15時17分、パリ行きのレビュー・感想・評価
全405件中、1~20件目を表示
「運命のような導き」がもう少し欲しい。
○作品全体
自分自身では必要と感じなかった出来事やスキルが、運命のように導かれて発揮される、という部分がこの作品が持つカタルシスであり「見せ場」であることは作品の構成からもよくわかる。
ただ、その描き方に一貫性があるとは正直思えなかった。
例えば冒頭で小学校時代へ回想するシーンではモノローグが挿入される。主観的な物語であればこれで良いのだろうが、モノローグはこの冒頭だけで、そのあとはそれこそ再現ドラマのような客観的なカメラワークが続く。なんというか、チグハグだ。
旅行のシーンは女性との出会いも含め、本当に長尺を使うシーンだったのか首を傾げた。おそらく物語的には遠回りとも言える部分も、スペンサーたちにとっては日常から非日常への変化があったということを伝えたかったのだろうとは思う。ただ旅番組のような登場人物たちの周りをついて回るような構図は、日常というリアルを切り取るにしてはあまりにも嘘くさい。
あとは列車内のシーン。事件が起きたその瞬間の3人の輝きや、今まで経験してきたことを存分に発揮するカタルシスを期待していたのだけど、作品序盤から小出しに列車内のシーンを映しているからそれが半減されてしまった。
15時17分発のパリ行きに乗りこむまでの過程に集中していれば、もっとインパクトのある「運命のような導き」を演出できたのではないか、と思ってしまった。
そういう意味で、もっと自分に与えてくれるものがあったはずだという気がして、物足りなさが残った。
○カメラワークとか
・ヴェネツィアが好きなのでヴェネツィア旅行に多くの時間を割いているのは予想外の嬉しさだったんだけど、ホントに旅番組みたいなカメラ位置でびっくりした。サンマルコ広場でジェラートを頼む3人とか、映画というより土日の昼過ぎに民放でやってる旅番組だ。
○その他
・イーストウッド作品は主人公の英雄然としないラストが好きなんだけど(『アメリカン・スナイパー』とか『グラン・トリノ』とか『ハドソン川の奇跡』とか)、今回はちょっとヒーローすぎて自分好みじゃなかったというのもあって刺さらなかったのかもしれない。
クリント・イーストウッド監督『15時17分、パリ行き』に、トランプ支持の下層化した白人中間層へのイーストウッド監督のエールを感じ取る。
9・11米同時多発テロのひとつの事件にスポットをあて、テロリストにハイジャックされた機内の様子をリアルに描いたポール・グリーングラス監督『ユナイテッド93』と比較してしまう。どちらも実話に基づいていて、事件関係者が出演している。『15時17分―』の高速列車タリスは無事で、『ユナイテッド―』の航空機は墜落。テロリストに立ち向かった乗客を称える点は共通。そして、どちらもテロリストの背景には言及しない。
9・11後、アメリカはアフガニスタン攻撃とイラク戦争に突入。そして、現在のアメリカは北朝鮮と緊張状態にあるトランプ政権。この映画は、イーストウッド監督のトランプ支持者の白人貧困層へのある種のエールに見えた。「勇気ある行動をとれる国民がいる、そんなアメリカは偉大だ。そんなアメリカなら、世界も称えてくれる。自信を持て」という。キャスリン・ビグロー監督『デトロイト』と並べると、アメリカ中間層の過去と現在を透かし見る思いだ。
当事者起用の狙いは
日本においては押しも押されぬ大巨匠といった扱いのクリント・イーストウッド監督だが、本作でもサラリと良い映画を撮ってしまっている。この時はどう撮れば良いか、ああいう場面ではどうすべきか、骨身に染みて映画の撮り方を知っているという印象を与える。指摘しやすい個性を持った映像ではないが、最後まで釘付けにさせる手腕に衰えは見られない。
本作では、事件の当事者をメインキャストに据える大胆な方法を採用した。こうした手法はメジャーハリウッド映画では珍しいが、しばしば用いられており、古くは映画史上最初のドキュメンタリーフィルム『極北のナヌーク』まで遡れるかもしれない。最近ではダニス・タノヴィッチが『鉄くず拾いの物語』で実践している。
この手法の肝は虚実の境にいかに迫れるかということだ。映像はそこにある様をそのまま切り取れる表現手段だが、映像の演出は嘘をつく技術でもある。キアロスタミの『クローズアップ』はそのことに最も自覚的な作品のひとつだが、本作はそうした先達の作品群と比べれば虚実の境を追求する姿勢は薄い。
