億男のレビュー・感想・評価
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何かなぁ・・☆
映画になるということで、配役も良かったので、まず
原作を読みました。
でも、原作の印象もおぼろげでどんな話だったか??と
思いながら鑑賞。
正直、前半はカネ、カネ、カネでうんざりで、見にきて
失敗と思いながらの鑑賞でしたが、後半のモロッコの
シーンになると雰囲気が変わり、風景も映像も美しく、
面白かったです。
落語「芝浜」。
知っている人はどのくらいの割合でこの映画をみるのでしょうか?
自分はたまたま知っていましたが・・
高橋一生は、雰囲気があって良かったです。
豪華キャストで、主役級の人ばかりの映画ですが、やはり
彼の演技が良かった。
キャッチコピーは誇大広告
映画の内容はそんなに悪くなかったと思うものの、どこが「新感覚マネーエンタテイメント」だったのか教えてほしい。札束をバラ撒けばOKぐらいの安直なエンタテイメントでしかなかったと感想。
"よそう。また夢になるといけねえ …。"
東宝のプロデューサーである川村元気の原作小説の映画化。
川村元気は若干39歳ながら、プロデューサーとして数々のヒット映画を企画していて、テーマ(原作)・監督・キャスティング・クリエイティブといった人材の化学反応を見事に引き出す。なかでも有名なのは、やはりアニメ「君の名は。」(2016)の空前の大ヒットであろう。また原作者としても、「世界から猫が消えたなら」(2016)や、「映画ドラえもん のび太の宝島」(2018)の脚本を書きおろしている。映画の企画屋としての成功者である。
本作はつくづく"企画屋さん"の考えそうな仕掛け映画である。決して悪い意味ではないが、"TSUTAYA CREATORS'PROGRAM"の作品(「嘘を愛する女」や「ルームロンダリング」)と同じ匂いがする。アタマで計算してヒットを狙った感じだ。
主演に佐藤健と高橋一生。共演に藤原竜也や北村一輝、沢尻エリカ、いまが旬の池田エライザ、そして引く手あまたの黒木華である。
きっとライバルの映画プロデューサーたちも憧れる、思い通りのキャスティングといっていい(勝ち組はなんでもできる)。
失踪した兄の借金3000万円を肩代わりした主人公・一男(佐藤健)。借金に追われる一男に愛想を尽かした妻(黒木華)は娘を連れて別居状態である。そんな一男に3億円の宝くじが当選する。高額当選に不安になった一男は、大学時代の親友・九十九にアドバイスをもらうため訪ねたが、酔いつぶれてしまい目が覚めると、九十九は3億円とともに消えてしまった。
なるほどこの映画、古典落語の"芝浜"なのね。夫婦の愛情を暖かく描いた、サゲ(オチ)のある屈指の人情噺だ。
"芝浜"の主人公は、魚の行商をしている勝。大酒呑みでうだつが上がらない。ある日、妻に朝早く叩き起こされたが、魚市場は時間が早過ぎたためまだ開いていない。誰もいない浜辺で顔を洗っていると、大金の入った財布を海中に見つける。仕事もせずに飛んで帰り、さっそく飲み仲間を集めて大酒を呑む。翌日、二日酔いで起きると、妻に"こんなに呑んで支払いをどうするのか"と問いただされる。勝は拾った財布の金のことを訴えるが、妻は"夢でも見たんでしょ"と言う…。
映画は、"芝浜"を原案としているものの、サゲが異なる。むしろ主人公の2人は大学落研に所属していて、"芝浜"のフレーズがたびたび出てくるので、ネタバレ前提のオマージュといったらいいか。ただし、ちゃんと人情噺にはなっているので、それなりに膝を叩くことができる。
"よそう。また夢になるといけねえ …。"
古典落語が永く愛されるのは、そのテーマの普遍性である。そういう意味では古典落語の中にはまだまだ映画化できるものが多くある。
同じコンセプトでいえば「らくごえいが」(2013)を思い出す。古典落語の"ねずみ"、"死神"、"猿後家(さるごけ)"を元に現代アレンジしたオムニバス映画だったが、なかなかよくできていた。
ちなみに"死神"を原案とした「ライフ・レート」では、山田孝之と安田顕、女優デビュー直後の本田翼が出演しているので、この機会にあらためて観てみるのも面白い。
(2018/10/20/TOHOシネマズ日本橋/ビスタ)
「藤原竜也WORLD全開」
91本目。
藤原竜也SHOWなら、お金払ってでも見たい、と佐藤健と高橋一生がおっしゃってました。
正に、藤原竜也WORLD全開でした。
今作品は、モロッコで1カ月間撮影されて、中々、日本映画でアフリカで撮影するって、かなり珍しいですね。
モロッコの雄大な景色と相まって、スケールのデカい作品になっています。
お金の価値を決めるのは私達
原作読みました。
待ちに待った映画化、本当に楽しみに劇場に足を運びました。
単純に凄い!俳優さんがほんまに原作のまま!
