億男のレビュー・感想・評価
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美青年2人のモロッコ旅行
落研で出会った地味メン佐藤健さんと吃音メガネ高橋一生さんがモロッコ旅行に行きます。
その画だけで、この映画観る価値あります。
あとは藤原竜也さんが藤原竜也さん。好き。
大金があるから幸せになれるとは限らないけれど、
お金はあるに越したことないね。気持ちの余裕がなくなるからね。
九十九と一男を合わせて100
主人公一男は借金返済に追われる日々を過ごしていた
ある日突然宝クジが当選し大金が転がり込むことに
借金を返済し残る金をどう使うかを悩んでいた
久しく会っていなかった大学時代の落語研究会で親友だった九十九に相談することに
しかし、信じていた親友に当選金全てを持ち去られ愕然とする
そこから九十九の行方を追う旅が始まる
九十九に対する不信感や怒りは九十九が歩んで来た足跡を辿ることで消えていく
一体、彼はなぜこのような行動に走ったのか
その真意とわ…
親友とは友が困っている時に単に手を差し伸べるのではなく、正しい方向に導いてあげる存在なのかと思わせる作品でした。
前宣伝で膨らんだ期待値はバブル崩壊したけれど、主演2人のファンには楽しめそうですよ
朝ドラでヒロインの相手役を果たし今では実力派人気若手俳優の佐藤健と、やはり大河ドラマで再ブレイクを果たした高橋一生とのダブル主演の本作となれば、私の本作に対する期待値も勝手にバブルってしまいましたが、見事にバブルは崩壊。でもそれは勝手に期待値バブルが肥大化しただけかも知れません。佐藤健と高橋一生ファンの方達には充分楽しんで頂ける作品ですよ。
今の人気俳優の2人を起用する事で、海外ロケも有ったのでしょうし、前宣伝を沢山行っていた本作なので、本当に期待値が勝手にバブリました。藤原竜也のファンの方にも面白く楽しんで貰える作品かと思います。
只予告編では、何せお金がテーマなので、大金(あぶく銭)を手にした人間はどんな風に変貌を遂げるものなのか?と言うお金に対する考察や、それに対する映画なりの明確な答えが描かれる物だと勘違いをしてしまっていた私にとっては、少々説得力に欠け、映像的に大金を得た人が狂ってしまう様を映像的に笑って楽しむ要素を期待していたが、ビジュワル的にもチープでした、残念です。
バブルの時代は遠く昔の事で、平成不況が長らく続いた今の時代に、いよいよ平成も終わりと言うこの時期に急に、仮想通貨なる「ビットコイン」なる実態の無い仮想の世界に群がる若い人々の姿が社会現象化し、そこに群がる「億り人」なる拝金主義に溺れる若者達が現れた、昨今の日本。そこに存在する人間模様を何かを描き出してくれるのかと期待していました。でも不発に終わりました。
私は、今は亡き森田芳光監督作品で2009年公開の「わたし出すわ」と言う奇妙なタイトルの映画の方が、大金を得る事で人間が変貌し、人間関係にも変化が生まれ、その事で葛藤するヒロイン像を小雪さんが演じていたけれど、こちらの作品の方が本作よりお勧めです。
多分「わたし出すわ」は森田氏のオリジナル脚本だと思いますが、人々の変化するエピソードを始め、映画として笑える、画的にも面白みが有る作品だったと思います。
森田作品では小池栄子が出演していて、彼女がとても面白いキャラを醸し出していました。そして、ラストも森田作品はとても気持ちが温まる終わり方を用意してくれていました。
是非観てない方はそちらもレンタルして観て欲しい作品です。
本作で唯一素敵だなと、幸せな気持ちにさせてくれたのは、佐藤健演じる一男の妻、万佐子を演じた黒木華の存在感。
彼女の心は何にもぶれない強さと優しい愛に包まれていると言う感じが快かったですね。
そして一男と万佐子との娘を演じていた子役も自然で巧かった。
川村氏が執筆された本作の原作は未読の為、本来の話の面白さが何処まで、大友監督が描いてくれていたのかは判断が出来ない。だが、佐藤演じる一男、妻が万佐子、高橋一生の役名は九十九、そして九十九の会社の元同僚の名前は、千住と百瀬、みんな数字が名前に当て嵌めてある、これをみるときっと原作はコミカルできっと面白いのかな?と想像した。
