クレイジー・リッチ!のレビュー・感想・評価
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「アメリカ映画」にとって重要
アメリカ映画において、アジア人が主役の映画は少ない。そしてアジア人の物語も少ない。その意味で、「アメリカ映画史」的には重要な作品だ。シンガポールを総本山とする華人ネットワークにおいて、アメリカ移民たちが軽んじられるパワー関係の妙味もアメリカ人の観客には新鮮に写ったかもしれない。 結婚を巡るラブコメディだが、話の核は血縁主義、家族主義の華人の価値観と個人主義的なアメリカの価値観の対立の落とし所だ。麻雀を用いて主人公と婚約者の母との対立と歩み寄りを作るシーンは上手い。 アメリカのアジアコミュニティにとってこれは重要な作品だろう、しかしアジアに住む我々はどういう視点で観るべきか。アジアは多様である、アメリカ人が考える以上に。この国ではその多様性に触れられるアジア各国の映画が観られる。いろいろ観た上でこの映画で描かれたAsiansの描写について考えてみるのがいいだろう。
ゴージャスな王道ラブストーリー
ストーリーはわかりやすい王道ラブストーリーすぎて全部予想通りでした 観てる側からしたら、ヒロインがいかにもなアジアンビューティじゃなくて、ごく平凡な感じのキュートさで応援したくなる女の子で良かったように思います 優しい彼氏が実は超リッチ、でも母親、親族一同、元カノ全員がとっても意地悪 息子を愛する母って、何で息子の彼女に意地悪なんでしょうねー 自分が苦労したんなら、息子の彼女にはそんな思いさせないようにしたら良いのにね 意地悪したら息子から嫌われるだけなのに、それがわからないってほんま頭わるっていつも思う アメリカで育ったレイチェルを「黄色のバナナの中身は白」って上手い表現だと思いました いろんな事がありながら笑顔になれるラストで楽しく観れました シンガポールのロケーションがとにかく豪華できれいで、この作品を観てシンガポールに旅行に行きたくなりました
ミシェル・ヨーはアジアの宝
2024年7月25日 映画 #クレイジー・リッチ! (2018年)鑑賞 原題は、CRAZY RICH ASIANSとアジア色を出してるのに邦題はそこを省いているところが嫌だね #ハスラーズ の #コンスタンス・ウー も、#ジェントルメン の #ヘンリーゴールディング も、#エターナルズ の #ジェンマ・チャン もみんなここから
女子的ガチンコ勝負
一言「ありえないお金持ち!」(とタイトルの訳)。 彼氏が故郷・シンガポールに帰郷するのに合わせて、ついていく主人公。 そうしたら彼の実家は、めちゃくちゃお金持ちだった。 まじですか?という話。 お金持ち=財産=事業を引き継ぐ必要がある。 NYでの仕事を捨ててまで、ついていくのか?云々。 よくある話だけど、彼の母(ミッシェル・ヨー!)はどこか冷たい。 その後ろには祖母もいる。 好きな気持ちだけで、結婚できるわけじゃない。 後半の「女子的ガチンコ勝負」あたりから、段々シビアな展開。 母の言葉、きつい場面も。 「あなたは中国系“アメリカ人なの、私たちとは違う」。 そんな身分の差を乗り越えるのかどうか。 最後まで目が離せませんでした。 ⭐️今日のマーカーワード⭐️ 「今までの過去があったから、あなたがいる」
こてこてストーリーだが、とにかくド派手に笑って泣けて!
