レディ・バードのレビュー・感想・評価
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魅力的なキャラ大集結
NBAのサクラメント・キングスで名前に馴染みはあったが、どうやら田舎とは言えないまでも若者には刺激が足りない町サクラメントに住む平凡な家庭の女の子の話。
赤毛だし母から貰った本名を受け入れず自らをレディ・バードと名乗っちゃうようなパンチの効いたビッチかと思いきや、実は都会の大学に進学したいし母親に愛されたいとても真面目な女の子。
かつて自分もこんな感じのギャップある子が好きだったなーとか青春をフラッシュバックしながら見たのですが、レディ・バードを始め娘と似ててとにかく強がっちゃってぶつかる母親、そんな母親が好きでめちゃ優しい父親、処女とセックスするのに童貞と嘘ついちゃう男友達など出てくるキャラがとにかく魅力的。あーいるいるこういう奴って人達が細かく描写されてて楽しかったです。
レディ・バードがどんどん可愛く見えた笑
若さの鼓動が高鳴り感じる孤高のエキス
10代の頃はホンマにソレを我慢出来なかった気もする。40代も後半になる私はソレわ思いの人しか無理になっている。当たり前といえば当たり前なのだが、この作品を見ることで懐かしい感覚がよみがえる。それでも
いつの時代も性行為や性のありざま生き様の映画化は間違いなくいるし見 いるだろう。
女子高生の青春あるある
田舎暮らしの冴えない少女が、華のある世界に憧れ、もがき、そうして、自分というものを見つめ直すといった、とても普遍性に富んだ作品でした。
文化的な違いはあれど、世の女子高生、思春期まっただ中の女の子たちからはとても共感が得られるのかもしれませんが、自分にはいまひとつ伝わってきませんでした。主演の子が以前に演じた「ブルックリン」を、別の時代で描いただけのような印象でした。
普遍性がテーマなのかもしれませんが、それにしても芸がないように感じられて、自分には合いませんでした。
ただ、
終盤の、ヒットソングがどうの、といった会話のくだりは、この作品自体を皮肉っているようで、くすりときました。
青春
"フランシス・ハ"が良かったので、あの彼女が監督した自伝的映画という事で絶対に観たかった作品。
・クリスティンと親友の喧嘩、仲直りのプロム
・不器用な母娘の愛、別れの空港のシーン
etc. で泣く。
青春映画だけど、大人にこそ解る映画。
ゲイの彼氏と別れ、お金持ちのふりをして、人気者の女子と仲良くなったりイケテる男子とも付き合ったけど、ぽっちゃりの親友と仲直りしたり、こじらせてる感がかわいい。
"ゴーストワールド"が忘れられない大人には100%刺さる映画だと思う。
このテンポ半端なくて快感
アカデミー賞で5部門にノミネートされた「レディ・バード」。94分という短い作品なのだが、そのテンポの良さが半端なくてスゴい。カット数で言えば120分の「万引き家族」の5倍はあるだろうか……元の脚本が350頁で普通に撮れば6時間というのだから映画の不思議を改めて思う。そして別れの空港での母の運転シーンが一転して長回しで泣ける。とにかく青春映画なのだよ。母と娘の映画なのだよ。親と子の関係を金銭でカウントしたいという気持ちもすごく良くわかる。
半分ティモシー目当て
ティモシー・シャラメが出てるから見たくなった作品です。
序盤あんま出てこないなぁと思ったら、
バンドメンバーとして出てきてしかもベース
かっこいいぃ!と思った笑
複雑な女の子の心境がレディ・バードを通して
よく伝わってきた。
ヤンチャな子だけどとてもいい子だな。
それに1番なのは本当の友情だってしみじみ感じた。
雨降ってこそ地固まる。
明らかに今の自分を好いてくれず「ベストなあなたになって」と望んでくる母親と、「今が自分のベストなのに!?」と悩む女子高生のリアルな悩みと日常。自分の高校時代は全然こんなんじゃなかったし、そもそも映画の舞台はカトリックスクールだからあんまり似通った印象も持たない。けれども、ああこんな風に悩んだな、とかこんな風に友達とぶつかるもんだよなぁ…とかクリスティンが成長し羽ばたいてゆくシークエンスの1つ1つが痛いほどに心に刺さる。大して相手を好きでもないのに恋愛に脳みそを傾けては傷付き、見せかけだけの大人の階段を登ろうと奮闘するクリスティンがイタ可愛い。
シアーシャ・ローナンとお母さんの演技に引き込まれて、後半からラストシーンには思わずうるっときてしまった。ガチで全く口聞いてくれない母の姿、重なる〜!!
