「良かったです。」ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男 Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)
良かったです。
クリックして本文を読む
まず、政治的な内容、この映画が語るメッセージについて
正直な感想を言うと、この映画の内容に全面的に賛成とは言えません。
大前提として、歴史はあくまで結果でしかありません。
英国は講話を選ばすドイツと戦い、最終的に勝利した。この映画は、この結果をあまりに有利に、そして都合良く語り過ぎていると思います。
確かに、宥和を選ばなかった事は結果的に成功でした。ファシストを欧州から駆逐し、欧州に平和と自分達の信じるイデオロギーを取り戻したのだから。
あそこで怯んだら今頃ヨーロッパのど真ん中に、非常に強大な北朝鮮が出来ていたとしても、間違っているとは言い切れないでしょう。
しかし、仮定の話はいくらでも出来るわけです。重要なのは、あの決断を、現代の視点から一方的に賛美するのは危険だと言う事です。
あの当時の、情報と状況をもっと公平に伝えるべきだったのではと、少しばかり「結果」サイドに寄り過ぎた描き方だったのではないかと思います。
私ごとになりますが、この間ノーベル文学賞を受賞したカズオイシグロ氏の「日の名残り」という小説を読みました。
このしょせ
映画のそういった点を除けば最高でした。
主演のゲイリーオールドマンさんは本当に素晴らしい演技でした。
映像も当時の雰囲気をそのまま伝えるかの様な光で、違和感なく映画に没入できました。
音楽も良かったです。決して邪魔をせず、かつ美しく効果的に存在していました。
コメントする