なので当事者の起用自体は筆者はあまり大きな意味を感じなかったが、それでも上質に映画に仕上がっているし、等身大の彼らの活躍に胸打たれた。人生の積み重ねに焦点を当てたのも良い狙いだと思う。
異色作とはいえ、巨匠ならではのアウトサイダー的な目線はしっかりと刻印
もしもこの映画を、監督名を伏せた状態で観せられたとしたら、私は「何だこりゃ!」と突っ込んだかもしれないが、その見方は決して正しくない。むしろ本作はきちんと監督名を踏まえた上で臨むべき映画なのだろう。
テロ事件を描いているとはいえ、それは『ユナイテッド93』とは恐ろしくかけ離れた構造を持つ。「当事者たちを起用する」という驚きの決断もさることながら、テロそのものよりも、彼らが幼少期から辿ってきた人生に何一つとして無意味なものなど無かったのだという「運命の導き」に焦点を当てている点もまた、イーストウッドらしいアウトサイダーへの温かい目線だ。
学校にも馴染めず、軍隊生活でも脱落を繰り返し、しかしそのアウトサイダーの彼らが、何かを成し遂げ、脚光をあびる。その姿を描くのに、本作もまた、教科書通りの作りを放棄して、見たこともないようないびつなアウトサイダー的な作りで臨んでいる点こそ非常に興味深い。
クリント・イーストウッド監督作品。 プチ祭りですね
監督の目に映る「世界」とは?
以前テレビ放映された時に録画していたものを視聴しました。
録画したのはたまたま冒頭の10分を見て、なんとなく興味を引かれたから。
残りの部分を見終わりエンドロールをぼんやり見ていて、初めて本作品がクリント•イーストウッド監督の作品と知りました。
イーストウッド監督の作品は、ミリオンダラー•ベイビー、インビクタス 負けざる者たち、グラン•トリノは観たことがあり、どれも素晴らしい作品で心を動かされましたが、それ以外の 例えば硫黄島2部作などは何となく観ないままでした。
しかし本作品を見て初めて「この監督の目にはいったい世界はどう映っているのだろう」「監督は普段生きていて、どういうことを素晴らしい、あるいは悲しいと感じ、映画を通じて何を伝えたいと思って生きているんだろう」ということに強く関心を持ちました。こういうことを感じさせられた監督は実は人生で初めてで、自分的には結構なインパクトでした。自分がこれまで観た映画には、自分の人生に大きな影響を与えたものもありますが、「この監督は自分の好みと合う感じかな〜」など、感覚的に好き嫌いを判断する程度のものも結構多く、監督の世界観やメッセージについて深く考えさせられたものはそう沢山はなかったように思います。
このeiga.comに出ている監督のインタビュー映像や記事にもあるように、監督は「人間の行動の動機」に関心があるそうなのですが、この作品では 旅行中にたまたまテロリストと同じ列車に乗り合わせ、テロリストを制圧することになった3人の幼なじみの男性達が、何につき動かされてそのような勇気ある行動を取ったのかが描かれています。
それは、主人公の1人であるスペンサーの「自分は何か大きな目的に向かって動かされているような気がする」というセリフにも現れていますが、監督が「3人が一体となってそれぞれの役割を担って果たした」と表現した「人生の使命」という考え方です。
この3人は「人は何かの使命のために命を与えられている」という考え方で根っこの部分で強力に結ばれていて、それがテロリストに立ち向かうという奇跡的な行動へとつながっていったようです。「自分がどうやって幸せになるか、成功するか」等、自分のことばかり考えていたら、彼らのように「自分の使命は何だろう」と考えるようなことも無いわけで、、、彼らのように奇跡的な行動は取れないし、神様もあまり力を貸してはくれないのかも、、と感じました(もちろん、人間が幸せになることは、親やお世話になって来た人のためでもあったりして、必ずしも自分のためだけではないし、幸せになることはものすごく大切なこと!私も幸せになりたいですが笑、例えば結ばれて幸せになったカップルにも、その2人に与えられた使命のようなものがあるような気がするし、それに気付けたら その2人には また別次元の幸せが開ける気がします)。
スペンサーのお父さんは教会の牧師さんだそうで、テロリストを警察に引き渡した後、スペンサーの心に降りて来た祈りの言葉をネットで調べてみたら「聖フランシスコの平和の祈り」というものでした。そのシーンは観ている自分も’聖なる神秘体験’をしているような気持ちになりました(鳥肌が立ちました!)。