「イン・ザ・ハイツ」の雰囲気を気に入り、ジョン・M・チュウ監督のバックナンバーへ。 主要キャストがアジア系俳優で占められてるいうことで、馴染み的にどうかなとの不安はあったが、観始めていきなりの弾丸スタイリッシュストーリーに目が離せない。期待通りのハリウッド感満載ラブコメでなんやかんや面白い。 シンガポールの都会的景色とエキゾチックな雰囲気が、バブリーなストーリーを効果的に際立たせる。 とにかく終始楽しめたが、その中でも特に、ニックのいいやつぶりはそんなやついるか?と思いつつも、とにかくいいやつ過ぎて最後には思わずマジで泣いてしまったし、レイチェルのおどけて指輪を見せびらかした仕草は最高にキュートだった。 予想通りというか予想外というか…とにかく笑って泣けてるめちゃめちゃ楽しめる作品だった。
結婚式のシーンがすき
コミカルタッチのサクセスストーリー。御曹司と普通のキャリア女性の恋愛。金持ち家族の反対と女からの嫉妬というテーマは「あるある」でアメリカで高く評価された理由が不明。しかし中国や華僑の価値観や世界観はとても興味深く、ノリの良い店舗で進むのであっという間に見終わりハッピーエンドで幸せな気持ちになれるのでオススメ。特に友人の結婚式のシーンが大好き。欲を言えばヒロインがもう少し美人だと良かった。あまりに普通すぎてなぜ完璧な彼に選ばれたのか納得しにくかった。
さらりとしたラブコメにアイデンティティにまつわる緊張と緩和が見事に絡み合う作品
NYに住む大学教授でチャイニーズ・アメリカンのレイチェルが友人の結婚式参加のため、彼氏の故郷であるシンガポールに同行するが、彼は同国では国王クラスの桁外れの金持ちだった。 まず「そんな欲望まで金で買えるのか」といったような、野放図な金持ちの道楽っぷりが、観ていて愉快である。あと、ラブコメディによくある、「あー・・・」が随所に仕込まれているのも楽しい。ニック、お前、しっかりせえよ何度も語りかけたくなる。さらに彼女のレイチェルが、いわゆる「スタイル抜群の絶世の美女」ではないところも気が利いている。 そんな割とありがちなラブコメディの中に女の、個人にはどうしようもない属性とアイデンティティの混在がスマートに描かれている。 例えば、金持ちと庶民。チャーニーズ系シンガポール人とチャイニーズ系アメリカ人。裕福だが越えられない血の中で耐え忍んだ母と、自由だが孤立無援の中で耐え忍んだ母。 同じ人間、同じチャイニーズ系、同じ母なのに、相手の「違い」ばかりに目がいくニックの母・エレノアの鋭い眼差しは、彼女自身が長きにわたって戦ってきた軌跡を悲しく映し出す。 さらりとしたラブコメに、そんなアイデンティティにまつわる緊張と緩和が見事に絡み合っている。 ちなみにハリウッドで主要出演者が全てアジア系の役者で作品が撮られ、しかも興業的にそれなりに成功している点も高く評価したい。日本人俳優が出ていないのが少し残念。
なぜこの二人なのか、が最後まで分からず
伝統的な家族観、嫉妬やイジメ、経済的格差等、ヒロインに立ちはだかる障壁を二人で乗り越える…訳ではなく、御曹司のフィアンセはヒロインにも母親にも良い恋人(息子)であり続けるので、金満でお人好しということ以外の感想が特に浮かばない…。なぜお互いでなければならないのか必然性が感じられず、主人公カップルの印象が薄かった。画面の絢爛さと周囲の人々の記号的なまでのキャラクター付けで最後まで観られた。
中国が目覚める時、世界は震撼する ナポレオンの黄禍論
『アメリカ人の考えるのは自分の幸せの事。幸せは幻想。中国人は長く残る物を築く』 映画の中のセリフを引用
この話は、単なるアジアの話はではなく、家族や同じ仲間を大事にする『華僑』や『客家』の話。
同じアジアだが、日本の事はおくびにもださなかった。韓国はKポップでディスられていた。日本のクルマが空港にちょこっと登場したが。
兎も角、現代は、資本主義の終焉なんだろうと思う。世界一の人口を持つ中国が市場に登場したのだから当然。だから、クレージーなわけだ。『クールジャパン』なんて空気が読めない事をやっている余裕は今の日本には無い。
台湾、香港、大陸が仲が悪いなんて、誰かが作った『でっちあげ』と思うべき。彼らの絆は世界に広がる。勿論、日本にも華僑の方々は、普通に暮らしている。但し、彼らの絆は非常にかたい。
