15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
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ほんまに本人なんやね
事件に至るまでに
習得してきたもの
体験してきたもの
考え方が成し得たもの
リアルの映像か撮ったものか良く分からない。
同じTシャツきとるし。
でも、銃が普通に電車に持ち込めるんやね
あんな量。怖。
アメリカンスナイパー ハドソン川…に続き 現代のアメリカンヒー...
アメリカンスナイパー ハドソン川…に続き 現代のアメリカンヒーロー三部作か… しかも ご本人の演技という…演技に違和感はない 大監督ゆえに大きく扱われるが 三作とも地味な作品だが いつも考えさせるものがある。今回もエンドロール中も誰も席を立つ人が居なかった。
今回は前二作のように主人公の苦しみより、列車のテロという日常に唖然とさせられる。
フェイク!?監督被害者?~戸惑っているうちに終わり~
「15時17分、パリ行き」17点。
宣伝・予告・タイトル・今までのC.イーストウッドが関係した作品・過去の全ての映画作品から
「いつ?いつ?戦うの?」
「えっ?えっ?」の内に終わってしまいました。
「テロと戦う緊迫アクション」・「感動のドラマ」と予想・期待している内に終わってしまいました。
これは、申し訳ありませんが、
「フェイク(固いですが「羊頭狗肉」)」と言わざるを得ないのでは。
違うならそう伝えないと、ダメなのでは、「WB」さん!
おかげで私のような不器用な観客には、
「戸惑い>多くの人々を救った感動」になってしまいました。
この内容を予想していた人いるんでしょうか?
観客を「戸惑わせる」ため?「意外性に訴える」ため?
それはこの場合はダメではないでしょうか?
「ドキュメンタリー」ではないでしょうか?
もう一度実際に見事に再現した。
彼らの(主にひとりですが)生き方の。
敢えて「ヒーロードラマ」とせずに、派手な撃ち合いではなく、抑えた演出にしているのを考慮しても。
この時点で、
「すべてが本物。走ってる列車に、被害者までも!」と説明されても、
「3人の友情・勇気・とっさの判断の素晴らしさ」を訴えられても、
「彼の、人を助けたいという生き方は希望通りには行かず、挫折から学んだ」と唱えられても、
そして、「無名のヒーロー」と叫ばれても、
「偶然ではなく必然」と言われても、
「平和の道具にして下さい」という言葉までもが、
残念ながら…。もったいない。
監督が被害者になってしまっているのでは?
いやいや多くの観客が被害者になってしまっているのでは?
私はこの内容を期待して、お金を払っていません!
イーストウッド監督、これが最後とならないように!
次の作品を!!🍀
実話を世にしらしめる
ハドソン川といい、今作といい、こうして実際に起きた事件の映画化作品はエンターテイメントとして映画で流れる事で世界の片隅で起きている事実を知る事ができる。
平凡、というよりは冴えない子供時代を送った彼らのそれまでの人生と夢に向かって努力した過程、起きた事件を淡々と、分かりやすく伝えてくれる。
退屈というなかれ。これは事実で、ある意味伝記なのだから。君の人生は彼らより退屈ではないか?
