レディ・バードのレビュー・感想・評価
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突き抜ける10代、親の愛。
洋画を見て、ああ、実家に帰りたい。と思うとは思わなかった。
ストーリー全体を通してテンポがめちゃくちゃ早い。
しかもあいだに性について挟むし、女性が主人公だから新鮮な感覚。
大きな波が襲ってくるというか、常に波が押し寄せてくる感じで流れるストーリーを追うのが少し疲れた笑
10代という難しい時代に、家族と上手くいっていない女の子が世間を知って、友達を知って、家族を知って、自分を知っていく成長物語。
どんな事があっても家族は家族だということを考えさせられる。
ラストは思わず涙が溺れた。洋画で久々の良作に出会った。
若い諸君にぜひ見て欲しい。年寄りは、感動必須。
いいなぁ、こういう感性の映画って好きだなあ。
そして、女の子達が明け透けに、親に
その時の行為をいつしたら良いのかと尋ねる場面や、自身のオナニーや初体験についてごく自然に話す場面。びっくりしたけど、人間として当たり前の事、と捉えている社会なんだと思った。そう言う点で、私自身も、日本の社会も遅れているんだと思った。
本名クリスティンを嫌って 自身を符号の様にレディバードと言う18歳。この年頃は、自分の興味でいっぱい、他人を思う気持ちがない。ちょっと過干渉過ぎる母と進学のことで意見が合わない。そこで生じる軋轢。
アメリカの中産階級の話なんだろうか、父親のリストラや、養子らしい兄との関わり、カトリック系の学校の様子、吸うたばこの種類など、細かな点が色々あり、黒人が出ない映画だった。サクラメントってそうなの?興味深いなぁ。
『“愛情”と“注意を払う事”は同じ』
サクラメントの一寸変わった女子高生の青春ストーリー。アメリカの学生生活や、異性問題、性問題、家族との関係性、学校カルチャーをふんだんに紹介しつつ、友達関係、親子関係を取り混ぜながら、小気味よく展開していく。
監督の能力の高さがこぼれ落ちる作品である。ギャグや、伏線の回収もストレス無く綺麗に決まっている。
ただ、では心に刺さるかというと、余りにも自分の環境とは違うところでの共有感の無さ、ストーリー設定の現実感、普通の日常感等々、琴線に触れるモノは正直無かった。確かに日本には無いタイプのキャラ設定なのだが、だからといって社会性が皆無かといっったらそうでもない。面白い作品とは思うが、多分記憶はされないだろう。おじさんには不向きだったかも知れない。
中年にこそ見てほしい作品!
映画の楽しみの一つとして"共感"が有ると思っているのですが、「レディ・バード」はその楽しみが満喫できる作品。もう40年近い昔、都会への憧れ、親から離れて暮らすことへの切望、誰も知らない街て生活したいという逃避…そんな感傷に満ちた10代を懐かしく思い出しました。クリスティナは自分をレディ・バード(てんとう虫)と称し、将来に夢を見て…有る意味自己逃避をしています。多感な17歳が一年の経験を通じて都会に旅立ちますが、そこで真っ先に思うのは、親のこと、故郷のこと、育った環境など。前を向くために都会に来たのにね。でも、わかる気がします。私にも同じような感傷に浸った記憶があるような…ラストのぶっきら棒な終わり方は、それが一時的な感傷だと言いたいのか?…なんてね。
主演のシアーシャ・ローナンが背伸びしたい女の子の心情を見事に演じていました。監督のグレタ・カーウィグが出演していた「20センチュリー・ウーマン」のスチル写真を見てビックリ、レディ・バードと同じ赤毛のショートヘア。意識していたのかな?それとも偶然?
二卵性親子の様な母親役のローリー・メトカーフとの掛け合いが本作成功の要であったと思います。二人のヒートアップした絡みをお父さん役のトレーシー・レッツがクールダウンしてくれて、心地良かった。
40代以上の人にこそ見てもらいたい作品です。
2018-75
心がちょっとかゆいけど、爽やかで恋しい気持ち。
わかるーーお母さんに当たっちゃう、あの感じと、都会に出たくてたまらない感じ。
何度ケンカしたことか(笑)
この映画みたいに、お互い自己主張強いくせに、すぐ傷付くっていうところも同じで、今はまだ恥ずかしいけど、30歳くらいになったらお母さんと観てもいいかもなぁと思いました。
レディバードみたいに服ほっぽりだして、怒られてた学生時代だけど、今じゃたまに帰省して、服ぽーんと置いても逆に懐かしいみたいに片付けてるお母さん知ってるから、なんか泣きそうでした。
カイル、この雰囲気どっかで……と思ったら、アミハマ様を射止めたティモシー君じゃないですか!
