「B級アクション作品なのでとやかく言っちゃあダメなんでしょうが、それでもB級感満載な作品ですw」ガンズ・アキンボ 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
B級アクション作品なのでとやかく言っちゃあダメなんでしょうが、それでもB級感満載な作品ですw
ダニエル・ラドクリフと言えば、あの「ハリー・ポッター」シリーズのハリーで有名ですが、個人的にはハリー・ポッター以降は変な作品に変な役で出ると言うイメージが強くてw、その際たる例が「スイス・アーミー・マン」かと思いますが、今作もなかなかB級臭がしていますが気になって鑑賞しました。
で、感想はと言うと、なかなかなB級作品ですw
主人公のマイルズはネットの掲示板や動画のコメント欄に過激なコメントを書きこむのを趣味としているが、ある日の夜、マイルズはスキズムという違法な格闘技をネット上で観戦しつつ、いつものように攻撃的なコメントを書きこんでいた。スキズムを主催するリクターはそのコメントに激怒し、マイルズの身元を特定した後、部下に命じて彼を拉致、マイルズは両手に拳銃を固定され、戦闘狂のニックスとの戦いを命じる。臆病なマイルズは逃げ回るばかりだったがニックスの執拗な戦闘と、元カノのノヴァが人質に取られたことを知るや否や、意を決して反攻に転じるのだった…
アメコミ風のB級アングラアクション感万歳で、両手に銃を固定されたなんて「片腕マシンガール」のパクリやん!と思いますわなw
煮え切らないマイルズにイライラとまではいかなくても、ヒーローとしての期待も薄で感情移入も特に無い。
そもそもネット番長には“自業自得やん”感が強い。
どちらかと言うとニックスの方が好感アリでターミネーターの「T-1000」の様に追い掛けてくる姿はなかなかカッコいいw
アクションはそれなりでも両手の銃がそれぞれ50発ずつの弾数制限にも捻りは特に無し
正直、これなら片腕は剣かマシンガンの方が良くない感がありますがそうするともう片腕マシンガールか「どろろ」の百鬼丸や「彼岸島」の宮本明になってしまうんですがw、それぐらい振り切っても良いのではと思ってしまいます。
ラストもネットに煽った奴らを成敗しに行くぜ的に終わったのもなんか消化不良。
パンキッシュでポップカルチャー感があって、くだらないカッコ良さが感じたんですが個人的にはニックスにイケてるクール感のイケクールを持っていかれている時点でノレなかったかなw
正直「何故ダニエル・ラドクリフはこの手の作品に出演するのか?」かが謎なんですが、もうこういう作品が好きでこういう役柄が好き♪としか言いようがないんですよねw
ハリー・ポッターで地位も名誉もお金も十分に得たから、後の残りは余生の様に好きな作品だけを出演していこうと言う感じなんでしょうか。
ハリー・ポッターの出演時ではいろんな苦労があって、自身が望んでなくても、作られたアイドル像として振る舞わなければいけないと言うプレッシャーも多々あったと思うだけに、一般人から見たら「勿体無い!こんな変な映画なんて出ずにもっと高貴でイメージの上がる様な映画に出た方が良いよ」と思うんだろうけど、「もうそんな作品はまっぴらなんだよ!」と言う思いから、反抗心で変な映画に出ているかと思うけど、こうも変な作品三昧が続くと「好きだから」としか言いようがないんですよね。
「ハリー・ポッターと賢者の石」の時は12歳だったおぼこい少年が今やヒゲモジャの30代のオッサンですから、好きな様にやらしてあげてもいいんでしょうが、見る側がいつまでも“あの”ハリー・ポッターのイメージで過保護に考えてしまうんでしょうねw
ダニエル・ラドクリフ演じるマイルズはネット番長のどうしょうもないダメ野郎ですが、元恋人のノヴァが人質にとられてからの中盤辺りから戦う事を決意して話のテンポも上がっていきますが、そこまではかなりフラストレーションが溜まる。ラストではダークヒーロー的になっていて、トム・クルーズが主人公のジャック・リーチャーの様にも感じますが、あそこまでのヒーロー感はないんですよね。
ニックスの方がパンキッシュで爽快感があって好きなんですよね。ニックス役のサマラ・ウィーヴィングは何処かハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビーな感じがします。
作品はホント、B級作品なので、そう以上でもそれ以下でもないのでその点を踏まえずにあ〜だこ〜だと言うのはナンセンス。名作を目指して作られた訳ではないと思うし、合わない人間にとってはとことん合わない作品でしょうね。
最近では珍しい感じのB級作品である意味狙った通りなんですがw、やっぱりダニエル・ラドクリフは出来ればもう少し高貴な作品に出演して欲しいなあ…としみじみ感じたりもしますw