恋は雨上がりのようにのレビュー・感想・評価
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ちゃんとした映画と、その限界。
原作未読なので映画単体としての話をすると、ちゃんと分別のある大人が、ちゃんと分別ある対応をするちゃんとした話だった。店長とほぼ同世代の者としては、ドラマを盛り上げるために余計な色を付けがちなフィクションの世界で、こういう大人が主人公として機能していることはとても喜ばしい。
ただ、映画を観ることは「突拍子もないものに出会いたいという欲求を満たすこと」という思いもあり、折り目正しさ=面白さではないことも痛感した。本作が面白くないのではない。ただ「折り目正しさ」と「映画」って実はあまり相性がよくなく、品の良さが作品の上限を定めてしまうようにも感じるのだ。
もうひとつ、こういう企画物の限界を感じたのは、例えば大学の友人と居酒屋に行くシーンの「おお!学生時代の同人誌かあ、懐かしいな」(うろ覚え)みたいなセリフ。本来は「おお!懐かしい」だけで充分なのに、過度の説明セリフや説明描写は観客をバカにしているように感じてしまう。いい作品なだけにもったいない。
小松菜奈の存在感に惹き寄せられました
怪我をきっかけに部活から遠ざかった女子高生とファミレスの冴えない中年店長の心温まるラブロマンスってことかな。
夢に対しての向き合いを10代と40代の対比しているって受け取れた。10代はもがいて動いて悩み通して変わっていく。40代は執着しても密かにやり続けていくことが大事なんだと。
女子高生から好意を抱かれても大人としての接し方を崩さない店長。伏線として中年の犯罪がニュースで出ていたりとちゃんと比較できるようにしていた点は細かい演出。
現実から逃げがちな思春期を部活やバイト仲間の小さな支えで乗り越えていくリアルさもあった。
大泉洋の少しコメディさを入れられる存在感と女優として惹きつける小松菜奈はすごく良かった。
やっぱ足の速いフォームの奇麗な女性が個人的に魅力です。
爽やか
うるさいなぁ、いらないって言ってんじゃん!
この映画、映画でなくてドラマにも思える展開だが、小松菜奈さんの魅力全開に引き出した映画としてびっくりです。大泉洋さんも良い仕事してますね。
昔、ガラスの仮面という漫画を読んだのを思い出しました。普段は何気ないサキという普通の女の子が演技をするとまるで別人のように光出す。
なんか映画やドラマ、また舞台もそうだが、偶然にこんな人間の"華"を垣間見ることができるので、やめられないですね。
九龍ジェネリックロマンス映画化に向けて視聴
小松菜奈さん演じる恋するあきらちゃんが可愛すぎる!特に店長とのデートの待ち合わせシーンが可愛すぎて観てるこっちがどきどきしました。走るシーンも手足の長さと顔の小ささが映えてとても綺麗でした。
大泉さんこういう役めちゃくちゃ似合いますね。。。
店長は下心なく終始良い人でした。
結末が違うとちらっと拝見したのですが、原作は序盤だけ拝読、アニメは未視聴なので今度どちらも観てみようと思います。
加瀬さん役が、磯村さんと最初わからず。自然体で上手い。ジルベールのイメージが強かったのですが改めて良い役者さんだなぁと再認識。
戸次さん大好きで、長髪胡散臭くてよく似合ってたのですが、、やっぱり短髪のがかっこいいです笑
普段学園モノを観なくて、直近で観た映画の俳優さん全員の演技が非常に自然な演技だったので、特に学校のシーン等はどうしても芝居らしく大袈裟に見えてしまいました。
10代特有の瑞々しさがキラキラ眩しく、また10代の頃に先生に恋していた記憶の蓋を開けてしまった甘酸っぱい映画体験でした笑
走り出す背中に、そっと吹いた風
映画『恋は雨上がりのように』を観終えたとき、胸の奥にじんわりと温かいものが広がっていた。
確かに、45歳と17歳の恋――設定だけを見れば、少し戸惑いを覚えるかもしれない。
でも、この物語には一切のいやらしさがない。ただ真っ直ぐで、少し不器用で、それでもどこまでも純粋な想いが丁寧に描かれていた。
夢をあきらめた中年男性と、走ることを止めてしまった少女。
17歳の彼女は、まるで雨のように突き刺さるまっすぐな思いをぶつける。
