モリーズ・ゲームのレビュー・感想・評価
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A・ソーキン初監督作としては及第点…かな?
まずジェシカ・チャステインを主演に据えている点で、キャラクターの説得力を高めている。『ゼロ・ダーク・サーティ』『女神の見えざる手』など、過去主演作を彷彿とさせるタフな役どころはもうお手の物状態。
正直、似たような役どころを立て続けにやりすぎでは?と思わなくもないが…
初監督・脚本も務めたアーロン・ソーキンらしく、とにかく膨大なセリフ量に圧倒されるし、原作のノンフィクションにない親子の葛藤を盛り込んだあたりは、やはり脚本を手がけた『スティーブ・ジョブズ』と同じ。
というかこの作品、撮影に際しデヴィッド・フィンチャーのアドバイスを受けたせいか、作りが『ファイト・クラブ』『ソーシャル・ネットワーク』とソックリ。
そういう既視感からか新鮮味があんまり感じられなかったかも。
初監督だから致し方ない面もあるとはいえ、ソーキン監督ならではの味付けも観たかった気もする。
というわけで次回作に期待。
チャス姉さん推せる
決して権力に屈しないモリーの生き様
面白かった!
女性にもこんな生き方ができるのか!と思える映画だった
10代の頃は、モーグルの全米代表だったモリー・ブルームが怪我で現役を引退、その後、LAでポーカールームのオーナーとなりたちまち大盛況に…
モリーはポーカールームの経営で成功するけれど、10年後には「違法賭博」だとして逮捕されてしまう
この物語は、彼女が逮捕された後に、弁護士と共に、それまでの12年間を振り返るところからスタートする
これは実話であり
レオナルド・ディカプリオ、トビー・マグワイア、ベン・アフレックなどが、彼女の顧客だったと知られている
そんな彼女の生き様がとてもかっこよくて感動した作品だった
同じ女性として、モリーの生き方の中で最も素晴らしいと思ったのは
「決して権力に屈しないところ」
だった
選手時代も、ポーカールームのオーナーだった時も、訴追されてからも
たとえ相手が権力者だろうと、マフィアだろうと、大富豪だろうと
常に対等の立場か、むしろ、彼等を支配しようとする
なぜ、彼女はそこまで強くなれたのか
そこには、彼女が幼い頃からスポーツの世界で叩き込まれた「勝負への執念」があるのではと感じた
彼女が生きていたモーグルの世界では「Ready Go!」の合図がかかると同時に、自分よりも強い相手に向かっていく
そんな日々を過ごしていくうちに、自然と彼女の中で「勝負の勘や、勝負強さ」が身についたのではないだろうかと思った
特に、ポーカーは勝負の世界だから
「勝負に強い人、弱い人」を見分ける勘が磨かれた彼女に向いていた世界だったのではないか
もちろん、常に勝ち続けたわけではない
時には負ける時もあるし、窮地に立たされたこともある
そんな時も彼女は、選手時代に雪の中で転んだところから、再び立ち上がったように
「次の勝負」へと向かっていく
そして、この映画が何より素晴らしいのは、彼女が「女であること」を言い訳にしないことだ
自分が女であることをウリにせず、権利に擦り寄ることもしない
そんな彼女の生き様は、これからの女性たちが模範とすべきものである
また、常に対等だった彼女の生き様は、女性だけでなく、全ての人が学ぶべきものがあると思う
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