未来のミライのレビュー・感想・評価
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細田監督の作品は大好きですが、これは残念
私映画
良く出来ている。しかし上位2割の人しか共感できない。
緻密な表現、限られた空間での効果的な演出、よく観察された子供の動きと独自性のある成長ポイントの表現。良いところも沢山ある意欲的な作品だと思う。子を持つ身としては共感出来る部分もあるし、あるあるを楽しむこともできる。しかしそれ以上の感動を得ることは出来ない。理由は先に書いた通り経験済みだから。得てしてクリエイティブを生業にする人は子供が出来ると子育てこそが最大のクリエイティブ業だという罠に堕ちいってしまう。特に映画に描かれている年齢層は強くそう思える時期だ。本当の子育てはまだまだこれからだということも多くの経験者は知っているからこういう時期もあったよねぇ以外の感情はそうそう湧いては来ない。何より見せ付けられるのはなんともオシャレな家に住み子供を二人育てる余裕のある今の日本においては上位2割の勝ち組リア充生活。この映画を見に来る人たちの殆どが共感できないだろうし、ただ不快な思いをするに違いない。リアリティがあるゆえに恋愛すらままならない今の日本の多数とは隔世の話だ。ミニシアター系の映画であるなら許せても細田監督はもうロードショー公開監督である。サービス精神とエンターテイメント性は必須の条件であることを忘れてはいけないと思う。
くうの声優が
くんちゃん
4歳児でしかない。大きな成長も大人の意に沿うような対応も示してくれない。「何してやがんだ、このクソガキ」という声も聞こえてきそう。ここまで徹底した幼児表現は画期的である。愛らしく憎たらしい。大人の思考では歩調があわない。くんちゃんのインサイドヘッドも見てみたい。
もはや巨匠扱いの細田監督。プロモーションも資本の後押しがあり、こちらがドギマギする。巷での低評価が追い打ちする。前作が不安要因。やはり失望はしたくない。ようやく恐る恐る見た。心配は見事に吹き飛んだ。「これだったらいいじゃないか!」十分に弾けている。
ディテールがよく描き込まれている絵作りの見事さ。ミライちゃんとくんちゃんの肌の弾力が伝わってくる。確かに断片的に5回繰り返される構成が最後の方できつくなるし、樹の説明のくだりは過多にも思える。しかし、個人的にはくんちゃんをもっと見たい。それだけで大満足である。
あれ?
層の豊かさ。
この監督の作品は正直今まで微妙でしたが、
今回この作品を鑑賞してファンになりました。
ドキドキワクワクを期待して鑑賞すると
確かに肩透かしを食ってしまいますが、
大人の視線で鑑賞するととても表現豊かに
子供のリアルな様子を描いていて
そして家族として一番新米だった主人公が
後輩未来ちゃんの誕生によって
責任感が芽生える心情が微笑ましく力強く感じました。
自分としてはハラハラドキドキ作品は
ハリウッド映画などに見られるように
展開パターンが決まっていて、
どんなにピンチになっても
スレスレのところでハッピーエンドに
なるのが分かりきっているので食傷気味という
こともあるからかも知れません。
逆にこういう作品は特定の立場の人に共感を求めながら
実は普遍的なテーマを描いているので
それについて深く考える機会を与えてくれると思うのです。
普遍的なものというのは一見当たり前過ぎて
素通りしてしまうことも多いものです。
やさしく分かりやすいエンターテイメントも良いですが
こういう作品が作れる日本映画はとても層が豊かになったんだなぁと
嬉しく感じました。
今見てつまらないと感じても、10年後20年後に見直してみると
違う感想を持ちそうな、そんな息の長い作品なのではないでしょうか。
盛り上がりに欠ける
期待ハズレでした
くんちゃんの声が…
始まった途端、くんちゃんの声が見た目の年齢より違う声な感じがしたが、みらいちゃんが出てくると平気になってきた。
ハチゲームでつつかれたくんちゃんの性癖が開発された部分はちょっと笑ってしまった。
しかし、世の中の父親がここまで何にも出来ないとは思えないが、ここんちのお父さんは出来なさ過ぎか?
くんちゃんとユッコ(犬)、みらいちゃんの頑張りはオーバーではあるがアニメ作品だからOKだろう。
家族の系譜と繋がりを見せてくれるが、大きな感動を与えてくれる作品ではない。
大人が観られる絵本のようなモノで昔を思い出しながら観る作品と言える。
くんちゃん目線で作られているのに、低年齢の鑑賞は難しそうだ。
くんちゃんを通してのオムニバスとするなら、劇場長編でなく2~3話の短編で作っても良かったのではないかと思う。
万人受けする作品を作るのは、ネット全盛で異常に趣味嗜好の多い社会では大変と思うが、メッセージ性を持った作品を作っていって欲しい。
見る価値無し
よく分からん
声が合ってない。
気持ちいいアニメーション
アニメの気持ちよさを十分発揮した作品だった。評価が低いのは皆がこれまでの細田アニメに求める物との差異だろうな。純粋に豊かなアニメとして見たら十分楽しめると思うんだけど。
●ストーリーがないって評価は当たらない。ささいなエピソードをつなげる映画はたくさんある。「となりのトトロ」や「おもひでぽろぽろ」もそうだと思う。細田作品は常にジブリを意識してるな。
●幻想的なのに写実な風景や世界観が良かった。
●クンちゃんの声が良くないというのもわかるが、慣れたらそこは気にならないかな。わがままで泣き虫のキャラは幼児らしいし、見ていて飽きない面白さがあった。
●何より誰にでも共感できる家族の成り立ちという郷愁が心地良かった。
細田作品はドラマティックな娯楽作というイメージが強いだけに、観客が肩透かしを感じたんだろうな。実は細田監督本人もあんまりウケないんじゃないかなぁ〜って思ってたりして?時間が経てば再評価される気がするけど。プロモーションも客を呼ぶために盛った感じだったから、それが失敗だと思う。未来のミライちゃんと大冒険する夏の大作風に煽ったから。イメージままに宣伝する事は大切なんだな。
映画を見る方も余計な先入観を持たないで見れれば理想なのにね。
個人的には「サマーウォーズ」と並ぶくらい細田映画ベスト1。
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