人魚の眠る家のレビュー・感想・評価
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生命を巡る様々な思考のトレーニングは重かった。
生命を巡り、人の死は脳死か心停止か。臓器移植の是非、医療技術の進歩と倫理観、ある種の化け物を連れて外に出る事の是非、夫婦愛、家族の葛藤、 日本の死に対する考え方の特殊性はよく分かるし、臓器移植が進まない理由もこの辺りにある事も描かれていましたね。 これがアメリカなら、欧米なら、少なくとも外に連れ出しても、それが学校でのイジメに繋がる事はないのではと思う。 やはりこの国には個人視点、個人の尊厳の視点がないのです。 とても穿った見方をすれば、『この先に何があるの』の李奈の問いの向こうに、優生思想が見え隠れしているかな、とも考えました。 関係者、例えば3.11も含め、ちと、見づらい映画でした。
重たい気分を引きずってしまう映画
原作読んでないです、映画だけみて観ながらずっと泣いてました。 もし自分の大切な人が突然脳死状態と判定されたら、、 多分自分なら諦めないと思う。 植物状態になっていてもそこにいて欲しいし僅かな希望にしがみつく気がする。 篠原涼子の気持ちはつらいほどよくわかる。 ただ、機械で手足を動かして、最初は筋肉を固まらせないためのリハビリの一部だったのに、笑わせたりものを受け取らせたり、娘をロボットみたいに扱ってるときは怖いと思った。その後の西島さんの「娘を生きてる人間として扱ってるのか、娘の意思を無視して顔面神経を動かして笑顔をつくる必要はあるのか」が突き刺さる。 おばあちゃんも責任感じて辛かっただろうし、もしかしたら最初から脳死と判断した方が良かったのかもしれないが、そんな選択はできないので重くてつらい人生だな。 親の愛は偉大。
重い...
端折ってる所もありましたが
ほぼ原作通りでした。
瑞穂ちゃんに包丁を向けて
この子を殺しても
死んでいるのなら殺人にならない
有罪になるのならこの子が生きてたという事だから
喜んで刑に服すると...
娘の生死は国に決めてもらうと叫ぶシーンは
原作読んでる時も映画でも涙がこぼれました。
2018-113
東野圭吾の小説ってもしかして、実写化のハードル高いかも。
共感できるかどうかといったら、私の考えは川栄李奈ちゃんの立場です。
ただそこは、どれが正解でもないと思うし、どちらを言われても論破できる倫理感も学もないので書きません。
その時自分の置かれてる立場によっては、たとえば私に子供がいたら篠原涼子のような考え方になるかもしれないし。
ただ確かに、これお金持ちしかできないやり方だなぁとは思います。
エンディングがなぁ。
悪い意味での映画っぽい感じがして、あれがなければよかった。
あと邦画でよく感じてしまう、演じてる感を感じてしまいました。
東野圭吾作品の映画化は、『手紙』は体内の水分すべて目に行ったんじゃないかってくらい泣きましたし、ガリレオシリーズもはまったのですが、
『ラプラスの魔女』では口周辺の筋肉仕事しろよってくらいぽかーんだったし、結構振り幅広めです。
この作品も原作で読んだほうがよかったかもしれません。
泣けました
原作読んでから観ました。 もっと薫子が狂っててもよかったかも。 脳死 or 心肺停止 生きていれば誰もが無関係と言えないこのテーマ 大人でさえ悩むのに、みずほの弟やお友達はどう受け止めるんだろう 誰の立場になって考えてみても悩ましいテーマでした
御涙頂戴路線になってしまったのが残念
この前『人魚の眠る家』観てきました。
原作が東野圭吾さんだし、大丈夫かなと思ったのですが。。。
プールで溺れて脳死状態になった6才の娘の父親が西島秀俊、母親が篠原涼子。
「私が死ねばよかった」と自分を責める祖母役に松坂慶子。
脳死を死とするか、心臓死を死とするか。
が今回の大きなテーマ。
植物人間になり動けず意識も戻らないが、まだ呼吸もし温もりもある娘を前に、母親はどうしても脳死を死とは受け入れられず、医者から提案された臓器移植も拒んで家で世話をし続ける。
海外では脳死は死として定義されますが、日本ではまだ心臓が止まらないと死とはしない。
