劇場公開日 2018年9月28日

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「「アメリカ映画」にとって重要」クレイジー・リッチ! ローチさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5「アメリカ映画」にとって重要

2018年10月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

アメリカ映画において、アジア人が主役の映画は少ない。そしてアジア人の物語も少ない。その意味で、「アメリカ映画史」的には重要な作品だ。シンガポールを総本山とする華人ネットワークにおいて、アメリカ移民たちが軽んじられるパワー関係の妙味もアメリカ人の観客には新鮮に写ったかもしれない。

結婚を巡るラブコメディだが、話の核は血縁主義、家族主義の華人の価値観と個人主義的なアメリカの価値観の対立の落とし所だ。麻雀を用いて主人公と婚約者の母との対立と歩み寄りを作るシーンは上手い。

アメリカのアジアコミュニティにとってこれは重要な作品だろう、しかしアジアに住む我々はどういう視点で観るべきか。アジアは多様である、アメリカ人が考える以上に。この国ではその多様性に触れられるアジア各国の映画が観られる。いろいろ観た上でこの映画で描かれたAsiansの描写について考えてみるのがいいだろう。

杉本穂高