そして45歳の彼は、それを真正面から受け止め、そっと彼女の背中を押して、再び“自分の道”へと導いていく。
中でも、車で送るシーンで見せた小松菜奈さんの笑顔。
普段はミステリアスでクールな彼女がふと見せたその一瞬の柔らかさが、心に深く残った。
あの瞬間に、この物語のすべてが詰まっていた気がする。
観終わった後には、静かで清々しい風が心を吹き抜けていった。
そして、「もう一度、自分も走り出してみよう」そんな前向きな気持ちになれた。
『恋は雨上がりのように』は、ただの恋愛映画じゃない。
人生の途中で立ち止まったすべての人に、そっと背中を押してくれる一作だった。
何ちゅう愛くるしい人たち。
恋愛が作品の本質ではなかった
あきらは足を怪我して、部活から現実逃避して心の拠り所を求めていた。それで店長に恋心を(勘違いして)抱いたんだと思う。店長は冴えない人生だけれども、決してあきらの気持ちを利用して依存することはなく聖人君子を貫いていて爽やかだった。
徐々にあきらのことを理解して、あきらのためを考えて優しく拒絶したんだ。「来月も再来月もその先もずっと、シフト入らなくていいから」という言葉は、相手を突き放すようで冷たいように聞こえるけど、心からあきらのためを思った、最大限に優しくて強い言葉だったんだ。あきらもそれを理解して決心したんだ。2人の間には男女の友情が成立したんだと思う。
最後に偶然再会してあきらが「友達ならメールするよね」と言ったのはなぜか。それは、けじめがついた今、恋愛ではなく友達として関係性を作っていけると考えてたんだと思う。すごく尊い作品だった。
冒頭1分が最高すぎるぞ映画NO1
ストーリーは17歳の女子高生が45歳のバイト先の店長に恋する話なんだけど、、、
ちょっと待って!わかるよ!引いちゃうよね!グロいよね!わかるよ!でもちょっと待って!最後まで聞いて!
安心してほしいのがこの店長が分別のある大人だってこと。もう分別しかない
女子高生に対して一回もエロい目で見ないし、まず性的な雰囲気がないし、常に一線を引いてるから一旦落ち着いてくれ
しかもありがちな「卒業した時に気持ちが変わってなかったらもう一回告白してよ」みたいなチャラい台詞も言わない!大丈夫だ
なんなら最終的に「俺といるよりも君には本当にやりたいことがあるんじゃないか」って距離をとってる
僕もおっさんになって女子高生に恋された時はこういう対応をしようと勉強になった
同時にその勉強が生かされる機会は一生こないんだろうなと泣きたくなった
そんで何よりも伝えたいのはこの映画の大枠は「主人公二人がそれぞれの挫折から立ち直る話」だということ
僕は恋愛はあくまでスパイスくらいに思っちゃってる
人生の雨宿り中だった二人が交流を重ねることでもう一度自分の執着と向き合う物語
タイトルにある“恋”はもちろんお互いのことではあるけど、あきら→陸上に、店長→小説に恋するといった意味合いも含まれていると思う
また“雨”も「挫折」や「鬱屈とした感情」の象徴に使われていると同時に、必ずしも悲しいシーンだけではなくキュンキュンする楽しいシーンにも使われてたから「いつか止むもの」「雨上がりの青空への助走」っぽくもあるね!!
だからあきらや店長にとって雨宿りの期間って無駄ではなかったんじゃないかな?
映画の半分以上雨降ってた雨映画。雨も降り甲斐があるね
そんでなんといっても小松菜奈様が神々しいというかあの目フュリオサじゃん
シカトされて〜、キモいって言われて〜
濡れ小松菜奈も走り小松菜奈も全部が絵になる。もし僕が映画監督だったらただ小松菜奈が土砂降りの中走ってるだけの映像を2時間撮る。あと「糸」であった号泣しながら暴飲暴食するシーンもプラス1時間で撮る。もうインド映画くらい長いやつ撮る
あと何と言っても冒頭1分が僕の映画史上最高傑作だった。おめでとう
小松菜奈の爆走に音ハメするように軽やかなポップスが流れて、タイトルがストーンッって出てくるあれ最高
今まで一位は「時計仕掛けのオレンジ」の不気味なワンカットだったけど超えちまったね
小松菜奈さんの真っ直ぐな所
⭐︎3.8 / 5.0
キャストが
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