エンターテイメントとしての映画という枠で見れば若干退屈かもしれないが、実際に人々の命を救った英雄の伝記としては素晴らしい作品だ。
本人達の素晴らしい熱演にも拍手を送りたい。
『大きな目的によって人生に導かれている』
スペンサーのこの台詞が実際に彼が言った言葉だったのかだけ非常に気になる。
咄嗟の行動に人生がある
走る列車の中でテロリストを退治するだけで映画ができるのかなという疑問があった。以前にも似たような疑問を抱いた映画がある。メル・ギブソン監督の「ハクソー・リッジ」である。
しかし心配は杞憂に終わった。いずれの作品もハイライトのシーンに至るまでの主人公の人生が一定のベクトルで描かれているので、クライマックスに説得力がある。
本作では主人公が3人いるので、それぞれの人生を描くと同時に、互いの関わり合いも描かなければならないが、イーストウッド監督はその辺りが実にうまい。
人間が極限状況に置かれたとき、咄嗟にどういう行動をするのか。それはそれまでのその人の人生が大きく影響する。人間の行動はニュートン力学における運動と同じで、方向と速さとエネルギーがある。ひとつの行動は次の行動に影響する。どんな行動を選択するかによって次の行動の方向性が決まってくるのだ。何かが起きたときに人を助ける行動をするためには、日頃から人を助ける方向性の行動を連続する人生を歩んでいなければならない。咄嗟の行動にはその人の人生があるのだ。
本作は実話で、本人が自分の役を演じているとのことである。咄嗟に身を挺して人を救う行動は英雄的であるが、褒めたたえるべきはその行動をもたらしたそれまでの人生であり、生き方であり、行動の数々である。イーストウッドらしいスケールの大きな世界観で、作品としても格調の高い映画になった。
背景を知ると面白い
「主演の3人は、実際にタリス銃乱射事件に巻き込まれた3人を本人役として起用している。」そうだ。演技力は俳優と言われても、全く遜色ない。
社会に馴染めず、自分を思う通りに表現出来なかった彼らが、偶然居合わせた事件で、自分の運命の歯車を噛み合わせる。
誰でも彼らのようで有り得るけど、ただそういう場面になった時に彼らのように行動出来るか、となると、まず無理だろう。
最後の場面は、フィルムのテイストが変わったのかと思ったが、実際の映像だったようだ。
これを映画にした、イーストウッドはやっぱり凄い人だと思う。
判断が難しい
前半が少々退屈でした。
この登場人物(女性)は何のため出てきたのだろう?と考えてしまったり。
列車内でテロリストを取り押さえる場面で、ようやく映画らしくなった!
映画としては、前半はマイナス点、後半プラス点でなんとかトントンになった感じでしょうか。
87歳にして実験作⁉️
イーストウッド監督は「アメリカンスナイパー」「ハドソン川の奇跡」とどんどんノンフィクションにシフトしているように見えるが、今回は実際に事件に遭遇した人々を起用してしまった。何ということだろう? それも意外に違和感はなかったのである。また、自分はテロ事件の顛末を見るためにこの作品を観に来たのだが、テロのシーンは全体から見ればほんの少しだけだった。それよりも何だか青春映画を観ているような感じだった。監督はテロよりもどういう人間が、なぜ事件に関わったのかに興味があるようで、彼らの子ども時代から描いてみせる。落ちこぼれで、先生からはADHDだから薬を飲ませた方がいいとまで言われるような子どもたち。軍人といってもバリバリの軍人ではなく、あまり要領がよくない軍人。そんな彼らだが、人の役に立ちたいという思いがあった。だから、その時もどんなに多くの犠牲者が出たかもしれないその時も、そんな行動がとれたのだ。そして、監督は彼らを決して色眼鏡で見ることなく、正面から描いてみせる。淡々とただ事実だけをカメラで追ってゆく。決して英雄的ではない彼らが実際に多くの人々を救ったというその姿を描いてみせる。「事実は小説より奇なり」というけれど、本当にそうだなぁと思う。
よかった、
単なるサスペンス映画なら、本人を起用する必要はない、何故、本人たちを起用したのか?
それは最後の仏大統領による演説に説得力を持たせるため。
大統領が勲章を授与し、勇気をたたえ感謝する場面に映り込む彼らの姿を見せる以上、本物を起用するしか無い。
オランド大統領の称える、様々な国籍と人種の協力と勇気はアメリカ第一を掲げるトランプ大統領への痛烈な批判になっている。
これは、イーストウッドから、トランプ大統領に向けたダメ出し映画なのだ。
考えさせられました。
いやー面白かった。
実際の本人達が演じてるそうですが俳優じゃないのになぜ皆あんなに絵になるのだろう...