お金に縁の無い借金男の名前が一男で1、百瀬も千住数字が関係するが、只のエピソードの一員なので余り主人公とは縁深くないのでこの数字は関係が無いとして、妻はお金の有無に関係なく愛溢れる優しい妻であり、母なので万佐子が万。では、一男は1で九十九をプラスすると百になるので、この作品は、九十九の99%の一男に対する片想いの気持ちを探る物語だったのか?と勘ぐるのは少々考え過ぎか?でも2人の数を足すと百で完成される数字だから??とBLの香りを感じた。
予習が必要ですね⁈
確かやはり佐藤健主演の「世界から猫がいなくなったら」も川村元気さんの原作だったと記憶していますがこの作品もお二人のタッグに「旭硝子はAGC」の高橋一生さん、「ヨシカワじゃねぇキッカワだ!」の北村一輝さん、「僕はキラじゃない」の藤原竜也さん、「別に」の沢尻エリカさんなどなど怪優含め素晴らしい役者さん揃いで豪華です。「世界から猫が~」の時、面白い作品で元気さんに興味がわき、億男も原作読みたいなって思っているうち映画封切を迎えてしまいました。さて本題の映画の感想は‥非常に考えさせられる深いテーマに正面から取り組んだ真面目な作品だとは思いましたが正直キャストの豪華さを活かしきれてない感が残りました。幸せはお金では買えない、というのも事実かもしれませんが、不運にも兄の借金を背負わされてしまった主人公が三億円を使って人生やり直ししてもいいんじゃ?なんて率直に思ってしまった私はまだまだ浅い人間のようです。でも鑑賞後パンフレットの解説を読んで、映画内でも出てきた古典落語「芝浜」がモチーフになっていることを知ってなるほどとうなづけました。落語を予習してからの鑑賞するのがいいかもです。豪華キャストの皆さんは期待通りの怪演で、ある意味安心して観られましたが。高橋一生さん、とてもいい味出してましたね。最近の引っ張りだこ状態がうなづけます。それにしても黒木華さんも映画出まくってますね~!
九十九 + 一男 = 100❓
『電車男』や『世界から猫が消えたなら』『君の名は』等々の企画に携わり、今や映画界のヒットメーカーの川村元気原作本の映像化。原作は4年くらい前に読んだかな。
今の映画界を代表する爽やかイケメンの佐藤健と高橋一生のダブル主演に加えて、脇を固めるのが藤原竜也に北村一輝、沢尻エリカとなかなか豪華な顔触れ。このキャスティングも川村氏のなせる技かな。
中でも北村一輝は、いつもとは全く違う役がらで最初誰だかわからなかった(笑)関西弁でまくし立て、声色も変えて見事でした。藤原竜也もかなり太っていましたが、何か入れてたのかな…。
それにしても、3億当たれば自分ならどうするか…❓少なくても、使い道やその不安を友達に相談することはないと言い切れる(笑)
金さえあれば何でも手に入る世の中だけど、ただ、お金で買えないものがこの世にある。今回のテーマはそこなのだろうと思う。
最後に佐藤健が娘の為に買ったもの…3億に比べたら安い買い物でも、それこそが、金額ではない心の繋がりの大切さなのでしょうね。
ps. 高橋一生の落語、なかなかでした。
平凡
お金と幸せの関係について考える事が出来る作品。前半は見応えがあり面白かったがモロッコのシーンから一転し失速。俳優陣は豪華ですが内容は平凡。テーマをもっと深く掘り下げて欲しかった。
2018-205
笑顔の値段
『ハゲタカ』『るろうに剣心』の大友啓史監督最新作。
宝くじ3億円に当選した主人公が人生の立て直しを図るが、その3億円を親友が持ち逃げ。
親友の行方の手掛かりを追ううちに大金に翻弄されていく姿を描くドラマ作。
大金を手にした人々のとんでもない姿と、主人公とその親友の金では換算できない交流を
描き、結局何に人は金を使うのか?という部分が見えてくるエンタメ作になっていました。
楽しかったし、男2人の友情を描いた部分には胸も熱くなったのだけど、
個人的に大きな不満点もあったので、ちょい厳しめだがまあまあの3.0判定。
…
主人公・一男を演じた佐藤健は、いつもより地味で縮こまって見え、本当にその辺りに
居そうな普通の人に見えたし、他のエキセントリックなキャラを受ける形でうまく機能。
そして彼の親友・九十九(つくも)を演じた高橋一生が良い!