過去の歴史の中で、先駆的に、世界の黄禍論の的になってきた日本は、自分達の経験に基づいて、その虚しさを中国の方々に学んでいただくべく、行動すべきだと僕は考える。欧米と一緒になって、中国をディスっても更に虚しいと感じる。日本は脱亜入欧をもうやめるべき時が来たと感じる。それが本当のクールジャパンじゃないかなぁ。
ぼやいてます
この映画、日本でやるとしたら断然、石原さとみだな。なんて考えていたら、すっかり眠ってしまっていたようで、中盤の、バチェラーパーティーのあたりが飛んでしまっている。もう少し中身のある映画を期待してたんですが、とにかくリッチなのはわかったから、笑えるエピソードを増やしてほしかった。 トレイラーでも見たが、出されたお茶をいただこうとしたら、手を洗う水だった。みたいな、いわゆる、カルチャーギャップものだと思っていたんです。主人公のレイチェルはニューヨークで経済学の教授を務める中国系の2世でニューヨーカー。イケメンの彼氏は実はとんでもない大富豪のお坊ちゃんだった。里帰りにして初めてのアジア旅行。さあ、2人の珍道中やいかに?なんて展開を期待していたんですが。 主演のコンスタンス・ウーのリアクションが面白くない。基本、棒立ちのままで、シットコム「ファン家のアメリカ開拓記」でのコメディエンヌぶりの方がよほど笑える。ルーシー・リューがもう少し若けりゃ、彼女の方が面白かったんだろうな。 プロデューサーが原作者に持ち掛けてきた「主役を白人女性で」っていう、提案もうなずける。ハネつけたらしいけど、もしそうなっていたら、普通のB級コメディにしかならなかったのだろうか。ケイリー・クオコやメリッサ・ブノワ、ブレイク・ライブリーなんか、うまくハマった気がする。 印象に強く残るいいシーンもたくさんある。例えば帰りの飛行機は、別れを決意したレイチェルがエコノミーで(行きは彼氏のおごりでファーストクラス)搭乗中、追いかけてきた彼氏がごった返す機内でプロポーズする、なんていうロマンチックなシーンもある。これは典型的なアメリカ映画のノリで、本当にやったら大ヒンシュク間違いなしだろうが、乗客からは好意的に受け取られる。ちょっと「クロコダイルダンディー」なんて古い映画を思い出したりもした。なので、悪い映画じゃないと思うんだけど、どうしてこの映画がアメリカ本国でヒットしたのかが理解できない。アメリカ人のやることをアジアでやるアジア人でしかないのに。 ギューッと縮めれば、30分に収まるような中身のなさ。一番弱いのは、肝心の二人の絆が結ばれるようなエピソードが無かったことかな。初めから終いまでずっとくっついたまんま。家柄の違いが二人を引き離すはずが、愛はすべてを乗り越える。んー、出演者全員のケミストリーも良くないんだよな。オールアジア系でやる意味あったのかな?だからこそヒットしたのかな? これは、今の中国とアメリカの国際的緊張感を背景に、やきもきする在米アジア人たちの、ある意味理想の恋愛モデルを描き出した映画で、「成功者のその先」を描いた珍しいコメディ。基本的にアメリカの中では平等に扱われるけど、いざ本国に帰れば彼らのしきたりや家柄やルールに縛られる生活が待っている。それでもリッチに生きたいですか?ってことが言いたいんじゃないの?違うのかな。よくわかんなかったなぁ。 「ブラックパンサー」「リメンバーミー」それぞれルーツを強調した映画が続々と製作され、成功を収めている。「ゲット・アウト」なんて変わり種もルーツをめぐる解釈の違いで、奴隷売買を現代によみがえらせたスリラーだった。国際的に見たら日本人なんて存在しないほどに影が薄いんだね。 ところで、劇中パーティーのバンドが奏でるムーディーなバラードがテレサ・テンの「つぐない」だったのには記憶が混乱した。テレサが有名なのか、それとも曲が有名なのか。意外だったなぁ。 2018.10.10
アジア人のクレイジーさに引き込まれる作品
単なるシンデレラストーリーかと思っていたが、しっかりした内容ある映画だった。 終始、リッチな場面満載で庶民の生活からは、かけ離れた感が伝わってくる。 結婚は愛だけで成せるものではなく、それぞれの家族が絡まるところをしっかり捉えていて考えさせられた。 素敵な王子様に巡り逢うにはNYで教授になるくらい努力が必要か…
華僑は世界を制す
同じ中国系ながら実質の大陸人気質と中身はアメリカ人とのアイデンティティーの戦いというところか。 主人公が身分違いの恋に苦しみグズグズと悲嘆に暮れるのではなく己の能力とガッツで道を切り開いていくところが痛快。自分なりのケジメのつけ方も男前!この辺日本の「花男」あたりと根本的に発想が違う。牧野つくしが何でモテるのかさっぱりわからんが、このレイチェルには誰もが惚れてまうやろー。ともあれ英語と中国語ができたらほぼ全世界で生きていけそうだから中国系アメリカ人て最強だな。あー大東亜共栄圏が実現してたら日本語が公用語だったろうに…(不謹慎)
