劇場公開日 2018年7月14日

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志乃ちゃんは自分の名前が言えないのレビュー・感想・評価

全84件中、1~20件目を表示

4.0女優と女優。

2018年9月30日
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悲しい

楽しい

高校生の話だが、この映画を撮影した時、志乃役の南沙良も加代役の蒔田彩珠も中学生だったという。マジか。マジですか。

思春期の揺らぎをみごとに演じられたのは、思春期の女の子たちが演じているからだろうか。いや、そんなビギナーズラックみたいな話ではない。自分たちの声を、動きを、感情をコントロールして表現しているからこそ、これだけの作品ができたのではないか。

というのも、例えば志乃が感情をほとばしらせて泣くシーンで南沙良からみごとな洟ちょうちんが垂れる。形だけの演技ではあんなものはそうそう出るものではない。蒔田彩珠の音痴という演技も、クライマックスでは最高の感情を運ぶ武器となる。

中学生だとか高校生だとかは関係がない。女優と女優の素晴らしい演技に終始惹きつけられた。そして菊池くんは本当にウザかった。物語的には彼のいいところが見えてくる構造だと思うのだが、そんな気分になれないくらいガチでウザかった。菊池、ウゼえんだよテメエ!

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村山章

4.0原作者の思いを見事に昇華した

2018年8月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

撮影期間が2週間という厳しい条件だったそうだが、非常に素晴らしい青春映画に仕上がっていた。メインキャストの3人がとにかく輝いている。

吃音の女の子が主人公だが、原作者の「ただの吃音漫画にしたくない」という思いを映画製作サイドもよく汲んでいる。原作よりも存在感を増した菊地など、主人公と対象的な存在の、対象的な悩みを描くことで、主人公の悩みは独特なものでなく、青春時代に誰もが抱くものであることが強く押し出された。
志乃は上手にしゃべれないが、菊地はしゃべりすぎてしまう、加代は歌が下手と三者三様の悩みを等価に描くことで、吃音の特別感を原作以上に上手く打ち消している。

ラストの加代の絶妙なヘタクソな歌が心に沁みる。あの年頃の、あの瞬間ではなくては歌えないと思える、そんな特別な感動のある歌だった。

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杉本穂高

4.0そこに友達がいてくれるだけで世界はまばゆく変わる

2018年7月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

高校生活が始まる。出かける前に鏡の前で繰り返した自己紹介が、みんなの前だと何故かスムーズに言えない。志乃ちゃんは吃音を抱えた女の子。冒頭の5分間、彼女の胸につかえた思いが痛いほど伝わってきたのは、かくいう私も学生時代に軽く吃音っぽかったからだろうか。

だが、本作は決して吃音だけに特化した映画ではない。そこから見えてくるのは、誰もが何かしら悩みや苦しみを抱えて生きている、ということ。そして、そこに友達が静かに寄り添ってくれるだけで、人生の見え方は180度変わる。

現に冒頭のシークエンスを抜けると、不思議なほど温かみのある映像に包まれる。そしてこれまで一人で奏でていた単音の人生にもう一つの音が加わり、映画の色調も「表現すること」をめぐる和音へと変わっていく。その神々しさ。類い稀なる青春映画を真摯に奏でた演出に敬意を表すると共に、主演の二人はもちろん、いい味を醸し出した男の子も高く評したい。

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牛津厚信

5.0これは私の話。きっと大勢がそう思う

2018年7月14日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

コミュ力が高くて新しい学校でも新しい職場でもすぐ友達ができる人や、容姿や運動神経に恵まれ小さい時から周りにちやほやされてきた人なら、共感できないかも。けれど、初対面の人と話すとき緊張したり、多くの人の前で話すのが苦手だったり、外見やそれ以外のことで劣等感があったりする人なら、きっと「志乃や加代は自分だ」と思うはず。

南沙良と蒔田彩珠が、高1の春~夏を不器用だけど懸命に生きる志乃と加代を瑞々しく体現している。2人の路上ライブのシーンもいい。ブルーハーツの「青空」、ミッシェルガンの「世界の終わり」を女性デュオでやるという発想にも感心。歌詞もちゃんと物語につながるし。

原作の舞台は押見修造の出身地・群馬県(背景に西桐生駅が描かれるコマがある)だが、映画では沼津、下田でロケを行い、多くのショットで背景に海が映り込んで青春にふさわしい「青」があふれる。心から推薦したい傑作。

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高森 郁哉

5.0青春時代の気持ち

2023年4月12日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

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るる

4.0超意欲的な作品、参りました。

2023年3月27日
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ほいす

4.0特技と不特技

2022年12月16日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

萌える

もうこの映画に関して言いたいことは一つ、南沙良の演技が素晴らしいということ。こんなにも志乃ちゃんを好演出来る役者は他に居ない。言葉が出てこない、焦りを覚える、悲しくて辛くて涙が出そうになる。胸が苦しくて仕方なく、感情移入どころの騒ぎじゃない。本当に凄かった。

蒔田彩珠も萩原利久もとてもいい演技。
2人にイライラしたりムカついたりもするし、心温まったりもする。キャラの落とし込みがお上手で、彼らがココ最近邦画に引っ張りだこな理由も分かります。「朝が来る」「左様なら今晩は」でもいい演技してたし。

シンプルなストーリー展開だが、志乃ちゃんの笑顔に思わず目に涙が溜まる。ちょっとした笑いも丁寧で、どうか幸せになってくれと母親かのように願っちゃう。ありがちだけど、選曲や優しい映像にグッときちゃいます。