ですが、臓器移植を希望すれば、正式に[脳死判定]が行われ、呼吸器を外すことができます。
つまり、医学的に【死】とします。
西島秀俊の経営する会社が身障者の運動機能を助けるロボットの開発をしていて、坂口健太郎演じる研究者が、ロボットではなく、身障者の体に信号を送ることで体を動かせるようにする技術を開発、西島さんは自分の娘に試すことに。
ここからが、ボタンの掛け違いの始まり。
機械から送られた信号を脊髄に伝達して手や足、やがては口角まで動かし、無理矢理笑顔(のようなもの)をつくるところまできて、徐々に気味悪さを覚え始める父と祖母。
弟は学校で友達から距離を置かれ、娘を嬉々として車椅子で散歩に連れ出すようになった篠原涼子は近所からも奇異の目で見られるように・・・
だって、どうしても遺体を連れ回しているように見えてしまうのだから…
篠原涼子がおかしくなっていく様がリアル。
目が覚めて、良かった。
これじゃあ女の子は成仏できないんじゃないか…なんて、いらぬ心配をしてしまった。
子を深く愛し、その死を直視したくない親の気持ちは痛いほどわかる。
とてもデリケートな問題ではありますが。
題材自体は悪くないし、テーマも深い。
俳優も悪くないし。
でも、全体的に邦画にありがちな過剰な演出が目立ち、特に女の子の元気だった頃の回想シーンが多用されると冷めた。
絢香の歌うエンディングテーマ「アイコトバ」もいい曲なんだけど、いかにも泣かせようという匂いがして、また冷める。
過剰な演出は、逆効果ですね。
人間は押し付けられると拒絶したくなる生き物なのです(笑)
ということで、星ふたつ★★✳︎✳︎✳︎
あくまでも私個人の独断と偏見です^^
あ。西島さんのお父さんが自宅の囲炉裏で焼き鳥食べるシーンはいらなかったと思う。
「お前たちは神の領域を超えてしまってるよ」と息子を諭すいいシーンなのに。なんで囲炉裏?普通の家に?と不思議で気が散った🤭残念。
複雑な気持ち
絶対辛いと分かってるので見るのを躊躇っていた作品です。レビューの高さに見てきました。
ある程度レビューを読んでだったので、思ったより落ち着いて見られました。
原作未読。どの人も最善の努力をしているから見ていて辛い。その一方で、自分だったら選択肢に入るかなあと富裕層の家庭の出来事として入り込めないところもありました。
母親として共感するところはもちろんありましたが、弟の精神状態ってどうなんだろうと気になってました。
夢枕に立ってさよならを篠原涼子に告げたシーンは泣きました。
泣けました
久々にいっぱい泣きましたね〜。まわりでも鼻をすする音があちこちから聞こえてきました。後ろのカップルの男性は上映後彼女に「最短記録だね〜うるっとくるまで!」って茶化してましたが。原作を読んだ時は、東野さんの作品としては謎解きでもなく正直物足りない感じがしてましたが、原作からは省かれた読み聞かせの先生(?)のくだりも違和感なく繋がっていて長い上映時間を感じさせないまとまりでした。うまく感動作に仕上げた堤幸彦監督あるいは脚本の篠崎絵里子さんの力でしょうか。それにしても篠原涼子さんの鬼気迫る演技、西島秀俊さんの苦悩、坂口・川栄カップルもとてもいい味出してました。最近すっかりおばあさん役が板につき過ぎの松坂慶子さんもよかったですね。また特筆すべきは子役のみなさんです。クライマックスの従姉妹や弟のセリフにはまたまた涙してしまいました。瑞穂ちゃんが目を開けた時には「これでお別れなんだな」ってまたまたウルウルでした。よかったです。映画とは関係ありませんが感動のシーンでポップコーンを音を立てて食べてた後ろの人にはもう少しで物申そうかと思いましたが‥‥
期待しすぎた
脳死判定や心臓移植についてはさらっと流れるように進み、瑞穂の手足を動かそうてテクノロジーを取り入れる場面が長く続き途中で飽きてしまった 子供の演技は凄くよかった 周りの方は泣いていましたが全く泣けず
篠原涼子良かった。
主演の篠原涼子は圧巻の演技。子供にのめり込み社会と少しずつずれていく感じが迫力あった。ただ、このような話は今なら普通にあると思うので、散歩させている時に眉をひそめられたりするのはちょっと過剰な演出に見えた。話も普通。
なぜそんな酷い表現をするの?
