劇場公開日 2018年7月14日

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志乃ちゃんは自分の名前が言えないのレビュー・感想・評価

全69件中、1~20件目を表示

4.0女優と女優。

2018年9月30日
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悲しい

楽しい

高校生の話だが、この映画を撮影した時、志乃役の南沙良も加代役の蒔田彩珠も中学生だったという。マジか。マジですか。

思春期の揺らぎをみごとに演じられたのは、思春期の女の子たちが演じているからだろうか。いや、そんなビギナーズラックみたいな話ではない。自分たちの声を、動きを、感情をコントロールして表現しているからこそ、これだけの作品ができたのではないか。

というのも、例えば志乃が感情をほとばしらせて泣くシーンで南沙良からみごとな洟ちょうちんが垂れる。形だけの演技ではあんなものはそうそう出るものではない。蒔田彩珠の音痴という演技も、クライマックスでは最高の感情を運ぶ武器となる。

中学生だとか高校生だとかは関係がない。女優と女優の素晴らしい演技に終始惹きつけられた。そして菊池くんは本当にウザかった。物語的には彼のいいところが見えてくる構造だと思うのだが、そんな気分になれないくらいガチでウザかった。菊池、ウゼえんだよテメエ!

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村山章

4.0原作者の思いを見事に昇華した

2018年8月27日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

撮影期間が2週間という厳しい条件だったそうだが、非常に素晴らしい青春映画に仕上がっていた。メインキャストの3人がとにかく輝いている。

吃音の女の子が主人公だが、原作者の「ただの吃音漫画にしたくない」という思いを映画製作サイドもよく汲んでいる。原作よりも存在感を増した菊地など、主人公と対象的な存在の、対象的な悩みを描くことで、主人公の悩みは独特なものでなく、青春時代に誰もが抱くものであることが強く押し出された。
志乃は上手にしゃべれないが、菊地はしゃべりすぎてしまう、加代は歌が下手と三者三様の悩みを等価に描くことで、吃音の特別感を原作以上に上手く打ち消している。

ラストの加代の絶妙なヘタクソな歌が心に沁みる。あの年頃の、あの瞬間ではなくては歌えないと思える、そんな特別な感動のある歌だった。

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杉本穂高

4.0そこに友達がいてくれるだけで世界はまばゆく変わる

2018年7月30日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

高校生活が始まる。出かける前に鏡の前で繰り返した自己紹介が、みんなの前だと何故かスムーズに言えない。志乃ちゃんは吃音を抱えた女の子。冒頭の5分間、彼女の胸につかえた思いが痛いほど伝わってきたのは、かくいう私も学生時代に軽く吃音っぽかったからだろうか。

だが、本作は決して吃音だけに特化した映画ではない。そこから見えてくるのは、誰もが何かしら悩みや苦しみを抱えて生きている、ということ。そして、そこに友達が静かに寄り添ってくれるだけで、人生の見え方は180度変わる。

現に冒頭のシークエンスを抜けると、不思議なほど温かみのある映像に包まれる。そしてこれまで一人で奏でていた単音の人生にもう一つの音が加わり、映画の色調も「表現すること」をめぐる和音へと変わっていく。その神々しさ。類い稀なる青春映画を真摯に奏でた演出に敬意を表すると共に、主演の二人はもちろん、いい味を醸し出した男の子も高く評したい。

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牛津厚信

5.0これは私の話。きっと大勢がそう思う

2018年7月14日
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鑑賞方法:試写会

泣ける

幸せ

コミュ力が高くて新しい学校でも新しい職場でもすぐ友達ができる人や、容姿や運動神経に恵まれ小さい時から周りにちやほやされてきた人なら、共感できないかも。けれど、初対面の人と話すとき緊張したり、多くの人の前で話すのが苦手だったり、外見やそれ以外のことで劣等感があったりする人なら、きっと「志乃や加代は自分だ」と思うはず。

南沙良と蒔田彩珠が、高1の春~夏を不器用だけど懸命に生きる志乃と加代を瑞々しく体現している。2人の路上ライブのシーンもいい。ブルーハーツの「青空」、ミッシェルガンの「世界の終わり」を女性デュオでやるという発想にも感心。歌詞もちゃんと物語につながるし。

原作の舞台は押見修造の出身地・群馬県(背景に西桐生駅が描かれるコマがある)だが、映画では沼津、下田でロケを行い、多くのショットで背景に海が映り込んで青春にふさわしい「青」があふれる。心から推薦したい傑作。

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高森 郁哉

5.0なりたい自分と現実の自分

2024年4月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

人の仕組みとは、どうしてこんなに複雑なんだろう。
母の前では何事もなくスラスラと言葉が出る志乃が、ひとたび場面が変わるだけで発話障害を発症する。
自分にその障害の経験がない者からすれば、担任のように「落ち着けば大丈夫」「ゆっくり話してごらん」などと発話者自身の気持ちに寄り添ってリラックスさせてあげればいいのだろう思うかもしれないが、それがかえって当事者にとっては「ありのままの自分を否定される気持ちにつながる」ということへの想像は、通常なかなか持てない。
ましてや、ついこの前まで中学生だった子どもたちの、新たな人間関係づくりの場。
心ない言葉をぶつけてしまう容赦なさも生まれてしまう。

