君の名前で僕を呼んでのレビュー・感想・評価
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人間が「ズルくない」からつまらない。
サービスデーに都心は満席だったので少し遠い立川シネマシティまで足を運ぶ。
確かに美しい。美しい男、美しい景色、美しい音楽。
美しい。
だがそれだけだ。
何度も寝そうになった。
この映画が現代で評価される理由もわかる気がする(テーマ的にも)が、はっきり言って面白くはない。
眠い!だるい!映画館が寒い!←関係ない
誤解しないで頂きたいのは僕自身別にアベンジャーズのような映画が好きなわけではないのだ。
ムーンライトや是枝裕和監督の静かな映画が大好物である。
でもつまらなかった。
上に挙げた作品と何が違うのか。
何故つまらないのか。
やはり演出と脚本の問題。
淡々とした中に普遍的な孤独感を描くわけでもなく、人間関係のヒリヒリとしたものがあるわけでもなく、今作は裕福な暮らしの中でセックスしてるだけに見えてしまうのだ。
いや。別に金持ちに嫉妬している訳では無い。
断じてない!
心底どうでもいいと思えてしまうのだ。
論理的に分析すれば主演二人の恋の障害は
1.同性愛であること
2.夏の終わりにオリバーが去ってしまうこと
だけである。
他にはない。
周りも理解があるし、人間関係がもつれるわけでもない。
しかもオリバーも割とすんなり受け入れる。「初めて見た時から好きだったよ~」とか甘い言葉を吐き。
心底どうでもいい。
とここで思ってしまう。
やるにしても長い。30分でいい。
景色も綺麗だが見るのも家でいい。
引きのショットが少ないから映画館で見る満足感が薄い。
別に障害を多くしろと言っているわけではないぞ!
もうこの映画がつまらない理由を一言で言おう。
出てくる人間が
「ズルくない」
のだ。
だから面白くない。
やっちゃった女に「私は彼女なの?」とか言われるシーンくらいだ。
人のズルさを感じるのは。演出が圧倒的に弱い。
しかし、言っちゃうとそういうものがイタリア的な映画なのかもしれない。
「美しい」というところだけにフォーカスする。
名作と云われている「ニューシネマパラダイス」も全然いいと思わなかったので
自分にはイタリア的な映画は合わないと思った。
ではまたね~!
すべてが美しい
~ネタバレあります~ めちゃくちゃ美しくて瑞々しくて、心洗われるよ...
~ネタバレあります~
めちゃくちゃ美しくて瑞々しくて、心洗われるような映像の中、ふいに見える「別れの予感」がとても切なくて涙が出た。庭に生えた、フルーツ畑の演出が、二人の関係の中の、はじける様な愛の瑞々しさとか美しさを助長させてて、そのせいでなおさら切なさも際立って、すごい心を締め付けられた。
オリヴァーが決まり文句の様に口にする「後で」という言葉の一方で、エリオとの会話の中にだけ出てくる、お互いに口にしあう「今すぐに」という言葉も、なんかかわいくて初々しくて、でもどっかで、「限られた時間」っていうものを感じさせられた。
男同士であることに苦悩しながらも、どこまでも普遍的な、男女の恋愛となんら遜色のない愛情を持ち合う一方で、「君の名前で僕を呼んで(Call me by your name)」っていう、二人だけの、誰にも侵すことのできない関係性が、とにかく美しくて、尊くて、切なくて、苦しくて、でもやっぱ美しくて、とにかく胸が締め付けられた。
「OLIVER」の名前の中には「ELIO」がおるんやなあ~とか思ったら、なんか余計に胸が痛くて。
でもこの映画の素晴らしいところは、どれだけ切なくてほろ苦い結末を迎えた出会いであっても、2人も、その周りも、オリヴァーとエリオの出会いを喜んで、肯定して、大切にしとるところ。いつか再開した二人が、またお互いをお互いの名前で呼びう未来があったら、想像するだけで涙がでる。
は~、とにかくしばらく抜け出せそうにない。もう一回見に行こ。
音楽も最高によかった。サントラ絶対買お。ので
お父さんの言葉に感服
一生に一度の人
17歳のエリオと夏の間の6週間屋敷に滞在する大学院生で魅力的な24歳のオリバー。
