デス・ウィッシュのレビュー・感想・評価
全132件中、1~20件目を表示
自警と復讐の境界を考えるのも一興
いまオリジナルの「狼よさらば」を見ると、主人公の妻娘を殺傷する強盗3人組の1人を若いジェフ・ゴールドブラムが演じていて、「きっと奴が最後に復讐されるな」と先読みする人もいそうだが、そんな予想はあっさり裏切られる。チャールズ・ブロンソンが演じるカージーは、家族が襲撃されたことで自警主義に目覚めるが、復讐の鬼になるわけではない。その点がリメイク版の本作と大きく異なるポイントだ。ブルース・ウィリス主演の本作では、家族の仇に1人ずつ私刑を下す(途中の拷問で一味の情報を引き出すことも忘れない)プロセスが、ある種単純なカタルシスを生む装置として機能する。両作を見比べると自警と復讐の境界を考えさせられる。
イーライ・ロスらしい過激な肉体破壊描写もあるが、「ホステル」などに比べればかわいいもの。ボーリングの球のシーンは、「ファイナル・デスティネーション」のような仕掛けで笑わせる。
イーライ・ロスらしからぬところにロスらしさが満載
映画界きっての特殊なキワモノ監督として人気を集めるイーライ・ロスが、最近では徐々にジャンルの幅を広げてきている。名作をリメイクした本作で、例えば序盤の“発砲”が真正面から映し出されない時、あれ?これまでのイーライ・ロスとは様子が違うぞ?と違和感を抱く人もいるかもしれない。もしかしてハリウッドのメインストリームに流されて、バイオレンスも弱めになっているのだろうか。でも心配は無用。ストーリーラインは誰もが予想できる(あるいは既に知っている)ありきたりなものだが、徐々に精神のダムを決壊させていく流れや、銃撃にも増して痛みを覚える復讐場面を見ていれば「なるほど、これがやりたかったのか」と得心がいく。更にタイムリーなことに銃問題にも真正面から切り込み、イーライ・ロスお得意の「理由なき真の恐怖」として描いている点も特徴的。シリアスな中に一握のユーモアをまぶしたジョー・カーナハンの脚本も渋い輝きを放つ。
ブルース・ウィリス・アクションは健在!!
救急車で緊急搬送されて来た事故や暴力事件の被害者を、長年培ってきた外科医としてのスキルによって蘇らせる一方で、たとえ、被害者を救えなっかったとしても、決して加害者に対してさほど怒りは感じなかったはずの主人公、ポール。しかし、妻子を強盗団に殺傷された途端、まるでモラルなど持ち合わせていなかったかのように、密かに武装し、夜の町に飛び出しては悪漢どもを次々と"成敗"していく。果たして、そんなこと許されるのか?まして、銃規制法の必要性が声高に叫ばれる今のアメリカで?はい、許されるのだ。何しろ、ブルース・ウィリスなのだから。「ダイ・ハード」以来、戦うに足るモチベーションさえ与えられれば、最後まで完走する主人公に扮することを、彼はライフワーク、最高の当たり役にして来たのだ。同時に、「ダイ・ハード」で観客の共感を呼んだ、ガラスの破片が散らばる床を裸足で走って"イタタタ"とやる、例の生身のアクションも健在だ。それは、スタローン、シュワルツェネッガー、ザ・ロックへと繋がるウルトラボディ路線とは一線を画す、ブルース・ウィリス流リアリズムの追求。これが有る限り、活劇俳優としてのウィリスは不滅。そう思わせるのだ。
外科医という設定が絶妙
素人の殺し屋からヒットマンへ
アメリカでは銃による犯罪が
日常茶飯事に行われている。
その背景にある被害者感情、
地域住民の不安不満、警察の信頼の無さ
メディアやネットの報道等を
リアルに映し出している。
家族が強盗に襲われ、妻は死に
娘は昏睡状態。警察は頼りにならない。
自分で何とかしないと。でも素人。
幸いアメリカは銃社会。
銃を使う権利はある。
銃の扱いも知らない人間が
F1製AR11インチバレルを
扱うまでに成長できる。
これがアメリカという国。
医者である設定を生かし、
死亡した患者の衣服を着て
身元を隠し、ケガをしても
自分で治療する。
最後の右腕を撃たれて
左手で11インチバレルを
握るシーンは、ちゃんと主人公が
左利きなのを意識した
抜かりない作りで素晴らしい演出。
だから、銃はなくならない。
ブルースウィリスの味が良く出ています
大先輩のチャールズ・ブロンソンを超えた
2023 22本目
警察が手を出せない悪をぶち殺す映画かと
