志乃ちゃんは自分の名前が言えないのレビュー・感想・評価
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サンキューよりありがとう
高校に入学したものの、ひどい吃音のため友達ができなかった志乃。ミュージシャン志望だけど音痴な加代と知り合い、志乃の歌のうまさから加代からバンドを組もうと誘われる。文化祭に向けて練習する二人に、クラスで浮いていた菊池も加わり。
タイトルから童謡サッちゃんを思い出しましたが、高校生が主人公。気のせいか、女子高生とブルーハーツって親和性があると思います。期待したラストではなく、ほろ苦い青春ものでした。
吃音で悩む子、最近あまりいない気がします。 まだ洗練されてない南沙...
あのラストは何?
弱者同士が集まるのはいいかも
良いが重い
どなたか教えてください
吃音で苦しむ南沙良が、蒔田彩珠とバンドを組むことで歌に目覚めていく。その過程が素晴らしい。賛否あろうが、光を活かした映像も美しい。が、萩原利久が絡んでくるあたりから、雲行きが怪しくなってくる。南はバンドをやめてしまい、さらには不登校に引きこもりとなる。その理由が理解できない。萩原が気に入らないことには違いないのだが、何故、引きこもりにまでなるのか。その後、萩原がおごろうが、謝ろうが、叱咤しようが変わらず。ようやく、蒔田と一緒に出掛けるところから新たな展開になりそうと思いきや、期待は裏切られる。海辺のバス停で一夜を明かし、そして夜明け。和解のシチュエーションとしては理想的と思ったら、ここで決裂が決定的となる。南の態度を理解できないままなので、コンサートのクライマックスシーンで、絶叫しながら心情を吐露する場面にも共感できない。これならば、歌を通して吃音を克服していくというベタな結末の方が良かった。
みんなハンディキャップはあるよ
志乃ちゃんは高校一年生、みんなの前では緊張してうまく喋ることが出来ず、ひとりぼっちだった。
同じクラスの加代ちゃんは音痴、いつも怒っているようで、ひとりぼっちだった。
こんな二人が友だちになり加代ちゃんとふたりでバンドを作ることに。
うまく行っているように見えたが、同じクラスの過剰コミュの男子が近づいてきて・・・。
みんなハンディキャップはあり、乗り越えるか、うまく付き合うしかないと思う。
主演2人が魅力的
丁寧に描かれた、ままならなさを抱える少女たち。
志乃と岡崎さんが友情を深めていく2人のシーンの美しさよ…。
あそこの美しさが本作は何より印象的だった。
志乃と岡崎さんの素朴で真っ直ぐな声と音で奏でられる「あの素晴らしい愛をもう一度」やミッシェルガンエレファントの「世界の終わり」、ブルーハーツの「青空」も良かった。
主人公・志乃は吃音が原因で自分をうまく認められないことから周囲とうまくいかない。
吃音という症例を知っている身からすると、彼女の症状は「吃音」であるのは明らかなんだけど、本作では「吃音」という言葉は一度も出てこないんだよな。
たぶん観客に「症例」という意識を作り出さないための作り手のあえての意図なんだろうと思う。
志乃は別に特別な存在ではなく、自分の肉体にままならなさ(これは多かれ少なかれ誰にでもある)に悩み傷つく「普通の多感な女の子」なのだと。
志乃が話したくても言葉が継げない様子はとてもリアルだった。本人と一緒に私も歯がゆさを感じながら観ていた。
(あと先生や母親の吃音への無理解も歯がゆい。)
志乃だけでなく、岡崎さんのままならなさ、菊池の苦しみも丁寧に描かれていたのが良かった。
特に菊池に対しては志乃たち同様イラっとすることが結構あったけど、彼も自分じゃどうしようもなくて、どうにか良い方向に持っていこうともがいているのがわかるのが良いよね(客観的に見れば良い方法ではないのだけど、それを菊池が自分ではわからないということがわかる人物描写…)。
ラストまで志乃の吃音は治らないし、岡崎さんは歌がとても上手くなったわけではない(きっとたくさん練習はしたのだとと思うが)。菊池はクラスにうまく溶け込めたわけではない。
それでも、それぞれがそんな自分を少しは受け入れらたのかな?と感じさせる終わりが良かったと思う。
しかし薪田彩珠ちゃんの役者としての存在感は毎回すごいなと思う…。
意識しなくても不思議と目が持っていかれる役者さんだ。
青春時代の気持ち