Amazonプライムで配信終了間近だったため、鑑賞したのだけど、想像以上にいい作品でした。面白いとか楽しいとかいう映画じゃないんだけど、全員の演技がとても繊細で、笑顔や悲しみで心いっぱいになる映画。ぜひ。

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サプライズ

4.5志乃ちゃん(南沙良さん)の名演技に涙が出ました。

2022年5月9日
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鑑賞方法:VOD

私も志乃ちゃんほど酷くはなかったのですが、吃音に悩み続けた日々がありました。
学校での自己紹介とか、緊張して苦痛でしかありませんでした。
吃音の方だけが共有できる苦しみや、心の痛みを志乃ちゃんから思い起こされました。
人に馬鹿にされることが怖くて、逃げる…。
社会人になって、電話を取るのが怖くてまた酷くなったこともありました。
吃音の苦しみは当事者しか分かり合えない苦しいものがある事がこの映画で表現され、冒頭の自己紹介から涙が出ました。南紗良さんはとても素敵でした。

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Shinji Yone

1.5意味不明。

2022年2月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

菊池が完全に置いてけぼり。
原作は知らないがドモリの苦悩?を描きたかったせいで仕方なくそういう作りになったのか。

しょうじきドモリの子より
作中嘔吐までしていたいじめられっ子の菊池の方を主人公にした方がいい映画になったと思う。

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神

4.5メイン3人が特に素晴らしかった

2022年1月7日
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すごく好きな映画になりました。クラスで浮いてる3人がそれぞれすごく良い演技をなされてて苦しかったです。加代ちゃんは弱さもあれど強さと包容力を感じたのですが、志乃ちゃんはほんともどかしくてうぅ〜ってなったし、菊池は見てて一番しんどかった……痛々しいけどすごく愛おしい…そして本当にきっっつい……菊池私はかなり好きです。原作を読んだのですが、あの原作からこの映画にしたの凄すぎる…膨らませ方もすごいし一人一人の掘り下げもすごい……菊池は全く別人ですが…(笑)映画の方が好きですね。

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ばんびさん

3.0笑うなってったって

2021年11月15日
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鑑賞方法:VOD

志乃ちゃん

鼻水 鼻水! (^∇^)

いやいや 青春の鼻水

朝ドラ みーちゃん役の蒔田 彩珠ちゃん
の作品って事で観ました。

テーマとブルーハーツの青空も合っている。

とてもいい映画だとは思います。
けど
あの鼻水に全部もってかれた。
歌とかぶさって ふふふ

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けいにゃんZ

3.5友人の加代については、志乃が3人目の加入について拒否反応があるとい...

2021年11月7日
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鑑賞方法:DVD/BD

友人の加代については、志乃が3人目の加入について拒否反応があるということに気づいてやれとちょっとイライラ(笑)

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ポケ

2.0素敵な青春ではある

2021年9月24日
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鑑賞方法:VOD

難しい

寝られる

それぞれが抱える悩みがあって、それを忘れさせてくれたり、励ましてくれる友達がいて、歌というものがあって。
それは素敵な青春だと思う。
ただ、1本の作品としては個人的には面白くない。
もともと期待して観始めたわけではないけど、しのかよが盛り上がってきて、笑顔で何かをやり遂げた二人を思い浮かべてしまったから。
一度しのかよが壊れてからもギリギリまで笑顔のラストを期待してしまった。
志乃は自分の弱さを認め、付き合うことを決意する…というのが一人で勝手に完結していて腑に落ちない。
意図してこのような表現なのでしょうけど…
感動的なシーンを作れと言うわけでは無いが、この後のやり取りが無いというのはすごく気持ち悪い。スッキリしない。

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しおまる

3.5場面緘黙症

2021年6月12日
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Yuune.

4.0親目線で見て泣ける

2021年5月22日
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泣ける

悲しい

幸せ

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ジュリエッタ

4.0ただの青春ものではない。10代の葛藤を描いた人間ドラマである。

2021年4月27日
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キッスィ

4.0成長するってこと

2021年4月11日
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思春期において誰もが多かれ少なかれ対峙する葛藤を沼津の美しい風景とともに鮮やかに瑞々しく描写する。

15歳、高校一年生という年齢の三人が悩みもがきながら、それでも前に進もうとする姿に美しさを感じる。

人間ってこういう時期にこういう過程をちゃんと踏むことがとても大事だよね。

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リンク

3.0志乃ちゃんの歌も聞きたかった。

2021年1月9日
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れいすけ(休眠中)

4.0痛くて苦しくて進めなくて、ほんと好きだった…綺麗だった… 歌唱指導...

2021年1月4日
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痛くて苦しくて進めなくて、ほんと好きだった…綺麗だった…
歌唱指導「富永TOMMY弘明」って知ってるなって思ったら、ジョジョ1部OP歌ってるおっちゃんやんけ😂

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とも

4.0志乃ちゃんは自分の名前が言えない

2020年12月11日
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よくある主人公がいったんはポジティブになったけど、何かがきっかけで絶望して、最後には結局ハッピーエンドという流れかと思ったけど最後が違った。
最後もう一回2人で歌うのかと。
このラストには驚き。見方によってはみんな1人ぼっちになったみたいな感じだけど、最後のありがとうを言った後の志乃の表情からは彼女たちの未来に対する希望を感じずにはいられない。
来年3人で文化祭で歌っている姿が容易に想像できる。

入学して時が経つにつれるクラス内の人間関係の変化がリアル。アイネクライネナハトムジークでも演じていた通り萩原利久は高校生役が似合う。

吃音という言葉を一切使用していないのも興味深い。
自分が恥ずかしがるのを恐れて逃げずに立ち向かう。

学校の周りや町の景色が綺麗すぎる。

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ABCD