やっぱり素敵でした。
シアーシャちゃんは、今一番勢いある女優さんの一人ですよね。
彼女が出る作品はこれからも追いたいと思わせてくれる何かがあります。
とびきり美人じゃないけど、真っ直ぐで可愛い感じが好き。
最後の空港でのお母さんがもう愛らしくて愛らしくて、私のお母さんも負けず劣らず娘らぶなので、重ね合わせてしまいました。
いつも東京帰るときは、電車見えなくなるまで手を振っててくれるし……あーもうだめ泣きそう(笑)
砂を噛むよな味気なさ😰
作品の好評価とシアーシャ¢ということで鑑賞しましたが、ありふれた話を何の工夫もなくダラダラと続けられ、キャスト全員やる気が無いかのような棒演技で退屈極まりなかったです。
勿論全ては監督の演出ですけど、大袈裟ではない普通の日常を描くにしても、ドキュメンタリーじゃないんだから加減があるはず。
自分は「ザ・ホスト/美しき侵略者」のシアーシャ¢が大好きで、監督が「ガタカ」「タイム」のアンドリュー・ニコルでSFながらキャラクター描写の秀逸さも光ってました。
最近は演技派へと成長しつつある彼女ですが、それと共に顔の老け具合の進行も著しく(それを成長と言う?)、「フェノミナ」のジェニファー・コネリーの二の舞にならないかと危惧しております。
青春の青臭さ、繊細さ、イタさ、若さからくる世の中の理不尽への怒り、...
青春の青臭さ、繊細さ、イタさ、若さからくる世の中の理不尽への怒り、世界の中心に自分がいて、目まぐるしく世界が回っていく様子などを詰め込んだ、胸がぎゅっとなる映画。10代の若さが詰まっていて瑞々しく、暖かく寂しい気持ちになる。大切にしたい映画だった。
ドラマシリーズにして欲しい
母親と娘の関係がとてもリアル。
見ていてため息が出たり、あるあると思って少し笑えたり。
主人公の女の子もただ目立ちたがりやなわけでなく、劣等感や退屈な生活の間でもがく葛藤に共感できて、どんどん好きになっていく。
登場人物が思いの外多く、それぞれで結構大きな問題を抱えているので少し消化不良な所がある。
短い映画なのにやたら長く感じるのはそのせい?テンポが悪いわけじゃないが、なんだかすごく長く感じた。
連続ドラマとかでそれぞれの話や関係性をじっくりやってくれたら、きっと大好きなドラマになると思う。
子供と大人の狭間にいる女の子のリアル。 痛々しいし、身に覚えがある...
子供と大人の狭間にいる女の子のリアル。
痛々しいし、身に覚えがあるから共感できるし恥ずかしいけど、必死さも分かるから、なんてゆうかもう。
ママだって色々思うし、イライラするし、自己嫌悪とかこんなはずじゃとかあるけど、家族を愛してる。
不器用で頑固なママと娘が、似た者同士で良かった。
青春ってこんな感じ
その歳のその時にしか感じないこと。
子どもでも大人でもなく、少しでも大人に見られたいと強く感じる唯一の時期。
高校生ってこんな感じだったかな。
都会の生活に憧れを持って、希望に満ちた日々。
同時期、自分はどうだったかな。って、映画観ながら若かりし頃をなつかしむことが出来る作品ですね。
レディバードが飛び立つまで。
2002年、カリフォルニア州のサクラメントの街。
神学校のハイスクールに通うクリスティーンは
レディバード(てんとう虫)と家族に呼ばせ
大学進学を控えたティーンエイジャー。
恋に勉強に家族に今時の高校生の悩みを等身大に描く。
カトリック系の高校では過度な恋愛はNGとされ
家族では父がリストラの波にのまれそうで進学するにも
大学からの助成金がないと入学すらままならないのが現状。
恋愛も抑圧され、彼女自身が行きたいNYの大学へも
いけるか分からないという鬱憤の中、
自身を支えてくれる友人や家族などの愛を描いた作品。
同世代のティーンの人にはレディバードの気持ちが、
子供のいる世代にはレディバードの母の気持ちがわかる
両方の世代の心に刺さる作品ではないでしょうか。
見た後、レディバードがとても愛おしく思えます。
心を裸にした言葉って本人を目の前には言えないのかな。
だから手紙や電話なら伝えることが出来るのかな。
すごく良い映画でした。
おてんばセブンティーン
生意気盛りの多感期ガールがはじけてる!
母と娘の複雑に似た関係がどこか懐かしい!
シンパシーさえ感じるレディバードの言動に
大興奮してハートがセブンティーンに戻った!
シアーシャちゃんのキラキラもバッチリ!
ティモシーくんのカッコよさもたっぷり!
元気いっぱいになれました。
#レディバード 青春は時が経てば終わるという当たり前を力まず撮った...
#レディバード
青春は時が経てば終わるという当たり前を力まず撮ったリアリティと世界一の美少女女優のブス撮りだけでは面白がれぬ。上手いがつまらぬ典型。これにスポ根を入れてしまう我が国の例えばビリギャルにどうしても軍配。字数余して以上。
@ladybirdmoviejp #eiga #映画
羽ばたく君へ、送る映画。
シアーシャ・ローナン演じる17歳の女子高生の進学、家庭環境、学生生活、憧れ、恋愛について揺れ動く心情を描いた物語。
こうやって大人になって行くんだよ的映画です。
嘘を描かず、背伸びもせず、ありのままの近代の女子高生と周りの人々の共感出来る部分を描いた事にアメリカでヒットしたのでは?
観易く分かりやすい。
世代的にひと昔は大袈裟でも夢や希望が溢れる内容、今は現実的で共感出来る内容が好まれる。
アメリカではこの様な青春グラフィティーがいくつか製作されているが、時代に合わせた正当な進化の映画だと私には思えた。
目新しさは無い。淡々としてるのでつまらなく感じる人もいるだろう。
でも奥にはやさしさがある。
大学に進み、素直に自分の名前と出身地を言える様になった主人公に「頑張ってね」と心から後押ししたいと思った映画。
涙腺仕込み映画よりかは断然こちらの方が私的には好きです。
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