君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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とにかく美しいBL映画
主演二人の並びが眼福至極。ロケ地もストーリーも映像も音楽もイイ。
BBAには刺激が強い場面もちょいちょいあったりするのだが、全くイヤらしく見えないw。彼らに限っては全然OKw。美しいギリシア彫刻二体だからかなw。
主演のシャラメ君の演技力が素晴らしく高い。特にエンディングのシャラメ君の泣き顔。とてつもなくこちらも切なくなって困った。
私のBL映画ランキングでは2020年現在、「アナザーカントリー」と同率一位の作品。
美しき儚い恋愛話
感動した
【ラブストーリーは男女じゃなくてもいい】
同性愛を描く映画は何本か観たことがあって、どこかで「これは同性愛の映画なんだ」という先入観をもって鑑賞していたけれど、この作品は一切それを感じなかった。人を好きになることって舞い上がるほど楽しくて嬉しくて、そしてとても苦しいこと。夏の北イタリアの風景と、主演の2人の演技が素晴らしく、この作品の繊細さをよりいっそう感じさせる。初恋の切なさ、儚さを思い出させてくれる、夏になると観たくなる瑞々しくてお気に入りの一作。
切ない
前半では、2人が惹かれ合う過程がいまひとつ伝わってこなかったのですが、気持ちを確かめ合ってからの後半、ぐんぐん引き込まれました。
横柄だったオリヴァーが見せる切ない表情。2人きりで旅行へ行くときの、誰の目も気にしなくていい開放感と好きな人と2人きりでいられる喜び。男同士といっても男女の恋愛と何も変わりません。
1980年代というと、それほど昔には思えませんが、まだまだ偏見が多くて、同性愛をオープンにすることはタブーだったのですね。それだけに、惹かれ合う相手と出会えたのは奇跡に近く、異性愛より何倍も貴重なことに思えます。そんな中、世間体や社会の圧力に抗えず、結婚を決めたオリヴァー。ラストのつらい現実をじっと受け止めようとしているエリオの表情に胸が締め付けられ、目が離せませんでした。
性別は関係ないかな…
音楽、風景、ストーリー、キャスティング、
全てが美しいハーモーニーを奏で、
まるで絵画を観ているよな気さえしました。
昨今、ヨーロッパ映画で描かれる
内容の作品ですが、観る度に
この世に男と女しかいないのではなく、
恋愛って、人と人の思いが繋がる事では
ないかなと思います。
性別には関係ない、大切な
感情ではないかと思います。
人を思う気持ちは、皆同じだと
教えてもらいます。
最後のお父さんの言葉には、
涙が溢れました。
きっとお父さんは、息子の心を感じとり、
彼と出会わせてくれたのかもしれません。
私の子供達が、大きくなって
同性の恋人ができたならば、
快く迎えたいと思いました。
そんな風に思わせてくれて、
心を豊かにしてもらえる
素晴らしい作品だと思います。
父の言葉に感動
レンタルして視聴
エリオが編曲してることもあって音楽に自然と注目しながら鑑賞していた。まだ音楽もさることながら映像の醸し出す映画の雰囲気もすごく良かった。
ラストの方の父がエリオに言葉をかけるシーンがとても印象に残っている。また、エンドロールが流れるところのエリオが火を見ながら泣いているシーンも演技がすごい。
唯一無二の作品
タイトルでもある、自分の名前で相手を呼ぶことで2人がひとつになれるという愛し方の美しさが、映像と音楽と役者さんといった映画全ての美しさに引き立てられているように感じました。
愛する人が同性でないとできない愛し方なんじゃないかなぁ。
2人の微細な心の動きと駆け引きが夢の恋愛物語じゃなくてとてもリアルなのに、綺麗で汚さなんてなくて、でもやっぱりリアルだからすごく感情移入してしまいました。
最後のエリオのお父さんのセリフで自分もそうだなぁと感じ、少しでもエリオの恋のように、心から愛する人と一生を共にしたいなと思いつつ、現実ではやっぱりいつの間にか自分を抑えてエリオのお父さんや、ラストのオリヴァーのように大人になってしまうんだろうなぁっていう予感がして、間違ってはいないことだと思うし、むしろ自然なことなんだけど切ない気持ちになりました。
今は起承転結ということを知ってそうでもないが、小さい頃は映画は必ず怖いところがあるからあまり好きじゃなかったけれど、この映画は全く嫌な気持ちになるところがないし、全てが美しく見えるのでなんとなく他にない、素敵で不思議な映画でした。
純愛もの
【紺碧の空の下、80年代の北イタリアの避暑地の美しい風景を背景に描かれるボーイズラブ映画】
ステロタイプな物語の、完璧な具現化
ギリシア彫刻のような美少年と美青年の一夏の恋の物語。
エリオ(美少年)は、若干17歳にしてイタリア語もフランス語も英語も堪能なトリリンガル、川遊びに興じながら編曲を愉しむミューズのような少年。オリヴァー(美青年)は、ギリシア考古学を専攻する、太陽のように陽気なアメリカ人の博士課程の院生。
……と、設定を書くだけで、気恥ずかしさに思わず顔がにやけてしまう。誰もがどこかで一度は聞いたことがあるような、ステロタイプな物語だ。でも、多分それでいいのだ。この映画に、物語の斬新さや、あるいは深い感動を求めてはいけない。ミューズのような美少年と太陽のような美青年が北イタリアの美しい景観のなかで奔放に愛を語り合う、そんな手垢にまみれたステロタイプな物語を、誰も見たことがないような完璧なビジュアルで再現した点にこそ、この映画の見所がある。
女たちは物語の踏み台。男も、美と知性がすべて。
知性と温かみはあるが凡庸な中年男性そのもののパパによる唐突なカミングアウトは、美の世界から追放され、永遠にそれを手に入れ損なった男の悲哀を物語る。
御親切に、パパは専門家としての権威を発揮しながら、ギリシア彫刻の美の解説までこなしてくれる。彼自身は決してその世界に参入することはできないが、知を司り、エリオとオリヴァーの欲望を権威付けてくれる、最も重要な脇役だ。
深みのある話だとも、もう一度観たいとも思わないけれど、完璧な様式美の世界だった。
全てが美しい
美しい映像と切ない物語
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