)
是枝ブルー
是枝監督が作る画の、なんとも言えない雰囲気が好きで、是枝ブルーとでも言うんでしょうか、いいなぁ。
さて、話題の映画はひたすら闇を描いて話が進んでいく。
もう笑っちゃうほど闇しかない。一層R指定なんかせずに、教育現場でも流して、コレがジャパンだよ、って事を子供にも教えたらいいと思う。港区あたりで生活してる人はほんのひと握り、こんな家族だって意外と近くにいるかも知れないって。
絶望的な話が続いていく中、一瞬垣間見える父性や母性に気持ちが救われる。ラストの演出も心揺さぶられる。
昔は貧しくても慎ましやかに生きられた。今は貧しく慎ましやかにしてたら社会に気づいてすらもらえない。
切ない映画だった。
でもとても長い。途中退席したくなければ直前にトイレを済ませて欲しい。
しかし、是枝監督はいい子役つかまえるなぁ。
この子役達が数年後、また驚くような芝居を見せてくれることを期待してます。
それと、レビュー見てて怖いなって思った。
自分は映画の感想や備忘録に使ってるんだけど、“許す”とか“許さない”みたいなのが混じってて、そう言うのに触れると残念な気持ちになるんだよね。観ない選択だってあるじゃない?それでよくない?
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