響 HIBIKIのレビュー・感想・評価
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心踊る文壇劇
後味の良い作品だった。本来なら直情型で暴力的な主人公は、周囲から忌むべき存在だが、却って受け入れられるのは、ある意味本人が誠実だからであろう。つまり言動一致しているのである。それは主人公自らが仕事や周囲の他人に対して、真面目で真心がこもっていることである。結果この映画の成功点は、主人公を通して、痛烈な社会批判も含め、痛快なストーリーになっていることにある。しかしながら主人公の暴力は作品を離れ、問題点になるかもしれないが、あくまでも主眼ではなく、作品のアクセントと取るべきかもしれない。俳優陣の熱演と好演出にも心動かされた。
平手友梨奈すげえ!!
正直作品的には、ツッコミ処が多く、凡作と言った感じ。
主人公に暴力を受けた人達が、皆、急に浄化されてしまうのも謎だし、
主人公以外の登場人物の描写がほぼない。
あっても唯一友人のアヤカ・ウィルソンくらいなもので、
その人物描写も中途半端で終わっている。
だが、主演の平手友梨奈!!
これが映画初出演、しかも初主演とは思えぬ存在感!
やっぱこの子は何か持ってる!
存在感だけではなく、声のトーン、
喋り方等も何か引き付けるモノを持っている!
この子に魅せられている著名人が多々いるのも頷けます。
この作品観ても平手友梨奈の悪口言う人は、
ただその人に見る目がないだけであろう。
これは平手友梨奈による平手友梨奈の為の平手友梨奈を観る為だけの映画。
エンドロールに流れる曲まで平手友梨奈が歌っているし(笑)
平手友梨奈のプロモーション映画として観るなら100点かも?
これから映画のオファーも絶対に多くくるでしょう。
ただ、この手の役は調子一辺倒なので、演じ易いのも確か。
違うタイプの役を演じているところも観てみたい。
空気を読む?自分の人生を生きる?
作中のお伽の庭という作品がどれだけすごいのかは、作中の批評からしかわからないが、生きるという事の概念が変わり、過去現在未来という概念が吹っ飛ぶくらいの物らしい。
それを書いた響こそ、作中のそういった概念を体現して生きているのではないかと感じた。
彼女が暴力を振るうのは、正論で、相手が間違っている時と誰かが傷つけられそうな時。そして、生命に未練がない。それは、他人を気にせず今を全力で生きているからなのではないか。
最初は、周りとのコミュニケーションが上手くなく小説の世界でしか居心地が悪く、また15歳と若いから、守るべき物もまだなく、生きる事に執着していないのではないかと思ったがそうではない。
響は、周りにどう思われようとどのように評価されようと関係なく、全力で感情表現し、全力で表現したい事を原稿用紙にぶつけて表現し、生きている。
口で売られた喧嘩を買い、暴力で返すのはどうかと思うが、見た目にそぐわず実は根っからの表現者。
大人は響を見て、大人になる必要があると考えるが、響は実は大人より大人で、本質を見抜いた上で誰にでも態度を変えずに直球勝負していて、生命を全うしていると感じた。
友達のアヤカウィルソンはその真逆。空気を読み大人達の意向に沿った結果、本当に表現したかったものを見失ったまま、二世として作家デビューしてしまう。でも、心の迷いに勝てなかった、妥協してしまった作品への評価は正当に本人に返ってくる。
響ほど極端に人を暴力で傷つけ周りの流れを無視する必要はないのだけれど、一度きりの自分自身の人生、思いっきり生きてますか?周りにや自分を、諦めてませんか?と聞かれているような作品。
ただし、響の両親が一切出てこないのは演出上仕方ないのだが、出てきていればもう少し響のキャラに生い立ちや育ち方が加わり、キャラクターに深みが増したかなと思った。
平手は響
ちょっと物足りない感じもあったけど、映画化された時点での原作がそこまでしか出てなかったからだろうな。
原作が完結もしくはもう少し佳境に入った頃に実写化したらよかったと思う。
卒業証書もらってたから続編はないんだろうけど、連続ドラマで描いた方がより良かっただろうなぁ。
数年経ったらNetflixとかでやってくれないかなぁ。
残念なのはその時きっと響は平手じゃないってとこ。
書く!読む!生きる!