この作品の作り方ですごいところは、実話を再現しているのが俳優さんではなく本人達(実在の幼なじみの3人)というところなのですが、驚いたのはその3人が映画の中でも、イーストウッド監督と対談する映像の中でも、人々からヒーローとたたえられたりフランスで勲章をもらったりした後でも、人としてのいずまいというか、生きる姿勢が全然変わらないところです。
「生きる使命」という精神的バックボーンがあると人間はここまでぶれないものなのかと驚くくらい、3人の態度や言葉、眼差しなどには浮ついたところが無く、、、この作品は自分の生き方を見直してみるきっかけにもなりました、、ハイ笑。
監督と対談する3人を見ていたら、ひょっとしてこの3人、前世で?先祖が?同じ教会で働いていたのかも⁈などという考えにすらとらわれました。牧師姿をした3人が容易に想像できる感じなんですよね(3聖人という感じで。、、、勝手な想像は失礼なのでこの辺にしておきますが笑)。
イーストウッド監督の作品の中でもこの作品に今出会って、これがきっかけで監督に興味を持ったというのは、何かの巡り合わせでしょうか。
話は少し変わりますが、ちょうど少し前、ロブ•ライナー監督が亡くなりましたが、、、、自分はこの1ヶ月程、次は何の映画を観ようかな、と映画館の上映スケジュールを見たり、かつて観た映画でもう一度観たい映画はないかとあれこれ頭を巡らしていたのですが、ある時ふと「プリンセス•ブライド•ストーリー」というタイトルが頭に浮かびました。
「大昔にテレビで観たあの映画、昔ながらのおとぎ話みたいだったけれど何だか好きだったな〜」と思い出し、調べてみてビックリ!その作品がロブ•ライナー監督の作品だったと知り、愕然としました。全然知らなかったんです‼︎
そこで思いました。「いいな、と思う監督がいたら、その方が生きている間に、悔いのないように愛し尽くさ?ないといけない‼︎」と笑。亡くなってから、好きだった作品がその監督のものだったと知るなんて切なすぎます!
、、、ということで、レビューをするかどうかはまだ分かりませんが 硫黄島、いよいよ観てみようかと考えています。監督の視点に強く惹かれた結果、他の作品も見てみたいと感じるようになりました。個人的に興味があるのは、日本公開バージョンと米国公開バージョンとでどこがどう違うのか、、というところでしょうか。
因みにこの次は「唄う六人の女」の制作を追ったドキュメンタリー映画をレビューしようと思います。映画の後に清水監督の話を聞かれるので楽しみです♪
正直いうと、面白くはなかったです
歴史とは、英語でhistory 神の計画が語源だそうです
15時17分、パリ行き
2018年公開
2015年8月に起こった実話の映画化
主人公3人は本人が演じています
つまりイーストウッド監督の狙いは、できる限り事実を忠実に再現したいということです
それは、映画的に盛った演出を排した映画を撮るということを意味しています
なので、普通の映画のような構成や感情の盛り上げとか、掘り下げて観客の感動や共感を得るとかという計算は投げ捨てられています
だから、ここをこうすればもっと盛り上がるのにとか、感動するのにとか、カタルシスがあったのにとかついつい思ってしまいますが、それは最初から監督は目指していないと言うことだったと思います
むしろ、そう感じて欲しかったのだろうと思います
そうなってこそ、本作は成功だと、監督は考えていたのだと思います
冒頭の映像からして、YouTubeの素人動画みたいな映像で始まります
もしかしたら、本当にiPhoneで撮影したのかも知れません
劇中の観光シーンなどはYouTubeそのままの映像です
わざと意識して模しているのかもしれません
そのように、普段私達観客が目にしている演出のない世界の中で、異常な事件が起こるその光景をそのまま映画にすることで、神が人を選び動かしていることの人智を超えた運命の不思議さが本当にこの世の中にあるのだと浮かびあがるということを狙ったからだったと思います
そんなこと頭で考えてみても学生の自主制作ならともかく、劇場用映画として成立してしまうのですから、やはりイーストウッド監督の手腕のものすごさを感じ思ました
歴史とは英語でhistory
彼の計画という語源だそうです
いざそのとき、あなたなら動けるでしょうか?
