移動都市 モータル・エンジンのレビュー・感想・評価
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評価は0点
皆さんの評価が意外と高いな、というのが第一印象。
私の評価は0点。
世紀末的なのは、マッドマックスとかウォーターワールドとかと似てて、
大昔の戦争で文明が失われ、人類が残された資源を奪い合う。
例えば「パシフィックリム」のような巨大ロボの戦いのように、移動都市同士が、巨大戦車のように戦う、という路線もあったと思うが、
移動都市、という世界観を活かせてないと思う。
マッドマックスのようなバイク軍団で良かったじゃん。
あえて「移動都市」の意味、違いといえば、「一般市民を乗せてる」という設定だけでは。
だが、その設定は、他の都市を捕食するときに、市民から歓声があがる、というシーンだけにしか活かされていない。
「他の都市を捕食しなければ生きていけないが、その戦闘で市民が犠牲になる」というジレンマを描かないと、この設定の意味がないと思う。
上記の「巨大戦車同士の戦い」であれば、そういうジレンマもあり得たと思うが、本作では、市民の犠牲は描かれないので、そのジレンマもない。
結局、「移動都市」というアイデアだけで突っ走っただけのビジュアルだけの作品となっている。しかもそのビジュアルもゴチャゴチャしてるだけになっている。(ゴチャゴチャなら「トランスフォーマー」も同様だけど、こっちは生き物ですらないので、ゴチャゴチャに感情移入もできない。)
SF考証など放り投げてから鑑賞しましょう
設定に説得力は皆無。原作はSF小説との事ですがSF考証した形跡すらないので、未来の地球などではなくファンタジーだと思って観るしかありません。
地上をキャタピラで移動する巨大都市のビジュアルはとても豪華で、全編に渡り金の掛かるシーンだらけです。制作費が100億円は優に超えて150億円とも言われるだけあります。
それにしても、これだけの金を掛けるなら何故SF考証をここまで疎かにしたのか。この映画2018年で最もコケた映画らしく全世界の興行収入を含めても数十億円の赤字が残る惨事だそう。SF考証放り投げれば、娯楽映画として申し分ない出来なのに、本当に勿体ない。
世の中には科学考証、SF考証適当でもヒットした映画はもちろん多いのだけど、流石にこの設定は観客を馬鹿にしていると思う。
都市が都市を捕食する
シュライクが…
ギリギリまで映画館に観に行こうか行くまいか悩んだ末、行かずにスルーした映画。大好きな世紀末ものなのだが、もう最近はパターンが知れてきて、結局食指が伸びなかった。Amazon primeで観られるようになったので、ジャニーズだらけの正月番組を観るよりは…と鑑賞した。
移動都市の発想は面白いが、これ、ハウルの動く城と同じ発想だなと。ヨーロッパの民族は、こうして流浪することに対するノスタルジアでもあるんだろうかと考えた。というか植民地思想という意味でのグローバリズムか。それを食いとどめたのが、おそらくはアジアの民族っぽかったのも象徴的であった。現実もこううまくいけばよいのだが。いまや世界中が食った食われたの野蛮な話ばかりになっている。まあ愚痴はこれくらいにして…。
とにかくシュライクが哀しい。そして、最後の最後に彼が下した判断が…これまた哀しい。
これを観れただけでもう十分な映画だった。
執着と愛は紙一重なのだ。執着を解くのも愛なのだ。その思いを新たにしただけで儲け物の映画だ。
製作費は回収できたのだろうか。
世界観がいい
派手さに欠ける
スケール
世界観が良い
王道のアドベンチャー映画
SFの良いところをかき集めた力作
奇抜な発想に驚き、フルCGの世界に引き込まれた作品。
あの人やこの人
ピージャクの動く都市の原動力は、日本アニメ?
まず、その奇抜な設定や世界観、壮大なスケールやビジュアルは面白い。
“60分戦争”で全てが荒廃した未来世界。生き残った人々は、移動型の都市で暮らしていた。
荒野を車輪やキャタピラで爆音を立てて爆走。何処かレトロな都市のビジュアルは、SF/ファンタジーと言うより空想科学活劇風。
巨大な移動都市は小さな移動都市を見付けると、砲撃などで攻撃を仕掛ける。最後は丸呑み!
その狩りの様は、住人最大の娯楽。歓喜熱狂。
捕食された都市は捕食した巨大都市の資源や食料、労働力に。
弱肉強食、過酷な格差の世界。
迫力の映像で語る冒頭シーンは圧巻だ。
巨大移動都市“ロンドン”の指導者、サディアス。
その彼へ近付く一人の少女。サディアスに母親を殺され、自身も顔に傷を負ったヘスター。
少女の復讐劇。
が、歴史家見習いの青年トムに阻まれる。
さらに、サディアスによって荒野に放り出され…。
少女と青年の出会い、冒険。
二人の前に現れる賞金首の女、謎の人造人間“復活者”…。
移動都市に反旗を翻す反移動都市同盟。
サディアスは恐ろしい陰謀を企む。
復讐、反撃、革命…各々の命運を懸けた決戦の火蓋が切られる!
本筋は王道とも言える様々たっぷりの要素を詰め込み。
中でも特に気に入ったのは、“復活者”のシュライク。
ある約束の為にヘスターを付け狙う。
一見ヘスターの敵のようでもあるが、母親を殺され荒野で力尽き倒れたヘスターを拾い育てた、親代わり。
交わした約束とは…。
今は機械の身体だが、かつては人間。
時折朧気に蘇る人間だった頃の記憶、ヘスターとの関係…。
機械故“ハート”は無い筈なのに、まだ…いや、今も何処かに微かに…。
意外や、感動ポイントのキャラ!
以上、良かった点。
賛否両論、大コケ。結構辛口意見が多いようだが、そんなにつまらなくはない。面白味はある。
が、難点・イマイチ・指摘部分も確かに否めない。
特異な設定や世界観が魅力。と同時に、ありがちな把握しづらい点も。
専門用語もあり、時々こんがらがる。
強い都市が弱い都市を喰う。それが最大の見せ場の一つだが、描かれるのは冒頭くらい。
後はお決まりの反旗/革命の闘い。悪くはないが、もっとせっかくの都市対都市を見たかった。
飽きさせない展開ではあるが、やはりちと詰め込み過ぎ。
そして、多くの方が言っておられるように、何処かで見た事ある設定や展開やシーンがいっぱい。
思い浮かんだだけでも、宮崎の『ハウルの動く城』や『天空の城ラピュタ』、『進撃の巨人』もうっすら、移動巨大都市は『マクロス』を彷彿。…などなど。
英国人作家の小説が原作だが、日本アニメを意識して作られたみたい。
だからついつい、一本の映画として作るより、日本で1シーズンのアニメシリーズとして作った方が良かったかも…なんて。
ピーター・ジャクソンが製作・脚本。
彼を筆頭に、スタッフが再結集。
このチームで冒険ファンタジーと言うと、かの作品を思い浮かべる。
が、それを期待すると…。
つまらなくはない。かと言って、有無を言わせぬほど圧倒されるほどでも…。
ピージャクのキャリアもかの作品でピークだったのかなと思うと、ちと悲しい。
にしても…
“ロンドン”の暴走に立ち向かうは、“チャイナ”。
そのキーは、“USA”。
何か、何と言うか…。
テリー・ギリアム的
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