なめてました、ごめんなさい。
完全な悪も完全な善もほぼいないから、「いけ~、やれ~、悪いものをやっつけろ~!」みたいな、(おそらくこの作品にとっては)余計な感情にエネルギーを使わなくて、小説が好き!読む!書く!生きる!みたいな、シンプルな感情で話が進むから、意外に純粋な気持ちで観れました。
芥川賞が、「人間とは...」みたいなテイストで、直木賞がエンタメ寄りな小説だと解釈してたので、あのキャラの響と芥川賞が出てくるのは、なんだか納得でした。
響の表現も行動も、自分本意なものばかりだけど、不純物の一切ない感情が根本にはあって、それに突き動かされる、周りの人間との関係性も楽しめました。
傷害もりもりでしたが、各々に被害届だされなかったとして、最後のアレだけは、さすがにちゃんと補導されたのかなと思って、その辺りきっちりしてたのは安心しました(?)
あと、一番印象に残ったことで、公開時にバラエティーでよく見かけた、平手さんと北川さんの関係性と、劇中の二人の雰囲気がすごくよくにている気がして、きっと、丁寧に信頼関係を育んで作られたんだなど思って、温かい気持ちになりました。
そして月川監督、瑞々しい映像を撮られるかただとイメージしてたんですが、記者会見のシーンの、スタイリッシュで攻撃的な飛び蹴りのシーン、かっこよくてしびれました!
信念を曲げるな!
響の意思を曲げない信念に心が痺れました!度々フィクションチックなありえないシーンはありましたがそれ以上に熱烈演技と今の社会に訴えかける熱い青春群像物語のおかげで鑑賞中特に気にすることなく、むしろ背筋を伸ばして集中してみることができました。
総評 久々に熱い物語が見れて満足。
なんで絶賛されてるのか?
ビデオパスにて視聴。
漫画が傑作なので、実写化はしないでほしかった。
平手ちゃん絶賛されてるし、見たけど、響ではない。
色々ストーリーやら登場人物も端折ってるし、俳優さんも下手っぴで見てらんない。
漫画とは別物の映画だとしても、次回作あっても見ないな。
末恐ろしい
別人だった。
アレは誰だ?
全く裏側が見えなかった。
カリスマとでも言えばいいのか?監督の演出の果てにあのキャラが出来上がったとは到底思えず…15歳?物怖じしないにも程がある!
鮎喰響という強烈なキャラの恩恵はあるものの、欅坂のセンターでいる時の片鱗すらない。よく知ってる顔だ。何度も見てる。でも…アレは誰なんだ?
名だたる役者陣が巻き込まれていく様が見てとれる。海千山千の演技者達が嬉々として自らをさらけ出していく様が。
それほどか?それ程なのか?
彼女を目の前にすると、下手な小細工など消し飛ぶ程なのか?
誰しもが、全力で打ち当たらねばと覚悟をする存在なのであろうか…信じ難い。
中でも北村有起哉、小栗旬、野間口徹、柳楽優弥とのシーンはどれも良くて、北村氏や小栗氏に至っては芝居の境界線すら曖昧な程であった。アレを引きずり出したのが平手氏かと思うと、ゾッともするんだけど…あぁいう間合いこそが役者の醍醐味でもあるだと思う。
物語はセンセーショナルな幕開けで、後半にガッツリ盛り上がりもする。
演出も結構攻めてる。
蹴飛ばしてるし、パイプ椅子で殴るし、ビンタの応酬だったり…おおよそアイドル映画とはかけ離れてる。
だが、それでも、響=平手ではなかったら、ここまでの作品にはならなかったような気がする。
北川氏には荷が重い役所だった。
アヤカさんは好演だった。
予想を裏切る内容
正直あまり期待しないで観たら意外と面白かった。
途中から主人公がまた何かやらかさないか心配しながらまるで保護者の様な心境に…ぶっ飛んでるけどブレない主人公、良かったです。
平手友梨奈さん、映画初出演とは思えない貫禄。ぜひ女優業続けて頂きたい。
小栗旬さんと柳楽優弥さん、好きなのに勿体ない使い方なのが残念。
私の作品をかきたい
コミックをアイドル主演で映画化。
公開時は何らかの組織票と思われる絶賛相次いだ本作。
でも実際見てみたら、これがなかなか面白かった。
文芸誌編集部に届いた小説の原稿。
破棄寸前の所を、編集者の目に留まり、その圧倒的文章力は文芸界の話題になる。
驚くべきは、その小説を書いたのは何と、15歳の女子高生だった…!
文学少女。
さぞかし感受性豊かで、繊細で、おしとやかで、長い黒髪の麗しい美少女かと思いきや、
全く以て正反対!
鮎喰響。
ほとんど無表情、無感情。
校舎の屋上から落ちたって、ほぼノーリアクション。
根暗ではなく、我が道を往く。
相手が先輩だろうと不良だろうと著名小説家だろうと一切物怖じしない。
媚びもしない。
ドストレートに物申す。
我慢ならない事があると、相手の指をへし折ったり、跳び蹴り、パイプイスで殴り掛かったりと、暴力に出る事もしばしば…いや、しょっちゅう。
過激な言動のブッ飛び少女!