普通の人間なら逃げだすか動けません
しかし、あらかじめ神の計画にそうなっているのなら、何も考えていなくとも勝手に身体が動いているのでしょう
だから本作とは、神が人をえらび奇跡を行ったその瞬間を撮るということなのでしょう
落ちこぼれの三人が小学校から友達になることも、主人公達がナイトツアーで酔いつぶれて二日酔いになってしまうのもすべて、神の奇跡の瞬間だったことにほかなりません
私達の毎日の一瞬一瞬がすべてそうなら?
ありとあらゆることが神の計画による介入なのなら、人間の個人の意思とか、努力とかは全く無意味なのでしょうか?
きっと監督はそこまで観客に考えさせたかったのでないでしょうか?
ラスト間際、車椅子に乗ったスペンサーが次のように独白します
「神よ、私を平和の道具にしてください
憎しみには愛をもたらし
諍いには赦しを
疑いには信仰を
絶望のあるたころに希望を
闇のあるところに光を
悲しみには喜びを
人は与えることで受け
赦すことで赦され
死ぬことで永遠の命に甦るのです」
2018年な本作公開以降
アメリカは世界の警官を辞めアフガンから逃げるように撤退しました
平和の道具になるなど、もうまっぴらだと言っているようです
さらに時は流れて2025年、ガザ紛争にもウクライナ戦争にも米国はもう決して平和の道具にはなりたくないようです
それでも、神の計画がそうであるのなるのなら、より人間一人一人の意思や努力こそが一層神から求められているのかもしれません
ますます暗くなってゆく21世紀の暗闇のなかで光を求めることの意味を監督は普通の人間の私達に考えて欲しかったのではないでしょうか?
そんなことを考えさせられました
前評価、前説を知らず良かった
本人映像で
自分にとっていい映画とは、先の展開が読めない映画だ
やはり自分にとっていい映画とは、先の展開が読めない映画だと確認した一本である。本当の事件を扱った様子なので、映画の最後のシーンに事件の当事者をちょこっと出すだろうと、見ていたら、ずっと出ていた3人組がサングラスをかけてパレードに参加しているシーンがあった。映画のタイトルから調べてみると、イーストウッドが監督で、実際の事件の当事者を映画に起用したことを知った。なぜ普通のアメリカ人3人組の生活やヨーロッパ旅行の描写を見ていて、自分が目を離せないのかが、監督の意図された描写だからだと理解できた。列車内での事件でも、トイレにこもった人物があやしいと気づいた最初の2人の若者の乗客のほうが、状況判断がすぐれていると思う。ぼんくら3人組は事件に巻き込まれて、事件を知り、特に、空軍上等空兵スペンサー•ストーンが、今まで学んでいた軍隊の日常訓練成果が自然に出てしまって、テロリストを制圧し、負傷した乗客の手当てをしたと、意外と淡々と描いている。監督も大げさな映画撮影テクニックを使っているように見えないが、違うところで、つまり、事件の当事者を多く出演させたり、フランスの事件の起こった場所で同じ型の列車を使って撮影したことが、視ている者の無意識に働きかけ、先の展開が読めないと感じる映画にしているのだろうと思う。
神への祈りの言葉や冗談めいた「人生は導かれている方向に進んでいく」という会話がそれとなく繰り返され、事件でケガをし手当されたスペンサーがプラットホームに準備された車椅子に座り、後から出てくる乗客を観ているシーンなどが、なぜか印象に残った。いい映画だ。
普通の善き人々
スペンサーの成長
今作でイーストウッド監督が描きたかったのは、スペンサーの成長なのだと思う。昔から問題を起こしてばかりで、何も成し遂げていない。だが人を助けたいという気持ちだけは人一倍持っていた。そんな彼が偶然列車での事件に遭遇して、勇気を出して犯人を止めた。彼の願いが叶った瞬間だった。そこまでの彼の半生を丁寧に描くことで、ストーリーに単なる事実の再現に留まらない深みが出たように思う。彼は、希望の職種に就けたかどうかは大きな問題ではない、それよりも何をするかが大事なのだということを、学んだのではないか。
