劇場公開日 2018年5月18日

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ランペイジ 巨獣大乱闘 : 映画評論・批評

2018年5月8日更新

2018年5月18日より丸の内ピカデリーほかにてロードショー

東宝特撮の魂を持つ「怪獣大戦争」in USA ! ロック様も怪獣のうちの一頭です!!

ハッタリの利いた映画を好む中国市場の拡大によって、ハリウッドでは近年「グレートウォール」(16)や「キングコング:髑髏島の巨神」(17)などの怪獣映画が量産され、また日本でも「シン・ゴジラ」(16)の大ヒットが契機となり、同ジャンルは今やマニア向けから、すこやかな男子女子たちのデートムービーへと格上げされた感ありだ。ゲームを原案とした本作「ランペイジ 巨獣大乱闘」も、もはや怪獣登場を隠して宣伝するほうが難しいくらい、どこを切っても正統モンスタームービーの肉汁がほとばしる。

DNAを急速に変化させるゲノム編集実験の影響で、普通の動物が巨大化し、そして凶暴化する現象が起こる。だがそれは実験の成果を軍事目的に利用し、金儲けをたくらむ悪徳企業によるものだったーー。物語はそんな利己主義の犠牲となった、白いゴリラのジョージと動物学者との友情を軸に、怪物と化したジョージがオオカミ型やワニ型の巨獣たちと戦いを繰り広げていく。

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大都市シカゴを舞台にした、三つ巴のモンスターバトル。悪人によって怪獣たちが手札とされる展開は、まるでキングギドラとゴジラ、そしてラドンの攻防を思わす「怪獣大戦争」(65)in USA ! お前はいつの東宝特撮映画なんだと、観る者は目から熱い鼻水が流れてくるのを止められないだろう。

いっぽうで、本作がそこいら怪獣映画と一線を画するのは、ドウェイン・ジョンソンという、ハリウッドが誇るアクションスターが主演と製作を兼ねているところだろう。ロック様が演じるのは、元特殊部隊員の動物学者デイビスで、密猟者から救ったジョージの育ての親。親だからして、巨獣どうしの争いにまでも介入し、昔取った杵柄でジョージを助けようとする。なのでションボリな怪獣映画にありがちな、人間が傍観者になってしまうようなことはない。かつてタモリが赤塚不二夫に捧げた弔辞「私もあなたの数多くの作品の一つです」風に言うなら、ロック様も怪獣のうちの一頭なのである。

劇中に登場する三頭の巨獣にはそれぞれ設定上「ジョージ」「ラルフ」「リジー」とスカしたキラキラネームがついているが、オレが独自につけた怪獣名「ホワイトコンガー」「ムササビトゲウルフ」「ワニゴン」のほうがしっくりくる。ワニゴンが許容される世界、というのが、なによりもこの映画の高い怪獣偏差値を示しているのだ。

尾崎一男

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