特に高橋一生の九十九、吃音、猫背、起業家っぽい雰囲気、本当に原作通りの九十九でした!
コーラと黒い服装は、まさにウォーレンバフェット、スティーブ・ジョブズを連想させてくれました。めちゃくちゃかっこいい!
そして、藤原竜也の千住と北村一輝の百瀬、個人的には実際に競馬が大好きな藤原竜也が百瀬を演じるのかと思ってましたが、実際の配役は正しかったと思います!
高額セミナー講師を演じる藤原竜也は本当に神業、こんな紙切れ〜、夢は叶いまーす!、あんな貧乏に会場に入れるんじゃねぇ、席の無駄だ!あなたの家族の値段はいくらですか?藤原竜也の声がセリフに命を与えています。
北村一輝の早口や、今でしょ!笑、メガシャキを飲むシーンは本当に笑わせてくれました。本当に怪優ですね。
沢尻エリカの存在もいい感じでした。
エンドロールのBUMP OF CHICKENの話がしたいよ。
モロッコの風景と流れる音楽はお金について見つめ直す。素晴らしい時間を提供してくれました。本当に切なくさせるよね〜。
新聞にあったんですけど、
あなたの幸せはいくらですか?大賞で賞を取った。37歳の女性。
2500円、夫と出会った出会い系サイトの登録料
素晴らしいですね!ほっこりしました。
お金って人類が作った共通認識のものでしかないですもんね。信用をわかりやすくしたもの。実際にお金で幸せになれるとは思いませんが、お金欲しいですよね笑
映画は私達にお金について色々考える機会をくれました。これからは日本はもっと格差社会が進みお金に苦労する可能性が増えてくると思います。平均年収は下がり、年金も下がり、健康保険の自己負担割合は上昇し、物価は上がり、金利は低い、こんな混沌とした世の中を生きる私達はお金との付き合い方を真剣に考える必要があると思います。
映画の中で沢尻エリカも言ってましたが、お金に興味がなく、あるもので十分っていう感覚を身につけることがとっても大事だと思います。家族で日帰りの温泉に行ったり、河原を散歩したり、庭でバーベキューしたり、公園でゆっくりしたり、お金をかけずに楽しむ方法、幸せの感じ方を身につける必要があると思います。
格安simを利用したり、ガス、電気の公共料金を見直したり、馬鹿みたいに不要な保険に入ることをやめて、今までの生活を窮屈にせずに豊かになる方法は沢山ある。
長々と書いてしまいましたが、お金について考えてこなかった日本人に考える機会を与えてくれる素敵な映画です。お金とは何か、お金に振り回されずに生きる。
あなたの幸せはいくらですか?お金で買えますか?
さすが
さすがの高橋一生さんのお芝居、またこれまでと一味も二味も違う高橋一生!を魅せてくれました。こんな芝居もできるの?こんな高橋一生見たことないと思うほど引き込まれます。
負けず劣らずの佐藤健さんの淡々とした中にも役柄に合った芝居と、一生さんとの掛け合いが見事。
29歳と37歳の二人の俳優が、学生時代を演じている時、本当に学生らしさが出ていて、雰囲気、振る舞い、細かなところが繊細に表れていて、素晴らしい。
落語はとてもいい。もっと落語シーンを聞きたい。そして、モロッコの美しい砂漠と美しい二人がとても印象的。藤原竜也と北村一輝の怪演も、圧倒的にいい。
メリハリがつくし、ストーリーに欠かせないインパクトあり。
簡単なネタバレ
落語の「芝浜」を現代風にアレンジした作品です。主人公の佐藤健さんも劇中で「芝浜だな」と言っています。なぜ主人公たちが落語研究会だったのか?ここで分ります。
本作を見る前ではなく見た後に「芝浜」のストーリーを確かめる方が、本作を楽しめるのではないか?と思います。
友情物として
男同士の友情物として見たらなかなか良かった。
お金で買えるもの買えないもの、
札が紙のようで神になってる現実
最終的にお金の価値は各個人の気持ちによって大きく変わるということをわかりやすく教えてくれました。
お金とは
公開初日に観に行ってきました。
テーマはお金の捉え方。
作中であった表現ですが、
「お金は変わらない。変わるのはそれを取り巻く人間だ。」
普段多くの人は
働く、稼ぐ、使う
これらのサイクルを繰り返しています。
その中で何気なしに使っているお金については、使い道は考えることが多いですが、お金というものの価値・扱い方については意外と考える機会が少ないのかもしれません。
変わらないお金というものを中心に、