志乃ちゃんがメインのお話だったが、自分は学生時代、友達作りに必死だったため、菊池にすごい感情移入した。菊池はいじめられた過去があり、高校デビューする為に、クラスメイト達にたくさん話しかける。自己紹介で目立つ発言で人気になろうとするが、失敗した。そして志乃ちゃんの自己紹介の番になって、吃音で自分の名前が言えないしのちゃんのことを笑う元凶になった。クラスに溶け込むには陽キャになることが大事。菊池は学校での居場所を作るため、自分を守るためにしのちゃんを利用した。学校ではありがちなことだな、、、と思った。自分も、学校は1人になったら終わり。と思っていたので菊池には共感する部分は1番多かった。それでも菊池は空気が読めないうざいやつとしてみんなから煙たがられていた。
菊池は、1人は嫌で、友達がほしくて、ここなら自分の居場所になるかも、と、自分の利益になることだけを考えて、2人の間に割って入った。本当に都合が良すぎるなと思った。でも、1人になりたくない、友達作りに囚われている菊池の気持ちも理解できる。
学校祭当日、しのちゃんが歌うはずだったが、発表時間になってもしのちゃんは現れなかった。かよちゃんは、人には聞かせたくないコンプレックスである、音痴な歌声を全校生徒の前で披露する。その覚悟ある行動に、かよちゃんと菊池は胸を突き動かされる。2人の目にはかよちゃんがとてもかっこよく映ったと思う。
ありのままでいい、という意味の歌詞が、かよちゃんの行動でそれを体現していた。それぞれがバラバラに、ありのままで自分達の道を歩んで行ったという終わり方。みんなコンプレックスや悩みを受け入れて自分らしくそれぞれの道を歩んで行った。という良い意味でのバラバラで、それぞれの成長が垣間見れていい終わり方だった。南さらさんや蒔田さんの演技、素晴らしかった。特に1番好きだったシーンは、菊池演じる萩原利久くん。二面性のある役どころだからかなり難しかったように思うが、それを見事に演じ切っていた。駐輪場でしのちゃんに「お前、弱虫だよ、ゾウリムシだって戦うからな!」のシーンは本当に見ていて痛々しくてみていられないほどにリアルで自然で、素晴らしかった。しのちゃんに対する怒りと、公の場で無視されるという恥ずかしさと、いろんな感情がうまく調和された演技。踵を返して立ち去る姿まで青臭い高校生感が滲み出ていた。
超意欲的な作品、参りました。
次の展開が読みやすい映画だなと思っていたら、大間違い。思わぬ終着点。
はみ出し者たちが一致団結して大事を成し遂げる映画だと思っていたが、終盤はエヴァばりのカルトムービー。突然主人公が脱退するのも最後一応の説明はあるが、納得いかない。結末もそれぞれの道を行くというまさかの裏切り。登場時から明らかにキーとなる空気読めない男子はもう少し活躍させてもよかった。
「紆余曲折あって最後どうせ自分の名前を普通に言えるようになるんでしょ!」という我々の安易な先入観をぶっとばしてくれる映画。爽快。
特技と不特技
もうこの映画に関して言いたいことは一つ、南沙良の演技が素晴らしいということ。こんなにも志乃ちゃんを好演出来る役者は他に居ない。言葉が出てこない、焦りを覚える、悲しくて辛くて涙が出そうになる。胸が苦しくて仕方なく、感情移入どころの騒ぎじゃない。本当に凄かった。
蒔田彩珠も萩原利久もとてもいい演技。
2人にイライラしたりムカついたりもするし、心温まったりもする。キャラの落とし込みがお上手で、彼らがココ最近邦画に引っ張りだこな理由も分かります。「朝が来る」「左様なら今晩は」でもいい演技してたし。
シンプルなストーリー展開だが、志乃ちゃんの笑顔に思わず目に涙が溜まる。ちょっとした笑いも丁寧で、どうか幸せになってくれと母親かのように願っちゃう。ありがちだけど、選曲や優しい映像にグッときちゃいます。
Amazonプライムで配信終了間近だったため、鑑賞したのだけど、想像以上にいい作品でした。面白いとか楽しいとかいう映画じゃないんだけど、全員の演技がとても繊細で、笑顔や悲しみで心いっぱいになる映画。ぜひ。
志乃ちゃん(南沙良さん)の名演技に涙が出ました。
意味不明。
メイン3人が特に素晴らしかった
笑うなってったって
素敵な青春ではある
それぞれが抱える悩みがあって、それを忘れさせてくれたり、励ましてくれる友達がいて、歌というものがあって。
それは素敵な青春だと思う。
ただ、1本の作品としては個人的には面白くない。
もともと期待して観始めたわけではないけど、しのかよが盛り上がってきて、笑顔で何かをやり遂げた二人を思い浮かべてしまったから。
一度しのかよが壊れてからもギリギリまで笑顔のラストを期待してしまった。
志乃は自分の弱さを認め、付き合うことを決意する…というのが一人で勝手に完結していて腑に落ちない。
意図してこのような表現なのでしょうけど…
感動的なシーンを作れと言うわけでは無いが、この後のやり取りが無いというのはすごく気持ち悪い。スッキリしない。
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