考えさせたい事は手に取るように分かりとても安直。 お姉ちゃんのせいでイジメられそうになったと言う下の子。嫌悪感をあらわにするママ友。本当は死んでるのに生きていると言い張る叔母を哀れむ姪。植物人間の孫を連れまわす娘に戸惑う祖母。バギーに乗った女の子を好奇の目で見る人々。 不快な内容に涙がこみ上げ、途中何度も退場を考えました。畳みかけは下の子が連発した気持ち悪いという言葉。 つまらない社会派気取りでよくあんなセリフを子供に言わせましたね、本当に怒りを覚えました。
原作が上手く映像化されている
東野圭吾の30周年記念作品の映画化です。離婚予定の夫婦の娘がプールの事故で脳死状態になり、母親が自宅で介護する中で、父親の会社の最新技術で、意識はなくても手足を動かすことも可能になってというストーリーです。原作が上手く映像化されていて、子供の脳死や臓器移植などの重い問題を身近に考えさせられます。プロローグとエピローグは東野圭吾らしい優しさですが、映画ではやや説明不足のように感じました。
子役の存在感が凄い
あのシーンの子役達の演技に持っていかれました。色々検索かけたら、日本で初めて撮影現場にアクティングコーチが入ったみたい。日本映画界の底上げになるかも。https://www.toristudio.net/?fbclid=IwAR1a-SnozNKQyqBxR9dLt9zL6NxaNEw0LUqC37lujQNqvQjiUSyHgBsw89I
考えさせられる
人は心臓が止まったら死ぬのか、脳が死んでしまったらそれは死んでることと同じなのか。
自分の大事な人がそうなったら自分も諦められないんだろうと思うけど、播磨家の周りの人達の反応も充分理解出来るから辛かった。最後の少年は移植前に偶然出会った車椅子で眠る少女に会いに来たってことで合ってるのかな?少年に移植された心臓が実はその少女のものなのかも、と思って切なくなった...
魂の慟哭
小説世界と映画世界の表現の違いと伝えたい事の差異。そのようなものが垣間見えた原作者と監督のマリアージュとしては、中々に快作の部類ではないでしょうか。 負の感情を延々と抱えたままに終盤まで進み、堤さん的なドアップに辟易しつつも、何とも言えない感情を、半ば強制的に共有させられながらの終盤。お見事でした。 どちらかと言えば、個人的に原作者も監督も相性が悪いのですが、これは良かった。 ドアップ以外は(苦笑)。
篠原涼子の迫真の演技に涙
人魚の眠る家イオンシネマ海老名にて鑑賞。
篠原涼子の演技の新境地に達していると感じました。
西島秀俊は前からずっとすごい役者だと思っていたのでこの映画でも安定して演技をしていました。
子役に関してはまず瑞穂役を演じた稲垣来泉ちゃんの演技にはびっくりしました。来泉ちゃんは台詞は少ないのですかその一つ一つの台詞をちゃんと気持ちを入れ演じていました。今後を注目していきたいです。これは勝手な妄想なんですが、僕は第2の芦田愛菜だと感じました。是非劇場に足を運んでくだい。長文失礼しました。
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