「不思議な手触り」未来のミライ Movieアパートさんの映画レビュー(感想・評価)
不思議な手触り
日本アニメ というよりも 映画界でも有数のヒットメーカーになっている細田守の最新作
実は毎作品 よくヒットしたなこの話が と不思議なることが多い アバンギャルド な面もあると感じているのだけど 今作もやはりそうだった
(ど直球な話をど直球に語ったのなんて僕らのウォーゲームくらいじゃないのか)
割と賛否両論激しいらしいがこの作品に関しては個人的には 好き な方に入る(バケモノの子 は個人的には うーん という部分があったけど)
冒頭くんちゃんの声を聞いた時に え これで行くの? とちょっとびっくりしたけど、自分は見てるうちに慣れてきたのでマイナスにはならず
風立ちぬを見ればもう怖いものはない
(あれも少し見てたら慣れた)
個人的に特にグッときたのはあの独特な家の構造
何だこの変な家は と最初は思ったけど見ていくうちに
この 途中 というか 間 のような空間で時間の行き来が行われることにすごく納得がいってそこからはスルスルと話を飲み込めた
超個人的な解釈だけど あの中庭のような空間は 過去と未来の間にある 今 を象徴する空間だったのではないかと思う 過去と未来双方と密接に関わり合いながらくんちゃんが様々な成長を遂げていく場所があの空間だったのだと考えると とても良いし 何しろ 何だその話は アバンギャルドな! と勝手な溜飲も下がりまくり
終盤の 駅 で巻き起こる出来事の不思議というか掴み所ない味わいは、細田守も大好きだと公言している杉井ギサブロー の 銀河鉄道の夜 を少し思い出すちょっぴりダークな雰囲気で好み
この話で絶賛一色は無いな とは思うけど個人的にはデジモン劇場版2本とおおかみこども に次いでくらい好きな細田作品となった