そんな中で出会った加代。
「書けばいいじゃん」の一言が、志乃にとってはどれだけ温かかったことか。

とはいえ、その加代に対しても、加代の音痴を思わず笑って傷つけてしまう志乃。
でも、それこそがリアルだし、2人の主人公をはじめ、登場人物に安易なレッテルはりをせず、日常の軋轢を丹念に積み重ねて、わかりやすい展開に落ち着けないよさが、作品の豊かさにつながっていた。

途中、志乃と加代2人で、少しずつ世界を広げていく時のあの無敵感がたまらなく眩しかった。
決してうまい訳ではないのに、聴くものの胸を打つ2人の演奏。
久しぶりに聴いたブルーハーツの「青空」に思わずホロリときた。
そして、クライマックスの加代のカッコよさ!

今日もいい映画を観た。

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sow_miya

本物の友情は親切な顔をして近づいてこない

2024年1月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

幸せ

なぜこのタイミングでこの作品をNHKが放映したのか。劇場で鑑賞した5年前は気づかなかったが、脚本は足立紳である。23年度下期の朝ドラの脚本を担当している。
 彼の脚本には特別な人が登場しない。ハンディキャップがあるからと言って、「普通の人」よりも忍耐強かったり、粘り強かったりするわけではない。往年のスターにも自分をコントロールできない面があったりもする。
 そして、最初から親切で優しい顔をした友情も描かれない。むしろ、人の心の中へずけずけと入り込んできたり、突き放したものの言い方をしたりする人間が、互いの弱い部分を理解し、強い思いで結ばれていくのだ。
 ずるい人間、弱い人間が、ささやかかもしれないが、確かだと思える一歩を踏み出す瞬間を描かせたらいま右に出るものはいないのが足立紳という脚本家ではなかろうか。

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佐分 利信

4.0青空

2023年11月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

2023年11月22日
映画 #志乃ちゃんは自分の名前が言えない (2017年)鑑賞

吃音の志乃は自己紹介で自分の名前を上手く言えず笑い者に。同級生の加代はギターは弾けるのに音痴。歌は上手に歌える志乃と加代がバンドを組んで学園祭を目指す

#南沙良 は歌が上手い
#蒔田彩珠 も歌が上手い

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とし

3.5惜しいな

2023年11月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

萌える

序盤のしのかよのキラキラした感じ、
あれだけでずっと行って欲しかった。
前半はずっと泣きそう。

後半のモヤモヤが長過ぎたかな。
ウザい菊池も、
お前が言うなよ❗️的な台詞が不要だし。

役者陣の好演は素晴らしい。
志乃の鼻水、加代の微笑み返し、
素敵でした。

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クリストフ

3.0サンキューよりありがとう

2023年9月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

難しい

 高校に入学したものの、ひどい吃音のため友達ができなかった志乃。ミュージシャン志望だけど音痴な加代と知り合い、志乃の歌のうまさから加代からバンドを組もうと誘われる。文化祭に向けて練習する二人に、クラスで浮いていた菊池も加わり。
 タイトルから童謡サッちゃんを思い出しましたが、高校生が主人公。気のせいか、女子高生とブルーハーツって親和性があると思います。期待したラストではなく、ほろ苦い青春ものでした。

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sironabe

3.5ほとばしる感情

2023年9月23日
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鑑賞方法:TV地上波

思春期の感情が、眩しい。
誰の心にもあったのではないか。
痛々しいまでの、自分を見つめる姿に心打たれた。

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しじみ

3.5吃音で悩む子、最近あまりいない気がします。 まだ洗練されてない南沙...

2023年9月18日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

吃音で悩む子、最近あまりいない気がします。
まだ洗練されてない南沙良ともはや完成されている蒔田彩珠のコンビ、良かった。沙良ちゃんの高音歌声がなんともピュア。彩珠さんの音痴演技はさすが。
空気読めないあの男子、最悪、おまえのせいやん。ウジウジしてる志乃にもちょっぴりイライラ。
あえて2人の関係を描かぬラスト、それも面白かった。あゝ青春。

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はむひろみ

4.5志乃ちゃんと加代ちゃん

2023年9月6日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

とても素敵な友情物語でした。
そして志乃ちゃんも加代ちゃんも素晴らしい演技でした。
たまにはこんな青春映画を観るのもいいですね。

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光陽

あのラストは何?