金の計算などの論理的な話や、練り上げられた落語をするときは淀みなく喋れるが、
自分の意思を示そうと懸命に喋るときは途端にどもってしまう変化が自然かつ滑らか。
掴み所のない雰囲気を漂わせているだけに、感情をストレートに伝える場面が心に響く。
彼ら2人の大学時代の屈託ない笑いと、大人になってからの疲れた表情の対比が良かった。
冗談と本音を高速でまくしたてる北村一輝、胡散臭さ全開の宣伝トークが笑える藤原竜也、
お金大好きだがちょっとハートもある池田エライザ、地味な主婦だが妙に艶っぽい沢尻エリカ、
それぞれのスタイルで大金に向き合うどの登場人物も、キャラが立っていて面白可笑しい。
万札ほいほい投げ散らし、パーティで競馬で怪しげセミナーでどんちゃん騒ぎに乱痴気騒ぎ。
札束を競馬につぎ込んだり、「1万円は0円です」という訳の分からない催眠商法に
参加させられたり、あんな人達とずっといたら誰だって金銭感覚おかしくなりそうである。
…
とはいえ主人公は、最初のパーティでは浮かれていたものの、思考は常に
借金3000万の返済にフォーカスしていたし、大金を手にしたばかりに転落
するような真似もしたくないと調べるような、割と現実的な人間である。
妻の心に気付くのは遅かったが、早い段階から彼は親友・九十九を通して
「お金の価値」に気付きかけていたという気もする。
一男と九十九の“ふたりで完璧”コンビ。
互いに互いの身を案じ、尊敬しあえる、そんな存在は当然金で買えるもんじゃない。
親友たったひとりのために、砂漠で打った最後の『芝浜』は、二人にとって
どれだけ高名な落語家の寄席より価値のあるものだったろう。
ものの価値とは何なのか? 人は金を何のために使うのか?
足元見られてボられても、それで親友が助かるなら適正な価格になることもあるし、
逆に、親友と楽しく話をできるのであれば、安い宿や飛行機でも良かったりする。
娘に買った自転車も、自転車が欲しいことを覚えてくれていたことが笑顔を生む。
お金は結局、自分や誰かを笑顔にするために使うのが一番なのかも。
まあ、高い骨董品やら大量の娯楽機材やらを買い漁って身を滅ぼしたら
元も子もないので、そこはもちろん生活を崩さないレベルでという話だが……
あれだけ万札が当たり前に画面に登場すると「あれ、なんでこんな印刷紙に
自分振り回されてんの?」という気分にはなってきます。こぉんな紙切れぇ~い。
…
しかし、本作での一番の不満点は……
黒木華演じるあの奥さんが清廉潔白すぎて、リアリティを感じられなかったこと。
だって奥さん3億円ですよ、さ・ん・お・く・え・ん!!
娘さんの学費やバレエ代を差っ引いても、余裕で一生食ってける額ですよ?
うまい棒3000万本分ですよ?(いらない)
愛想を尽かしかけてる旦那とはいえ、「三億円当たった、もう君たちも生活に
困らないよ」と言われて、あんな薄い反応見せる奥さんておるもんかしら?
そりゃあの奥さんが「3億円欲しい」とか言い出したら話のテーマ自体が台無しになってしまうけど……
他のエキセントリックなキャラより、彼女が一番非現実的に感じた。
そこを描くなら主人公が3000万の呪縛に囚われて妻子をないがしろにする様子を
もっと詳細に描くとか、3億円で心は揺らぐが断る、とかの場面がほしかった。
あと本作は、最終的には「お金を何に使うか選択する余裕がある人」の物語で終わる。
生活する為のお金に余裕があるかは言わずもがな人によりけりな訳で、例えば自分のように、
「毎月の収支は±トントンだが大きなトラブルに見舞われたら不安」という程度の人間には、
2億7000万円を自由にできる人間の言葉の説得力はやや弱めに感じてしまったかな。
…
以上! 色々と書いたが……
自分が何に金を使っているか、これからどう使うかを考え直す一助にはなる映画だったと思います。
来る11月は自分の父の誕生月である。無理しない範囲で何か買ってあげるかねえ、と。
<2018/10/20鑑賞>
原作読んでの感想です
川村元気さんのファンであり、原作を知っている状態で映画に臨みました。
映画に関してですが良かったと思います。
前作に引き続き佐藤健さんを起用しており、個人的にナイス!って思いました笑
ただ今回凄かったのは高橋一生さんですね。
原作通りに九十九のどもりを再現しており、演技としては素晴らしかったです。
あと2人とも落語が上手かった笑
好きな俳優さんの1人である藤原竜也さんが起用されており楽しみにしてましたが、もう完璧でしたね笑 楽しめました。
他の俳優さんも原作通りのイメージで素晴らしかったです。
音楽に関してもモロッコ風?のBGMが所々で使われており面白いと思いました。
主題歌のBUMPの「話がしたいよ」も内容とマッチしててリピートしてます笑
原作との比較について話すと
少々残念なところがあったなと思いました。
単純に省略が多いところです。公開時間の都合上仕方ない所もありますが、個人的には
娘と接するシーン(娘の凄くいいシーンがカットされてた?)
