さよなら、僕のマンハッタンのレビュー・感想・評価
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影のある女になりたい
サイモン&ガーファンクルの曲を…って件を推しにするのはいかがなもんかと思うほど、個人的には曲とストーリーがあっていなかった気がする。
ただ、前知識はなくサイモン&ガーファンクルの曲を活かした音楽ムービーなのかな?程度に思っていたので、まさかの意外性に富む素敵なストーリーにポジティブサプライズでヤラレました(o^^o)
ピアース・ブロスナン演じるお父さん、渋いなーカッコいいなー。あれならいくつになってもモテるのは納得。カラム・ターナー演じる息子トーマスが、いくら若くてもお父さんの魅力にはかなわず、ジョハンナの愛を勝ち取れないのは仕方ない気がする。
そしてケイト・ベッキンセールの妖艶さといったら…
バニラ
告白
もっかい観たい。
高尚なというのだろうか?
それとも洒落てると言えばいいのかな?
大人な恋愛?
どれもこれも合ってるようで少しづつ違うと感じてしまう。
実に複雑な人間模様なのだ。
たが、それを紐解くヒントは結構多く…全てを知ってから、その言葉の裏側に流れていた心情を感じたい。
皆、優しく卑怯で、誠実に嘘つきだ。
見事な脚本だった…ちょっと期待以上の見応えがあった。
そして、こんなラッキーな俳優を観た事ない。棚ぼた的なといおうかなんというか…主人公の彼は巻き込まれているようで、実は全員を巻き込んでたりする。
脇役のドラマが濃厚で主役なんかお飾りかとも思えるが、実はその全てのドラマは彼から派生してる。
全てのエピソードは彼へと向かってるのだ。
かくいう彼は何をしてたかというと、そこらのティーンエイジャー並みの苦悩を抱きつつ奔走するわけだ。
なのだが、こんな巧妙で素敵な映画の主役なのである。
結論から言えば「しこり」を抱えたままでは幸せになどなれないって事なんだけど…破壊と再生なんて言葉は言うは易し行うは難しと思えてしまう。
彼が成長する20数年の歳月。
彼が感じてた人生とは別の20数年を彼に感じてた人達の人生に想いを馳せる。
冒頭から語られるモノローグがラストの朗読なのだと思えた時、この物語の核心に触れたような気もした。
全てを受け止めて飲み込んだ大人達の物語。
傑作
衝撃のラスト
トーマスと隣人2B男の関係が羨ましい
トーマスウェブが自宅に帰ると、エントランスに新しい隣人2Bの男が、階段に座っている。
二人は、まるで前から知り合いであるかのように気さくに会話をする。
彼らとの関係は?米国を出て行ったミミとの関係も曖昧。色んな人間とのすれ違いに成長していくトーマスの描き方は良かったが。父の出版社の記念パーティーは、出演者総出演でハラハラした。
この映画は、一人少年が成長しマンハッタンを出ていく作品かなと思ったが全然違っていた。
ストーリーは、しっかり見ないと人間関係が判らなくなってしまうので、そこは目が離せない
作品ではあった。2Bの男を、ジェフブリッジスが演じたことに気付いて、思わず「老けた…。」と思ってしまった。
エンドロールに流れた音楽は素晴らしい!
4.0
開始のナレーションからサマー色を感じ、濃厚かつ万人ウケはしないであろう絶妙な恋愛模様を描くのがマークウェブの強みであると再確認した作品
あのギフテッドでさえも大人ラブストーリーを組み込んでいたな
パンフレットにもある通りマークウェブはサマー以前にこの作品に惚れ込んでいたという
このような作品に出会う運が長けているのだろうか
誰しもが感情移入できる人物が少ない
しかしそこに大人の色気を私は感じる
かつ、カメラのカット割りが実にうまい
トーマスに注目させておいてジョハンナが唐突に登場したパーティでのそれはかなり痺れた
セリフの選択がかなり秀逸でアメリカ特有の含みを持たせた駆け引きも痺れた
全体的に色気を感じる作品だ
演技について、ピアースの演技がかなり光っていた
''お前には分からない"
そのときは私も分からなかったが、よくよく考えるとあの一言がこの作品ではかなり重き部分であると感じる
ハッピーエンドではないのに心が満たされる感覚はジョンカーニー作品によく似ている
残念点もいくつかある
途中ミミとの喧嘩シーンは全てワンカットで撮った方がよかったのでは
雰囲気の良い場面でカットが変わってしまったため一瞬心が作品から離れてしまった
また、ミミの立ち位置はかなりサマーと酷似していたと思うのだが、最終的にもミミには触れられずにポカン
もう少し作品に絡ませてあげてほしかった
ジョハンナがなぜ親子と関係を持ったのか、その理由も今ひとつだ
とはいえ全体的にはかなり好印象
最終的に伏線が一気に回収され、心を持っていかれた人も少なくはないはずだ
付き合う前の微妙な関係でこの作品を見ることは禁物
気まずくなるでしょう
ご家族との鑑賞も気まずくなるでしょう
1人、もしくはお互いに気の許した方と見てみてください
少年から大人に
ニューヨークは、霧がよく似合う。
ピアーズプロスナンいいね。
ケイトベッキンセールええ女や
羨ましい!