でも、こういう破天荒&型破り主人公、嫌いじゃない。
とにかく本が好き。読むのも、書くのも。
好きな本があると素直に褒め、好きな小説家と会うと握手を求める一面も。(握手をした後、感慨深そうに手を見つめる)
いまいちの本があると、これまた素直に指摘。それは作者に対しても。
本人を前にしてよくズケズケと言えるなぁと思うが、決して悪口や酷評などではなく、あまりにも的を射た指摘で相手に突き刺さる。
ズバ抜けた文才の持ち主であると同時に、作品のテーマや作者の意図も的確に読み取る事にも長けている、本当はとてもピュアな文学少女なのかもしれない。
響の書いた小説は評判が評判を呼び、芥川賞・直木賞に期待する声も。
暴力沙汰を問題視されながらも、部内や世間は盛り上がる。
果たして、芥川賞・直木賞を獲れるか…?
無名の天才少女の奮闘!
…という話ではなかった。
本人にしてみれば、賞なんてどーでもいい。
新人賞に応募したのも、自分の力を試してみたかっただけ。
自分の書きたいものを書く。
そして、そうやって生きていきたい。
誰に何と言われようとも、この先何があっても、自分を曲げず。
そんな響の姿が、周囲の人々に影響を及ぼしていく。
文学界や世間をチクリと風刺。
本を売る為なら作者が本当に書きたい事すら手を入れる。話題の為なら暴力事件すら宣伝に。滑稽で、何処の世界も同じ。
“時の人”が現れると、“餌”にするのが世間。ましてや問題行動など起こすと、最高の“ご馳走”。
暴力に出てしまう響の行動は確かに問題だが、悪意を持ってやってる訳では決してなく、喧嘩を売られたから買い、時には親しい人がいじめられたからやり返しただけ。
しかし世間はそれを、ここぞとばかりに攻撃。まるで、作品にも罪があるかのように。
こういう連中やネット上で悪口しか言えない輩に限って、作品を見てない/読んでない愚か者がほとんど。
テメーらにあーだこーだ言う資格はねぇ!
見てから/読んでから言え!
作品は作者の魂だ。
本作には響だけではなく、様々なタイプの小説家が登場する。
響のような彗星の如く突如現れた天才タイプも居れば、
著名な父の名を冠して期待と注目のデビューをするも、それに葛藤する二世。
小説家である事に固執する、ちょっと性格に難ありの芸術家タイプ。
10年コツコツ地道に努力してるのに、一向に芽が出ない苦労人…。
天才と苦労人の差は、やはり才能なのだろうか…?
いや、そもそも、そこに才能の違いなんて無い。
天才も才能だが、地道に続けてきた努力もまた才能だ。
天才が書いた作品が合わない人も居れば、売れない作家が書いた作品が好きな人だって絶対居る。
作者の魂は必ず、読者の心に響く。
過度な期待と注目を背負ったり、誰にも気付いて貰えないほど苦労したり、作者が作品に向き合う姿勢はそれぞれ。
何の為に書き続けるのか、自分は何を書きたいのか…。
作品を書き続ける作者たちの群像劇でもある。
なんちゃら46の絶対的エースという平手友梨奈の事ははっきり言って、まるで知らなかった。
でも、その堂々とした演技はなかなかのもの。
それにしても、本作の印象が強烈で、この娘、実際にもこういう性格なのかしら…??
アヤカ・ウィルソンの役回りも良かった。響が入部した文学部の部長。一応先輩なのに、響は呼び捨て&タメ口でもとってもフレンドリー。
彼女がいわゆる“二世”。父の名を借りて不本意ながらもデビュー、期待と注目を集めながらも、響との力量の差に思い悩む。明るい性格故に一層、友情、確執、苦悩がひしひしと。
あのアヤカ・ウィルソンがこんなに大きくなっちゃって…!
水着姿が眩しかった。
人気俳優やベテランが脇固め。
同じ月川監督の『君の膵臓をたべたい』同様、北川景子や小栗旬がサポート。
異端児が文学界を激震&新風吹き込む!
地味なイメージの文学界を、痛快で胸のすくエンターテイメントに。
一つ、気になったのが…
響が書いた『お伽の庭』って、一体どういう話…?
中身については触れられてなかったような…。
それで心震える傑作と言われてもねぇ…。
作品も巧みに織り交ぜて欲しかった。ここだけ、惜しい!