銀行とのやり取り(映画だとすぐに九十九の所に会いに行ってる感じがする。葛藤が見たかった)
十和子との会話(夫と話すシーンもあったんですが映画ではカット。故にちょっと物足りなさがあったかも。あと十和子が原作と少しテイストが違う?)
モロッコの旅(もうちょっと尺長めで九十九の心情とか詳しく描いてほしかった)
万佐子との出逢い(個人的にはこれが一番痛いかも。凄く素敵な出会い方をしているんですが図書館で本を紹介するシーンが少しだけ。もっと見たかったです.....)
と色々文句を言ってますが出来は良いです。
終盤の一男と万佐子との会話で、「借金に囚われ金を返すことのみを考えてばかりな結果、生きる欲を失くした。家族が大事なら一緒に協力して少しずつ返せば良かったのにそれをしなかった。」
正直かなり心に響きましたね。一男としては迷惑をかけたくないから1人で抱え込もうとしている。万佐子は家族3人でいることが大事だから一緒に返そうと思っている。
お金がなくても家族があれば幸せになれる。
お金がないと家族が幸せになれない。
この違いが2人の結末を迎えたんだと思います。
バレエのお金に関しても一男と万佐子では食い違いが起きましたし。
万佐子はお金に囚われてなかったんですね。
娘は両親が離婚するのがわかっている→三人で観れる最後の発表会だと思い踊る姿に涙を流す2人のシーンはほんとに良かったです。回想シーンと相まってより感動を与えてくれました。
お金と幸せの答えは明確には出てきません。
もともと、いろんな億万長者に会って、それぞれのお金の考え方を知り、そこから答えを考える形であり、ストーリーとしては落語の「芝浜」のオマージュです。
映画を見終わった後は「芝浜」がどんなストーリーか調べてみるのも良いと思います。
原作ではチャップリンの「人生に必要なもの。それは勇気と想像力と、ほんの少しのお金さ」
がよく出てきます。
個人的にはこれが答えなんだと思います。
証拠に九十九はまた旅に出ようとしてます。ほんの少しのお金を持って。一男のお陰で気づいた九十九。
一と九十九を足して100。
ほんとに上手い表現だと思いました。
最後にですが落語研究会の飲み会に出てくる女の子が可愛かったです笑
難しい
お金があるからといって幸せではない。幸せはお金では買えない。
難しいテーマではっきりしたものがないまま終わった感じでした。
キャストの方は演技派なので安心感があります。特に高橋一生さんの役は話し方が色々と変わるので凄いと思いました。
つまらん。やっぱり大友監督のヒューマンだめだ…。 同じようなシーン...
つまらん。やっぱり大友監督のヒューマンだめだ…。
同じようなシーン何度も出てきて退屈だし、スローモーション多様で違和感だし、エピソードが嘘くさくて共感も感動もしない。
お金の意味を考える
原作は読んでいません。
出演陣に惹かれて鑑賞。
前半は、金持ち共の胸くそ悪い話が続き、ちょっと眠くなりました。
藤原竜也さんが出てきて胡散臭さ満載で目が覚める。
後半はそれを全て回収します。
なるほど、深い話しだなぁ。と。
藤原竜也さんもいいですが、高橋一生が良かった。ファンは必見で。
感動するというよりも考えさせられました。
俳優陣の演技は魅力
宝くじで3億を手にした一男は、億万長者の友人九十九に正しいお金の使い方を訪ねる。しかし、翌朝全額と共に九十九は姿を消し…。
純粋に面白いかと言われればコメントに困るが、俳優陣の演技は魅力的で現代編の高橋一生は格好良かったし、目当ての藤原竜也は相変わらずでした。
親友に会いたくなる
正直なところ、ストーリーはあまり好きではなかったなぁ、、、
お金、人との繋がり、自分の価値観を考えさせられる映画。
「生きる欲」って言葉がストンと心に入りましたね。お金貯める為に節約だって考えて、自分も生きる欲を失くしていたなぁとハッとさせられた。
高橋一生、吃音症も落語もピカイチでしたな。
エンドロール、BUMP OF CHICKENを聴きながら、ずっと会っていない親友に会いたくなりました。
友情とお金に対する考察の物語
お金を取るか家族を取るか、どちらを優先するかで結果どうなるか決まって来るんだな、と人生を考えさせられた作品でした。お金は人を変えるというのは本当そうですね。借金も実際3000万円を分割して払っているわけですから、月々の1万円前後、子供のコンクールの15万円は少しずつ積み立てていけば払えないわけではないですし、借金の支払いの仕方を変えることができれば、無理ではなさそうですけどね。なんでも終わらせることに執着してしまうのは男の性なんでしょうかね。でも実際同じ立場になれば冷静に考えられなくなるんだろうな。
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