お金の本質を追求したい者、気づけばお金のフィルターを通して家族を求める者、お金に翻弄されお金の中に自己表現を見出す者など、個性の強いキャラクターを添え価値観が浮き彫りになるよう表現されていました。
「欲しいものは取り戻せなかった。
3億円もあんのにな。」
主人公・一男の終盤での一言です。
お金があれば、間違いなく生活の幅は広がります。食事、住居、車、衣服、趣味趣向…
際限はないことでしょう。
しかし、幸せの尺度は人によって異なります。お金があるから全て解決、はたまたお金が少ないから手元に何もない、とは一概には言い切れません。
愛情、友情、信用信頼などの普段意識すれば手に届くものを、手放さなくて済むような価値観こそがそのままお金の扱い方に繋がるのではないかと考えさせられました。
こんなことを書きつつも、やはりお金は欲しいと漠然と思う私でした。。。
とても考えさせられる
お金とは普段の自分に少しだけ背伸びさせてくれればそれで良いんだよと言う哲学のような映画なのですが佐藤健さんの生活感がストーリーになっています。
宝くじで当てたお金で子供の自転車を買う程度で充分だと悟るシーンは良いですよ。
モロッコの風景が美しい。
ラストはハッピーエンド、友情も三億円も戻ってきます。
でも、3億って複数の人生は救えない金額ですよね?
借金返して、一人ぼっちで計画的に生きていくなら盤石な金額。
だって宇宙旅行の金額ではない。
映画出だしのバブルパーティの意味はなんでしょうか?
パーティの費用はどうなってたのかな
その盃、お断りします。
適当に振ったバットにボールが当たって、みたいなヤツが年に数本あるけど、これがそうだとは。。。ホームランとは言えないけれど。
三億円と共に消えた、かつての親友を探す一男は三人の男女の元を訪れます。三人は三様に金について語ります。クリスマスキャロルみたい。
百瀬は、金には実体などなく流れ消えて行くものだと言う。彼にとって、金は留まることなく右から左へ通り過ぎるものなのでしょう。
千住は、金は神様の様なもの。皆がひれ伏す宗教だ、と力んで主張。彼自身が金に平伏しているのに、神になった気の様です。
十和子は金に背を向けた様な生活を送っていましたが、実のところ、金で女を買う男達と、金で自分を売る女達から隠れる場所が欲しかっただけみたいです。実際彼女は、金を壁に襖に扉の裏に隠して、札束に囲まれた部屋にこもっています。
一男に金の何たるかを考えさせたのは別居中の妻、万佐子でした。万佐子が一男の元を去ろうとしているのは、借金のせいでは無い。借金を返す事だけのために、愛やら子供の夢やらと言う甘ったるいものを忘れ、すっかり変わってしまった一男が嫌だっただけ。
九十九が金を持って姿をくらませたのは、一男に金の正体を知って欲しかったから。電車の中、フラリと容を現した九十九は、手付かずのままの三億を、一男に返します。モロッコから10年を経た後、再び語り合う2人。変わらない九十九は、変わってしまった一男に答を探して欲しかったのでした。
99と1。落語も、金の正体の答も、その名の通りの2人。200億でも夢は売れないと考えた九十九。家族に値段を付けるなどあり得ないと思っている一男。九十九が持ってないもので一男にあるもの。足して100。
金とは、人のこころ以外なら、なんでも手に入れる事が出来るもの。金に使われる事とは、金では買えないこころ、幸せを手放す事。でも、金を変えるのは人。人が変われば金も変わる。
九十九は、夢になってはいけない、と言い残し、モロッコに飛びます。今度は一人で夢を見つけるために。
一男は、娘を幸せな気持ちにする為に金を使い、妻の笑顔を取り戻せそうです。彼は「金を使う側の人間」になれそうです。
まず、役者さんが全員良かった。池田エライザ含め。
黒木華の最後の笑顔が凄く好き。一瞬の笑顔で、一男への失望が氷解して行く未来を予感させてくれるから。たまーに、この人の芝居は凄いと思う時があります。
役者が良い映画に外れ無し、なことも無いが、この映画の良さは、多分、それが全てだと思う。
お金とは
見る人の価値観や歩んできた人生によって、グッとくるポイントがそれぞれ違う映画だと思う。恋人や友達と観に行って、あとで感想を語り合うところまで存分に楽しめた映画。
役者さんの演技も素晴らしかった。
エンドロールで流れるBUMPも映画によくはまっていた。
こンッな紙切れェェィ!!