ブルース・ウィリス。言わずと知れた『ダイハード』のジョン・マクレーンにして、『アルマゲドン』『12モンキーズ』『隣のヒットマン』など、役柄も様々に、たくさんの主演作を残してきた稀代の人気者。
組む監督ごとに、ちょっとずつ違う顔を引き出しながら、これだけ多くの主役を演じられたのも、ただ人気者なだけではきっと無理だったろう。今回の主人公にしたって、外科医でありながら、復讐に身を焦がす父親という、そこそこ特殊な設定でいて、やっぱりブルースのものになっている。例えば違う俳優だったらどんな映画になっていただろう?なんて想像すれば、よくわかる。彼がいかに自らのキャラクターに役を引き寄せているかを。
銃の扱いは素人で、腕っぷしが強いということもなく、失われたしあわせに胸を痛める一人の男は、それでも粛々と復讐を遂げていく。いくつかの偶然と、外科医という特殊技能を生かし、最終的に彼が手に入れたものと、失ったもの、そして成し遂げたことが、映画における語るべきことのはず。ところが、そこを飛び越えて、ブルースの見せる顔はやっぱりいつものブルース。映画館を出るころには、「ブルース・ウィリスを見た」気分になっているのだ。
この映画が大きく意識しているのが、地域社会における人々の織り成すドラマで、ヴィジランティズム(自警活動主義)に対するアメリカ社会の考え方に始まり、格差社会、人種の壁、警察の限界、風評と自尊心、そしてSNSの在り方を織り交ぜて、巧みにストーリーが進行していく。
太り過ぎを気にしてグルテンフリーの不味いお菓子を我慢して口にする刑事や、金の無心に来る弟など、「何かの伏線だな」と感じさせるものが実はエンディングに至るまでその時点での主人公の立ち位置を分かりやすく観客に知らしめるための存在で、主人公の喪失と成長を示してくれる。伏線かと思ったらただのキャラだったのだ。惜しむらくは、敵の存在がひどく衝動的で統率のないギャングくずれに過ぎず、もっと狡猾で強いキャラクターではなかったことだろう。そのことで、生き残った時の達成感のようなものが得られない。言葉を選ばずに言えば、娯楽性が薄い。しかし、制作者のこだわりのようなものが感じられる堅実な作りの映画だった。
それにしてもR-15のレイティングは解せない。興行成績は、おそらく惨敗に違いないと思うが、それは映画の出来やレイティングによらない。今求められているものがこの映画に有るや無しや。そこに尽きる。法で裁けない、行政で取り締まれない悪い奴らを、目を覆いたくなるほどの徹底した暴力描写でぶち殺す。そんな映画を想像していたが、違った。先述した通り、客観的に自分がどう映っているかを、常に俯瞰で見せる手法がとられている。その分暴力描写は薄められ、何なら、無かったとしても映画が成立するほどだ。そこに監督のこだわりと、小さなことの積み重ねで語っていくブルースの新境地を見た。
最後に映画あるある。「エレベーターに割り込んで乗る男は必ず悪いヤツ」
2018.10.22
死神と言われた医師
ダークヒーローみたいなこういう内容好き ブルースの行動全肯定する ...
ダークヒーローみたいなこういう内容好き
ブルースの行動全肯定する
警察は事後、そして無能
更に法で裁けない悪人いくらでもいるのに野放し
法で裁けないから悪じゃないのか
法は結局役に立たないブルースのような奴こそが世の為になる
模倣犯が出たらどうするなんて言ってたけど真似るだけの奴はバカ
そいつも消されたらいい
よくある妻子襲われ復讐もの。最初は銃に不慣れだったB・ウィリスが徐...
ブルース・ウィリスらしい作品
医者であるブルース・ウィリスの家族が強盗に襲われ、復讐していくとい...
予告からの期待通りに面白かった!
すごく面白かったです❗
ブルース・ウィリス主演の壮絶な復讐劇。
突然の強盗に妻子を襲われてしまったポール。
彼は命を救う外科医から、闇の処刑執行人へと姿を変える。
容赦ないハードボイルドなアクションと、見終わった後の爽快感がGood!👍
いつ警察にバレるのかというハラハラ感もありながら、いけ!やっちまえ!と心の中で応援する感覚もある。
悪人を次々に始末していく姿は爽快ですが、一部 微グロがありますので苦手な方はご注意を(ホントに少しだけね)
ラストシーンも思わずニヤッとなってしまう終わり方で、かなり良かったです😏
最近惜しまれながら引退をしたブルース・ウィリスですが、こういった作品の数々はいつまでも輝き続ける事でしょう✨
全132件中、1~20件目を表示