秀逸な麻雀シーン
お金か幸せか。
プロポーズを受けてしまったら、相手の母親は息子を失う。そこでレイチェルが選んだ自己犠牲。
プロポーズを断り、相手に勝たせる。
それを麻雀シーンで表現した素晴らしさ。悩みに悩んで、Ⅷ(リッチ)を切り、相手(憎き母親)に勝たせる。麻雀を教わったという自身の母親がそれを陰で見ている。そして、帰り際の凄いメンチの切り方!アメリカ人は家族を大切にしない?そんなことは無いよと。
そして大どんでん返し。いやー、感動しました。
あとは、オークワフィナが最高。
オーシャンズ8にも出ていたらしいが全く思い出せない・・。
これは、続編が楽しみです。
見始めたら飽きさせない
彼氏の実家訪問したら、 あり得ないほどのセレブだった!!! テンポよし、キャスティングよし、セットは豪華で、爽快感あるラスト! 生まれながらの超ボンボンだけど 金持ちぶるわけでもなく ジュース屋のポイントカード持ってる(笑) ナイスガイと シングルマザーの家庭で育った 裕福ではないけれど 芯が強くて度胸があって賢く美しい 女の子 キャスティングがばっちり!! シンガポールが舞台なので、 観光気分にもなれる〜 コンフィデンスマンjpプリンセス編と舞台似てるな〜 アジアの金持ちはやっぱりとんでもないな!
アジア『系』映画
アメリカ映画としては、ほぼアジア系キャストのみの映画として注目を浴びた作品とのこと。 中国系アメリカ人女性が、彼であるシンガポール人の地元へ一緒に訪ねたところ、彼が大御曹司であることが発覚。周りのクレイジーリッチが引き起こすドラマ。その中で愛か縁故かをテーマに面白おかしく描かれる。 アメリカでもアジア系の活躍は著しいので、こういった作品がでてくるのも必然かと思い、新しい世代のアジア系俳優が活躍しているのを感じられる(私の中ではミシェル・ヨーやルーシー・リュウで止まってた 笑)。 一方で、シンガポール側の金持ちらは子供の頃から留学し、そこの文化も吸収してる設定だからか、あまりアジアらしさ、シンガポールらしさは感じられず、どちらかというとセレブアイデンティティのほうが強く感じた。 なので、金持ちが多いという以外であえてアジアである意味合いは少し薄いかな。
お金があってこんなにイケメンで他の人から見たら何一つ文句ない人だな...
お金があってこんなにイケメンで他の人から見たら何一つ文句ない人だなって思っていても結婚迷われることあるんだなって思った お金持ちもお金持ちで違う悩みがあるね大変 お金持ちは面白い
最初と最後で見方の変わる映画
最初は中国人の拝金主義を全面に出した胸糞悪い映画と言う印象で推移する映画。後半はハリウッド的なラブコメ、シンデレラストーリーと変化し散りばめられた拝金主義、物質主義と血縁重視の思想の葛藤の中で個の存在を問う思想的側面が表現され、個の映画の重要性が際立ってくる。自分が日本人でなければもっと高い評価となる内容となる映画だが、人に勧める気にはならない映画だ。
みんな、「シンデレラ・ストーリー」が好きだ(フィクションに限る)
ストーリーはシンプルなシンデレラストーリー。 違いは、舞台が欧州の城ではなく、中国系移民社会だ、ということ。 考えてみると、映画で「シンデレラストーリー」は数多い。 タイタニック、華麗なるギャツビー、ノッティングヒルの恋人… 金持ちー貧乏人という組み合わせだけでも多いが、 そこに「人種、国籍、民族」の違いも含めるともっとになるだろう、 これは、「困難を克服し、結ばれる」というストーリーが、世の東西、時代を問わず、支持されるからだろう。 ただし、「フィクション限定」だが。 数年前から、秋篠宮家の長女眞子様と小室氏の結婚が話題。というか、マスコミからフルボッコにされている。 英国でも、ヘンリー王子とメーガンさんの結婚が同じフルボッコになっている。 フルボッコになっている理由は全然ちがうが、両者に共通するのは「シンデレラストーリー」ということ。 現実とフィクションは違うんだな。 私から見れば、映画も天皇家も王室も全て「フィクションも同然」なのだが。どちらも「TVの向こう側」の出来事。月の裏側と変わらん。
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