心が震えたよ⁉️
まじで、心が震えました。
宣伝の時から興味があって、上映見逃して、やっとレンタル出たので見ました。
アイドルが主演ってところだけ気になってましたが、本人の演技がどうこうよりも
このアイドルをよく知らないから良く見れたのかな?
話の展開と回りの役者もかなり良かった。
かわいい女子のハーフっぽい子は、ほんとに可愛いし、ビキニシーンでほどよいエロいシーンもあった。
DAIGOの嫁は、上手いとかじゃなくて演技が好き。
他の作品でも書いたけど、小栗旬のちょっと暗い雰囲気出す演技はピカイチ!
時間の浪費
おもしろくないし、感動もくそもない、時間の浪費。
主人公の傲慢さや他者への迷惑を最終的に金で解決するという胸くそ悪い結末。
書きたいことだけかけばいいという主題と相対するかたちで、
キャストが豪華なだけでも儲かる映画は作れるというアンチテーゼはおもしろい。
人気漫画原作の実写化・・・はぁ
そもそも人気漫画が原作でそれを実写化らしいが原作を読んだ事のない自分の感想とすると普通に映画館でお金払って観ても良かったんじゃないかと思うレベルの映画だったように思います。主演の平手さん?もそこまで悪くないかと思う。漫画原作の実写化はハードル高いね。劇中の言葉ではないがつまらないと言うのはちゃんと見てからじゃないと卑怯だって事ですね。自分はそれなりに楽しめました。
映像演出の粗が目立つ
原作未読。
小説界に天才少女現る!な感じの物語。その女子高生は日常も破天荒だった!
破天荒は女子高生主人公を演出するのはいい(特殊効果にも目が行きがちだ)が、他の映像演出の粗さが序盤から気になる。。。
原稿の輸送のシーンから始まり、男性の文芸部入部の拘り、北川景子のキーボードの打ち方、木に落ちて助かる木の位置、落ち方、木のしなり、本屋の行列、響にアングルを合わせようと隣の男性の変な走り方、編集長のタバコシーン(煙)、暑さを微塵も感じない海岸、パイプイスの破壊力と破損度、
服装色々、来たり戻ったり、四季はどこ行った?
etc 自分的に細かすぎるが気になる〜。
監督にこだわりは無いのかな?ただ話繋がっていれば良いのかな?
内容の面白さをよりエンターテイメントにしようとした形が、不条理部分を強調させ私には裏目に見えてしまった。
俳優陣の演技はまずまず。
主役の平手友梨奈、頑張った。しかし、無愛想な設定時にやけちゃいけない所をにやけた様に感じる場面がいくつか見られた。
脇役のアヤカウィルソン、北村、神楽、野間口等ベテラン俳優陣、頑張った。
しかし、ピンポイントで神楽優弥、小栗旬を使っただけの価値があったか?と言われればNO。
もう少し演出を上手く表現出来ればと残念である。
見てくれだけの映画と思う人もいるかも知れない。
原石(設定)は面白かったのに勿体ない。
やっぱり平手友梨奈は凄かった!
平手友梨奈の存在感、そして彼女の振るう「暴力」に熱くなった。強力なエンターテイメントだと思う。
個性豊かな俳優陣のサポートも充実している。平手の友人となるアヤカ・ウィルソンは「パコと魔法の絵本」に出てた女の子だったのですね。エキセントリックで暴力的な役が多い柳楽優弥がボコボコにされるのもご一興。
そして文化部だった人、読書が好きな人なら馴染むこと必至の「文芸部」が!!!
そんなこんなで結構好きな作品である。
あるコラムニストの方が この映画を見て席を立った女子高生が「ヤバイ...
あるコラムニストの方が
この映画を見て席を立った女子高生が「ヤバイ」を何度も
発しながら劇場を去っていった。
このヤバいはなんだろう?と考えて「そうだ。この映画は
ハードボイルドなのだ」と書かれていた。
〝厳しい心でなければ(タフでなければ)生きていけない。
やさしくなければ生きている資格はない〟
レイモンド・チャンドラーの探偵小説の主人公フィリップ・マーロウ
の言葉なのだ。
響にはそういうかっこ良さがある。
学園物の味つけもあるしなんか吉本のドタバタのような
おかしみもある。
現代の状況をもじってもいる。
ヤバイのかもしれない。
面白かった
平手さんも、北川景子も、部長役のアヤカさんも、不良の男の子役も(棒読み感があったけど)みんな役にはまってた。面白かった!
原作も面白かったけど、映画化はこれ以上はないね、原作が面白いと思える人は絶対楽しめると思う。(エンタメ映画と思って見るとつまらないかもしれない。)
平手さんファンになったけど、これ以上のはまり役はあるかな、キセキの1作だと思う。
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