普通の人々 普通の話し
だけど だから 面白い あるコメディ?女優の自伝的映画を自ら脚本 監督かあ
才能だなぁ~
主演の女優も素晴らしい
主に母と娘 反抗期の話しだが 他の人々もそれぞれの問題を抱えてる所とかもうまく描けている。 映画の中でも 先生に作文を褒められているが、監督の観察力の賜物か
近くの名画座で観たのだが 20センチュリー ウーマンも観たくなった。
それにしても、アメリカ映画は役者がみんなうまいなあ
自我と対峙しながらの成長
「ブルックリン」のシアーシャ・ローナンの魅力が炸裂する、ピュアな感性に満ちた青春映画。
自らを「レディ・バード」と呼び、常に自分でありたいと願う女子高生が、つまずきながらも前に進んでいく。
母親との関係性が素晴らしい。大学に進み親から離れて知る深い愛情。その時期を通過した者なら誰もが感動するのではないか。
アカデミー賞6部門ノミネートも納得の秀作だ。
ダサいけど何か?って平気で言いたくなる映画。
いい映画でした。
ずっと観たくて見逃して、アップリンクにまたも救われました。
まずシアーシャ・ローナン。この女優さん、ほんとに好き。大きな瞳、上品なたたずまい。鈍臭くて垢抜けない役ばかり。でもそんな子が成長していくところを見せる。うますぎるな。でもなんだか熱いものをもって生きてる感じが好き。
この作品、途中までアメリカの病んだ部分から少女が抜け出す的な、ありきたりな映画かと思っていました。
でも違った。母は理想の母像を最後の最後、苦しみながらもがきながら乗り越える。運転をしながらさびしさで涙するシーン、素晴らしかった。母とか親とかそんなものを越えて、娘と向き合ったんだろう。
ダサいけど何か?
娘は最後、全てを再獲得する。育った町、家族、友人、自分を。その上で旅立つ。
素敵、ほんとに素敵な物語。
いい映画でした。
可愛い
思春期で色々とイタイ主人公に様々な事が起こる日常。行動すると概ね大失敗で。多くの人がうわーこれ私だ!このバカは俺だ!となるのでは。ユーモラスで微笑ましくて。みんな可愛い。成長するシアーシャ・ローナンの演技が素敵。
愛しい少女たち
故郷を離れ、都会で1人で暮らしてみたい。
自身が故郷を離れた日のことを思い出しては、涙がとまらなくなってしまった。
多くの人が既に語るように、これは「私」の映画だ。
プロムの夜、疎遠になっていた友人宅を訪れると友人は「幸せになれなくて」と涙を流している。
幸せになるのは難しい。決して不幸というまでではないけれど、どうして私は幸せになれないんだろう、そう思って何故だか泣いてしまう夜が私たちにはある。
詩人の移動比呂美がエッセイの中で、父を看とり葬った時のことをこんな...
詩人の移動比呂美がエッセイの中で、父を看とり葬った時のことをこんなように言っていた。親をおくるとは、成長の完了である、と。
背伸びしたい盛りの主人公だが、この母もまだまだ、成長期の途中にある。親として、人として。
出て行こうとする娘に手紙を贈ろうとするも、「文章力がないと思われるかもしれないから」と手紙を渡しそびれる。
でも、最後のシーン、娘が母に留守電にメッセージを残すところ。きっとあの言葉で、母もまた一歩成長するのだろう。
歩み寄ることの期待感に胸を少し湿らせた良いエンドでした。
たかが日常、されど日常。
他の誰にもつくれない、独特な面白さがある。
レディバードなんてイタい名前つけたり、カースト上位の女の子に混じってみたり、友だちと下世話な話したり、母親と喧嘩したり、自分の日常は退屈だと思ってる。
でも、そんなこともあったなぁって結局は"普通"になってしまう女の子のリアルな日常。
その"普通"の中に、唯一無二の個性と過去が隠れていることに気付ける人は極わずか。自分ですら、ふとした拍子にやっと気付く。そして自嘲する。
ない勇気を出して背伸びしてみて、やっと、そのままがいちばんだって気付ける。
冴えない地元、幼なじみ、口うるさい母親、すべてが愛おしい。
イタいことはすぐに黒歴史になるし、ちょっと冒険してみてもすぐに飽きるし、わたしの日常は驚くほどでもないくらいに平凡だけど、振り返ってみると悪くない。
ちょうど同じ時期に観れてよかった。
この映画は今まで観たどの映画よりも、わたしの映画だって思えた。
若い頃の心をうまく表現している
高校生の頃の気持ち、感情、心の揺れがうまく表現出来ている。
家族、友達、彼氏との交流もあの時代特有のものがよく分かる。
アメリカでもどこの国でも同じ気持ちなのだと思わされた。
良い映画です。
子供の巣立ちと母の愛の物語
思春期と呼ぶには中途半端な年頃の18歳の主人公の葛藤がよく描かれていると思った。
精神的にも肉体的にも飢えていて、本当に大切なものを見失いがちになってしまい周りを不用意に傷つけてしまうレディ・バード。彼女の欲しているものは周りからみればとっくに手にしていて、それに気づくのは失った時。その繰り返しで痛みを知り、大人になっていくことを周りは知っているからこそ、振り回されることにも耐えられる。何故なら大人はみんな少なからず経験をしているから。
観賞後、冒頭のシーンで母親が「次から次へと楽しまなくてもいいでしょ?余韻に浸りたいの」と言っていたのを思い出し、自分の学生時代を振り返っていた。
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