途中で出てくるヨーロッパの街並みが綺麗なのも良かった。特にイタリアがピックアップされていて、映画を観ながらローマやベネツィアの美しい観光地を堪能できたのが良かった。ただ、場面がいつ切り替わったのかよく分からない(いつの間にかイタリアからドイツにいるとか)箇所がしばしばあり、そこは気になった。
本人が俳優として出演しているというのは事前に知っていたが、自然な演技で違和感は全くなかったところも良かった。
究極のリアリティの追求
クリントイーストウッド監督の傑作のひとつ
他の方々の採点が意外と厳しいため、星をたくさん付けたくて初めてレビューを投稿します。私は映画史に残る名作とまでは言いませんが、かなりの秀作ではないかと感じました。元来ノンフィクションやドキュメンタリーが好きなので、「タリス銃乱射事件」という現実に起こったテロ事件を題材にしていることが、この作品のネガティブな箇所を見えなくして、好印象につながったのかもしれませんが。
ダイハードやエアフォースワンみたいに、テロとの戦いを全面的に描いている作品と思いきや、この映画には不死身のヒーローは登場しません。幼なじみの若者3人組を主役に据え、少年時代の彼らの出会いから事件の列車に乗り込むことになるまでの日々を丹念に描くことに多くの尺を費やした青春ムービーでした。
問題児だった少年たちが、人生の目標を見つけて奮闘努力して成長してゆく様子を描いた前半の部分は、本筋にどんな関係があるのか疑問でしたが、実はそれらのエピソードが大事な伏線であったことがラストで分かります。
中盤のヨーロッパ周遊のパートはロードムービー風。彼らがどこにでもいる普通の若者たちであることをさらに印象づけます。女の子にデレデレしたり、スマホで自撮りをしまくったり、踊り飲み明かして二日酔いになったり。まもなく彼らが英雄的な活躍をすることになるとはとても思えません。 しかしそんな中で、ところどころに列車の中の緊迫した短いカットが効果的に差し込まれ、これから起こる大事件の予感と緊張感を見る者に与えてくれます。
そしていよいよクライマックスの列車内の場面。志望したアメリカ空軍に入隊してからも挫折を味わっていた主役のスペンサーが、わが身の危険も顧みず、迷うことなくテロリストに立ち向かう姿に感動。教師にも見放されかけていた太っちょの少年が、実にたくましい青年に成長していたのです! 決死の格闘の末にテロリストを締め上げるシーンはもちろん、瀕死の重傷を負った乗客の救命処置もリアリティと緊迫感があって迫力満点。カメラワークが良くて自分もその場にいるかの様に感じられ、手に汗を握って画面に釘付けになりました。
エンディングは3人がフランス大統領から勲章を授与される式典のシーン。彼らの母親たちも式に出席していて、誇らしそうに我が子を見つめる場面は泣けました。
・優等生ではなくダメダメな子だった人、そんな子どもの親になった人
・長い付き合いの仲間や友人がいる人
・何かに挑戦して挫折した経験のある人
・人に親切にしたり、人の役に立つことをしたいと願っている人
には刺さる映画だと思います。(私も上記のほとんどに当てはまっています)
3人の演技力について酷評する向きもあるようですが、英語のニュアンスが分からない私は全く気になりませんでした。本職の俳優さんのようにルックスもよく、個性的で素敵な雰囲気も持っており、自然な演技だったと思います。本人たちを起用することで究極の再現ドラマになりました。イーストウッド監督の挑戦に拍手を贈りたいです。
スリルと興奮、挫折とサクセス、友情、勧善懲悪といった映画を楽しむための要素が94分というコンパクトな尺の中に上手に詰め込まれ、さらに人間の良心や強さや弱さ、我が子を信じることの大切さ、命の尊さ等を考えさせてくれる良作だと思いました。
※NHK BSのプレミアムシネマで鑑賞しました。
ストーリーは考えさせられるが?分かりすぎ。
BSで録画視聴。
この映画はまさかのクリント・イーストウッド監督に驚き。気に
なったので観た。
ストーリーは確かにテロ事件を防いだ三人の若者の話。内容的にも
色々考えさせられた。
しかし、ストーリーがはっきりしすぎているし、分かってしまった。
消化不良で残念な作品だった。
全405件中、1~20件目を表示









