劇場公開日 2019年5月31日

  • 予告編を見る

「ヴィランのパラダイム変化の予感」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ 蛇足軒瞬平太さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ヴィランのパラダイム変化の予感

2019年6月7日
PCから投稿

萌える

ヴィランのパラダイム変化の予感?

ハリウッドエンタメ映画における登場人物の役割のパラダイム変化と行く末をなんとなく想像してしまった。

多くの場合は

正義の味方VS悪者。

悪者役は先住民、日本人、ドイツ人、中国人、異星人と時代に合わせた敵役さん、、、。

常に、ヒーロー側は敵に勇敢に立ち向かう米国人だった。

今後も、ヒーロー側の人間VS悪者側は変わらないだろう。

ここを曖昧にすると、スッキリ観れるエンタメ映画にならないから。

ただ、本作ではヒーローと敵のパラダイム変化の兆し見えた。

理由は

敵は環境保護団体の過激派?急進派?(笑)。

これを極悪非道に描いてなかった。
というのと
昨今の世界中の国や政府は基本形が悪者になってきた。
というのが理由。

その結果、

環境保護団体、キングギドラ、他の巨大生物、キングコング含めて、正悪の逆転、正邪の在り方が変わるのかもしれない。
(日本では、歌舞伎の実悪色悪他?手塚治虫から始まる?マキノ雅弘から?様々なジャンルのひとくせもふたくせもあるキャラが正邪逆転なんて当たり前のように起きてます、念の為。)

コングと美女、ダークナイトのジョーカー、のような、キングオブモンスターのスーパーバトルロイヤルが続くのであれば追いかけていきたいという期待も出てきた。
が、
しかし、それは、エンタメ映画が、

ディズニーグループ(マーベル、スターウォーズ、ピクサー)、
DCグループ、巨大生物グループのみになり、
なんだか吸収合併されたメガバンクが同じ方向を目指しても立ち行かない昨今の状況と同じような袋小路に入っていくような終わりの始まりを感じてしまった、
と同時に、極小生物、ウィラードの再リメイク、
またはベンの出番が回ってきやしないかと淡い期待を持ってしまいました。

音楽の事は言うまでもありませんね。
最敬礼!

蛇足軒瞬平太