しかしやはりあの状況で誰しもが行動出来るかというと、自分には到底無理だと思います。
でも闘えないにしても、応急処置なり何なり、役立つ知識は普段から身に付けておきたいと思わせられました。
宗教や信仰との健全な距離感
宗教や信仰というものは、あくまでも個人的なものであってこそ健全なものだということがよく分かりました。
それぞれの信ずる神の声をどう自分の中で咀嚼し、生きていく支えとするか、或いは自分の良心のあり方の規範とするのか?
道端のお地蔵さんが見ているような気がして、ゴミのポイ捨てを思い留まる。これだってひとつの立派な信仰の形だと思います。
その形がどんなに人と違っても、個人の自由ですが、それを他人や社会(集団)にまで求めるととても厄介なことになる。
自分の信ずる神でなければ邪教であり、改宗できないのなら殺すことさえ許されると考えるテロリスト。アメリカの大使館移転話のように政治的利用さえまかり通る。
個人にとどまらず、集団化した、或いは同調圧力のかかった信仰というのは、不健全な気がしてなりません。
良い、すごく。
アメリカ、カリフォルニアのサクラメント。
へなちょこ?へんてこ?どこにでもいるミリタリーオタクの卵のような少年。
そんな幼少期を過ごした青年が、バリ行きの列車でまさにそこにあるテロを止める。
誰も予測できない偶然にも助けられ、でも止める。向こう傷の痛みを突き抜けて果敢に止める。
誰のせいかはわからない。でも、世界にはびこるテロというものを、一人の青年が止めたという事実は厳然としてある。
何故そんなことができたのか。イーストウッドは彼の生きてきた全てがその一瞬の勇気ある行為のためにあったといいたいのだと思う。
へなちょこな少年の眠る前に欠かさなかった誓いのような祈り。
その純真な無垢な祈りが勇気の源泉だったのか。
素晴らしい映画。
日本のへなちょこに勇気を、勇気の源を教えてくれる。
悪童3人組の青春ムービー
映画的ノンフィクションとでも言いましょうか、既存のノンフィクション系ともドキュメンタリー映画とも違う、不思議な空間と時間にフワフワしながら、気がつくと涙垂れ流しのエンディングへ。
実話ベースを近年撮り続けている上に、手法を変えてくるイーストウッド監督に完敗であり、乾杯です。
英雄がエリートとは限らない、と。最後までみて途中のやや冗長とも思え...
英雄がエリートとは限らない、と。最後までみて途中のやや冗長とも思えた観光シーンがあれでいいんだと納得。本人、つまりは素人。演出したほうもすごいけど、三人ともすごいな。
普段とかでも、あと一歩の勇気ってなかなか出ない。テロという恐怖の中...
普段とかでも、あと一歩の勇気ってなかなか出ない。テロという恐怖の中、身体を張って勇気を振り絞ったのが、本当にすごい。人間として、どんな状況でも相手を思いやる気持ちとか、仲間を信頼するってすごく大事だけどみんながそれをできるわけじゃない。この映画をきっかけに何かに一歩踏み出す勇気をもらった気がします。
旅行気分
この映画は、主人公のこれまでの人生を描いたパート、事件が起こるまでの旅行の様子を描いたパート、そして事件が起こるパートの3つに分けることが出来ると思います。
最初と最後のパートはさすがの演出力で、特にテロの場面はこちらにも緊張や痛みが伝わる程でした。
この映画の変なトコロは中盤の旅行のパート。それなりの時間をかけてちょっと冴えない男旅を見せられます。
段々、何なんだ?!と思うようになってきて、見ているこっちもなんだかまったりした気分に。
ですがこれが効果的面で、このパートを挟むことで本当にテロが突然起こった、いつ自分にも降りかかるか分からない、という感覚が引き立っています。
いざという時に動けないと意味は無いし、自分にはできるかどうか分からない。
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