恋は雨上がりのようにのレビュー・感想・評価
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青春の甘酸っぱさがあってこその友情
素晴らしい作品だ。原作とは違う青春がある。物語が根本から違うというわけではないが、原作にはないものがあると思う。
雨が降るときに物語が発展する。そして最初は暗かった“橘あきら”も、段々と周りの人達との関係を築き上げ、時には衝突したりもする。しかし、それこそが高校生ではないだろうか?衝突したりしながらも、将来その時のことを思い出すために、そこに全力でぶつかっていく。それを全力で演じた“小松菜奈”さんや“清野菜名”さんなど、とても素晴らしいキャスト陣だなと思った。
恋がなかなか発展しないながらも、“加瀬亮介”や“吉澤タカシ”、“喜屋武はるか”など、様々な人物たちと関わっていき、“倉田みずき”と出会い、陸上と恋に悩んでいる姿が美しかった。
“店長”も、全力で“橘あきら”を支えており、“加瀬”も悪い奴じゃないのが、また良い。綺麗な作品、綺麗な気持ち、綺麗で淡い恋、全てが詰まった映画だった。
『恋は雨上がりのように』という題名のように、雨の時に物語が動き、雨が上がれば何かが起きる。感動的なことも踏まえ、とても良く仕上がっている。このような美しくて淡さに溢れた青春映画は、どこにもないだろう。[ファミレス店長45歳×女子高校生17歳]という組み合わせで始められたこの物語が、ここまで上手く噛み合っているのも、とても素晴らしいと思う。
コメディ要素も所々含まれており、恋愛映画?ながらも笑えるところがあり、とてもバランスの良い新しい映画に思えた。
この映画を観れば、とても気持ちの良い感じを得られ、夢を与えられるだろう。17歳と45歳の夢を失った二人の、夢の素晴らしさと大切さを追い求める姿に涙しそうだ。
題名通り、“雨”が重要な存在になってくる。暗い気持ちや鬱憤があるとき、悲しいときなど、雨での心情の表し方がとても綺麗であった。“雨上がり”では気持ちも晴れ、鬱憤がなくなっていた。
永井聡監督をはじめとしたこのカンパニーは、とても綺麗で、繊細な映画を作り上げており、とても素晴らしいと思う。
主題歌の『フロントメモリー』もまた良い。「ガンバレないよ。ガンバレないよ。」というフレーズはこの作品にすごく合っていると感じた。夢を失い、夢を諦めた“あきら”と“店長”にぴったりの歌だと感じる。夢を見つつも夢を追えない。その気持ちを存分に発揮した歌だと思う。
「頑張ろっかな今日は、それは昨日の続き。」という歌詞は、映画の、陸上を、小説を、やりたいけど不安だし怖いからやりたくない、という心情と合致する。「ガンバレないよ。ガンバレないよ。そんなんじゃいけないよ。」という歌詞は、映画でのやりたいけどできない気持ち。恋や陸上、小説と、どう両立するか、どう進展するか、淡くて曖昧になってしまうものを、過去のようにどう大切にするかを物語っていと感じた。
ラストにかけての“あきら”、“店長”の夢に向かって羽ばたいていくシーンと、“あきら”を夢のために待ち続ける、“はづき”のノーボイス&サウンドトラックのみのシーン。感動ものであるし、雨上がりの輝いたシーンのように思えた。
『寄生獣』さんもおつかれさまです!
映画も、夢を追い続けることを諦めないように、夢を見ること、高校生、全人々へのメッセージが込められていると感じた。
努力の過程、好きなこと、やりたいことへの過程を雨だとすると、休息として雨宿りをし、雨上がりという終着点に向かって進んでいく姿が美しく、かっこ良い。
今まで観てきた“恋愛映画&恋愛マンガ原作映画”の中では、最上級の作品でしすし、今までに観たことのないような恋をする映画です。
《Pick Up People》
「喜屋武はるか」
清野菜名さん演じる“はるか”。とても爛漫な役のようにも思えたが、皆のことや“あきら”のことを考え、陸上を応援し、恋も陰ながら応援し、“あきら”の良い見方、親友であったと感じた。
5/25(金) TOHOシネマズ渋谷にて
5/26(土) TOHOシネマズ渋谷にて
5/28(月) TOHOシネマズ新宿にて
良い意味で思ってた物とは違かった。
わりとよいです^_^
原作知っていても楽しめる!
誰の人生にも雨宿りは必要ですよ(*'ω'*)
雨上がりの空に差し込む一筋の太陽のように…。
高校生の女の子の心に、素敵な傘を差し出してくれた君。
それは、何処にでもいそうなファミレスの店長でした。
彼の優しい言葉に恋に落ちてしまったのは、足の速い女の子。
陸上部に所属し、誰よりも速く走るエースだった女子高生のアキラ。
でも、アキレス腱断裂により、選手生命を絶たれてしまいます。
走ることに生きがいを感じていた彼女が、どん底に落ち、涙を流しながらファミレスで、止まない雨を待っている…。
そんな描写が切ないです。
45歳の店長と17歳の女子高生。
年の差28歳という親子のような関係ですが、彼女の恋は真剣そのもの。
対する店長は、バツイチの子持ち。
アキラが一生懸命自分の気持ちを伝えるも、店長からしてみれば、あくまでバイトの子。
気持ちだけが猪突猛進突っ走ってしまいます。
若いですね〜。
若いって素敵!
若いって大胆!
対する店長の大人の対応も素敵!
現実的に世の中を見据えるその佇まいが、ますますアキラの心を熱くさせています!
小松菜奈さんの切れ長のクールな目元は、原作の少女そのもの。
対する大泉洋さんの純朴な姿は、店長の雰囲気にぴったりと当てはまっていました!
キャストの面々がイメージ通りで良かったです。
これは見る年代によって意見が分かれそうな映画。
10.20歳の若くて繊細な年代は、アキラに共感することでしょう!
対する、30.40歳の現実をみてしまった年代には、彼女の振る舞いが眩しく感じてしまうことでしょう。
30代既婚者の私は、どちらかというと店長よりの目線…。
タジタジな店長の姿がなんともと微笑ましく感じます(笑)
店長の優しさと、アキラのまっすぐな気持ち。
相対する二人の関係がなんとも素敵です。
もっと恋愛要素満載なのかと思いましたが、要素に反してアキラの成長物語という感じでした。
少女から大人へと成長する姿に胸を打たれます!
さあ、そろそろ雨も上がってきたみたいです。
ここらで人生の雨宿りをやめて、一歩踏み出しましょうよ(笑)
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