サイモン&ガーファンクルの歌をバックに
少年は、自分を見つける。
お洒落な映画だ!
若者の視点で見つめた、大人たちの青春
NYに生まれ育ち、「NYもすっかり変わってしまった」と嘆く大人たちに交じって談笑する青年トーマスは、きっと生まれてからずっとNYを見続けて、NYを知り尽くしたつもりになっていたのだろう。そして自分を育ててくれた両親のことも。しかし彼はまだ若すぎて、自分の知っているNYだけがNYだと思ってしまう。自分の見てきた世界、自分の見てきた両親、そして自分の見てきた自分だけが、真実だとついつい考えてしまう。時が経てばそんな考えはまったくの思い違いだということが分かるようになる。トーマスはこの映画を通じて、そのスタート地点に立つ。
父親の不倫も母親のこころの病も、トーマスは知っている。しかし知っているだけで理解はしていない。だから、トーマスにとって正しいと思うことをすると、その無邪気な行動が大人たちを無意味に傷つけてしまったりする。その責任を負うことなどトーマスには到底出来もしないのに。父親と不倫相手を別れさせようとするのは、息子として自然なことのように思えるけれど、事はそこまで簡単じゃない。それがまだトーマスには分からない。若さは瑞々しくて輝いて見えるけれど、それは愚かしさを愛おしむことと似ている。父の不倫相手(ケイト・ベッキンセールが好演!)と寝てしまったり、片想いの君の複雑な女心も読み取れないトーマスは、とにかくまだ若い。若くて愚かしいが、だからこそ愛おしい。ジェフ・ブリッジス扮するW.F.も同じような気持ちでトーマスを観ていたのではないだろうか。
トーマスはこの映画を通じて、自分の知っていたことや自分の見てきたものが必ずしも真実ではない、という事実を次々に突き付けられていく。W.F.が書いた小説には、トーマスの知らないNY、トーマスの知らない両親、そして自分自身ですら理解していなかったトーマスの姿があったに違いない。そしてそういった体験を経て、自我が自己からはみ出して客体としての自己を知っていく。ティーンエイジよりもう少し大人になった時に経験する、とても健全な成長の姿をこの映画に見た。
父親の不倫相手との三角関係や、母親の病、彼自身の出自の秘密など、取り上げている内容は重たいものも少なくないが、映画のタッチとしては非常に爽やかで瑞々しくてヴィヴィッドになったのは、やはりマーク・ウェブ監督の持つセンス所以かな?と思う。こういう爽やかさを出せる人、好きです。
様相としては、トーマスの青春の1ページに思えるけれど、実際は、トーマスの目を通して見つめた、3人の(ジェフ・ブリッジス、ピアース・ブロスナン、シンシア・ニクソン)大人たちの青春の物語だと感じた。彼らの思い出の青春時代と、そして大人になって経験する幾度目かの青春と、青春時代からようやく一歩抜け出さんとするトーマスの存在がある。青春に終止符を打とうとする一人の青年と、青春などとっくに通過したはずの大人たちの青春の物語とが巧く重なり合い、ただ懐古的なだけではない立体的な青春映画になっているなぁと思った。
さえない男子の話にあらず
他者のレビューを気にしないで
ニューヨークの街の余韻が心地よい。
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