2023年9月3日
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志乃ちゃんの自己中にイライラ
吃音を障害としても「何時から何で?」と聞かれても「分かんない」って
人前で緊張するのは自意識過剰
自分を必要以上良く見せようとするから
もっと自身を省みないと

バンド作ろうとした他の二人が可哀想

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ranamay

3.0弱者同士が集まるのはいいかも

2023年9月3日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

南沙良扮する高校1年生大島志乃はクラスの最初の自己紹介で立ったまま自分の名前がまともに言えなかった。極度の緊張なのかな。人前では言葉が震えてすっと言葉が出て来ないんだよね。これでは学校生活がまともに出来ないよな。こんな子はよく今まで中学に行ってたよね。まともじゃないよ。でもしゃへれないなら書きなと言える友達はいいね。こんなめんどくさい子でも理解を示してくれる優しい子だね。でも志乃は意外に頑固でしつこいから嫌われるね。歌は歌えるのも不思議だ。弱者同士が集まるのはいいかもね。

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重

3.0良いが重い

2023年8月31日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

たまたまNHKのBSで放送していたのを観ました。
番組表のあらすじで、文化祭に向けて頑張る青春ドラマかと思っていましたが、予想外に重い内容でした。
ストーリー自体は荒唐無稽なところもなく、地に足着いた等身大の高校生の生活が描かれていて好感を持てましたが、やはり障害の描写が痛々しく、何とも重苦しい気分になりました。
ラストも、結局は飛び入りでステージに上がってハッピーエンドになるのかと思っていましたが、そういう訳でもなく、辛い感じでした。
ウザい男子高校生役は、自分自身にもコンプレックスを持っているとはいえ本当にウザく、途中からイライラしました。
良い作品だとは思いましたが、自分には重過ぎました。

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だるちゃ

3.5みんなハンディキャップはあるよ

2023年8月30日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

志乃ちゃんは高校一年生、みんなの前では緊張してうまく喋ることが出来ず、ひとりぼっちだった。
同じクラスの加代ちゃんは音痴、いつも怒っているようで、ひとりぼっちだった。
こんな二人が友だちになり加代ちゃんとふたりでバンドを作ることに。
うまく行っているように見えたが、同じクラスの過剰コミュの男子が近づいてきて・・・。
みんなハンディキャップはあり、乗り越えるか、うまく付き合うしかないと思う。

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いやよセブン

3.5主演2人が魅力的

2023年8月29日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

吃音症で人前で上手く喋れないJKが、同じく孤立しがちな同級生の子と交流する展開。
南沙良と蒔田彩珠という、個人的に一推し女優の主演ということで楽しみに見たけど、内容的には普通だった。
南沙良は吃音症という難しい役を体当たりで演じており、鼻水やよだれも容赦なく流す。110分という限られた時間の中、やや駆け足の物語で、その体当たりの演技がやや唐突に感じ
られるのが欠点かな。最後も中途半端。歌もイマイチだったな。ブルーハーツの青空が「僕たちは世界を変えることができない」と被ってるし。
ただこれ、連続ドラマでやったら面白い素材だったかもしれない。

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ジョン

4.0特技と不特技

2022年12月16日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

萌える

もうこの映画に関して言いたいことは一つ、南沙良の演技が素晴らしいということ。こんなにも志乃ちゃんを好演出来る役者は他に居ない。言葉が出てこない、焦りを覚える、悲しくて辛くて涙が出そうになる。胸が苦しくて仕方なく、感情移入どころの騒ぎじゃない。本当に凄かった。

蒔田彩珠も萩原利久もとてもいい演技。
2人にイライラしたりムカついたりもするし、心温まったりもする。キャラの落とし込みがお上手で、彼らがココ最近邦画に引っ張りだこな理由も分かります。「朝が来る」「左様なら今晩は」でもいい演技してたし。

シンプルなストーリー展開だが、志乃ちゃんの笑顔に思わず目に涙が溜まる。ちょっとした笑いも丁寧で、どうか幸せになってくれと母親かのように願っちゃう。ありがちだけど、選曲や優しい映像にグッときちゃいます。

Amazonプライムで配信終了間近だったため、鑑賞したのだけど、想像以上にいい作品でした。面白いとか楽しいとかいう映画じゃないんだけど、全員の演技がとても繊細で、笑顔や悲しみで心いっぱいになる映画。ぜひ。

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サプライズ

4.5志乃ちゃん(南沙良さん)の名演技に涙が出ました。

2022年5月9日
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鑑賞方法:VOD

私も志乃ちゃんほど酷くはなかったのですが、吃音に悩み続けた日々がありました。
学校での自己紹介とか、緊張して苦痛でしかありませんでした。
吃音の方だけが共有できる苦しみや、心の痛みを志乃ちゃんから思い起こされました。
人に馬鹿にされることが怖くて、逃げる…。
社会人になって、電話を取るのが怖くてまた酷くなったこともありました。
吃音の苦しみは当事者しか分かり合えない苦しいものがある事がこの映画で表現され、冒頭の自己紹介から涙が出ました。南紗良さんはとても素敵でした。

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Shinji Yone

1.5意味不明。

2022年2月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

菊池が完全に置いてけぼり。
原作は知らないがドモリの苦悩?を描きたかったせいで仕方なくそういう作りになったのか。

しょうじきドモリの子より
作中嘔吐までしていたいじめられっ子の菊池の方を主人公にした方がいい映画になったと思う。

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神