お金で買えない幸せ、夢、家族、友達。
耳にタコができるほどよく聞くフレーズ。
この話を「普通の人」よりも遥かに多くのお金を稼いでいるであろう豪華俳優陣が演じることに小さな皮肉を感じる。
「もし宝クジで高額当選したら…」
きっと誰もが想像したことがあるんじゃないか。
まず欲しかったアレを買って、家を買って、生活のグレードを上げて?そんなにいっぺんに手に入れたら人格が変わりそうだから、とりあえず必要なことに使って残りは貯金?
どうしてもなんだか上手くいかなさそうで、私はいつも途中で想像を放棄してしまう。
だけど現実になってしまったら。
3億という間違いなく大金だけど一生かかっても使い切れないほどの壮大さの無い、尽きも見える金額をポンと手にしてしまうのはなかなか怖く感じる。
一男を通して高額当選のケースをシミュレーションをしているような気持ちになる映画だった。
3億円と共に消えた九十九を探すために百瀬、千住、十和子の3人を渡り歩く様子が面白い。
百瀬との桁違いな競馬、千住の胡散臭すぎるパフォーマンス、十和子の質素な部屋から溢れる札束、どれも非現実的だけど観ているだけでトランス状態になってゾワゾワしてきた。
強調した例とはいえ現実にもこんな世界がどこかにあるんだろうな…すごいな。
別世界を覗いているようでドキドキするし、一男がナヨナヨしているのでどこかスリリングで神経を使う。
そういえばほとんどの登場人物の名前に数字が入っている。
九十九以外は一、十、百、千、万、全部お金の位の数字が。
「万佐子」って変な漢字使うなあと思っていたらそういうことか。遊び心効いてて面白い。
テンションの高い演出と濃いキャラ付けがよく似合っていた。
普遍的なテーマを極端に広げて最後は小さくまとめてくれるのでかなり分かりやすい。
お金に対しても人生に対しても人間関係に対しても確かな答えなど無いのがリアル。
この作品を富豪が観たらどう思うのだろうかすごく気になる。
お金は有っても無くてもそれに囚われてしまう。
どれだけ綺麗事を並べようと現実的にお金がないと生きていくことは難しく、たくさんあるに越したことはないと思う。
自分にとって価値のあるものに対価を支払い、満足できる生活が送れたらいい。
もし今後、宝クジで高額当選したらもう一度この映画を観ようかなと思う。
思ったよりモロッコ旅行のシーンがかなり多く、エンドロールでもずっと旅行時の映像や写真が流れていた。
一男と九十九の価値観をあぶり出し、二人の関係にとって大事な象徴的なシーンや場所だというのは分かっている。
しかし、「せっかくモロッコまで行って撮影したし沢山使ってその元を取りたい!」という製作側のセコい意図なんじゃないかとチラッと思ってしまうのは私が穿ち過ぎ、それこそ金に囚われているからなのだろうか。
綺麗だったから全然良いのだけど。モロッコ行きたい。
こんッな紙切れェェ!!こンンッッッな紙切れェェェェェィィ!!
絶対に叶いまァす…!ぜッッたいにィ、叶いまァァァァスッッ!!!!
声に出して使っていきたい。
あなたにとって「お金」とは?
イケメン封印の佐藤健さんと、どもりまくりの元陰キャを演じる高橋一生さん。どちらも演技派なので安心して観ていられた感じ。
それにしてもキャストが豪華ですね。
個人的に一番驚いたのは、北村一輝さん。
観てるときは、誰が演じてるのかわからなかったです。
俳優さんって本当にすごいなと思いました。
あの沢尻エリカさんも、ただの主婦(だけど億り人)を演じるようになったんだなーと思ったり。
お気に入りは、砂漠にいる一男と九十九のシーン。ふたりの雰囲気に、テーマソングがすごく合ってました。
大友監督は、観ている側に考える余地を残してくれるところが好き。
「結論がはっきりしない」と思う人もいるかもだけど、ストーリーを追いながら、それぞれがそれぞれの答えを導けるような作品って、実はすごく難しいんじゃないかな、と思います。
「お金」という普遍的で難しいテーマを描き切った大友監督、さすが。
凡作
地味な小説をモロッコロケなどを入れて映画らしく構成してあったが、原作もそうであったように映画の方も結局結論は出ずじまいで釈然としない。特に美人でもない妻の態度が納得がいかない、少なくとも金のないものの態度ではない、まだ沢尻エリカ演じる元秘書の行動の方が納得がいく。何れにしても環境映画のような作品で、川口元気は製作に口を出さなかったのだろうか、ただの凡作に終わってしまった。
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