劇場公開日 2019年5月31日

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「さらば、友よ が染みる」ゴジラ キング・オブ・モンスターズ MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0さらば、友よ が染みる

2019年6月6日
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5年間待ち続けた甲斐があった。
東京オリンピックの数百倍待ちわびていたこの夢のような作品をとうとう観賞することができる。

監督が変わるのは、吉と出るか凶と出るか、やや恐ろしい部分である。しかし、本作は色々な意味で化けた。

前作のあの重厚な雰囲気や、巨大生物を生き物として捉えた追求された描写の数々が薄くなってしまい、完全なポップコーン映画になってしまったのは残念だが、今回はこれでもかとゴジラを沢山出演させてくれる。その他にもギドラ、ラドン、モスラなどの日本が産んだ怪獣たちを最新技術で甦らせてくれる。なんと贅沢な作品なんだ。

「パシフィック・リム」でも感じたが、長年日本が築いてきた文化がこうしてハリウッドを本気にさせると、どこか嬉しい気持ちになる。

更にその気持ちを高めるかのように、オリジナル版へのリスペクトがあり、感動すら覚える。やはり、ゴジラの音楽はこれでなくては。また、渡辺 謙 演じる芹沢博士による、「さらば、友よ」のセリフが胸に染みる。これは渡辺 謙の案で日本語の台詞で採用されたらしいが、監督の「ゴジラ愛」が爆発している描写の数々には驚いた。

激闘の末に訪れたあのラストシーンの神々しさには興奮を通り越して呆然としてしまった。少々やりすぎではないか。

これは、来年公開の
「GODZILLA VS KONG」に大いに期待できるだろう。いずれにせよ、また私は1年間は今か今かと待ちわびる生活になるのだが…

Mina