年頃の若い男の子らしく、ガールフレンドも出来るのに、それでもオリバーの行動が気になり、彼への想いを募らしていく。
北イタリアの美しく長閑な風景と、登場人物がみな善良な人々。
脚本は、「モーリス」のジェームズ・アイヴォリーと「胸騒ぎのシチリア」の監督ルカ・グァダニーノなので、その2作の美しさや雰囲気が見事に合わさった感じです。
オリバーが去った後に悲しみに暮れるエリオにエリオの父が、語る言葉が胸をうちます。
一生に一度の忘れられない愛。けれど誰もが必ずしも出会えるとは限らない。
続編も作成予定との事ですが、やはりこの手のストーリーは、「モーリス」や「ブロークバックマウンテン」もそうですが、若く美しい男性2人で生々しい表現ではないから、受け入れやすいものなのでしょうね。
美しかった。
一昨日見てきたのですが勢いでレビューをしてしまうと何を書くのかわからないので今日書くことにします。
まず、イタリアの景観もエリオもオリヴァーも2人の恋もピアノの音色も何もかもが美しかったです。
この映画をここまで美しく仕上げられたのはやはりエンディングだったと思うのですが、2人の恋をハッピーエンドではなく、切なくて儚い、一生忘れられないものに仕上げられたストーリーには震えました。男性同士の恋があれほどまでに美しいとは想像もつきませんでした。
また、気になったことですが、エリオの周りに時々現れたハエは何を暗示していたのでしょうか?
イタリアっていいなー
ひどく長く感じる夏の映画
全編美しい…
LGBT映画が割と好きなことに加え、前年度の各賞にてノミネート、受賞した本作にはかなり期待していたが、その期待を全く裏切らなかった。
ストーリーは80年代の北イタリアを舞台に、主人公と、主人公の父親が教授であることから6週間滞在することになった大学生の恋物語である。
LGBT映画において、その性的な生々しさを演出によって中和してほしいというのが個人的な願望ではあるが、本作の場合、情景の美しさ、映像美によってそれがなされている。
全体を通してキャラクターの心情描写は繊細なものではあるが「ムーンライト」や「キャロル」で見られたようなシリアスな雰囲気は無い。80sにおいて世間的に同性愛はタブーであったと思われるが、主人公エリオと大学生オリヴァーの同性愛に対しての葛藤は比較的薄いものに思える。しかし、その軽快さが北イタリアの風景に、主人公を含めた家族の優雅な生活空間に、ピアノを基調とした音楽に完璧にマッチし、男二人の恋愛模様は美しいものであり続けた。
主人公を演じたティモシー・シャラメは完璧な演技だった。ピアノも自身が弾いていたり、涙ぐんだり、寂しがる表情は素晴らしかった。アーミー・ハマーもイケメンな好青年を見事に演じていた。
本作の素晴らしい点はやはりLGBT映画だと感じさせない純粋な愛とこだわった演出である。同性愛の物語や起伏が無いストーリーに退屈してしまう人にはオススメできない映画ではあるが、エンドロールを使わない稀有なクレジットまで含めて全編、一つ一つのシーンが美しくナチュラルで、その世界に飛び込みたくなる。
"Call Me By Your Name" ラストシーンでは涙が止まらなかった。
最後の10分のための2時間
久々にミニシアター系の香り溢れる秀作を堪能しました。
イタリアを舞台に、自然の色、音、輝き、そして時の流れの遅さ。情景描写がなんとも素敵。
そして感情の移ろいや小さな苦しみ、悩み、震える心。人物描写の丁寧で繊細な描きもまた素敵。
とても良質な作品を見た感じに満足するのだけれど、実のところ、話は延々と2人の成り行きを追う一方的な展開なので、その良さはわかるのだけれど長さを感じる。
ところが父親の語りからエンドロールの暖炉のシーンまでの10分ほどのシーンがめちゃめちゃ良くって、この時間のためにそれまでの2時間があったのかと、ため息が出た。(もうちょっと巻き戻すと滝のシーン含め駅へ向かうあたりから。さらに巻き戻すと・・・、あ、結局全編良い?)
素晴らしい‼︎
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