「星ゼロ くだらない」ビューティフル・デイ ZARDOZさんの映画レビュー(感想・評価)
星ゼロ くだらない
初見、つまらない映画を見たと思った。久しぶりに疑問点を注意しつつ再見してみる。
退役軍人のジョーはFBI捜査官として働いていたが、PTSDと鎮痛剤への依存が原因で職を辞さなければならなかった。Wikipediaより。
え〜!!PTSDは表現されていけれどFBI時代らしきくだり(少女たちの救出に失敗する)はイメージカットはあるけれど映画から読み取るのはとても難しいと思った。FBIって言葉はない。それ原作読んでるから知っているんじゃないの?
ジョーが街で女の子たちに写真撮ってと言われたら昼だったのが一瞬で夜になる。なぜ?誰か説明して!
その中の女の子の一人が涙を浮かべこちらを向くカットが挿入される。それが少女たちを救出できなかったイメージカットにつながります。
行方不明の女児を探す仕事って、人殺しもしているわけで。それは映画の始まりシンシナティの一件で描かれている。ハンマーは幼少期の母親を脅す父親のしたことをイメージとして繰り返しているのでしょう。ハンマーはそのまま物語の中心となる少女(ニーナ)を救い出す凶器になるわけです。
この間に防犯カメラの映像に主人公のジョーは写りまくっています。シンシナティでもそうだったのでしょうか?よくこれで今までの仕事が表沙汰にならなかったな、と思うのです。ジョーは自分でも殺し屋だと言うシーンがあります。
ニーナの父親の上院議員はおそらく脅されて死んだのでしょうね。この事件の黒幕はウィリアムズ州知事です。そこへジョーは乗り込みます。
ウィリアムズ州知事はすでにニーナが殺していました。
ジョーはニーナとダイナーでドリンクを飲みます。ダイナーでの自殺カットは映画として酷いものです。ニーナの台詞 It's a beautiful day.とそれに応えるジョー、そしてダイナーには二人がいた形跡だけが映されます。
映画はここで幕を閉じます。
そして、その後はおそらく逃避行。
逃避行の先の二人は州知事のスキャンダルに絡め取られるのか、疲れた二人はひょっとしたら死を選ぶのでは?と想像します。
でも、この映画のラストを希望が持てるとか、玄人好みの映画とか色々と褒められていすが、果たしてそうでしょうか?
最初の仕事ぶりから殺し屋として残念なジョー。少女を救出するだけなら殺しはいらない。今までの仕事もハンマー連続殺人で遠の昔に捕まっていて不思議ないわけです。
そんな設定、脚本に万歳している人はジョーと同じくらいに残念です。
おまけに耳障りな音の連続。
I’ve never been to me. この曲は自分も大好きな曲。こんな風に使って欲しくないかったな。
リアリズムを追求し、リアリズムを失った設定があった時にこう言う映画は崩壊します。
とても残念な映画です。